飼育係2(8)


20081110(月)

カリフォルニアアシカのお父さん。


カリフォルニアアシカのお父さん。

今日は 久しぶりの動物紹介シリーズです。

ご紹介する動物は カリフォリニアアシカの「タケル」です。


カリフォリニアアシカは
名前に「カリフォルニア」と付いているように
北アメリカの西岸を中心に生息し、

その亜種には、
ガラパゴスアシアカが含まれ、
残念ながら今は絶滅してしまった
ニホンアシカも含まれていました。


*亜種 (地域的な特徴を持ってる動物郡を
    「種」よりさらに細かく分けて分類したもの)


おびひろ動物園にいる「タケル」は
画像
1990年6月22日に生まれた
カリフォルニアアシカの 大人のオスです。


ただ、北アメリカ西岸といっても広く、
その中でも 北海道と比べれば
比較的暖かい地方に生息している動物なので、
冬になると、室内に入りっぱなしになってしまいます。

画像
そんな訳で、冬の動物園では
見ることのできない動物の ひとつです。


アシカ舎の近くには ゴマフアザラシたちは、
寒いのは全然平気ですが、
同じように海に住む哺乳類「海獣(かいじゅう)」
と 呼ばれる仲間のなかでも
元々すんでいる場所の違いで
寒さに対する抵抗力も全然違うんです。


そして、もちろん
それ以外にも違いはたくさんあります。

まずは、この前ヒレ。
画像
人間で言うと「腕」にあたる部分になります。


ただ、その大きな違いは 形ではなく、
使われ方が 違います。

ゴマフアザラシが、尾ヒレ をメインで泳ぐのに対して、
カリフォルニアアシカは、前ヒレを メインで泳ぎます。

例えるなら、アザラシが 魚に近い泳ぎ方。
      アシカは ペンギンに近い泳ぎ方をします。



そして、おびひろ動物園で
カリフォルニアアシカを 見たことのある方、
ステージの上を 滑っているアシカ達を
見たことがあるでしょうか!?


それを、正面から見ると
こんな感じです。
画像
ちょっと画像が悪いですね・・。



今回は、正担当が休んで、
私がアシカを担当していたときに
かなり近距離から撮影した写真を使いました。

画像


われながら、、、



ずるい写真だなぁ。


この記事のURL2008-11-10 17:27:27

2008419(土)

ヤギ と ヤギ


ヤギ と ヤギ

ヤギファンの みなさまお待たせしました!
  ( 待っていた方は、いないかもしれませんが・・)

やっと、オスヤギたちの登場です。
( でも、本当に待ってていただいた方、お待たせしてすみません・・)

まずは、ヤギたちの 紹介から。

とても長くてりっぱな角をもつ 「 トカチ 」 です。

画像

メスの 「 すず 」 と同じように 盛岡の動物園で
1998年 4月に 生まれて、
「 すず 」 と一緒に 2001年 3月 11日 に
おびひろ動物園にやってきてくれました。


そして、こちらは色白の 「 ピックー 」 です。

画像

先に紹介した、トカチのと ローラの間にできた子供で、
2002年 6月 24日 に ここおびひろ動物園で生まれました。


ヤギの家畜化の歴史は古く、
紀元前6000年とも、7000年ともいわれていて、
また、一般的に 私たちが 『 ヤギ 』 と言葉にするものは
家畜であることが多いので、
それだけ 家畜としても なじみが深い動物 ということなんだと思います。


ですが、どんな家畜も 元々は野生動物。
動物学的にいうと ヤギは、、
偶蹄目 ウシ科 ヤギ亜科 に属し、
その中でもさらに、ヤギ類、シャモア類、サイガ類、ジャコウウシ類・・
などがあり、ヤギとひと口で言っても 様々なヤギがいます。

ちなみに、ニホンカモシカも、
分類すると、ヤギ亜科 シャモア類 ニホンカモシカ になり、
名前の中に「シカ」と入っていますが、シカより、ヤギに近い動物なんです。


一般的な、ヤギ亜科の特徴は、頑丈な体で、けわしい地形に生息して、
群れで生活をする動物です。

そして、その特性は 家畜種となったピグミーヤギでも見ることができます。

画像

この高さは、たいした高さではないのですが、
ヤギたちは高いところでも 全く気にしないで歩くんです。

画像

ピックーだってこの通り。

ヤギたちは 「 高いところが平気 」 というよりは、

画像

「 高いところがすき 」 な、ようです。


なんで、、

画像

そんな、、

画像

ところへ・・


画像

と、ついつい言いたくなります。


板の上を歩くときも この細さを全く気にするようすはなく、
ここの一番高いところへ登るときは、助走がつけられないのに、
ヤギたちにとっては苦もなく登れる高さのようです。


