2008年9月26日(金)
めずらしくはない鳥ですが。
飼育係2×237

さきほど 名前の付いた「べる」です。
この鳥との付き合いは、去年の12月から始まりました。
それまでは ワシタカ舎の中で
他の「トビ」と同じように普通に飼育されていました。
その時 5羽いたトビの中で 一番落ち着きのない、
中に入るとすぐにバタバタと頭の上を飛び回る、
そんな小さめのトビでした。

猛禽類の調教は、急いでも良いことはないので、
ゆっくり ゆっくりと 初めていきました。
まずは エサを手渡しで、
次は、腕の上に載せて エサを与えて、
次は、体重を量るために 計りの上に載せて エサを、と、
少しづつ、ゆっくりと進めていきましたが、
冬の激しい寒さに耐えるためには
あまりエサを絞ることができず、
寒くなればなるほど 全く進みません。
そんな 厳しい寒さのためか、
1月の途中で 調子を悪くしてしまい、
もう止めようかな・・・と、悩んだりしました。
でも、
いつか 鳥の飛ぶ姿をみなさんに見てもらおう。
そして、動物のすばらしい能力と、
野生動物たちの暮らす「自然」に興味を持ってもらおう。
そのためにもう少し一緒にがんばっておくれ。

厳しい冬が終わり、
春が来て、夏になり、、
だんだんと、
少しづつですが 立ち木から飛んでくるようになりました。
私も たまに写っていますが、
主役は トビの「べる」です。
この時期は まだヒモが付いています。
調教が不十分なため 逃走、
そして、戻ってこないおそれがあると
判断している間は このヒモは外せません。


夏の間は、自信がなく外せなかったヒモも
秋になってようやく外せるようになりました。
ですが、ここまでくるまで
未熟な私には 失敗もたくさんありました。。。
たくさんある失敗の中でも、一番の失敗は、
つないである ヒモが足にからまったことです、、、
夜中に、何か 驚いて飛び回ったようで、
止まり木を支えている支柱に ヒモが足に絡まり
朝に見た時には 足が縛られているような状態でした。
この事故は 止まり木の作り方が悪いために起きたミスで、
もちろん 私の責任です。
そして、「べる」はこの事故で 爪を一本失ってしまい、
その爪のない足の指を見るたびに、
「べる」には 申し訳ない気持ちで一杯になります・・・
失敗ばかりで苦労させてるけど、、、
たくさんに人に注目してもらって
動物園にいる 動物たちの頑張りを
自然で暮らす野生動物たちに還せるように・・
そんな夢に もう少しつきあってほしいな。
と、お願いして、
冬になるまではこの関係を続けていきたいと思います。


それまでは ワシタカ舎の中で
他の「トビ」と同じように普通に飼育されていました。
その時 5羽いたトビの中で 一番落ち着きのない、
中に入るとすぐにバタバタと頭の上を飛び回る、
そんな小さめのトビでした。

猛禽類の調教は、急いでも良いことはないので、
ゆっくり ゆっくりと 初めていきました。
まずは エサを手渡しで、
次は、腕の上に載せて エサを与えて、
次は、体重を量るために 計りの上に載せて エサを、と、
少しづつ、ゆっくりと進めていきましたが、
冬の激しい寒さに耐えるためには
あまりエサを絞ることができず、
寒くなればなるほど 全く進みません。
そんな 厳しい寒さのためか、
1月の途中で 調子を悪くしてしまい、
もう止めようかな・・・と、悩んだりしました。
でも、
いつか 鳥の飛ぶ姿をみなさんに見てもらおう。
そして、動物のすばらしい能力と、
野生動物たちの暮らす「自然」に興味を持ってもらおう。
そのためにもう少し一緒にがんばっておくれ。

厳しい冬が終わり、
春が来て、夏になり、、
だんだんと、
少しづつですが 立ち木から飛んでくるようになりました。
私も たまに写っていますが、
主役は トビの「べる」です。

調教が不十分なため 逃走、
そして、戻ってこないおそれがあると
判断している間は このヒモは外せません。



夏の間は、自信がなく外せなかったヒモも
秋になってようやく外せるようになりました。
ですが、ここまでくるまで
未熟な私には 失敗もたくさんありました。。。
たくさんある失敗の中でも、一番の失敗は、
つないである ヒモが足にからまったことです、、、
夜中に、何か 驚いて飛び回ったようで、
止まり木を支えている支柱に ヒモが足に絡まり
朝に見た時には 足が縛られているような状態でした。
この事故は 止まり木の作り方が悪いために起きたミスで、
もちろん 私の責任です。
そして、「べる」はこの事故で 爪を一本失ってしまい、
その爪のない足の指を見るたびに、
「べる」には 申し訳ない気持ちで一杯になります・・・
失敗ばかりで苦労させてるけど、、、
たくさんに人に注目してもらって
動物園にいる 動物たちの頑張りを
自然で暮らす野生動物たちに還せるように・・
そんな夢に もう少しつきあってほしいな。
と、お願いして、
冬になるまではこの関係を続けていきたいと思います。

