庭縁記(0)
2016年1月25日(月)
作庭記 番外編 2016.01.23
2016年1月6日(水)
リ・ガーデンの現場 事前・事後

除雪の軽減などを目的にカーポートで屋根をかけるのに伴って路盤(基礎部分)からやり直す事にしました。
カーポートは鋼製で、4本支柱でMAX飛ばせる距離としてルーフの長さが10mを超える特注品を導入しました。

基礎には車輛の乗り入れに耐えるようにコンクリートの基礎を施しています。
屋根がかかる分、凍結が入りやすいので基礎砂利の下にウレタンフォームを敷設しています。砂利厚にも気を使っています。

土間コンクリートの舗装は厚みが15cmあります。もちろん鉄筋も入っています。目地は自然石のピンコロをボーダー状に使用しています。
歩道との間が砂利になっていますが春に既存部分の舗装も含めてアスファルトで全面復旧します。

物置の基礎は置きブロックですが、基礎砂利が全面に厚さ40cmで入っています。既存のL型ブロックと生け垣を活かす為にカーポート基礎等の施工の際には苦労がありました。

手前のインターは玄関前に敷かれていたものです。中央のレンガテラスは当初そのままの状態で残す計画でしたが、アプローチ側から回したレベル設定により全体のレベルを下げる事としたために全面張り替えとなり、基礎からやり直しています。

管理の省力化がテーマの一つとなっていて、化粧砂利下全面に防草シートが敷かれています。

物干し台下のサブポーチも既存のまま再利用の計画でしたが、同上の理由で基礎からやり直しています。
以前は住宅基礎にインターが接していましたが、雨落ちが住宅に跳ねて悪影響が見られた為にけ種砂利のスペースを設けて再敷設しています。
以上がこのリ・ガーデンの全貌です。
20年の時を経て再度手掛けさせていただけた事に感謝致します。
当初はフロントヤードとサブポーチのインターは他社で施工済みの状況からの作庭でした。
今回、全面を手掛けさせていただく事により、レベル設定などの点で思ったように施工する事ができました。
コスト面では、既存の資材を多く利用する事ができたので低めに抑える事ができたと思います。
今後10年、20年とまたこのお庭の変化を見守っていかせていただきたいと思います。
施主様及び協力していただいた業者の皆様、ご近所の皆様に感謝致します。
ありがとうございました。

2015年12月30日(水)
作庭記 2015.12.30
2015年12月25日(金)
作庭記 2015.12.24


山ふたたび。




私たちや、私たちを取り巻く環境は皆、自然の一部である。
すべてが命のつながりの中で生きていて、互いが互いを必要としている。
環境を大事にすることは、自分自身を大事にすることなのだ。
鷲やビーバーは、幾千年間同じ形で生をつないでいる。
七世代先の人々のことを考え、自分たちが受け継いだ生き方を子供たちに伝えよう。
滝の音や燃える火に心を傾けること。
幼い子供に話しかけること。
草木の生命に思いを馳せること。
それらは偉大な精霊と交わることである。
私たちを含めて、すべてが地球の住人なのだ。
空気、太陽、火、水、土 ------- すべては所有することができない。
偉大な精霊を、どうやって所有できるというのだろう。
火は、私たちが生きていくうえで欠かせないものである。
火は暖かさを与えてくれるだけでなく、生きる指針も与えてくれる。
火と対話しよう。
水や雨を大切にしよう。
水は私たちの考えを浄化してくれる。
雨は空気を浄化して、地の渇きをいやしてくれる。
私たちは水や雨なしでは生きられない。
地球にあるものは皆、それぞれ存在する意味と役割をもつ。
自然の音に耳を澄ませば、自然は私たちに色々なことを教えてくれる。
鳥の鳴き声に耳を澄ませば、自分の心がわかってくる。
魚の泳ぎに目を向ければ、自分自身の答えが見つかる。
花には生命を絶やさないようにするという役割がある。
花の美しさや色にもそれぞれの役割がある。
目標に向かう私たちに力を与えてくれ、未来への夢を広げてくれるのである。
目がないから見えないとは限らない。
耳がないから聞こえないとは限らない。
鳥、魚、花、木、すべてが私たちの話を聞いている。
彼らに向かって心を込めて話すこと。
寒い冬の日に、木々が話をするのが聞こえてくる。
私たちや、私たちの未来について話している。
いつでも木々を敬うこと。
木の枝がなければ花は咲かない。
木があってこそ森になり、その美しさも生まれるのだ。
なぜ木を倒したり、森を破壊したりするのだろう。
木は私たちに生命の息吹を与えてくれる。
鷲、鹿、ビーバー、すべてが自分たちの流儀で生きている。
それぞれがビジョンを持っている。
肝心なのは、他人をまねることなく自分自身のビジョンを持つことだ。
夢は私たちにストーリーを語り、ビジョンの源を与えてくれる。
私たちが得たビジョンは、また他の人の夢となる。
人々に良い夢を見せてあげることだ。
ひとりひとりの画家は夢をもっている。
一枚の絵には、何かが隠されている。
画家の語りかけに耳を傾け、自分たちと結びつきのある話を聞こう。
太鼓の音や人々の歌は、私たちの心臓の音だ。
私たちの心臓の音は、いつでも宇宙の鼓動を映している。
歌を歌いたくなくなったり、太鼓を打ちたくなくなれば、
誰も私たちの鼓動に耳を澄まさなくなるだろう。
知恵の種は、私たちの中心にある。
自分自身の中心に、汚れのない思考とよい水を与えること。
そうすれば、閉じた中心が開いてきて、知恵の実を結ぶことだろう。
私たちの未来は過去にある。
時は流れているのだから。
日々くりかえす行いこそが生活であり、文化を伝えることである。
年長者から知恵を学ばなければならない。
そして、それを実行しなければならない。
一日一日を生きていくことが、生きる目的なのだ。
日が暮れてしまったら生きる目的を失う、というわけではない。
年を重ねてから、幼いころのことや仲間のことを思い返す。
眼にも胸にも涙が浮かんでくる。
そんな時、人は幸せを感じ、その尊さを知る。
「風の知恵」 黒田征太郎/デニスバンクス著より

「あっ、メリークリスマス!」
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