考察(22)


2011727(水)

蚊に刺される。

考察×22

昨年ほどではありませんが、今年の夏も暑いです。

ちょっと前まで連日35度を超える猛暑日を体験していましたが、大型の台風がなにかしてくれたみたいで、あれ以来暑いなりにも涼しいのですが、このくらいになってくると、増えてくるのが、





都会のど真ん中に住んでいれば蚊もすくなく刺されることもめったにないのですが、幸か不幸か、田園地帯。
蚊の育ちそうな水場は一杯あります(TT)



刺されやすい体質ではありませんが、刺されると、痛い。

蚊の使う麻酔薬が、刺された部位から血管を通って伝っていくのが判るほど、痛い。

足の指を指されたのに、毒が太ももまで流れていくのがわかるとかあります。
それ以上になると、太い血管になるのか、痛みもなくなるのですが・・・。

ちょっと口吻が入っても痛くなるのわかるから、家族からは蚊のセンサー代わりに重宝されています。(爆



昨年は、暑すぎて蚊すらも少なかったのですが、(体温より暑い日が2週間くらいあったような気がする)人にとってそれなりにすごしやすい暑さは、昆虫にとってもすごしやすいのだなあー・・・。


みなさんもどうぞお気をつけください。



2011722(金)

想像すると・・・。

考察×22

ndk遺伝子。

プラナリアを用いて発見された、「全能性幹細胞(万能細胞)が頭部以外で脳の神経細胞に分化しないように制御している遺伝子」

このndk遺伝子がノックアウトされると、プラナリアの体中に、脳が出来てしまう。

参考画像外部リンク

結構すごいので、興味のない方は、文章だけでおやめください。また携帯からはご覧になれないかもしれません。
今から10年近く前の、平成14年に「ndk」という遺伝子が世間に発表されました。

その詳細は、理化学研究所のサイト外部リンク

このndk遺伝子の正式名称は、のうだらけ。

この遺伝子がなくなると、(プラナリアの)体中に脳が発生し、脳だらけになる、ということからつけられた名称だそうです。


脳だらけになるということがなぜわかったのかというと、この遺伝子をノックアウト(働かないようにすること)したプラナリアの再生実験をしているときに、正常な頭部が発生した後にも関わらず、胴部に目が出来たことから。

それから研究が進み、科学雑誌natureで発表されました。



この話は、最近知りました。←

ここから先は、つまらない個人的な怪談めいた話なので、苦手なかたはここでさよならしてください。


脳だらけになったプラナリアの画像は、さしてふーん、という感じで、遺伝子って重要な働きを持っているんだと再認識したくらいなのですが、この発見の背景にある、目の発生。

目って、大脳の窓といわれるくらいの感覚器官なんだそうです。

プラナリアだから、黒い点のような目が確認されるだけなのですが、もし、これが研究がすすんで人間にあてはまったら???


体中が目。


神経の集まったところに脳が出来る。
脳が出来て目が生まれる。

手の指、足の指、鼻の中、耳の中、舌の先、はては性器にまで・・。
おそらくホムンクルスの小人(脳と感覚器を結びつける図面上の小人図のこと)に該当する部分には脳が出来て目が出来る。


・・・想像するとかなり怖かった。
(ちなみに、日本には、百目鬼外部リンクという妖怪がいます。)



だから夢を見ました。
脳だらけになって、人の目をもったプラナリアがたくさん水槽を泳いでいる夢。


ただ、この研究そういうこわいことをするためではなく、再生医療の研究のためのものです。
たとえば、失われてしまった各器官の、拒否反応のない自家移植のためとか


こんな不謹慎な想像をした私をお許しください!!



20101226(日)

焼き芋ほくほく

考察×22

携帯からアップしようと思いましたが、考察になっちゃったので、メイン画像貼れなかった(笑
画像

今日、義父が、焼き芋をしよう!といったので、みんなでその様子を見に行きました。

自前の畑の、砂の多い部分で取った自家製のさつま芋を、庭にある柿の枯れた葉がたくさん落ちたのをとってあったので、調整区域※1であることをいいことにして、はたけのど真ん中で燃やして、焼芋。

すぐに出来るイメージがあったのですが、出来上がるまで結構時間がかかりました。

・・・4時間。
しかしさすがにこれは時間かけすぎで消し炭になっているのもありました。


でも、そのおいしいことにびっくり!


