2008年3月18日(火)
園内の 木の伐採
飼育係2×237

先日、動物園内の木の伐採作業がありました。
動物園は 動物を展示しながら、
また「 自然保護 」 も推進する 施設ですが、
お客さんに危険がおよばないように、
園内に危険な木があれば それを切らなくてはなりません。
今回、切ることになった 木は、ワシ・タカ舎の前に生えている、
私が 「 にせアカシア 」 とよんでいる木です。
もともとは、こんなにも大きい木でした。

それを、去年の開園中にも、伐採して小さく 軽くしたのですが、
冬の間も、この木は 強い風が吹くたびに「ギシギシ」「グッ グー」と
なんとも いや~な音を立てていて、
このまま開園しては 「 もしも 」 の危険があるため、
開園前に切ってしまうしかない、という判断でした。
これだけ大きな木だと 私たちの 手には負えず、
朝早くから、専門の業者さんにきてもらいました。
どうやら、大きな機械で人を持ち上げ、上から分割して切るようです。

次は、反対側、、 そして、残った下のほう

さすがは、木のプロ! みるみるうちに 木は切られ
小さくなっていきました。

最後は、一番太い 幹の近く
チェーンソーで切ってから
さらに楔(くさび)を打って 倒します


ついには、最初の写真のような 切り株になりました。
プロの方に年輪を数えてもらうと、
樹齢はおよそ 60~65年くらいだったそうです。
60年 かけて大きくなった木は、
たった1日で、小さな切り株になってしまいました。
ですが、ここは動物園!
大切な木を 無駄にはいたしません!!
この大きな木は形を変え、
( とはいっても木のままですが・・ )
色々な ものに生まれ変わります。

動物たちのために 何かを作るときは、
プラスチックや、コンクリートで できたものより、
やっぱり、自然物で作られた物の方が動物たちは よろこびます。
バイソンの中に立っている 体を こするための木や、
サル山にある木、コンドルが止まる木、アライグマが登る木、などなど・・
今までも色々なところで 切った木は使われてきました。
そして、最後に残った切り株は・・・

今では 天然素材100%のイス になりました。
この 「 にせアカシア 」 なぜ 『 にせ 』 と付くのかというと、
木は 専門外なので詳しくは知らないのですが・・
もともと日本にある 「 アカシア 」 の木とは違う種類の木で、
「 アカシア 」 に似ているから 通称「 にせアカシア 」 といわれる
『 木の 外来種 』 らしいです。
動物だけではなく、植物にも 外来種・・
今、自然は 大切で保護しなくてはならない。
でも、外来種は・・?
もっと、たくさん 広く勉強しなくてはいけないな、と 今回は感じました。
動物園は 動物を展示しながら、
また「 自然保護 」 も推進する 施設ですが、
お客さんに危険がおよばないように、
園内に危険な木があれば それを切らなくてはなりません。
今回、切ることになった 木は、ワシ・タカ舎の前に生えている、
私が 「 にせアカシア 」 とよんでいる木です。
もともとは、こんなにも大きい木でした。

それを、去年の開園中にも、伐採して小さく 軽くしたのですが、
冬の間も、この木は 強い風が吹くたびに「ギシギシ」「グッ グー」と
なんとも いや~な音を立てていて、
このまま開園しては 「 もしも 」 の危険があるため、
開園前に切ってしまうしかない、という判断でした。
これだけ大きな木だと 私たちの 手には負えず、
朝早くから、専門の業者さんにきてもらいました。
どうやら、大きな機械で人を持ち上げ、上から分割して切るようです。

