2009628(日)

キタキツネの3兄弟


キタキツネの3兄弟

上の写真は、まだ幼い子ギツネ

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その3兄弟の中の 1頭です。

この3頭のキタキツネは
5月30日に保護されてきて、
おびひろ動物園の動物病院で、
今日の午前中まで暮らしていました。

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今日の午前中まで・・・?


じゃあ、今はどこに!?

それは、もちろんここです

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今まで世話をしていた獣医と一緒に
小獣舎の「キタキツネ」のスペースに
3頭の子ギツネたちをはこびました。



保護した野生動物は、
できる限り野生に返す。

これが動物園のルールですが、

今回は、野生での暮らし方、エサの取り方など・・
それら全てを知らない子ギツネを野生に返しても
生きていける可能性が限りなく低い。

今回はそういう判断でした。



しばらくの間 暮らしていた
コンクリートの上ではなく
やわらかい砂の上で

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新しい場所の匂いをかいだり、
地面の砂をほったり、
2頭で じゃれあったり、

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まだ幼い子ギツネたちは
本当にいろいろな表情を見せてくれます。


そして、隣人(?)も、
どうやら隣が気になるようです。

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器用なアライグマの前足が
届かなくてホッとしました。

ちなみに3頭ともオスなのだそうです。


子供の成長が速いのは、
人間も動物も同じですが、

キツネの時間は、人間の時間より早いので
子供のキツネでいる時間も短いです。

なかなか見る機会のない 子ギツネ達

その姿を直に見てみたい方は
おびひろ動物園 小獣舎まで
ぜひお越しください。

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以前までここにいたキタキツネの「ツネ」

「ツネ」が入院をしたのが 5月29日から、

子ギツネたちが保護されたのが 5月30日。


今までいた キツネ 1頭を戻すより、
3頭の子ギツネを飼育したの方が
きっと小獣舎は 人気がでるだろう。

でも、私の中では、
「ここに入るのは ツネ!!
子ギツネたちは違う場所で
人気者になってくれ!」


そう決めていました。


でも、
まるで 入れ替わる命を待っていたかのように
ツネは その息を引き取ってしまいました・・。


今日から 小獣舎はとってもにぎやかになりました。


でも、やっぱり どこか寂しい

そんな 担当者です。


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