2014年1月19日(日)
プチプランス(1)
フリー×15
去年のいつだったか、忘れてしまったけれど。ふと、昔の曲を思い出して、とても懐かしく感じて、その曲がまたとてもすばらしく感じた。
おそらく、ほとんどの人はそんなことは経験済みなのであるが、今は本当にいい時代で、思い出せる歌詞なり、歌手なり、映像なりといった、そんな断片的な情報でちょいとネット検索してみると、あの懐かしかった曲に出会えたりするんだ。
予想どおりyoutubeにアニメ星の王子様のオープニング曲「星の王子様 プチプランス」が画像付きであって、何度も聞いて感慨にふけった。
昔、なつかしのアニメの特番で、山瀬まみがこの曲が好きだったと言っていた。
小学生の頃聞いていた曲、その当時はそれほど意識していなくても、その良さが大人になってから強くなって感じられることって、やっぱりあるんだ。
僕は歌詞がうろ覚えだったから、ここに歌詞をかきとめよう。ついでに僕のインチキコピーコードも書いておくから、ギターをつま弾きながら、この名曲を歌ってみてほしい。
「星の王子様 プチプランス」
作詞 阿久悠
作曲 三木たかし
歌 鈴木賢三郎

僕はフランス語はしらないけど、プチ(小さな)プランスってのは、プリンスのフランス読みらしい。
このプチプランスは、この物語の原作「Le Petit Prince」から来ている。
阿久悠の詩は、原作に基づいて書いている。
詩だけ読んでも、なんだかわからないけど、曲に乗せるとたちまち哀愁を帯びたすてきな詩になるね。
あれがあれが僕の星だよ、赤い赤い夕日みつめていたよ プチプランス ルルルル

日本語訳のタイトル「星の王子様」(内藤濯訳 岩波書店)があまりに有名になってしまって、アニメのタイトルも「星の王子様」。原作タイトルプチプランスの直訳は「小さな王子様」。作者はサン=テクジュペリ(フランス)。
このアニソンの冒頭のナレーション
バックで流れるストリングスとともに、語られるこのナレーションは本当に印象的で、映像と音楽と詩的な言葉というのは、本当にすばらしく相性がいいものだと改めて思うわけだ。
このナレーションは原作「星の王子様」のプロローグかと思えば、そうではない。
星の王子様のプロローグがこんな感じ
前半は原作のプロローグと同じ主旨のことがナレーションで流れるんだけど、
後半の「うわべだけでなく物事の本当の美しさを見つめる勇気を持ったすべての人々に贈る」
という部分が原作のプロローグにはない。
この「本当の美しさを見つめる勇気」というのが、何といっても考えさせられるではないか。
このアニメは1978年に放送が開始されている。「星の王子様」が初めてアメリカで出版されたのが1943年。作者サンテクジュペリの没が1944年。このアニメのナレーションのためにサンテクジュペリが何かを書き残すことはあり得ない。出版後わずか1年でサンテクジュペリが死んでしまうわけだけど、その間にこのナレーションの文章をどこかに残したのだろうか?
それとも、このアニメ制作者によるものなのだろうか?誰か知ってる人いたら教えてください。
でも普通に考えてわかることは、原作「星の王子様」の主旨を、この「うわべだけでなく本当の美しさを見つめる勇気」ということばで伝えているということだ。
原作「星の王子様」に出てくる、一番印象的で示唆に富む、一番重要な言葉。
「本当に大切なものは目に見えない」
「うわべだけでなく本当の美しさを見つめる勇気」とは、この「目に見えない大切なもの」を指していると思われる、というか、そうに違いないんだよね。
「本当に大切なものは、目に見えない」という表現。本当にイメージが広がるし、とても大きな言葉のような気がする。
では前後を入れ替えて「目に見えない本当に大切なものとは何か?」という問いにしてしまうと、なんともイメージが小さくなってしまうような気がするんだけど、
「本当に大切なものは目に見えない」それは「こころ」
だと思う。もちろんこの示唆に富んだ言葉には、いろいろな解釈があると思うし、実際そのような本がたくさん出版されているんだけど。それは「愛」、それは「時間」・・・原作を読んでも、いろいろ考えさせられるんだよね。
そして、王子様の星、これも同じ「こころ」を指しているんだとおもうんだよね。
ちょっと、アニメから離れて次は原作の話を書こうと思うんだけど・・・つづく
おそらく、ほとんどの人はそんなことは経験済みなのであるが、今は本当にいい時代で、思い出せる歌詞なり、歌手なり、映像なりといった、そんな断片的な情報でちょいとネット検索してみると、あの懐かしかった曲に出会えたりするんだ。
予想どおりyoutubeにアニメ星の王子様のオープニング曲「星の王子様 プチプランス」が画像付きであって、何度も聞いて感慨にふけった。
昔、なつかしのアニメの特番で、山瀬まみがこの曲が好きだったと言っていた。
小学生の頃聞いていた曲、その当時はそれほど意識していなくても、その良さが大人になってから強くなって感じられることって、やっぱりあるんだ。
僕は歌詞がうろ覚えだったから、ここに歌詞をかきとめよう。ついでに僕のインチキコピーコードも書いておくから、ギターをつま弾きながら、この名曲を歌ってみてほしい。
「星の王子様 プチプランス」
作詞 阿久悠
作曲 三木たかし
歌 鈴木賢三郎

