2014年1月22日(水)
プチプランス(2)
フリー×15

まず、僕の読み方の前提としては、この物語は作者サン=テクジュペリの創作だとは思えなくて、これは彼の経験なのだということ。それには全く根拠がないのだけど、そのように感じてしまう(単なる直感)。たしかに、「星の王子様」は「わたし=作者」が6年前に経験したことだという設定なので、そのように思えてしまうんだけど、本当にそんな気がする。少なくとも王子様とわたしのやりとりについては。もちろん、それは彼の夢かもしれない、もしかすると、砂漠に生きる原住民の子供のことかもしれない。だけど、創作ではなくて、経験なんだと、感じる。
「本当に大切なものは目に見えない」・・・・・・
この物語の最も重要なメッセージは、地球に降り立った王子様が出会ったキツネから教わったものだ。

それまで自分の星のバラは唯一の愛しい存在だった。だけど、地球にきたらたくさんのバラがさきほこっているではないか。自分の星の火山より遙かに高い山が地球にあるではないか。自分が大切に思っていたものがちっぽけに見えて、落ち込んでいる王子様にキツネは言う。
そして自分の星のバラがただのバラではなく、自分にとってかけがえのない唯一の存在であることに気づいた王子様は、別れを言いにキツネのところに戻ってくる。そしてそのプレゼントをもらう。
プレゼントとはキツネからのメッセージだった。
キツネは王子様に言う。
ここで目に見えない大切なものには、何かのために使った時間、そこから芽生える気持ち(責任、大切)・・・・が含まれることがわかる。
星に咲いたたった1本のバラの花。
この花の美しさに王子様は感動して、あれやこれや愛情を注いでやるのだけど、
花の方がどこかのお嬢様のように、あれしろこれしろと要求してくる。
しまいには、このバラと王子様はうまくいかなくなり、王子様は渡り鳥とともに
小さな星を去る。
だけど、王子様は地球にきて気づく。バラの憎まれ口は大切なことではなかったと。
大切なことは、誰も邪魔することなく、美しい姿をみせてくれ、そして星をいい香りでみたしてくれたという、バラの行いであると。
話の中では、作者の飛行機がアフリカのサハラ砂漠に不時着している状態にある。作者はなれない飛行機の修理を、1週間分の水しかないのに一人でしなくてはならなかった。そんな時に、王子様と出会った。
ところが水がつきた。作者はもう王子様との会話を楽しむ余裕もない。
何のあてもなく、王子様と作者は砂漠の中で水を探す。そして奇跡的に井戸を見つけるのだ。

その先をちょっと引用すると、
王子様は生理的に水は不要だと思われる。だけど水がほしいと。
作者がわかった、王子様のさがしていたものとは、「砂漠の美しさの源」要は砂漠が好きだという心の中心だと思う。
井戸を探している時の王子様の台詞
「砂漠ってきれいだな」「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」「星が美しいのは、目にみえない花のせいさ」
一見、何もない絶望的な砂漠も美しさ(友達を救う水)を秘めている。目にみえないぐらい小さな星も美しさ(大好きなバラの花)を秘めている。でもそれは目にみえない。それを探す=心の目で見る。
それと、作者のために使った時間、そこから芽生える責任。砂漠の美しさと、作者を好きだという気持ちの象徴が、井戸の水で、王子様が求めていたものは、そういう目にはみえないけど、たしかにあるものだと思う。
一番大切なものって、一言でいってやろうと、思ってたけれど、むずかしい。
それは、直感的に美しいと感じたり、好きだと感じたその理由だったり、お客さんや家族の望みだったり、それを探し当てたときの心だったり、なにげない行為に見える心の美しさであったり・・・・と思う。
だけど、いつもさがしているような心持ちでいたいとおもうわけだ。心の目で。
つづく
「本当に大切なものは目に見えない」・・・・・・
この物語の最も重要なメッセージは、地球に降り立った王子様が出会ったキツネから教わったものだ。