この記事のURL|2008-09-26 20:21:48
2008年9月24日(水)
強風の時はできません。
飼育係2×237

トビが 立ち木に止まる瞬間の写真です。
今日は これこそが「秋一番か!?」と 思いながら、
舞い散る落ち葉を見ながら この時期の風物詩
「落ち葉との闘い」の始まりを感じていました。
ある意味 とても秋らしい今日一日でしたが、
今日は あまりいい写真を撮れなかったので、
撮り貯めたものの中から、、、
でも、今回は「トビ」だけです。
まずは 連続風の写真を!!
(何度か飛んでるものを連続風につなぎ合わせてます。)






こんな感じで、
なんとか 呼ぶと飛んでくるまでになりました。
「ノスリとトビと、未熟者」というカテゴリを作りながら、
なかなか更新ができてなかったのですが、
今回 やっと更新をすることができました!
なぜこのシリーズをなかなか更新できないのかというと・・
自分では
写真が撮れないのです。
いきなりこんな風に 飛んでくる写真だけを見ると
簡単そうにも見えますが、、
ここまで来るのには
たくさんの 谷や、崖や、底なし沼がありました・・・。
写真があまりないのですが、
次回は、そんな苦い経験のお話しができればいいなと思います。
そんな相棒のトビは
いつもは ひっそりとこんな感じです。

今日は これこそが「秋一番か!?」と 思いながら、
舞い散る落ち葉を見ながら この時期の風物詩
「落ち葉との闘い」の始まりを感じていました。
ある意味 とても秋らしい今日一日でしたが、
今日は あまりいい写真を撮れなかったので、
撮り貯めたものの中から、、、
でも、今回は「トビ」だけです。
まずは 連続風の写真を!!
(何度か飛んでるものを連続風につなぎ合わせてます。)






こんな感じで、
なんとか 呼ぶと飛んでくるまでになりました。
「ノスリとトビと、未熟者」というカテゴリを作りながら、
なかなか更新ができてなかったのですが、
今回 やっと更新をすることができました!
なぜこのシリーズをなかなか更新できないのかというと・・
自分では
写真が撮れないのです。
いきなりこんな風に 飛んでくる写真だけを見ると
簡単そうにも見えますが、、
ここまで来るのには
たくさんの 谷や、崖や、底なし沼がありました・・・。
写真があまりないのですが、
次回は、そんな苦い経験のお話しができればいいなと思います。
そんな相棒のトビは
いつもは ひっそりとこんな感じです。

この記事のURL|2008-09-24 18:42:27
2008年9月19日(金)
青草3番 秋1番
飼育係2×237

今日は お昼を過ぎた頃から
急に強い風が吹いてきました。
「おや? これは秋1番!?」と勝手に命名していましたが、
みんなに「台風の影響じゃない」といわれました。
確かに。
これが、タイトルの「秋1番」です。
それじゃあ、「青草3番は?」
これです。

アメリカバイソンが モフモフと美味しそうに食べています。

おびひろ動物園では 青草を与えられる時期は
毎朝、刈りたての青草を
草食動物たちに与えています。
そして、
青草のシーズンの最初に刈った青草は「1番草(いちばんぐさ)」
1番を刈り終えて、また生えてきた 次の青草を「2番草」
さらに その次に生えてきた青草を「3番草」と呼んでいます。
その年の生育状況によっては
3番の青草がない年もあるのですが、
今年は しっかりと青草が成長してくれたようです。
そして、3番の青草は シカのところにも。

最近は 今年生まれた シカの 赤ちゃん?子供?も
自分で草を食べ始めています。


そして、今のオスジカの角は
まだ茶色です。
だいぶ乾いてきましたが、
まだ角の表面を覆う皮は はがれだしてはいないようです。
やっと トップの写真まで戻ってきました。

トラです。
シベリアトラです。
アムールトラです。
絶滅危惧種です。

でも、ネコ科は ネコ科なので、
毛づくろいもしますし、
おなかの中に貯まった毛を 吐き出すために
草をこんな感じで 食べたりもするんです。
毎日は与えていませんが、
青草を入れてみると
まるでエサを食べるように くいつく日もあります。
本当は、自然に草が生えていれば一番いいのですが、、、
今のままでは 「ストロング」があまり歩かない
ほんの一部分にしか草が生えてきません・・
ストロングにとっての「いい獣舎」を
作るのには まだまだ努力が必要なようです。
そして、
お次は タイトルとは関係がないのですが、
秋らしい風景の 園内にいる エゾリスです。