次は、反対側、、 そして、残った下のほう


さすがは、木のプロ! みるみるうちに 木は切られ
小さくなっていきました。

最後は、一番太い 幹の近く
チェーンソーで切ってから
さらに楔(くさび)を打って 倒します



ついには、最初の写真のような 切り株になりました。
プロの方に年輪を数えてもらうと、
樹齢はおよそ 60~65年くらいだったそうです。
60年 かけて大きくなった木は、
たった1日で、小さな切り株になってしまいました。
ですが、ここは動物園!
大切な木を 無駄にはいたしません!!
この大きな木は形を変え、
( とはいっても木のままですが・・ )
色々な ものに生まれ変わります。

動物たちのために 何かを作るときは、
プラスチックや、コンクリートで できたものより、
やっぱり、自然物で作られた物の方が動物たちは よろこびます。
バイソンの中に立っている 体を こするための木や、
サル山にある木、コンドルが止まる木、アライグマが登る木、などなど・・
今までも色々なところで 切った木は使われてきました。
そして、最後に残った切り株は・・・

今では 天然素材100%のイス になりました。
この 「 にせアカシア 」 なぜ 『 にせ 』 と付くのかというと、
木は 専門外なので詳しくは知らないのですが・・
もともと日本にある 「 アカシア 」 の木とは違う種類の木で、
「 アカシア 」 に似ているから 通称「 にせアカシア 」 といわれる
『 木の 外来種 』 らしいです。
動物だけではなく、植物にも 外来種・・
今、自然は 大切で保護しなくてはならない。
でも、外来種は・・?
もっと、たくさん 広く勉強しなくてはいけないな、と 今回は感じました。
この記事のURL|2008-03-18 19:25:47
2008年3月16日(日)
(続)アザラシのプール
飼育係2×237

2日前の、アザラシのプールです。
水はまだ 「 綺麗 」 とはいえませんが、
水がたくさん入って、やっといつもの深さのプールになりました。

まだ、氷が浮いていて、なんともアザラシらしい写真になりました。
『 カイ 』 と 『 モモ 』 2頭の ゴマフアザラシが 気持ちよさそうに
いつまでも プールの中を 行ったり 来たり 泳いでいました。
そんな2頭も、今は 「 恋の季節 」
こんな感じで お互いのことを確認しあいます。

この行動を見て、、人間の それ とは違うことはわかっていながらも、
なんとなく「 おっと、見せ付けてくれるじゃないか 」 と思いました。
ですが、私たちの常識は 動物たちには当てはまりません。
これは、 「 恋の季節のアプローチ 」 ですが、
同じような行動をしていても、
他の動物では それが威嚇行動だったりすることもあります。
----------------------
また、私の ひねくれた自論で、、、
これを言うと 不快な気持ちになる方も いるかもしれませんが、
私は 「 動物を 擬人化することは嫌いです 」
そして、それと同時に
「 動物が人間みたいな行動をするんじゃなくて
人間だって動物なんだ 」・・・と、感じています。
もちろん、私たち人間と その他の動物たちとは大きな違いがあります。
ですが、他の動物たちと共通する点もまた たくさんあるのです。
意識すらしないような、、、 当たり前のことですが、、
食べ物をたべ、呼吸をして、水を飲み、、
寝て、起きて、活動して、、
寒ければ震えて、暑くなってきたら体を冷やしたり、、
ストレスを感じて病気になったり、健康的だと長生きしたり、、
私たち 人間だけではなく、その他の動物たちにもあてはまることです。
そして、野生で生活する動物たちが、、
生活している環境が悪くなって その数が減少したり・・
あるいは絶滅したり・・・
これだって、これからの 私たち人間の 自らの行いによって、
私たち自身に 起こりえることかもしれないのです・・
かなり 話しがズレましたが、私が動物園で飼育係を始めて、
これまでで、一番 実感したことです。
----------------------
話しが重たくなってしまいました・・ すみません・・・
気を取り直して。
これが、今日のアザラシのプールです。

かなり綺麗になりました。 もうほとんど普段と変わりません。

背中の模様だって こんなにはっきり見えます!