まず、原始的なヤギは、けわしい山岳部を生息圏として暮らしていて、
進化の過程で 平地を生息圏とする、ヒツジ型の 仲間たちが生まれ、
そして、それぞれが その地に適応するように進化してきたようです。


今は 家畜としての意味合いがとても強くなった ヤギの仲間たちですが、
私たちがとても暮らしていけないような場所でも、しっかりと生きていける。
そんな ヤギたちだったからこそ、
ここまで家畜としても重宝されてきたんだと思います。

画像


この記事のURL2008-04-19 15:40:37

200848(火)

あっ、、はい。 ヤギです


あっ、、はい。 ヤギです

今日は、なぜだか ヤギの顔の正面からの写真が
自分の中で ヒットしました!!

今日の動物は 「 ちびっこふぁーむ 」 にいる
「 ピグミーヤギ 」 の 『 すず 』 と 『 ローラ 』 です。

画像

この2頭は 両方とも 「 メス 」 で、実は親子なんです。


「 すず 」 は、1999年 3月に 盛岡市動物園で生まれて、
おびひろ動物園まで やってきてくれました。 

画像

特徴は、残念ながら折れてしまった2つのツノと、赤い首輪です。


そして、すずの 子供の
「 ローラ 」 は 2001年 8月の おびひろ動物園生まれです。

画像

特徴は、りっぱに伸びた2つのツノと、緑色の首輪です。

この2頭は 「 ちびっこふぁーむ 」 にいて、
おびひろ動物園の 開園中は、ヒツジたちとの時間ごとの交代ですが
きていただいたお客さんと、直接ふれあえるところにいるんです。

画像

でも、とても臆病なので、ビックリすると
走って逃げ回るようになってしまうので、
そっと近づいて、やさしく 接してあげてくださいね。

画像


そして、前回のブログに載せた ヒツジたちと同じで、

画像

目の中の 黒目が横長なんです。
どんなふうな 景色が見えてるんでしょうね?

そして、足のヒヅメは やっぱり偶数で、先が2つにわれています。

画像

ちょっと、毛が長すぎて見えずらいですね・・

シャキッ、と立っても背は小さいです・・
でも、子供にとっては大きいので さわってみたいお子さんは
勇気もって、そして 動物への注意も忘れずさわってみてね!

画像


ちびっこふぁーむ は 「 動物との ふれあい 」 を大切にしています。

そして、動物とふれあう事で、子供から大人の方まで、
命の大切さや、自然や動物たちへの理解を深めていただけたら、
それは、とても意味のあることだと思っています。

画像


そして、 ピグミーヤギ と・・いえば、

ちびっこふぁーむ の外にも いるんです!!

画像

忘れたら怒られそうです。
( 実際は ヤギたちは怒りませんが・・ )

「 オス 」たちの紹介は、また次の機会にいたします。
オスたちの ときは
野生動物としての 「 ヤギ 」 にしたいと思っています。


この記事のURL2008-04-08 19:50:28

200846(日)

「 おかん 」 と 「 もここ 」


「 おかん 」 と 「 もここ 」

今日は、「 ヒツジ 」 たちの ご紹介です。

おびひろ動物園では 「 ちびっこふぁーむ 」 のなかで
2頭を飼育しています。

最初の写真は 「 もここ 」 で、2000年 3月 生まれです。
鼻の色がピンク色なのが 特徴です。

画像

つづいて、こちらが 「 おかん 」 です。

画像

「 もここ 」 とは違い、鼻の色が黒いのが 特徴です。

2頭とも 市民の方から寄贈していただいて 2000年 4月に
おびひろ動物園にきてからは ずっと おびひろ動物園で暮らしています。

そして、おかん は その名の通り もここ の 「 お母さん 」 なんです。

画像

この 2頭は、ヒツジのなかで 「 コリデール 」 という
「 羊毛 」 を採るための種類のヒツジです。
顔の色が白く、そして、体中から生える 羊毛は とても立派!!

