2015年5月28日(木)
くまさん
2015年5月25日(月)
五月
2015年5月24日(日)
いのち


その頃、ミーナの庭ではお花の教室のグランブーケの森先生と生徒さんが満開のエゾノコリンゴの木の下でお茶を嗜みながらお花見をされていたようです。

今日がピークのようです。

風が強い一日でした。
「いのち」
小海永二
花です
虫です
からだです
鳥です
草です
こころです
それらはみんないのちです
いのちは
どれも
ひとつです
いのちのふるさと
地球もひとつ
風が吹き
雲の流れる地球のうえに
要らないものなどありません
互いに支えているんです
見えない手を出し 声を出し
互いに支えているんです
どれもひとつで
どれにもひとつ
全部が大事ないのちです

.
2015年5月24日(日)
庭を見つめる











「庭を見つめる」
谷川俊太郎
私は知っている
君が詩を読まなくなったことを
書架にはかつて読んだ詩集が
まだ何十冊か並んでいるが
君はもうそれらの頁を開かない
その代わり君はガラス戸越しに
雑草の生い繁った狭い庭を見つめる
そこに隠れている見えない詩が
自分には読めるのだといわんばかりに
土に蟻に葉に花に目をこらす
「サリーは去った いずくともなく」
声にならぬ声で君は口ずさむ
自分の書いた一行か
それとも友人だった誰かのか
それさえどうでもよくなっている
言葉からこぼれ落ちたもの
言葉からあふれ出たもの
言葉をかたくなに拒んだもの
言葉が触れることも出来なかったもの
言葉が殺したもの
それらを悼むことも祝うことも出来ずに
君は庭を見つめている
詩集 「私」 より

.