そして、相変わらずの仲良しです。
( ラクダもこんな感じになってほしいです・・・ )
ちなみに、これが2日前で・・

こちが、今日の様子です。

とっても綺麗になりました。
そして、関係ない写真ですが、今日の園内の空を見上げると、
2羽の 「 トビ 」 が交差しながら空の上を自由に飛び回っていました。

そんな夕方の空を見ながら、
今日もまた 一日が過ぎていくのを感じました。
水はまだ 「 綺麗 」 とはいえませんが、
水がたくさん入って、やっといつもの深さのプールになりました。

まだ、氷が浮いていて、なんともアザラシらしい写真になりました。
『 カイ 』 と 『 モモ 』 2頭の ゴマフアザラシが 気持ちよさそうに
いつまでも プールの中を 行ったり 来たり 泳いでいました。
そんな2頭も、今は 「 恋の季節 」
こんな感じで お互いのことを確認しあいます。

この行動を見て、、人間の それ とは違うことはわかっていながらも、
なんとなく「 おっと、見せ付けてくれるじゃないか 」 と思いました。
ですが、私たちの常識は 動物たちには当てはまりません。
これは、 「 恋の季節のアプローチ 」 ですが、
同じような行動をしていても、
他の動物では それが威嚇行動だったりすることもあります。
----------------------
また、私の ひねくれた自論で、、、
これを言うと 不快な気持ちになる方も いるかもしれませんが、
私は 「 動物を 擬人化することは嫌いです 」
そして、それと同時に
「 動物が人間みたいな行動をするんじゃなくて
人間だって動物なんだ 」・・・と、感じています。
もちろん、私たち人間と その他の動物たちとは大きな違いがあります。
ですが、他の動物たちと共通する点もまた たくさんあるのです。
意識すらしないような、、、 当たり前のことですが、、
食べ物をたべ、呼吸をして、水を飲み、、
寝て、起きて、活動して、、
寒ければ震えて、暑くなってきたら体を冷やしたり、、
ストレスを感じて病気になったり、健康的だと長生きしたり、、
私たち 人間だけではなく、その他の動物たちにもあてはまることです。
そして、野生で生活する動物たちが、、
生活している環境が悪くなって その数が減少したり・・
あるいは絶滅したり・・・
これだって、これからの 私たち人間の 自らの行いによって、
私たち自身に 起こりえることかもしれないのです・・
かなり 話しがズレましたが、私が動物園で飼育係を始めて、
これまでで、一番 実感したことです。
----------------------
話しが重たくなってしまいました・・ すみません・・・
気を取り直して。
これが、今日のアザラシのプールです。

かなり綺麗になりました。 もうほとんど普段と変わりません。

背中の模様だって こんなにはっきり見えます!

そして、相変わらずの仲良しです。
( ラクダもこんな感じになってほしいです・・・ )
ちなみに、これが2日前で・・

こちが、今日の様子です。

とっても綺麗になりました。
そして、関係ない写真ですが、今日の園内の空を見上げると、
2羽の 「 トビ 」 が交差しながら空の上を自由に飛び回っていました。

そんな夕方の空を見ながら、
今日もまた 一日が過ぎていくのを感じました。
この記事のURL|2008-03-16 19:54:30
2008年3月13日(木)
春近し。
飼育係2×237

氷の上にいる ゴマフアザラシ の 「カイ」 です。
今年の冬はとっても寒かったのですが、
温かくなるのは いつもの年より早い気がします。
園内の雪は もうほとんど融けて、
地面の色が「 白 」 から、「 茶色 」 にかわりました。
そうなってくると、動物園では、
動物の周りも 色々と変化してきます。
まず、アザラシ のプールに水が少しだけ入りました!