画像

そして、ヒツジといえば・・ 「 毛がり 」

画像

飼育はしていても、私たちは毛狩りは ほぼ素人なので・・・

見栄えはよくないですが・・
総出で、ヒツジたちが ケガをしないように押さえつけて、
バリカンと、ハサミで 「 ちょき ちょき 」

毎年、夏がくる前に、毛狩りをして、
正真正銘の 『 ウール100% 』 の 毛が1頭でも たくさんとれます。

そして、毛がりをしてみると・・・

画像

こんな感じ!!
体が、ひと周り、ふた周りは 小さくなったように見えます。

お母さんのはずの おかん が、まるで もここ の子供のようです。


ヒツジを、動物の分類でわけると、ウシや シカなどの仲間の
「 偶蹄目 」 になります。

・・・なので足の先をよく見ると。

画像

ヒヅメが 先のほうで割れています。

そして、お食事中の方は すいません。
ヒツジの ポロポロしたやつです・・

画像

においがしない、という訳ではありませんが、
肉食獣たち と比べると とても固くて、かなり においは少なめです。

そして、画像は荒いですが、目の中の黒目は横長で、

画像

次に動物紹介でお伝えしたい 「 ヤギ 」 と同じような目をしています。
「 ヤギ 」 を漢字にすると、
『 山羊 』 と書くだけのことはあるなぁ、と思いました


ちびっこふぁーむ では、「 ピグミーヤギ 」 たちと時間で交代しますが、
みなさんと 直接ふれあえる場所に毎日います。

おびひろ動物園に ご来園された時には もこもこした体に
ぜひとも さわりにきてください。

画像

特に 手の届かない 背中をかいてもらうのが とても大好きなんです。


この記事のURL2008-04-06 18:38:29

2008331(月)

ビーバー は 「 げっし目 」


ビーバー は 「 げっし目 」

さて、この動物はなんでしょう?

もちろん タイトルのとおり 『 ビーバー 』 なのですが・・

でも、こう見ると・・・

ちょっと 「 ビーバー 」 には見えないですよね。
前足なんか やけに 生々しいですし・・


ところで 「 ビーバー 」・・といえば 『 ダム 』

でも、それ以外のことは あまり知られていないのでは!?

ビーバーは ネズミや、ウサギ、リス、などと同じ「 げっし目 」の仲間で、
その仲間の中では、カピバラに次いで 2番目に大い動物です。
有名な生息地としては、北米 カナダのロッキー山脈の麓などがあります。
上の写真に、なんとなく 「 げっし目 」の 面影があるでしょうか?


そして、ビーバーといえば 泳ぎの達人です!

画像

とても大きくて平べったいシッポと、

画像

足のヒレを上手に使い 水の中を泳ぎます。

画像


そして、ビーバーは 体の構造上 簡単に2足立ちができるので、
この時に見ると 後ろ足のヒレがよく見えます。

画像

こう見ると・・ 本当に、大きな 「 濡れネズミ 」 みたいですよね。

現在 おびひろ動物園に ビーバーは 2匹いて、
今まで出てきたのは全て オスの 『 ビービー 』 です。

画像

2002年 5月の 釧路動物園生まれです。



そして、もう1匹、

画像

こちらは、メスの 『 ポピー 』
1990年 5月の・・ なんと ドイツ生まれです。
はるばる おびひろ動物園まできてくれました。

今回のは昨日撮った写真なのですが、
ポピーのプールの掃除のため 水が少ないときに 写真を撮ったので、
ポピーは 体が濡れていません。

画像

全身の毛が ふわふわで、
また何か違う動物のように見えますね。


そして、ビーバーにとって 「 木 」 は とても大切なものです。

ダムを作る材料になって、

そして、大切な食料にもなるのです。

画像
画像

左が ビーバーに渡す前で、右が ビーバーが食べた後の 柳の木です。

まずは 木の皮を きれいに食べて、
そして強力な 歯の力で固い木も粉々にして食べます。

大きな木だって 自分の歯だけで倒すビーバーは、
やっぱり 凄いです!


この記事のURL2008-03-31 20:09:59

<<
>>


 ABOUT
飼育展示係 11
別名、悩める営繕班長です。

性別
年齢40代
エリア帯広市
属性事業者
 ブログカテゴリ
 カウンター
2008-01-09から
778,392hit
今日:58
昨日:146

戻る