今年我が家のさつま芋は、あまり出来がよくなく、あまり甘くないし、ブランドさつま芋でもないので、ふかし芋だと、鈍い黄色というか、透明感のある、緑がかった黄色という感じですが、焼き芋だと、いわゆる黄金色!
焼きたてのまだ暖かいうちのを指でつまんで口に入れると、しっとりとした、きんとん豆のような甘さ。
(そーいや、きんとんはさつま芋から作るんだったね)

そうかあ・・・だから焼き芋はこれほど愛されていたんだな。

って初めて判りました。
うん、いくぶん焦げ臭いというかいうのはありましたけどね・・・。

昔ながらの調理法をいざ体験してみると、今の調理方法がどれだけ便利でスピーディかっていうことが判るけれど、味わいみたいなものはこそげ取られているのかもしれないなあ・・・なんて思ったりして。
それでも調理法ってのは、あまり進歩がないようにも見えて※2、だから食材はどんどん雑味が入らないように洗練されているのかな。

なんて思ったりして。

原始的な裸の火、炭、ガス、電気、と調理方法もその熱を与える方式が変わり、より安全になってきて、そのうち原子力で・・って思ったけど、放射能浴びちゃうじゃんとか思ったら、とても食えんわと思ったり。

・・・もう人間は食材を生だけで食べることはできないよね。

人の生活にはいろいろなものが、密接でもないけど関わりあっていて、エネルギーの開発は、食べることにも関わっているんだな、と。

関係ないと思っていた、そのことが、実は関係あるのかもしれない。もちろん時代の流れともにそれは密接につながったり、緩やかにあるいは突然離れていったりするだろうけれど。

何気なく使っているそれが、実は、とても大切なファクターであるかもしれない。それを知ろうとすることは大切なんじゃないかなと思った出来事でした。


※1 当地域の場合、市街化区域ではそもそも焚き火は禁止です。調整区域はかろうじて認められています。童謡「落ち葉炊き」はその経緯で教科書などから落とされた名曲です。

※2 冷凍技術や、真空調理だとかあるのは多少知ってますよ~。でもそれらはやはりキワモノ。いわゆるおいしく頂くという意味合いでのことです。



20101221(火)

ほめてのばす。

考察×22

なぜ30代前半になると、“ゆきづまって”くるのだろうか外部リンク
若い世代が、「心の綺麗」な20代の若者を食いものにしている(要するに、おかねにこだわらないで、理想で働くから低賃金で使えるから、それを利用して経営者になろうという若者が増えたというお話。)というビジネス関連の記事を見ていたら、上のサイトに行き当たった。

ざっと要約すると、優秀な社員とそうでない社員が居るのはなぜだろうかという問題提起があって、答えとしては、「そうでない」社員は若い頃上司に提案を受けてもらえなかった、という推論があり、その「受けてもらえなかった」ということが何をやっても無駄という思考停止にその人を陥らせ、自分以外の相手の提案をすべてダメだししてしまう、ダメ社員を作っている可能性があるのではないか??というお話。←短すぎ??
この話の後には、こういう社員を作らないために、どのようなことを考え対策をとっていくか、という話が続いていた。

私は経営者ではないので、は~~んという感じで斜め読みなのだが、ほめて伸ばす、という意味では子供を育てるのと似ているなと思った。
とはいえ、子供の性格によって褒められると調子にのって、自分こそが正しいと思い上がるお馬鹿なことになってしまうこともあるのだが・・・。

ただ、いつも同じパターンの行動をとるのではなく、褒める時は褒め、しかる時はしかり、時には、同じ目線に立って楽しみ汗を流し努力する、ということが、上にたつもの、大人には必要だと、述べている様に思えた。

まあ、そんな程度の軽い話です。

興味がある方はどうぞ(笑



20101020(水)

思うこと、いろいろ

考察×22

思うこと、いろいろ

先日、小熊の射殺話があった。
その話は、ここでは単純にきっかけなので、深読みしないでください。

1)野生動物との話

その後ニュースを見ていると、今年は熊が人里に降りた話が結構流れている。その原因をいくつか、専門家でもない、乏しい知識で考えてみた。

食べ物がなくなった。
→猛暑のため植物の結実などが悪かったので、食べ物を求めて降りてきた。

なわばり争いにまけた。
→上といくらか関連するが、その条件で十分な食べ物を確保するためさまよっているうちに、他のなわばりに入り込み、追われた。もしその年の収穫によってなわばりが変動するなら、個々のなわばりを広くしなければならなくなり、なわばりからあぶれた個体が降りてきた。

個体数が増えた。
→自然環境保護の効果で、小熊の自然死がすくなくなり、そのため絶対数が増えた。

熊の舌が贅沢になった。
→ちょっとびっくりしたのだが、こういう考え方も世間にはあった。山すそで人の作った作物をこっそりうばっているうちに、その味に慣れ、時候柄たくさん食べなくてはならないからと降りてきた。

それに絡んで、この近所ではハクビシンが出るのだが、
画像
ハクビシン
画像の出先(八溝県立自然公園)外部リンク
畑のとうもろこしが、そろそろ食べられるな、と人が思ったころ、あっという間に食べていくのだそうだ。
・・・実際に近所で話してくれた人がいた。とするとあながち嘘とも言い切れなくなってくる。