左側が 「カイ」 で、右側が 「モモ」 です。
今は まだ、少量の 水を ただ入れただけなので、
水の量は 少なくて、氷も たくさん残っていますが、
それでも、「 カイ 」 と 「 モモ 」 はとっても嬉しそうに
『ビシャ ビシャ』 と音をたてて泳いでいました。

これから、何度もプール掃除をするたびに 水も綺麗になって、
たくさんの 水を プールに入れられるようになっていきます。
そして、変わった形に 氷がとけた跡です。

これは、どうやら ここに長い時間 「カイ」がここにいて、
「アザラシ」の形に氷がとけたみたいです。
そして、また登場 「ホッキョクグマ舎」 です。
(あまり登場させ過ぎると、怒られそうですが・・)
ピリカが遊んだ、たくさんの 「ブイ」 の残がいです。

人間の力では ま~~~ず 壊れないくらい硬いものなのですが、
「 ピリカ 」にかかれば こんな感じです。
そんな中、、掃除をしていると、あることに気がつきました。
なんだか、雪に ミゾ が掘られているような・・・

よく見ると、横穴まで掘ってあります!

何をしたかったのかまでは わかりませんが、
何かが気になって、ザクザク と自分の前足で掘ったようです。
「 ホッキョクグマ 」 にはやっぱり 雪 と 氷 がいいんだなぁ。。。
この ホッキョクグマ舎の階段は 高くて 急で、
上っても、そこから落ちると 大怪我になりそうで怖かったのですが、
「 でも、そのおかげで 雪がとけにくくて ピリカ が雪で遊べるのか 」
と、思ったら この ホッキョクグマ舎が少し好きになりました。
夕方 見に行くと、例の 「 横穴 」 は しっかり壊されていました。

さすがは、ホッキョクグマ・・
他には、こんな ワンシーン も。

わざわざ、雪解け水を飲む 「 ストロング 」 です。
どうも 動物たちは、
「 タライに入れた 綺麗な水 」 よりも
「 天然の 雪解け水 」 のほうが お気に入りのようです・・・
ちょっと悲しい・・・
今年の冬はとっても寒かったのですが、
温かくなるのは いつもの年より早い気がします。
園内の雪は もうほとんど融けて、
地面の色が「 白 」 から、「 茶色 」 にかわりました。
そうなってくると、動物園では、
動物の周りも 色々と変化してきます。
まず、アザラシ のプールに水が少しだけ入りました!

左側が 「カイ」 で、右側が 「モモ」 です。
今は まだ、少量の 水を ただ入れただけなので、
水の量は 少なくて、氷も たくさん残っていますが、
それでも、「 カイ 」 と 「 モモ 」 はとっても嬉しそうに
『ビシャ ビシャ』 と音をたてて泳いでいました。

これから、何度もプール掃除をするたびに 水も綺麗になって、
たくさんの 水を プールに入れられるようになっていきます。
そして、変わった形に 氷がとけた跡です。

これは、どうやら ここに長い時間 「カイ」がここにいて、
「アザラシ」の形に氷がとけたみたいです。
そして、また登場 「ホッキョクグマ舎」 です。
(あまり登場させ過ぎると、怒られそうですが・・)
ピリカが遊んだ、たくさんの 「ブイ」 の残がいです。

人間の力では ま~~~ず 壊れないくらい硬いものなのですが、
「 ピリカ 」にかかれば こんな感じです。
そんな中、、掃除をしていると、あることに気がつきました。
なんだか、雪に ミゾ が掘られているような・・・

よく見ると、横穴まで掘ってあります!

何をしたかったのかまでは わかりませんが、
何かが気になって、ザクザク と自分の前足で掘ったようです。
「 ホッキョクグマ 」 にはやっぱり 雪 と 氷 がいいんだなぁ。。。
この ホッキョクグマ舎の階段は 高くて 急で、
上っても、そこから落ちると 大怪我になりそうで怖かったのですが、
「 でも、そのおかげで 雪がとけにくくて ピリカ が雪で遊べるのか 」
と、思ったら この ホッキョクグマ舎が少し好きになりました。
夕方 見に行くと、例の 「 横穴 」 は しっかり壊されていました。

