2014126(日)

プチプランス(3)


「本当に大切なものは、目に見えない」

目にみえない大切なものを「さがすんだ」というメッセージが星の王子様だと思う。それがあったら、それがたとえ小さな一部でも、全体がすきになるし、それを連想させるものでさえ、美しく見える。

そして「星」、これは「目に見えない大切なもの」、そして「こころ」の象徴だと思う。

大きくなって星を覆ってしまう悪い存在として描かれているバオバブの木、これは「こころ」のマイナスの部分、嫌悪、嫉妬、恐怖、不安、怒り、憎しみだと思う。

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※このエントリーの挿絵、引用文は、サン=テクジュペリ作・絵 藤田尊潮訳(2005)『小さな王子』八坂書房より引用

これを放っておけば巨大な木となって、星(こころ)を覆い尽くしてしまう。

だから、小さいうちに摘み取っておかなくてはならないのだ。小さい時には簡単に摘み取ることができる。わすれよう、許そうと。

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でも、人は嫌悪、恐怖、怒りといったマイナスな感情を大事に育ててしまう性質も併せ持っているから、気をつけなくてはならない。

たいしたことでないのに、嫌ってしまっている人やものとか・・・ありません?
もうとうに昔のことなのに、その腹立たしさをわざわざ忘れないようにしようとしていたり・・・しません?

その反対に、星(こころ)にある美しい、すきだと思える象徴がバラの花。それは星にたった一輪でも、そのバラがあるから、その星が美しい。その星が目に見えないほど小さなものならば、夜空のすべての星が美しく思える。

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たった一人の人が住んでいるだけで、なにかいい想い出が一つあるだけで、その土地がすきになったり、なつかしかったり・・・ありません?


考えてみれば、人生の大きな目的って、自分のすきな対象をみつけることだと思う。意外とそれは、「自分と共感しあう人のこころ」だったりするわけ。それを探す・・・そんなメッセージがこの星の王子様なのではないかと思う。

なんか、嫌いな部分を探している自分がいるね。オレの心はバオバブの木が大きくなりかけているよ(本当のバオバブの木はとてもすばらしい木なんだけど)。

そして別れの直前、作者の腕の中で王子様が言う
「夜、星空をながめてごらんよ。ぼくの星はあんまり小さいものだから、どこにあるのかきみにはわからないだろう。そのほうがいいんだよ。ぼくの星は、きみにとってすべての星のなかの一つの星になる。そしたら、きみはすべての星をながめたくなるよ・・・すべての星がきみの友だちになるんだ。そうしたら、ぼくはきみにプレゼントすることができるよ・・・」
王子様はまた笑った。
「ああ!ぼうや、ぼうや、その笑い声がすきなんだよ!」

また中2病がぶりかえしてきた。
心のバラをみつけにいこう・・・なんてなゲボハッハッハッハ。次回「旅サラダ」







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むし虫堂
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