2009213(金)

介護保険について考える

日記×703

明日土曜日は、僕が一日介護ヘルパーとして過ごす日であります。


オリンピック以降に始まったこの世界的な不況の以前から、福祉・医療に対するサービスの低下や制度の見直しと言う改悪が進められてきました。


まだ歳も若く、親も健在な方には、なかなか分からない話ですが、制度として介護保険がスタートしてから、ほとんどの人が頼りにする制度になってきました。


そこで初めて、制度の壁を感じる事になったわけです。

簡単に話すと、制度開始当初、「要支援」認定だった人が自立に、「要介護」だった方はその認定を見直され軽度の認定に変更されている現実があるのです。


「要支援」の方が、手にスプーンをベルトで固定され、口に運べたら自立にされてしまいます。

細かな事例はさて置き、介護保険料を払っているお年寄りが介護保険の恩恵にあずかれない現実があるのです。

保険料だけ徴収して、おしまい。

あまりにも現実に合わない認定を市町村の介護保健課が行っている事をあなたは知っていますか?

知りませんよね。


さっきNHKでやっていた番組の、夕張に住む80歳のおばあさん、雪かきが大変だと言う。この高齢なら、3年前なら要支援認定が可能だった。

今なら現役バリバリの若い者と同じ扱い。

階段登れますか? 寝床からスイスイ起き上がれますか?




清水町の町長選挙、よいよ終盤戦ですね。

僕は、町長さんなんて、名札が付いてなきゃ誰か判らないような人が良いと思う。こういう介護の現状を知っている人じゃなきゃダメだと思う。

特定の候補者を応援するようなブログはもちろん、そういう誤解を受けることも書けませんから、あくまでも中立で見守っていますが、

でも、

どちらがそのような候補者か?というよりも、

どちらもそういう候補者じゃないような気がします。

なぜなら、話が大きすぎるもの。国会議員みたい。

そうじゃない事を祈ってますけど。


僕は、清水町だけでなく、十勝全体がどれほど寂しい町か住民が分かっていない事が怖い。


僕の住む富山県、地図で何所かを指し示して下さいと言っても判らない人が多いそうです。

僕はいつも「能登半島と佐渡島の中間」って言いますけど。

そういう日本海側の過疎都市と自認する富山でさえ、帯広より数倍、いや数十倍賑やかです。

一度みんなで苫小牧から萬ギョン盆号でもチャーターして来ればいい。

そして、北の大地のダメな部分をしっかり感じ取って欲しい。

十勝はこれでいいんだ、みたいな考えや、自然や観光開発ばかりに眼の行っている議員に任せていいのか考えて欲しい。



誰が北の外れで作った物を東京まで運んで売りますか?

北海道で加工した鉄骨で東京にビルが建ちますか?


そんなもの採算が合うわけないんですよ。

富山だって関東圏に対してそういう扱いになってるんだから。

介護保険の話からハズレてしまったけど、


ああ、どうなっちゃうんだろう?


そんな心配をせずにはいられない気分です。

介護認定を受けているマイとかちユーザーはいないだろうけど、

きっと近いうちに、あの時の話ってこう言う事か・・・、

そう思う時が来るんだろうなぁ。




2009212(木)

人柄って出るんだよね

日記×703

最近あまり聞かなくなった言葉に「人柄」っていうのがあります。

人柄って、きっと意識して作れるものじゃないんだと思う。

歳を重ねると、素晴らしい人との出会いに恵まれる事がある。

それは初めて目にした美しい景色のようなものだろうか。

心の中に、明るくて、優しくて、素敵な風が吹いたような、そんな気持にさせられる、

そういうのが人柄の良さなのだと思うのだが。



実はここ数日の出来事として、とても信じられないような素敵な出会いに恵まれた。


ここ一月位のブログを読んだ人なら、僕がせっせとイギリスから好きなものを買っていることはご承知だと思う。

つい先日も、昔から、そう、プラモデル好きの子供の頃から気になっていたヘルメットを買う機会がありました。

画像


ようやく見つけたそれは、充分満足できるものだったのだけれど、さらに不思議な事にめぐりあった。


そのヘルメットを買ってしばらくして、見ず知らずのイギリス人からメールをもらった。

「私はあなたが買ったヘルメットと同じ物を、父が買って一度も使っていない新品を持っています。興味があればご連絡下さい。」そういう内容でした。


オークションに参加したことがある方なら経験した事があるだろう、落札繰り上がり詐欺のような物かと思ったのだが、写真と詳細を送ってくれるように僕のメールアドレスも送っておいた。


その翌日、まさに新品と思しき数枚の写真と詳細が送られてきた。そして支払いに関しても、正式なセフティーネットの掛かったしかるべき決済方法で支払える事が書かれていた。