さすがは、ホッキョクグマ・・
他には、こんな ワンシーン も。

わざわざ、雪解け水を飲む 「 ストロング 」 です。
どうも 動物たちは、
「 タライに入れた 綺麗な水 」 よりも
「 天然の 雪解け水 」 のほうが お気に入りのようです・・・
ちょっと悲しい・・・
この記事のURL|2008-03-13 18:56:38
2008年3月11日(火)
にぼし さがし
飼育係2×237

今日も、またまた「アライグマ」です。
ラクダと同じく、私の担当動物なので、登場回数が多くなってしまいます。
(アライグマが嫌いの方が いましたら申し訳ありません・・)
アライグマは、基本的に 「食いしん坊」 です。

なので、「にぼし」を与えると いつも「ボリボリ」と食べてくれます。
(最初の写真です)
ですが、ここで ひと手間。
せっかくの りっぱな「にぼし」を粉々にします。

そして、アライグマの周りにばらまきます。
そうすると、アライグマは あたりを一生懸命さがしだします。

下から・・

上まで・・
一見、イジワルをしているように見えるかもしれませんが、
これは、「エサを採る楽しみ」を アライグマに
少しでも感じてもらうためにしています。
アライグマに限らず、野生で動物たちが活動しているとき、
動物たちは その時間の ほとんどをエサを探すことに費やします。
ですが、動物園で飼育している動物たちは、
野生動物でありながら、私たちが エサを 与えられます。
これによってほとんどエサを探すことなく エサを 食べられるのですが、
この「探すことなく」が動物たちにとっての
『ストレス』になってしまうのです。
私たち『人』は、ストレスになるほどの 自由な時間があれば、
なんらかの レジャーや、スポーツ、読書 などにその時間を使えます。
でも、動物たちには その手段はないのです・・
エサ待っているだけ・・・
そのことがどれくらいの ストレス になるのか、
それは、動物になってみないとわかりませんが・・・
そんなのは やっぱり嫌ですよね。
なので、この 「にぼし」 を使って、少しでもエサを探す時間を増やして
ストレスを 減らしてもらおうと 粉々にしてばらまきます。


ここの部屋の広さでは ちょっと大き目の 「にぼし」 は
すぐに見つけてしまうのですが・・
粉のようになった にぼし を 暗くなってからでも探してほしいな、と
期待しながら 今日も にぼしを 粉々にしてきました。
ちなみに、水が凍らない時期は 「たらい」 などに水をはり
その中に、エサ と 色々な大きさの石 を入れる工夫をしています。
(左側がオスで、右側がメスになります)
どちらも、最近耳にする「エンリッチメント」と
胸を張ってよべるようなものでもありませんが、
工事をしたり、お金をかけなくても、
動物たちのために 今 何かできることはないかと、
毎日 動物たちを見ながら考えます。
ラクダと同じく、私の担当動物なので、登場回数が多くなってしまいます。
(アライグマが嫌いの方が いましたら申し訳ありません・・)
アライグマは、基本的に 「食いしん坊」 です。

なので、「にぼし」を与えると いつも「ボリボリ」と食べてくれます。
(最初の写真です)
ですが、ここで ひと手間。
せっかくの りっぱな「にぼし」を粉々にします。


そして、アライグマの周りにばらまきます。
そうすると、アライグマは あたりを一生懸命さがしだします。

下から・・

上まで・・
一見、イジワルをしているように見えるかもしれませんが、
これは、「エサを採る楽しみ」を アライグマに
少しでも感じてもらうためにしています。
アライグマに限らず、野生で動物たちが活動しているとき、
動物たちは その時間の ほとんどをエサを探すことに費やします。
ですが、動物園で飼育している動物たちは、
野生動物でありながら、私たちが エサを 与えられます。
これによってほとんどエサを探すことなく エサを 食べられるのですが、
この「探すことなく」が動物たちにとっての
『ストレス』になってしまうのです。
私たち『人』は、ストレスになるほどの 自由な時間があれば、
なんらかの レジャーや、スポーツ、読書 などにその時間を使えます。
でも、動物たちには その手段はないのです・・
エサ待っているだけ・・・
そのことがどれくらいの ストレス になるのか、
それは、動物になってみないとわかりませんが・・・
そんなのは やっぱり嫌ですよね。
なので、この 「にぼし」 を使って、少しでもエサを探す時間を増やして
ストレスを 減らしてもらおうと 粉々にしてばらまきます。