「かさっ」という音がして、何かな?と 見てみると、
エゾリスが松の木の高いところから
松かさを 落としていました。
しばらく 松の実を食べていましたが、
カメラを構えた 私に気がついたのか
松かさを持っていなくなってしまいました。
じゃまして ごめんね。
秋、
冬を前にした 今の時期。
おびひろ動物園の園内では
エゾリスが冬支度をする 自然な様子をたまに見ることができます。
急に強い風が吹いてきました。
「おや? これは秋1番!?」と勝手に命名していましたが、
みんなに「台風の影響じゃない」といわれました。
確かに。
これが、タイトルの「秋1番」です。
それじゃあ、「青草3番は?」
これです。

アメリカバイソンが モフモフと美味しそうに食べています。

おびひろ動物園では 青草を与えられる時期は
毎朝、刈りたての青草を
草食動物たちに与えています。
そして、
青草のシーズンの最初に刈った青草は「1番草(いちばんぐさ)」
1番を刈り終えて、また生えてきた 次の青草を「2番草」
さらに その次に生えてきた青草を「3番草」と呼んでいます。
その年の生育状況によっては
3番の青草がない年もあるのですが、
今年は しっかりと青草が成長してくれたようです。
そして、3番の青草は シカのところにも。

最近は 今年生まれた シカの 赤ちゃん?子供?も
自分で草を食べ始めています。


そして、今のオスジカの角は

だいぶ乾いてきましたが、
まだ角の表面を覆う皮は はがれだしてはいないようです。
やっと トップの写真まで戻ってきました。

トラです。
シベリアトラです。
アムールトラです。
絶滅危惧種です。

でも、ネコ科は ネコ科なので、
毛づくろいもしますし、
おなかの中に貯まった毛を 吐き出すために
草をこんな感じで 食べたりもするんです。
毎日は与えていませんが、
青草を入れてみると
まるでエサを食べるように くいつく日もあります。
本当は、自然に草が生えていれば一番いいのですが、、、
今のままでは 「ストロング」があまり歩かない
ほんの一部分にしか草が生えてきません・・
ストロングにとっての「いい獣舎」を
作るのには まだまだ努力が必要なようです。
そして、
お次は タイトルとは関係がないのですが、
秋らしい風景の 園内にいる エゾリスです。



「かさっ」という音がして、何かな?と 見てみると、
エゾリスが松の木の高いところから
松かさを 落としていました。
しばらく 松の実を食べていましたが、
カメラを構えた 私に気がついたのか
松かさを持っていなくなってしまいました。
じゃまして ごめんね。
秋、
冬を前にした 今の時期。
おびひろ動物園の園内では
エゾリスが冬支度をする 自然な様子をたまに見ることができます。
この記事のURL|2008-09-19 19:26:18
2008年9月12日(金)
アザラシの借り住まい。
飼育係2×237

8月24日にアシカ舎へと引っ越してきて、
今日で19日目。
の、1日前の 昨日の写真です。
住み慣れたアザラシプールより 手狭ではありますが、
それでも 昨日も元気に泳いでいました。
最初の写真は「カイ」で、
そして、こちらも「カイ」・・
だと思います・・・
(間違えていたらすみません)
さて、「モモ」はどこかなぁ~?
おっと!!
モモの全身がみえる写真が取れる前に、
このポーズは、、 カイを一躍有名にしたポーズ!!
皮肉にも、プールの底の浅さを利用してできたポーズですが、
アシカ舎の中でもできるんですね。
今は 扉の隙間からしか外をのぞけませんが、
それでも 何か気になるものがあるのか
まっすぐに 外を見つめていました。

そして、アザラシのプールの進行状況は、、、
着々と工事が進んでいます。

もともとの床面との継ぎ目もバッチリ!

まだ、しばらくは
アザラシたちの借り住まいは続きそうですが、
昨日の元気な姿を見て安心しました。
そして、こちらは今日の写真。
フラミンゴのヒナに 親がエサを、
与えて・・ いない写真です。
ヒナはしきりに親鳥にエサをねだっていましたが、
親鳥はヒナにエサを決して与えようとはしませんでした。
ヒナに与える分泌物がまだ出るのか、出ないのか、
私にはわかりませんでしたが、
そっけないようにも見える
親鳥の態度が
これが 野生の愛情なんだ、と感じました。
今日で19日目。
の、1日前の 昨日の写真です。
住み慣れたアザラシプールより 手狭ではありますが、
それでも 昨日も元気に泳いでいました。
最初の写真は「カイ」で、
そして、こちらも「カイ」・・
だと思います・・・

さて、「モモ」はどこかなぁ~?
おっと!!

このポーズは、、 カイを一躍有名にしたポーズ!!
皮肉にも、プールの底の浅さを利用してできたポーズですが、
アシカ舎の中でもできるんですね。
今は 扉の隙間からしか外をのぞけませんが、
それでも 何か気になるものがあるのか
まっすぐに 外を見つめていました。

そして、アザラシのプールの進行状況は、、、
着々と工事が進んでいます。

もともとの床面との継ぎ目もバッチリ!

