2010730(金)

アライグマの能力実験。


アライグマの能力実験。

今日、午後。

十勝支庁の環境生活課から
アライグマが
ペットボトルの中のエサを
捕れるかどうかを調べたい。

との依頼がありました。

画像

実際にそのペットボトルを見るまでは

「何のことやら??」

と思っていましたが、
みなさんの真剣なまなざしと、

工夫されたペットボトルを見て

「これはマジだね」と感じました。



ペットボトルの仕掛けは
見たままで、

画像

空のペットボトルの上から
針金を通し、

その針金にエサの
落花生が刺さっている、

そんな仕掛けです。


始まってすぐに、
ペットボトルに駆け寄る
オスの「ラス」

画像

それほど苦労することもなく
全ての落花生を食べつくしました。



お次は、
おばあちゃんアライグマとなった
メスの「カル」の番です。

画像

目には見えるけど


届かない・・・。



でも、そのうち

下からなら届くことに気が付くと

器用な前足を使い、
カルも見事に全ての落花生を
食べることができました。


画像



さて、この実験が


何のための実験なのかというと・・・


アライグマしか捕ることのできない

エサの仕掛けを作って、

これを設置した場所に
アライグマがいるかどうかを調査する

そんな仕掛けが
ちゃんと機能するかの実験でした。



そして、お次は

元々北海道に住む
在来動物の「エゾタヌキ」で実験です。

画像

エゾタヌキまで
全てのエサを食べられると、

この仕掛けは
アライグマの生息調査には
使えないことになってしまします。


画像


ペットボトルの

下の方の落花生は

順調に食べられてしまいました。



でも、

アライグマほど
前足の器用さを持ち合わせていない

画像

エゾタヌキは、

奥の方の落花生を

捕ることができませんでした。


画像


今回の実験は飼育動物での実験だったので、

野生動物の場合に
こんなにハッキリとした結果が
出るかはわかりませんが、

この仕掛けは
しっかりと機能するようでした。




飼育係として

アライグマ担当を続けてきて、


最近 特に、アライグマについての

取材や問い合わせが

急に増えてきたように感じます。


これは「外来生物」である

アライグマの生息数と、その影響の

増加の表れなのかもしれません。


飼育展示係が動物園のあれこれをお届けします
現在8ブログが参加中





 コメント 
このブログはコメントを受け付けていません




 ABOUT
飼育展示係 11
別名、悩める営繕班長です。

性別
年齢40代
エリア帯広市
属性事業者
 ブログカテゴリ
 カウンター
2008-01-09から
777,713hit
今日:15
昨日:56

戻る