2020119(日)

中国の茶事情 4 (お店)


中国の茶事情 4 (お店)

 馬連道に行けば何でもそろう

 中国の進物には驚くほどお茶が使われます。それだけ日常的にお茶が飲まれているのでしょう。
 北京には馬連道という茶の問屋街があります(注)。北京のお茶屋が仕入れに行く場所だそうです。ここではお茶から道具まで何でもそろいます。通りの両側はお茶関係のお店で また大規模ビルも多数あります。
 この中でも 馬連道茶城では各種の茶と道具が一か所で揃うし 安い。一見の価値があります。1-2階は小規模の茶商がたくさん入り 3階は上級品とプーアール茶博物館。値段もまちまちなので交渉も可で 試飲もさせてくれる。私が茶のお土産を買うときは ここで入手しています。お茶好きの方は丸一日いても飽きないでしょう。ただし 旅行者は買いすぎにご注意で 持って帰れなくなってしまいます。

注: 馬連道の場所は北京市街の南西で 北京西駅の近くで 地鉄7号線湾子駅下車。北京中心からはタクシーのほうが便利かも。歴史的には主産地の中国南部の省から北京に移住した方が住んだことに起因するそうです。



2020118(土)

中国(北京)の正月事情


中国(北京)の正月事情

中国では旧正月を「春節」と言います

 中国の正月は旧暦(太陰暦)のため 年によって変わり 1月下旬から2月の上旬になります。2020年はやや早めで1月25日。日本の正月よりは春節の意味に近いかもしれません。
 中国では年2回大きな休暇期間があり 10月1日国慶節この春節です。特に北京は各地出身者が多いので 帰省で交通機関は大混乱になります。知人の話では飛行機の値段は3倍(本当か?) 電車の切符が取れない人が続出 あぶれた人の車で高速は大渋滞とのこと。そんなにしてまで帰る必要もないだろう と言ったら 中国では帰省はマストだ とのこと(まあ家族の絆は確かに強いが)。
 とはいえ北京出身の人もいるので 昔からの繁華街にはそれなりに年末年始の賑わいがあります。一週間前の昨日 中心部に行ってみたら 通り・お店・地下鉄でも もう新年の飾り付けは終わってました。(写真)
 私のように職場の住宅では 一週間前なのに もう人がまばらで 春節の時はほとんど誰もいないでしょう。赴任した最初の年は お店はあいていない 食堂も休み どうしよう?と困り果てました。こんなことならば と思い 二年目からはサッサと日本に戻ることにしています。ですから私の場合は正月休みが二度あります。あまり働いていません(笑)。

追記: 正月飾りは赤が基調なので元気は出ます。正月の決まり文句は 日本だと家内安全が一番多いと思いますが 中国は○○発財が多い。お金持ちになれますようにという意味ですが すこし率直過ぎる気がします。中国の正月といえば花火と思うかも知れませんが 都市部で花火は禁止だそうです。
 今日は空港から帰るところですが すでにかなり混み始めていました。明日はもう大変でしょう。

注:今年の旧暦正月を当初は1月26日と表記していました。25日の誤りです。お詫びいたします。



2020117(金)

中国茶事情 3 (入れ方 3)


中国茶事情 3 (入れ方 3)

 中国茶には古代のいれ方があった

 近くにある北京語言大のティールーム/カルチャースクールで展示品を見ていると 面白いものが目にとまった。やや大きい抹茶茶碗のようなもので 奇妙なことに上のほうに横一列の小さい穴が5つある。聞いてみたら 古いスタイル茶椀とのこと。(何で穴がある?)けげんな顔をすると 実演してくれるという。
 この大茶碗に4-5人分の量の茶葉を入れ 熱湯を入れて蒸らす。傾けてお湯を小さい穴から捨てる。なるほど茶葉は茶碗から流れないですむ。次に十分な量の熱湯を加えてタイミングを見て 銀製の柄杓(スプーン)ですくって 杯へ入れる。なるほどお茶の変化は簡単に見える香りも直接伝わるので非常にいい。これは古いスタイルの淹れ方唐(Tang)時代はこんなだったらしい。
 これは面白いと 早速に大枚をはたいて大茶碗銀柄杓を購入した。年末に山小屋で仲間たちと過ごした時に 持参して披露したら 皆さん楽しんでくれた。
 しかし いつも使うものでもないので コスパを考えてしまった。これならドンブリとオタマで代用すれば 中国茶を楽しめることに気が付いた次第。