ここの部屋の広さでは ちょっと大き目の 「にぼし」 は
すぐに見つけてしまうのですが・・
粉のようになった にぼし を 暗くなってからでも探してほしいな、と
期待しながら 今日も にぼしを 粉々にしてきました。
ちなみに、水が凍らない時期は 「たらい」 などに水をはり
その中に、エサ と 色々な大きさの石 を入れる工夫をしています。


どちらも、最近耳にする「エンリッチメント」と
胸を張ってよべるようなものでもありませんが、
工事をしたり、お金をかけなくても、
動物たちのために 今 何かできることはないかと、
毎日 動物たちを見ながら考えます。
この記事のURL|2008-03-11 18:14:17
2008年3月10日(月)
アジアゾウの ナナ
飼育係2×8

動物園にいる動物といえば・・・?
大きな体の「ゾウ」を思い浮かべる方も多いのでは。
今日、ご紹介するのは その「アジアゾウ」の『ナナ』です。
アジアゾウの「ナナ」は、1961年(推定)に生まれて、
1964年の 4月 27日に、おびひろ動物園にやってきました。
当時は3歳(推定)、まだまだ子供の頃でした。
1961年生まれのナナは、現在では47歳(推定)になります。
日本国内の「ゾウ」は高齢化が進んでいます。
そのためか、現在は道内でゾウを見られる動物園は
ここ おびひろ動物園と、釧路市動物園の2ヶ所だけになってしまいました。

8歳頃の当時の「ナナ」は、今では考えられないことですが、
寝室の掃除のときには ひとり(?)で園内を散歩していたそうです。
ですが、そんなある日、事件は起こりました。
なんとナナは、停まっていた乗用車のバックミラーに鼻を巻きつけ、
『ベキッ』とへし折ってしまいました。
それからは ナナの散歩に飼育係がついていくようになったそうです。
今では、園内に出すことすら考えらないので、
その話を聞くたびに「昔はすごかったんだなぁ」と感じます。

「ナナ」は、3歳から、現在は47歳、その間の44年間
おびひろ動物園を見続けた、私の大先輩です。
その44年の間に、おびひろ動物園は大きく様変わりしてきました。
「ナナ」が動物園にやってきた当時、動物園はどこもレジャー施設で、
多くのお客さんがきて動物のショーなどを見て楽しんでいました。
そして、現在の おびひろ動物園は動物に「ショー」はさせません。
動物ことをよく知ってもらえることを目標に、
動物についての「ガイド」や「エサやり」を行っています。
お客さんから見ると、どちらもあまり変わらないんだろうなぁと
自分でも感じていますが、それは、単に 私の力不足のせいです。
動物園にきて楽しんでいただくため、
そして、動物たちのことを少しでも理解していただくため、
これからも皆さんの前で 動物たちのガイドをしていきたいです。
---------------------
飼育している動物たちは、昔とまるで変わらないのに
なぜ、動物園にはこんな違いがうまれるのでしょう?
それはきっと、動物園が私たち人間の作ったものだからです。
動物たちは昔から変わりません。
大昔からそうであったように、今でも大昔と同じように暮らしています。
変わっていくのは私たちです。
良くも、悪くも、ですが。
----------------------
下の写真は皆さんにはあまりお見せできない、「ナナ」の寝室の写真です。

