2008113(日)

ラクダ最終話 あの「赤いもの」の正体は!!


ラクダ最終話 あの「赤いもの」の正体は!!

 開園中は、たまにお客さんから「あの赤いのは何だろう?」とか、子供からは「ラクダのおしりにリンゴがはさまっている」などと言われ、コメントを頂いた中にもありました、、、
 メスのラクダの足の間にあるあの謎の「赤いもの」の正体は・・・

 実は、、、リンゴです。(ウソです!)


 まじめな話をしますと、その「赤いもの」は私たち人間でいう痔の一種の「脱肛(だっこう)」という症状で、外に出てしまった腸の一部なのです。
 ここ、おびひろ動物園にくる以前からある症状なのですが、その場から運ぶのにも苦労するラクダの治療はかなり難しく、下手すると命を失いかねないような手術になるので手を出せないでいます。

 そんな中、突然大事件がおこってしまいます!!

 その日の朝、いつものようにラクダの様子を観察していると、地面に血の跡が、、、 何があったのかとよく見てみると、ラクダのメスのおしりから血が出ています!! どうやらカラスに突っつかれて怪我をしてしまったようなのです。
 以前からカラスには巣材として毛をもっていかれたり、多少いたずらはされていましたが、まさか体の大きなラクダが、小さなカラスに怪我をさせられるとは思いもよらず、油断していました。

 そして急遽、あわててカラス対策をすることにしました。
 結果、カラスが入れないようなオリをつくり、メスのラクダを守ることにしました。動物園の職員ほぼ総出でお手伝いしてもらい作業した結果、予想よりもはるかに早くメスを守るカラスよけの柵が完成しました。

 でも、残念なことにオスのラクダとメスのラクダを柵1枚をへだて、離れ離れにしなくてはいけなくなりました。

  
画像

 せっかくめぐり合えた2頭を離すのはとても残念でしたが、仕方がありません。
 今はまだ傷が完治しておらず2頭を離しておくしかないのですが、メスの傷が完治し、カラスの問題も何とか解決させて、いつかはまた2頭が一緒に暮らせるようにしたいと考えています。


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