僕はフランス語はしらないけど、プチ(小さな)プランスってのは、プリンスのフランス読みらしい。
このプチプランスは、この物語の原作「Le Petit Prince」から来ている。
阿久悠の詩は、原作に基づいて書いている。
詩だけ読んでも、なんだかわからないけど、曲に乗せるとたちまち哀愁を帯びたすてきな詩になるね。
あれがあれが僕の星だよ、赤い赤い夕日みつめていたよ プチプランス ルルルル

日本語訳のタイトル「星の王子様」(内藤濯訳 岩波書店)があまりに有名になってしまって、アニメのタイトルも「星の王子様」。原作タイトルプチプランスの直訳は「小さな王子様」。作者はサン=テクジュペリ(フランス)。
このアニソンの冒頭のナレーション
この物語を
世界中の子供達に
また自分が子供だった頃を
忘れがちな大人達に
そして
うわべだけでなく
物事の本当の美しさを
見つめる勇気を持った
すべての人々に
心からの友情をこめて
贈ります
サン=テクジュペリ
バックで流れるストリングスとともに、語られるこのナレーションは本当に印象的で、映像と音楽と詩的な言葉というのは、本当にすばらしく相性がいいものだと改めて思うわけだ。
このナレーションは原作「星の王子様」のプロローグかと思えば、そうではない。
星の王子様のプロローグがこんな感じ
レオン・ウェルト(テクジュペリの親友)へ
私はこの本をあるおとなの人に捧げた。
そのことをわたしは子供におわびしたいんだ
--中略---
(子供の心を持った親友が今苦しんでいる)
私はその大人の人が子供だった頃に、この本をささげたい。
どんな大人でもはじめはみな子供だったんだ。
(そのことを覚えている人は本当にすくないけれど)
だから、私はこういうふうに訂正する。
子供だったころのレオン・ウェルトへ
前半は原作のプロローグと同じ主旨のことがナレーションで流れるんだけど、
後半の「うわべだけでなく物事の本当の美しさを見つめる勇気を持ったすべての人々に贈る」
という部分が原作のプロローグにはない。
この「本当の美しさを見つめる勇気」というのが、何といっても考えさせられるではないか。
このアニメは1978年に放送が開始されている。「星の王子様」が初めてアメリカで出版されたのが1943年。作者サンテクジュペリの没が1944年。このアニメのナレーションのためにサンテクジュペリが何かを書き残すことはあり得ない。出版後わずか1年でサンテクジュペリが死んでしまうわけだけど、その間にこのナレーションの文章をどこかに残したのだろうか?
それとも、このアニメ制作者によるものなのだろうか?誰か知ってる人いたら教えてください。
でも普通に考えてわかることは、原作「星の王子様」の主旨を、この「うわべだけでなく本当の美しさを見つめる勇気」ということばで伝えているということだ。
原作「星の王子様」に出てくる、一番印象的で示唆に富む、一番重要な言葉。
「本当に大切なものは目に見えない」
「うわべだけでなく本当の美しさを見つめる勇気」とは、この「目に見えない大切なもの」を指していると思われる、というか、そうに違いないんだよね。
「本当に大切なものは、目に見えない」という表現。本当にイメージが広がるし、とても大きな言葉のような気がする。
では前後を入れ替えて「目に見えない本当に大切なものとは何か?」という問いにしてしまうと、なんともイメージが小さくなってしまうような気がするんだけど、
「本当に大切なものは目に見えない」それは「こころ」
だと思う。もちろんこの示唆に富んだ言葉には、いろいろな解釈があると思うし、実際そのような本がたくさん出版されているんだけど。それは「愛」、それは「時間」・・・原作を読んでも、いろいろ考えさせられるんだよね。
そして、王子様の星、これも同じ「こころ」を指しているんだとおもうんだよね。
ちょっと、アニメから離れて次は原作の話を書こうと思うんだけど・・・つづく
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