それまで自分の星のバラは唯一の愛しい存在だった。だけど、地球にきたらたくさんのバラがさきほこっているではないか。自分の星の火山より遙かに高い山が地球にあるではないか。自分が大切に思っていたものがちっぽけに見えて、落ち込んでいる王子様にキツネは言う。
「(再度)バラの花を見に行ってごらん。おまえのバラがこの世でたった一つのバラだってことがわかるだろう。それから、さよならをいいに俺のところへ戻ってきてくれ。そしたら俺はおまえに秘密のプレゼントをするよ」※エントリー内の引用文および画像は、サンテクジュペリ作・絵 藤田尊潮訳(2005)『小さな王子』八坂書房
そして自分の星のバラがただのバラではなく、自分にとってかけがえのない唯一の存在であることに気づいた王子様は、別れを言いにキツネのところに戻ってくる。そしてそのプレゼントをもらう。
プレゼントとはキツネからのメッセージだった。
「俺の秘密ってのはこういうことさ。とてもかんたんなことなんだ。心でみなくちゃものごとはよく見えないってこと。一番大切なものは目に見えないのさ」
キツネは王子様に言う。
「おまえがバラのために使った時間が、おまえのバラを大切なものにしているのさ」
「人間はこの真実を忘れている。おまえはおまえのバラに責任があるのだ」
ここで目に見えない大切なものには、何かのために使った時間、そこから芽生える気持ち(責任、大切)・・・・が含まれることがわかる。
星に咲いたたった1本のバラの花。
この花の美しさに王子様は感動して、あれやこれや愛情を注いでやるのだけど、
花の方がどこかのお嬢様のように、あれしろこれしろと要求してくる。
しまいには、このバラと王子様はうまくいかなくなり、王子様は渡り鳥とともに
小さな星を去る。
だけど、王子様は地球にきて気づく。バラの憎まれ口は大切なことではなかったと。
大切なことは、誰も邪魔することなく、美しい姿をみせてくれ、そして星をいい香りでみたしてくれたという、バラの行いであると。
話の中では、作者の飛行機がアフリカのサハラ砂漠に不時着している状態にある。作者はなれない飛行機の修理を、1週間分の水しかないのに一人でしなくてはならなかった。そんな時に、王子様と出会った。
ところが水がつきた。作者はもう王子様との会話を楽しむ余裕もない。
何のあてもなく、王子様と作者は砂漠の中で水を探す。そして奇跡的に井戸を見つけるのだ。

その先をちょっと引用すると、
ゆっくりと、わたしはおけを井戸のふちまで引き上げ、たおれないように、そこにしっかりとおいた。わたしの耳の中では、まだ滑車の歌(きしむ音)がひびいていた。そしてゆれる水の中には、太陽がふるえているのが見えた。
「ぼく、その水のみたいな。のませて」と、王子様は言った。
そのときわたしにはわかったんだ、王子様のさがしていたものが。
王子様は生理的に水は不要だと思われる。だけど水がほしいと。
作者がわかった、王子様のさがしていたものとは、「砂漠の美しさの源」要は砂漠が好きだという心の中心だと思う。
井戸を探している時の王子様の台詞
「砂漠ってきれいだな」「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ」「星が美しいのは、目にみえない花のせいさ」
一見、何もない絶望的な砂漠も美しさ(友達を救う水)を秘めている。目にみえないぐらい小さな星も美しさ(大好きなバラの花)を秘めている。でもそれは目にみえない。それを探す=心の目で見る。
それと、作者のために使った時間、そこから芽生える責任。砂漠の美しさと、作者を好きだという気持ちの象徴が、井戸の水で、王子様が求めていたものは、そういう目にはみえないけど、たしかにあるものだと思う。
一番大切なものって、一言でいってやろうと、思ってたけれど、むずかしい。
それは、直感的に美しいと感じたり、好きだと感じたその理由だったり、お客さんや家族の望みだったり、それを探し当てたときの心だったり、なにげない行為に見える心の美しさであったり・・・・と思う。
だけど、いつもさがしているような心持ちでいたいとおもうわけだ。心の目で。
つづく
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