画像


ここまでやり取りは全て英語なのだけど、決して文法的に難しいものでもなく、まさに中学2年生程度のものでした。


9時間の時差があるため、先方がメールを送って僕とのやり取りが始まる時間が夜中の2時近く(笑)

それが2日続いて、最終的に僕が無事買えたのは朝の4時半過ぎだった。


向こうは向こうで家から30分離れた兄の家まで行き、そこでパソコンを通じて各種設定を行い、僕にメールで連絡して結果を見守る、そんな作業だったようです。



僕は英語が少し出来るとか、そういう事を言いたくて書いているブログではありません。


最後の3回のやり取りをここに記してみます。


I****

Please can you confirm your address as:

4-*** in****a
toyama-shi
Toyama 93*****
Japan

I will send the helmet either this Friday/Saturday, I just need to get some
protective padding.

Also, as my brother only has a basic paypal account they will not release
your funds until ***** receives feedback or after 21 days in case of any
dispute.

I have spoken to my friend who sells items to Japan and he told to use
International Signed for which insures the goods upto £500 and takes about
4-5 days to reach you.

Hope this is ok.


Belinda


そう、彼女はベリンダと言います。


Hi,Belinda

All is Ok and please say Hello to your brother for kindly assistance.

Feedback is finished.

And I say to you the gratitude which obtained the chance to find me
and to offer fantastic opportunity.

Best Regards


彼女は朝5時に起きて仕事に行く前にメールをくれました。


Good Morning

Its 5.09am - I'll be leaving for work shortly.

I will get the packing on the way home tonight and will post tomorrow
(Friday) and hopefully you will receive within 4-5 days. But I will e-mail
again with the details from the Post Office so you know its on the way to
you.

I know you'll be very happy with the helmet.

If there is anything else you are looking for please let me know.

It has been a pleasure to deal with you and I shall forward your thanks to
my brother.

Kind regards


Belinda


簡単なやり取りを繰り返しただけの間柄でしたが、最後には何となく相手を信用して打ち解けていると思いませんか?


互いの年齢も分からず、偶然の出会いでしたが、少なくとも僕は彼女の人柄みたいなものが数回のやり取りで感じられて、安心してやり取りできました。


文字や言葉は、その人の人柄をあらわすと思います。

自分をこんな風に見せたい、人にこんな風に思わせたい、そんな細工も大切な時はありますが、得てしてこのような思惑は逆に働いてしまう事が多いようです。


マイとかちの中でも、はじめは文字だけのお付き合いから始まります。かた苦しい儀礼的な言葉ばかりじゃ息も詰まります。砕けた楽しい言い方は節度があれば安心して読んだり返事も返せます。

でもね、そこには人柄ってヤツが感じさせられるんだってことを忘れないようにしなきゃって改めて思わされました。


僕も乱暴な書き方や、相手がイヤ~ンな感じになる文章も書きます。相手を考えなきゃ、って思っています。


管理人さんにいろいろ突っかかっている文章を見ると、どう贔屓目に見ても人柄のかけらも感じさせないものばかり。




ベリンダ、早くヘルメット送ってね。



200929(月)

最近の”マイとかち”について考える

日記×703

私の古い友人が25年前にこんな自作のことわざを教えてくれました。



「花には蝶、ウンコにはハエ」




自分がどんな人間かを知りたいなら、集まってくる人間を見れば分かるというお話。



最近のマイとかち、ハエがたかってると思うのは僕だけだろうか?



ボクが十勝平野にポトンと落ちてるウンコだったら許して欲しい。



200922(月)

公開討論会で何を聞く?

日記×703

平成21年2月12日(木)清水町文化センターにて

清水町長選挙 公開討論会が行なわれるそうです。


前回選挙が無投票でしたが、今回出馬を決められた橋本さんは、当ブログ・マイとかちでも町会議員時代からお名前を存じあげている方です。


公開討論会が行われる事は、選挙民にとって直接候補者を見て話が聞ける良い機会です。


私は清水町民でありませんから、どなたを支持するとか、何を望むとかについて、住民のみなさんと同じレベルで何か言える立場ではありませんが、ちょっとだけ書かせて下さい。



今回の討論会は「2009清水町を考える会」の主催と発表されています。


その成り立ちはともかく、討論会がNPO法人リンカーンフォーラム北海道の手で行われる事に少なからず心配をしています。


討論会自体が候補者関係者の運営では中立性が保てない、とお考えなのかわかりませんが、日本全国で日々行なわれている自治体や官庁の行なう公開フォーラムは、一つの例外もなく「はじめに結果ありき」のやらせくさい物がほとんどです。

関心があって聞きに行っても質問もできないものがほとんど。

コーディネータと呼ばれる方が、どのような質問を候補者にされるか、どのような問題を提起されるか、全く分からないままその日を迎える訳です。


NPO法人だから間違いない、と言う程度の認識で、明日の町政を左右する大事な討論会を任せて大丈夫ですか?


