キット紹介、今日は戦地で活躍した裏方『間宮』です。このところの艦船を取り上げたゲームブームで、今まであまり目が向けられてこなかった裏方の艦船にもスポットがあてられるようになりました。この給料艦『間宮』もその中の一隻でしょう。艦名由来は樺太は間宮海峡からとられており、竣工は1924年。軍用艦としての運用ではありますが、一般貨物船の設計を少し変えただけの、商船構造の船です。


給料艦とは文字通り戦地の艦船に食料などの必要物資を供給する船です。戦時下においての物資と言えば必要最小限の味気のない物を想像しがちですが、この間宮ではアイスクリーム・ラムネその他の甘味もとりそろえ、品目ごとに細かく仕切られた艦内の各厨房では凄腕の料理人が競うように腕をふるっていたといいます。胃袋を満たす以外に真水の入浴設備など戦う船の上では叶わない夢が実現する船として、楽しみに待つものも多かったのです。そんな給料艦の沈没は当然のことながら戦地の兵員の士気を下げてしまうため、本艦の航海は厳重な護衛に守られていたそうです。

しかし、昭和19年12月戦禍の中、間宮は米潜水艦の攻撃により沈没。間宮が凍つく海で最後を迎えたという一報は多くの日本兵を落胆させたといいます。


二社から販売されている間宮のキット、戦地の癒しを提供した船ということで、戦う船とはまた違った姿を再現できます。

模型はピットロード・アオシマからの発売。ピットロードはフルハル(全船体)モデル、アオシマは喫水線から上を再現したウォーターラインモデルです。

各商品の店頭販売価格は以下の通りです。

ピットロード1/700　W166　日本海軍給糧艦・間宮1944
￥3672(税込)フルハルモデル

アオシマ1/700　WL558　給糧艦・間宮　￥2720(税込)

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