庭縁記(0)
2017年7月26日(水)
庭縁記 2017.07.26
2017年7月22日(土)
作庭記 2017.07.22
2017年7月22日(土)
作庭紀 2017.07.22
ご質問をいただいていたのですが返信先が不明なためにここでお答えしますね。
ネチュラルな駐車場のつくりかた。
個人でやろうとする場合、色々な意味で大変かと思いますが少しでも参考になればと思います。
まずは現状の土を掘削します。

深さは仕上がる高さより最低でも60cm掘り下げます。(十勝での場合)
この時に底になる地盤がどんなのかで後の対応が変わります。
水が湧いて来る場合。
雨も降っていないのに水が湧いて来る場合は地下水位が高いか下が粘土層の場合が考えられます。
その場合もっと深く掘って水が抜ける構造にしなければなりません。対応の仕方は場所や理由にによりケースバイケースです。
ここでは砂利層まで掘り下げて浸透桝を設置しました。

下層が粘土層の場合、そこだけくり抜いてもバスタブのように水が溜ってしまいますので排水の方法を考えます。
1m掘っても粘土層のケース。
その下の砂層まで掘り下げました。
十勝の場合は大抵の場合粘土層の下は砂か砂利層が出て来ます。
火山灰層が出て来る場合でもその下の層を確認します。
他に泥炭と言われる層が出て来る場合があります。元々谷地や湿地だった場所の事が多いです。
いずれにしても凍結深度1mと言われる十勝では水の処理は無視出来ない最重要課題です。
通常の場合に話を戻します。
通常とは掘った下の地盤が透水性がある地盤の事です。
砂利層がベストです。
人力で掘るのは大変だと思います。この事例での掘削土量は10立方メートルを超えます。(1台用です)
この掘り上げた土をどう処理するかも問題です。敷地が広く築山(山のようにする)にしたりできれば良いのですが。
砂利を入れて転圧します。
大事なのは、いっぺんに上まで入れてしまわない事。まず0〜80mmという規格の砕石を30cm程度入れて突き固めます。この層が凍上を抑制します。
その上に0〜40mmという規格の砕石を入れて転圧します。
高さを調整すれば、このまま車を駐車してもオーケーですし、アスファルト舗装もできます。
ここまでが重要な基礎部分ですが、先ほども述べたように掘削・処理する土量の多さによる労力と処理方法、転圧する機械等問題はありますが、自分でやったという達成感とコストの削減ができます。
自分でやる何よりのメリットは愛着が持てるという事に尽きると思います。
仮にここまでの作業(1台用スペース)を業者に頼んだ場合のコストは10数万円程度になると思います。
上物の下地作業。
透水シートを敷いて砂で床を作ります。
このやり方はインターや煉瓦を敷く場合と一緒です。
砂の厚さは2cm程度ですが、凹凸のある素材の場合等は厚めにしたりしますが、雨等で砂が流出しないように縁石など工夫が必要です。
基礎砂を転圧します。(プレートによる転圧)
枕木を並べます。隙間無く並べても良いですがナチュラル感を出す為に玉石を交互にはめ込む設計です。
枕木を加工する際はチェンソーか類するものが必要になります。
枕木は砂や鉄粉が噛んでいるためと言われますが、チェンソーの歯の消耗が激しいです。
枕木の間に玉石をはめ込んでいきます。
厚みのあるしかも上部が平たいものを選別して使用します。ゆえにロスが非常に大きい工種でもあります。
完成です。
資材を入手できれば、上物は根性と体力があれば個人でもできます。
作業も出来映えもきっと楽しめるものとなると思います。
メンテナンスとしては、砂の補充、枕木の塗装等が考えられます。
枕木の塗装はしてもしなくても良いかも知れませんが、防虫効果として塗装は有効だと考えています。
枕木の寿命を縮める要因のひとつとして、蟻の巣となってしまう事があげられます。内部がスカスカになるので長く楽しみ使用したい場合は注意した方が良いと思います。
類似例
帯広市
芽室町
ちょびっとでも参考になったら幸いです。
ネチュラルな駐車場のつくりかた。
個人でやろうとする場合、色々な意味で大変かと思いますが少しでも参考になればと思います。
まずは現状の土を掘削します。

深さは仕上がる高さより最低でも60cm掘り下げます。(十勝での場合)
この時に底になる地盤がどんなのかで後の対応が変わります。
水が湧いて来る場合。

その場合もっと深く掘って水が抜ける構造にしなければなりません。対応の仕方は場所や理由にによりケースバイケースです。
ここでは砂利層まで掘り下げて浸透桝を設置しました。

下層が粘土層の場合、そこだけくり抜いてもバスタブのように水が溜ってしまいますので排水の方法を考えます。


十勝の場合は大抵の場合粘土層の下は砂か砂利層が出て来ます。
火山灰層が出て来る場合でもその下の層を確認します。
他に泥炭と言われる層が出て来る場合があります。元々谷地や湿地だった場所の事が多いです。
いずれにしても凍結深度1mと言われる十勝では水の処理は無視出来ない最重要課題です。
通常の場合に話を戻します。

砂利層がベストです。
人力で掘るのは大変だと思います。この事例での掘削土量は10立方メートルを超えます。(1台用です)
この掘り上げた土をどう処理するかも問題です。敷地が広く築山(山のようにする)にしたりできれば良いのですが。

大事なのは、いっぺんに上まで入れてしまわない事。まず0〜80mmという規格の砕石を30cm程度入れて突き固めます。この層が凍上を抑制します。

高さを調整すれば、このまま車を駐車してもオーケーですし、アスファルト舗装もできます。
ここまでが重要な基礎部分ですが、先ほども述べたように掘削・処理する土量の多さによる労力と処理方法、転圧する機械等問題はありますが、自分でやったという達成感とコストの削減ができます。
自分でやる何よりのメリットは愛着が持てるという事に尽きると思います。
仮にここまでの作業(1台用スペース)を業者に頼んだ場合のコストは10数万円程度になると思います。
上物の下地作業。

このやり方はインターや煉瓦を敷く場合と一緒です。
砂の厚さは2cm程度ですが、凹凸のある素材の場合等は厚めにしたりしますが、雨等で砂が流出しないように縁石など工夫が必要です。


枕木を加工する際はチェンソーか類するものが必要になります。
枕木は砂や鉄粉が噛んでいるためと言われますが、チェンソーの歯の消耗が激しいです。

厚みのあるしかも上部が平たいものを選別して使用します。ゆえにロスが非常に大きい工種でもあります。

資材を入手できれば、上物は根性と体力があれば個人でもできます。
作業も出来映えもきっと楽しめるものとなると思います。
メンテナンスとしては、砂の補充、枕木の塗装等が考えられます。
枕木の塗装はしてもしなくても良いかも知れませんが、防虫効果として塗装は有効だと考えています。
枕木の寿命を縮める要因のひとつとして、蟻の巣となってしまう事があげられます。内部がスカスカになるので長く楽しみ使用したい場合は注意した方が良いと思います。
類似例


ちょびっとでも参考になったら幸いです。