20121224(月)

久しぶりにヘビーな修理


『電源が入りません』
とVaioのXPのデスクトップを持ってこられた男性。
CPUファンも回っていないので電源テスターでチェック。
12Vがまったく出ていない。典型的な電源のコンデンサ容量抜けだ。
勿論要交換。しばらくして部品が入荷したので分解にかかる。
Vaioは、どの機種も分解が面倒。修理屋泣かせだ。
その辺は経験でカバーして、電源交換し、再度組み立て。
電源ON CPUファンも回り・・・Vaioのロゴが・・・
出てこない orz

CPUファンが全開で回り続けている。
CPUからファン制御の信号が出ていないと言うこと。
クーラーも冷たいまま。電源がCPUを道連れにしたようだ。
悪態をつきながら再度分解。手元にあったCPUと交換。再組み立て。

電源ON CPUファンも一瞬全開で回り、正常回転に
Vaioのロゴも出てきた。XPの起動時画面も出てきた。一安心。
ユーザー選択画面でご主人の方を選択
一瞬読み込み始めてすぐログオフし、選択画面へ戻る。
嫌な予感が頭をよぎるが、奥さんの方を選択。
やはりすぐログオフしてしまう。
以前同様な修理したときはウィルス感染だった。
今回もか?とお客様にTEL。
ノートンが入っていて、期限もまだあるとのこと。
それならひとまずウィルスは大丈夫だろうと目安をつけて
XPのCDで起動し、回復コンソールを立ち上げた。
壊れているだろう二個のファイルを削除。
CDのi386フォルダーからこのファイルを展開してコピー
再起動してユーザー選択 ログイン
同じだ・・・すぐログオフしてしまう。

ここまでくるとやはりウィルスを疑ってしまう。
再度分解し、ハードディスクを取りだし
検証用PCに接続してウィルスチェック。
お客様の言葉とは裏腹になんと99個のウィルス検出。
これだけ外付けにしても検出するなら、本体に戻したら
まだまだ出てくるはず。
この分なら100%レジストリーもおかしくなってる。
保存されているレジストリーハイブから
まともだろうと思われる日付のものを選択し
既存のレジストリーに上書きコピー
再度組み立て直して電源ON
祈る気持ちでユーザー選択。
ログオフせずに無事起動。よかった。

起動後、システムチェックすると
ノートンは入っているが、ウィルスに殺されてしまっている。
P2Pのカボスが入っているので、これで取得したファイルに
ウィルスが入っていて、実行することにより感染したのだろう。

つまり、せっかく玄関の鍵をかけていたのに(ノートン)
ファイル実行することで、自分で鍵を開けて
泥棒(ウィルス)を中に招き入れてしまったと言うこと。
中に入れてしまえば、あとは泥棒(ウィルス)の好き放題。
鍵(ノートン)も壊してしまって荒らし放題だった。

こうなってしまえばもうリカバリしか
取るべき手段はない。
自分で招いたとは言え、お客様にとって代償はあまりに大きい物になった。







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