3 中国茶 on Tea(12)


2020110(金)

中国茶事情 1 (いろいろな種類)


中国茶事情 1 (いろいろな種類)

中国茶は香りと色を楽しむ

 中国で単身赴任になり これを機会に中国茶を勉強してみようと思うようになりました。ここでは中国茶について何回かに分けてご紹介したいと思います。なお個人的な調査と体験による私見のため 間違いも有るかも知れませんが その点はご容赦ください。
 中国茶は香り・アロマと色を楽しむもので 歴史的に中国で発展し 現在も若年から老年まで広く飲まれています。中国茶は非常にバリエーションが広く 写真のように基本は6種に分類され それにジャスミン茶のような花茶が加わります。名称はお茶の色と茶葉の色から来ているようです。
1. 緑茶(不発酵茶)
生産量・消費量とももっとも多く 釜炒りで 茶葉は緑色。ササの葉のように平べったいものが多い。代表:龍井茶(ロンジンチャ) 黄山毛峰。香り:豆 草
2. 白茶(弱発酵茶)
芽吹いて白毛の取れないうちに採取し 発酵度が非常に浅い段階で自然乾燥。小さい枯葉のようなものもある。代表:銀針白毫。香り:くだもの
3. 黄茶(弱後発酵茶)
軽度の発酵を行ったお茶。探すのが大変な位売っていない。高価。代表:君山銀針 蒙頂黄芽。香り:くだもの
4. 青茶(半発酵茶)
発酵部の褐色と不発酵部の緑色が混じり 青く見える。大陸産と台湾産。丸まっているのが普通。代表:鳥龍茶 大紅袍 凍頂烏龍 鉄観音。香り:花 草 くだもの
5. 紅茶(発酵茶)
英国の紅茶文化に対して中国で独自に発展。英国のものより小さくて色濃い。代表:祁門(キーメンチャ)。香り:くだもの 花
6. 黒茶(後発酵茶)
完成茶葉を微生物で発酵させる。長期保存が可。茶餅と呼ばれる円盤状やペレット状が普通。年代物は高価。代表:普洱茶(プアールチャ)。香り:薬 木

 現在のところ私は白茶にはまっています。香りは強くはないが ほのかに甘みがある。



2020110(金)

中国茶事情 2 (職場茶房)


中国茶事情 2 (職場茶房)

職場内の茶房に行ってみました

 偶然ですが この職場には職員専用の中国茶の茶房があって しかも無料と聞きました(たいていの人は知らないようで)。早速行ってみると ビルのロビーの一角にあり 職員が自由に使えます。3室のうちの1室には女性の方がいて 随時お茶を飲ませてもらえますが 自分でお茶を持ち込んで茶会も可能。残念ながら中国語しか通じないので通訳を兼ねた同僚と行ったらスムーズでした(同僚もこの茶房は知らなかった)。日本のお客を連れて行ったこともあるが (慣れたせいか)特に言葉の問題は無かった。お茶に言葉は絶対ではないのでしょう。
 しかし職場に常時オープンの茶房があるのは 日本の職場に比べるとうらやましい限りです。(日本でも茶室がある会社もあるかもしれないが)



2020110(金)

中国茶事情 2 (職場茶房2)


中国茶事情 2 (職場茶房2)

中国茶の道具

 道具は日本の煎茶道のものと同じように見えます。(韓国の茶道具も同様で 歴史的ルートが同じなので 至極当然かも)。正面の大きい台は あふれたお湯やお茶が下に落ちるようになっている茶台(名称不明)。それに陶器製のポット 磁器製の蓋付き茶碗 ガラスのポット 茶漉し 茶杯(大きさは日本酒の杯/ぐい飲み程度) そのほかに竹製の各種小道具と言うところ。
 お茶を入れる時には 陶器ポットか蓋付茶碗を用いるが 驚いたのは圧倒的に蓋付茶碗を使うこと。理由を聞いても要領を得なかったが 蓋付茶碗の方が熱湯を注いだ時にお茶の状態を容易に見れるからだろうと思う。



2020110(金)

中国茶事情 2 (職場茶房3)


中国茶事情 2 (職場茶房3)

本日のお茶は緑茶

 茶台の近くには何種かの茶容器がありました。ウーロン茶 紅茶 黒茶 白茶。。。
 本日のお茶は緑茶の黄山毛峰でササの葉のように平べったい(日本の緑茶のように丸まってはいない)。これを蓋付容器に入れて熱湯を注ぎ お茶をたてる。さわやかな香りでおいしかった。



2020110(金)

中国茶事情 3 (中国茶のいれ方)


中国茶事情 3 (中国茶のいれ方)

茶葉を目覚めさせる

 中国茶をいれるのに普通は蓋付茶碗を使います。まず茶葉を入れ 熱湯を少量そそいで 蓋をし 良く振る(写真大)。お湯を捨ててから 匂いを嗅ぐ(写真小)。これは茶葉を目覚めさせる重要なプロセスとのこと。
 近くにある北京語言大(東京外大に相当 略称:北語 BeiYu)にもティールーム兼カルチャースクールがあった。こちらでは妙齢のチャキチャキ娘がお茶を教えてくれる。英語も流暢。そのうち彼女のレッスンを受けてみようと思う。彼女のお茶の作法はカンフー(太極拳)流だそうで 一つ一つの動作に「気」があるとのこと。



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Elmtree2
 札幌在住ですが コロナ前には中国北京へ単身赴任が頻繁でした。面白い発見がたくさんあるので ご紹介します。この話題はElmtree (十勝ヒュッテプロジェクト)というブログに含めていたのですが 本題からあまりに離れることがあるので 「街・探検・文化」の別ブログとして発展的に分離しました。元のElmtreeもご覧頂ければ幸いです。

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