野生のハクビシンが何を食べるか、私は知らないので、一応WIKiをはっておく。
ハクビシンWIKI外部リンク

興味があったら、のぞいてみてください。
検索をかけたら、ハクビシン駆除という広告がでるので、人の世界ではあまり良く思われていないようだと感じた。

さて。
先にも言ったが、乏しい知識では、結局何が真実かはわからない。また彼らと会話が出来るわけでもないので、やっぱりその判断は人の考えるところになってしまう。

どれが正解で、どれが間違っている、とかではなく、
どれも正解で、どれも間違っている可能性がある。

という極めてあいまいな話になってしまって、そこから先にすすめなくなった。


2)遺伝子操作をしたネズミ

理系の、特に生物を扱う実験をするところではネズミが飼われている(ことがある)。

さて、その実験用ネズミには、自然の遺伝子を持っているものと、遺伝子を人為的に欠損させたノックアウトマウスとがある。私はこのあたりがどのように区別されて用いられているかは実際に関わっていないので分からない。

ノックアウトマウスとは遺伝子操作でもともと欠損を施すようにしたネズミだ。
もともと肝臓がなければ、とか、もともとホルモンの分泌がなければ、など実験を成り立たせるのに有効な事があるので、作った人工受精卵だ。

しかし・・・生まれてくると普通になってしまう。
操作しないネズミと外見も、何もかわることはない。
生き物の遺伝子は欠損すると可能な限りそれを補うようになっているらしい。
このあたりの話は、生物と無生物の間(福岡伸一)外部リンクから読み取ったものである。

ここからいえるのは、遺伝子がいくらか違ってもネズミはネズミであり、人は人であり、それぞれの生き物がそれぞれである違いは、遺伝子といわれていても、その遺伝子すらはっきりと確たるものではないといえそうだ。
私は専門家ではないので、あくまで想像になってしまうけれど。

さて彼らはその後どうなるかというと、実験の終わり、またはその途中で訪れる死がある。
いろいろな話をじかに聞いているので、私は、彼らノックアウトマウスの死は、人の病気を治す薬の開発に貢献することが多いため、薬を飲んで永らえることは彼らの命を頂いていると考えている。

彼らは、たくさん栄養をもらっているので、まるまるとして可愛く、グレーと、茶色と、黒と3色の毛があって、グレーの毛の子が一番おっとりしているそうだ。(注2)


3)自分の家のハムスターの話

我が家もささやかながら、生き物を飼っている。
今1歳半を超えた、ジャンガリアンハムスターの女の子。

実は、彼女は左足首から下がない。

今年の夏、ケージのワイヤーの隙間に左足を突っ込んで、とれなくなり、そのままもがいているうちに骨折した(らしい)。

市販のハムスター用ケージで、2階建てのつくりになっていた。金網に登ってがりがりするのが好きだったので、好きにやらせていた。二代目のハムスターだったし、いわゆる寿命を全うした(注1)ので、飼い方は大丈夫だと思っていた。
そしたら、そういう事故が起きた。後から、何気なくハムスターの飼い方の本を読んでいたら、上り下りは上手でなくあまりお勧めできないと。

まさに飼い主の不徳のいたすところである。
大いに反省しているし、今は別のケースに入れて足首がないながらも元気にしているので、ハムスターファンはどうか勘弁してください。

さて、彼女が骨折した時の様子に戻す。話が残酷になるがそれはご容赦いただきたい。

ケージは、我が家のトイレのドアの傍に置かれていて、彼女は人が覗くと、巣箱に入っていれば顔を出すし、下のほうを歩いていれば、はしごや金網を上ってやってくるし、人懐っこい子だった。
それがこっちは可愛くておやつをあげたり、起きていたら声を掛けて名前を呼んだりしていた。

朝、トイレにおきた家族がいつものように覗くと、彼女は。
ケージの隅っこで宙吊りになっていた。
小さな体からは結構血が出たらしく、細い帯のようになって流れ、しかも底のほうでは固まっていた。
発見者は死んだと思って仰天し、悲鳴が聞こえた。
私は、文字通り飛び起きて、様子を見にいった。

さきに到着した夫が、引っかかっていた足をそっと滑らしてはずすと、ハムスターはキュッと鳴いた。
生きていてほっとした。
どさりと落ちた彼女は、すすすとケージの隅に移動して、足をなめはじめた。

取るものもとりあえず、病院に連れて行った。
子供たちの朝ごはんもほったらかしで連れて行った。

病院では骨折は直せないと言われた。
ハムスターを多く診ているその先生が言うには、足が細すぎて、骨折の骨を立てられないこと、縫合の糸を噛んで解いてしまうことが理由だ。