中に人もいるので、なんとなく中の大きさが伝わるでしょうか?
この中に、しまうときにはエサをセットして、入ってからは
すぐに食事タイムです。
左の、バナナ、りんご、さつまいも、いも、ニンジンなどを、

右の写真の、大量の「乾草(乾燥牧草)」の上に置きます。
この量でだいたい1日分です。
そして、お祝いの日に スイカや、メロンもあたるときがあるんですよ!
そんなときの「ナナ」は やっぱり大喜びです。
そして、最近の 私のお気に入り・・ 連続写真です。



実際には、連続していない写真をつなげたものなんですが、
こんな感じに鼻を使って 地面に置いてあるエサを器用に食べるんです。
大きな体の「ゾウ」を思い浮かべる方も多いのでは。
今日、ご紹介するのは その「アジアゾウ」の『ナナ』です。
アジアゾウの「ナナ」は、1961年(推定)に生まれて、
1964年の 4月 27日に、おびひろ動物園にやってきました。
当時は3歳(推定)、まだまだ子供の頃でした。
1961年生まれのナナは、現在では47歳(推定)になります。
日本国内の「ゾウ」は高齢化が進んでいます。
そのためか、現在は道内でゾウを見られる動物園は
ここ おびひろ動物園と、釧路市動物園の2ヶ所だけになってしまいました。

8歳頃の当時の「ナナ」は、今では考えられないことですが、
寝室の掃除のときには ひとり(?)で園内を散歩していたそうです。
ですが、そんなある日、事件は起こりました。
なんとナナは、停まっていた乗用車のバックミラーに鼻を巻きつけ、
『ベキッ』とへし折ってしまいました。
それからは ナナの散歩に飼育係がついていくようになったそうです。
今では、園内に出すことすら考えらないので、
その話を聞くたびに「昔はすごかったんだなぁ」と感じます。

「ナナ」は、3歳から、現在は47歳、その間の44年間
おびひろ動物園を見続けた、私の大先輩です。
その44年の間に、おびひろ動物園は大きく様変わりしてきました。
「ナナ」が動物園にやってきた当時、動物園はどこもレジャー施設で、
多くのお客さんがきて動物のショーなどを見て楽しんでいました。
そして、現在の おびひろ動物園は動物に「ショー」はさせません。
動物ことをよく知ってもらえることを目標に、
動物についての「ガイド」や「エサやり」を行っています。
お客さんから見ると、どちらもあまり変わらないんだろうなぁと
自分でも感じていますが、それは、単に 私の力不足のせいです。
動物園にきて楽しんでいただくため、
そして、動物たちのことを少しでも理解していただくため、
これからも皆さんの前で 動物たちのガイドをしていきたいです。
---------------------
飼育している動物たちは、昔とまるで変わらないのに
なぜ、動物園にはこんな違いがうまれるのでしょう?
それはきっと、動物園が私たち人間の作ったものだからです。
動物たちは昔から変わりません。
大昔からそうであったように、今でも大昔と同じように暮らしています。
変わっていくのは私たちです。
良くも、悪くも、ですが。
----------------------
下の写真は皆さんにはあまりお見せできない、「ナナ」の寝室の写真です。

中に人もいるので、なんとなく中の大きさが伝わるでしょうか?
この中に、しまうときにはエサをセットして、入ってからは
すぐに食事タイムです。
左の、バナナ、りんご、さつまいも、いも、ニンジンなどを、


右の写真の、大量の「乾草(乾燥牧草)」の上に置きます。
この量でだいたい1日分です。
そして、お祝いの日に スイカや、メロンもあたるときがあるんですよ!
そんなときの「ナナ」は やっぱり大喜びです。
そして、最近の 私のお気に入り・・ 連続写真です。



実際には、連続していない写真をつなげたものなんですが、
こんな感じに鼻を使って 地面に置いてあるエサを器用に食べるんです。
この記事のURL|2008-03-10 15:33:51