まだ、しばらくは
アザラシたちの借り住まいは続きそうですが、
昨日の元気な姿を見て安心しました。
そして、こちらは今日の写真。

与えて・・ いない写真です。
ヒナはしきりに親鳥にエサをねだっていましたが、
親鳥はヒナにエサを決して与えようとはしませんでした。
ヒナに与える分泌物がまだ出るのか、出ないのか、
私にはわかりませんでしたが、
そっけないようにも見える
親鳥の態度が
これが 野生の愛情なんだ、と感じました。
この記事のURL|2008-09-12 18:40:28
2008年9月9日(火)
乾草デー
飼育係2×237

今日は 飼育係のみんなが嫌がる「乾草デー」でした。
はてさて 「乾草デー」 とは??
それは 乾草が大量に届く日のことです。
草食動物にとって大切なエサになる 乾草です。
とても頼りになる、ありがたい存在なのですが、
その量が半端ではありません!!!
最初の写真にある量がそれなのですが、
写真で見るより 実物は もっともっと迫力があり、
その光景を見るたびに、今でも、、
「アメリカンな光景だ・・・」と 勝手におもってます。
そして、その届いた乾草は、
その日のうちに 各獣舎へと配られます。
まずは、バイソン舎。
トラックの荷台の上に高く高く詰まれた乾草の上
その上にあがって 次々に乾草を落としていき、
下で待機している職員が乾草庫の中で積み上げていきます。
そして、この時の乾草庫の中は
ホコリと暑さが 半端じゃありません!!!
しっかりと防塵マスクをするのですが、
あまり長い時間は中にいられません。
でも、バイソン舎で降ろしただけで ここまで減りました。

そして、別部隊の青トラック班。
20個ほどをつみこんで こちらはカンガルー舎へ
本隊は この次、ゾウ舎裏にある乾草庫。
ゾウ舎の写真がなくて、、、
そして、その次のシマウマのオス用の乾草庫です。

この時点でここまで減りました。

そして、シマウマのメスで降ろして、
次は ちびっこふぁーむへ。
ちびっこふぁーむの裏で また青トラ隊へ積み込んで。
さらに 本隊は ちびっこファーム乾草庫に乾草を収納して
あんなにも たくさんあった乾草が無くなり、
大きなトラックの荷台が全部見えるようになりました。
そして、最後に 青トラ隊が向かった先は、
おびひろ動物園で 最も大きな 乾草庫です。
ここが 動物園全体の乾草庫になります。
各獣舎で乾草がなくなると
ここから運び出して動物に与えます。
でも、青トラ隊の分だけでは まだガラガラですね。
冬になって道が悪くなる前に、
ひと冬を まるまる越せるだけの乾草が
この乾草庫いっぱいになるまで 保存されます。
そして、最後に今日活躍した 防塵マスクです。
一回使っただけで、真っ白だった表面が こんな色になりました。
はてさて 「乾草デー」 とは??
それは 乾草が大量に届く日のことです。
草食動物にとって大切なエサになる 乾草です。
とても頼りになる、ありがたい存在なのですが、
その量が半端ではありません!!!
最初の写真にある量がそれなのですが、
写真で見るより 実物は もっともっと迫力があり、
その光景を見るたびに、今でも、、
「アメリカンな光景だ・・・」と 勝手におもってます。
そして、その届いた乾草は、
その日のうちに 各獣舎へと配られます。
まずは、バイソン舎。

その上にあがって 次々に乾草を落としていき、
下で待機している職員が乾草庫の中で積み上げていきます。
そして、この時の乾草庫の中は
ホコリと暑さが 半端じゃありません!!!
しっかりと防塵マスクをするのですが、
あまり長い時間は中にいられません。
でも、バイソン舎で降ろしただけで ここまで減りました。

そして、別部隊の青トラック班。

本隊は この次、ゾウ舎裏にある乾草庫。
ゾウ舎の写真がなくて、、、
そして、その次のシマウマのオス用の乾草庫です。

この時点でここまで減りました。

そして、シマウマのメスで降ろして、

ちびっこふぁーむの裏で また青トラ隊へ積み込んで。


大きなトラックの荷台が全部見えるようになりました。
そして、最後に 青トラ隊が向かった先は、

ここが 動物園全体の乾草庫になります。
各獣舎で乾草がなくなると
ここから運び出して動物に与えます。


冬になって道が悪くなる前に、
ひと冬を まるまる越せるだけの乾草が
この乾草庫いっぱいになるまで 保存されます。
そして、最後に今日活躍した 防塵マスクです。

この記事のURL|2008-09-09 16:11:53