折れた部分から下は、もうぶらぶらしている。
その病院のもう一人の獣医さんは、そのうちに、ぽろっとおちるんじゃないかとも言った。
どうやっても彼女は足を失うらしかった。

今思うと、私たちのその時の行動の意味は、理由は良くわからない。

私たちは、彼女の足を手術で取ってもらうことにした。それは腐るかもしれないという思いからだ。人だっておできができて、膿んだ痛みは相当なものだから。
傷をそのままにしておくことは、なんだか怖かった。
麻酔で死ぬかもしれないと言われたが、そこにためらいはなかった。

幸いな事に彼女は生きて帰ってきた。
足首から下をとり、レーザーで傷口を焼いてもらった。
先生は、落とした足を見せてくれた。
彼女の身体は変わった。

しかし性格は変わらなかった。人間を嫌いになるかと思ったけど、それは感じなかった。もともとおっとりした子で、怪我したときも私が触ることを嫌がらなかった。診察の時にはつかめるかと確認され、容易に抱き上げて(というかつかみあげて?)足を見せることもできた。
手術のあと、獣医さんに背中を撫でられても嫌がらなかった。
彼女は人に慣れていた、イヤではなかった。・・・もちろんここはただの想像である。
思いがけず血がたくさん流れてぼうっとしてたのかもしれない。

それでも、その後の回復は早かったと思う。
抗生物質を処方されたのだけど、それを嫌がらないので(もしかして甘いのか?)炎症もなかったようだし・・・。
言葉が通じないから、様子を見るのが精一杯。
子供用の小さいバケツにキッチンペーパーを引いて、そこにえさと水と、かじって遊べるものをいれ、毎晩取替え、寝室まで連れて行って、様子を見つづけた。
この感じで3日が経った夜中、彼女はミニバケツからジャンプして脱走するという荒業を見せてくれて家族一同があきれたが、ほっとした。
当然今年の暑い夏はエアコンの効いた中に一緒にいた。

今は歳をとったこともあるし、住まいを平屋にしたこともあって、眠っている時間のほうが長い。
フローリングの床を散歩させると、こつこつという音が響き、足を落としたことをかわいそうに思う。

足がなくても生きるほうがいいのか、足がなくなった時は死ぬ時なのか。
人間なら当然前者、家畜・ペットなら可能なら前者、しかし野生ならたぶん、後者なのか。

以前、病気のカラスの子供を保護したけど、親ガラスがその様子を見ていたところをみると、もうだめだったらしい。
獣医に連れて行く前に死んだ。

そろそろまとめねばならない。

野生の話、ノックアウトマウスの話、飼いハムスターの話。
生き物にはそれぞれにおかれた状況が違う。
一概に、ああだ、こうだと判で押したように同じではないと思う。

考えてみれば、生物が発生してから、現在に至るまで、種は生まれては滅び、生まれては滅び。
単細胞生物はすべて哺乳類に進化したわけでもなく、爬虫類はすべて絶滅したわけでもない。
恐竜の絶滅は原因は特定できないが、あっけなかった。

今は人間が名乗りを上げて地球を支配し任されているが、いつかはこの支配は終わるかもしれない。
強制的に?自滅的に?
それはやっぱりわからない。わからないことだらけだ。
知ろうとしないんじゃない。知ろうとしてもわからないのだ。

ただ人間は感情を持つ、それを動かすことのできる生き物だとも言われるらしい。いくら理性的に考えても、そこにかならず感情は入り込む。記憶が感情と結びついているように、感情なくして人の行動はありえない。
飼いハムスターの話を思い出している時は、時間が経っているのに、淡々と話しているはずなのに涙ぐんでしまった。

私がここで何をしたか。・・・思うまま、自分のメモリーをひけらかしただけだ。『思う』ことから発した感情と書くことがつながっている。

感情的で何がいけないのか。
感情的で何がいいのか。
どっちも行き過ぎれば、おかしくなる。
ならばそこまで行かないように、コントロールすべきなのではないか。
窮鼠猫をかむというように、追い詰められれば誰でもつらい。人同士でも、違う生き物でも、お互いの立場を考えてみることが出来はしないか。
共通の感覚はありはしないか。
お腹がすいた、寒い、暑い、苦しい、痛い。
共通するのは、そんなことばかりなのか。
地球について正確に知っている人はいないか。
誰か師はいないか。

結局感情的になった。
素人考え、個人の偏り。
ここから人は逃れられない。




注1)先代のハムスター、親子ではないが。
注2)この段落には「実験終了で最終的に生き残ったものは、希望すれば飼う事もできる」という記述があったが、それは私の思い違いでした。ごめんなさい。実際には法令で飼育禁止です。




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