2020123(木)

和菓子は喜ばれました


和菓子は喜ばれました

 ここしばらく 中国のお茶事情を知るために関係の友人を作る努力をしています。中国茶の先生とか大きめのお茶屋・道具屋などです。過日に(お茶用の)和菓子が話題になることがあったので 北京に戻る時に和菓子をお土産に持ってきました。驚くとは思っていましたが 彼らの反応は予想を超えていました。きれい・季節・上品甘味・芸術・職人技・すばらしい。中国茶の先生は感激の写真まで送ってくれましたし 茶道具店ではスタッフを集めての撮影会になってしまいました。有名女優が突然現れたようなものです。スタッフが最近始めたという自作のお菓子も持ち込まれて比較・試食になりました。
 北京から日本を見ていると色々感じることがありますが 最近の日本は技術・教育・経済でも(残念ながら)やられっぱなしの感があります。でも勝てるものが絶対あるはずだと常々考えていました。この和菓子は勝てる好例だと思います。
 歴史的に日本のお茶は中国から来たので 当然 本家の中国では現在も茶の種類・量・普及はたいしたものです。しかし 抹茶・茶道は日本独自の文化なのは世界の知るところです。和菓子はこのお茶の普及とともに京都を中心に発達したのでしょう。
 中国でお茶に合わせる菓子は普通は話題にもならないし 出たとしてもせいぜいヒマワリの種・焼き豆の類です。中国茶は微妙な香りと色を楽しむので強いものは合わないのだそうな。しかし 質素な菓子ではなくもし和菓子が出てきたら天変地異の驚きでしょう。感動してしまう。戦後の日本では和菓子は洋菓子に押されて減少の一途をたどりました。しかし和菓子には日本の文化・職人技が凝縮されています。しかも人間を感動させられる。
 十勝との関係を考えます。和菓子の基本材料は上質の豆・砂糖でしょう。この豆は赤白黒も含めて十勝が大産地で 日本中の和菓子屋が使っています。十勝にも有名な和菓子屋(多方面に展開中も含めて)がいくつもあります。和菓子に国際競争力があるのは間違いなさそうで これは日本文化・経済・観光での勝機・商機ではないでしょうか。日本の食文化はラーメンや寿司だけではありません。

写真上:中国茶は普通はお茶だけですが たまに出て来る地味なスナック。写真下:北京まで運ぶ間に少し歪んでしまいましたが 生菓子の柔らかさと短い賞味期間(4日間と言われた)は 逆に地産地消や希少性としてメリットがあるかも。






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Elmtree2
 札幌在住ですが コロナ前には中国北京へ単身赴任が頻繁でした。面白い発見がたくさんあるので ご紹介します。この話題はElmtree (十勝ヒュッテプロジェクト)というブログに含めていたのですが 本題からあまりに離れることがあるので 「街・探検・文化」の別ブログとして発展的に分離しました。元のElmtreeもご覧頂ければ幸いです。

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