主催団体のHPも見ましたが、主催者の略歴を見ても、果たしてこの貴重な機会を任せる事が適正なのか考えてしましました。


選挙演説を二人同じ場所でさせるだけのものなら、聞く側は相当のフラストレーションが溜まるでしょう。


むしろはっきりとした対立の関係、


つまり、現職に対して新人が現町政に対して何処が不満かをはっきりと皆の前で話すことが大切です。


聞く側は拍手やヤジで意思表示すればよい。


ナアナアのしらけたムードで、最後に握手をしてジャンジャン!と終るか、白熱した議論、そこに居合わせた町民からも質問が飛ぶような、どちらが選ばれても次の任期を安心して任せられる、そんな気持にされる討論会で終るか?


どなたかネット中継していただけませんか?


とにかく、この貴重な機会を生かすも壊すも




NPO法人リンカーンフォーラム北海道次第だ!



両候補者に対して、進行上の何の事前打ち合わせもなく、事前の質問もなく、

まさか、

主催HPにもどのような事が争点になるかも全く触れずに、


交通費と日当いただいて帰る事はありませんよね?



200921(日)

私の町はこんな町です

日記×703

今日土曜日は週に一日だけ介護ヘルパーになって過ごす日です。


不思議な事と思われるかもしれませんが、家に閉じこもり気味で軽いウツ症状だった方が、デイサービスに通うようになってから、

言葉を取り戻し、

笑顔を取り戻し、

何事にも介助が必要だった体が自分の力で歩くことを取り戻し、

その姿に、同居家族が心の平和を取り戻した、

そんな例が普通にあります。


ところが、そんなお年寄りを階段から突き落とすような制度が存在しています。

介護保険制度


それっておかしくない?

そう思われて当然です。

しかし、上に挙げたような介護サービスを受けて改善が顕著な利用者さんには、わが町の職員が容赦なく「要支援」程度の認定に切り替え、さらにそれさえも認めません。

結局、介護度の見直しが行なわれて、これまで受けてきたサービスが受けられず、再び症状の悪化が起きてしまいます。

これは単にお金の問題です。

介護事業とは本来民間の事業所が中心に拡大されてきたものです。

ところが増大する行政側の負担を、当初の見込みの甘さをさて置き、保険料でまかなえなくなってきた役所が、制度改正や日常的な介護度の見直しなど、サービスの縮小を画策しています。

包括支援の名の元に、小さな事業所を窮地に追いやるやり方と、大手事業所を優遇するやり方が横行しています。

「医療法人」の立派な看板が掛かった大病院に併設される施設になら、医師の意見書も都合よく書き放題。

これは富山市だけではなく、十勝の各自治体も同じでしょう。

ここだけ見ても、行政、特に役所の窓口業務に携わる人達の、

いかに心ない人種が多く、非人間のそしりを免れない者が多いか思い知らされます。

その一方でわが町は、多額の予算をつぎ込んで「コンパクトな街づくり」と称して国交省とグルでライトレールの拡張を行なっています。

そちらのスケートリンクも同じようなものです。


いつからこんな常識のない世の中にされてしまったのでしょう。

本当に立ち上がる時が来ています。

役所の窓口に行ってごらんなさい。

嘱託職員ばかり働かせて、後ろで何もせずに腕組みしている正規職員がたくさん見えるはずです。

首から提げた名札が幼稚に見えて仕方ありません。


何はさて置き、子供と年寄りだけは守りなさい。

大人は我慢をすればよい。

田中ヨシタケがどんな風に中札内にもぐりこんで行ったか、手に取るようにわかります。

十勝の人達は温かい。きっとあれこれ親切心で手助けしたに違いないのです。

その結果が、今ある現状です。

20代・30代の十勝のみなさん、きっとあなたたちは親の世代の苦労をわからずに生きてる幸せな世代です。

外を見ずとも足元をごらんなさい。

きっと今やるべき事が分かると思うのですが。





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 ABOUT
maikyon
私は富山県在住で、知人が帯広に居り、とても親しみを持ってこれまで拝見させていただいておりました。富山の話なども織り交ぜながら、楽しく十勝とお付き合いさせていただこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。
年に2~3度、十勝の空気を吸い、十勝サーキットを走り、防風林のある景色を眺めるのがライフワークです。

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