2020116(木)

中国のスマートバイク事情


中国のスマートバイク事情

スマートバイク(ネット自転車)が復活してきました2020/1

 ネット接続のスマートレンタル自転車は 乗り捨てOK・安価・便利なので 4年ほど前に一世を風靡しました。当時はofo黄色い自転車が地下鉄駅やバス停にあふれていました。日本でも試験導入されましたね。が 理由もわからずに 1年でパッタと消えてしまいました。しかし 最近は複数の別会社のものが復活しつつあります。写真はバス停の風景ですが最盛期の半分程度はありますね。
 今度のはQRコードを読み込んでスマホでお金を払うと ロックが自動解除される仕掛けで 使いやすさが一歩進みました。ここで「免押金」とはプッシュ ボタンを押す必要なし ぐらいの意味でしょう。
 一方で 近くの空き地には自転車の廃棄物が山積みになっていました。ここだけでも数百台のレベルでしょう(管理されているようなので 公害ではないでしょうが)。あの自転車は耐久性があるとは思えないモノでしたが このレンタルはものすごく消耗するシステムなのがわかります。中国のビジネスは速いけれども膨大な消耗を伴うことに驚きました。

追記: どこに乗り捨ててもOKなのは ゴミを捨てるのと同じ感覚かも。長時間放置されているモノは回収車が回って再配置しているようです。一方日本では モノはきちんと片付けるのが国民の習慣なので このシステムは もちろん便利ですが 定着は心理的に難しいかもしれません。



2020115(水)

内モンゴルの料理事情


内モンゴルの料理事情

 内モンゴルの料理はモンゴル文化そのものだ

 現在の内モンゴルは中国の自治区の一つだが 文化は歴史的なモンゴルそのもの。食はもちろんモンゴル流で 中国の影響が多少はあると思う。食材は広大な草原で生産される羊肉・ミルク・小麦が主体。羊肉はスライス・焼肉ではなく 丸ごとロースト・塩漬け・燻製保存食とするのが基本のようだ(集落ごとに専用の施設がある)。ミルクはミルク茶・バター・ヨーグルトとして 小麦は主に円盤状のパン・万頭として用いられる。
 レストランはモンゴルテントの個室が多く 人数に応じて小型から巨大なものまである。食事に招待された場合 まず歓迎の意味でマフラーのような青い布を肩に掛けてもらい 強い酒で乾杯する(お出迎えの時に握手をするのと同じ意味と思う)。
 最初はミルク茶スナック(乾燥麺)と小麦パンが出された。(朝食はこのような軽いもので済ませるのが普通だそうだ)。次に羊肉スープ・野菜・万頭などがたくさん出て来て 中国風円卓料理と似たスタイルだった。もちろん羊肉のリブローストなども付いてきた。確かに高脂肪の料理もあるが モンゴル茶のせいか脂っこさは感じなかった。
 何れもアルコールを飲みながら 時間をかけて十分な量の食事を楽しめた。また始めからミュージシャンが加わり民族音楽で場を盛り上げてくれた。この時は幸運にもホーミー(モンゴルのヨーデル)を聞くことができた。一度体験するのをお勧めします。

追記:この時の宴会はごく普通のもので(私が特別なお客というわけではない) 昼食時から大宴会を始めることもあるそうな。一体いくらかかるのか全く不明だが 大いに楽しめた。中国でも特に内モンゴル出身者はアルコールが強いと言われるが 納得・脱帽でした。



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Elmtree2
 札幌在住ですが コロナ前には中国北京へ単身赴任が頻繁でした。面白い発見がたくさんあるので ご紹介します。この話題はElmtree (十勝ヒュッテプロジェクト)というブログに含めていたのですが 本題からあまりに離れることがあるので 「街・探検・文化」の別ブログとして発展的に分離しました。元のElmtreeもご覧頂ければ幸いです。

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