2012年 競馬場取材(4)
2011年9月5日(月)
ばんえい競馬を支える人たち~ツクバミント編 その2~
ばんえい競馬を支える人たち~ツクバミント編その2~
こんにちは『Aibo君』です。
今回は、『ばんえい競馬を支える人たち~その1』で
ご紹介した『ツクバミント』。
このばん馬の蹄鉄が特殊な部分から
お伝えしたいと思います・・・が、
まず、今回の記事を書くにあたって
『装蹄療法』に関して取材を行いました。
取材をさせて頂いたのは、
ばんえい競馬を支える上では
忘れてはいけないこの方!!
森田獣医です!!
[img:1_0000398727-500x165]
↑(左写真)手がぶれるほどのスピードで
伝票を整理している森田獣医です。
(右写真)そこで生活している猫、通称にゃんこ先生です。
森田先生は“世界でひとつ”ばんえい競馬の厩舎内診療所で
働く獣医さんです。
また、個人で行っているブログ(ブログ先に飛びます)も大人気で、
このブログを閲覧して、
『診療所は見学できますか?』
『ニャンコ先生はどこですか?』
と、訪ねてくるお客様がいるとか・・・。
そんな森田先生に
今回は『ツクバミント』の蹄鉄の秘密と、
その理由を伺いました!!
まず、森田先生によると
『ツクバミントの場合は蹄葉炎がひどく歩けなく
(蹄が削れて地面に脚がつかないため)なってしまいました。
そこで装蹄師が考えた特殊な装蹄療法は
蹄の後ろの部分をハイヒールの様に高くして
蹄にかかる圧力を爪先だけでなく、
蹄全体にかかる様に分散することでした。
蹄鉄で歩ける様にしてから蹄の形を元に戻すために、
いわゆるリハビリを行っていきます。』
[img:1_0000399251-378x500]
↑蹄葉炎がひどかった時に付けていた『ツクバミント』
の左前脚の蹄鉄です。
谷あゆみ調教師が大事に保管していたものを写真で
撮らせて頂きました。
かかとの部分がハイヒールのようになっています。
これで蹄にかかる圧力の分散をしているそうです。
先生いわく
『これがツクバミントの蹄鉄の秘密です。』
と、わかりやすく教えて下さいました。
そして、森田獣医にここぞとばかりに
いろんな事を聞いて来ましたので、
こちらに記しておきます。
Q1.なぜ、ばんえい競馬の診療者として残ったのですか?
A.『ここに残ったのはクサレ縁ですね。(苦笑)』
Q2.先生がブログを書く上で気を付けていることは何ですか?
A.『まず、ばん馬が病気の時は馬の顔を載せないこと。
そして自分のブログを通して、
取り上げたばん馬のファンになれるように、
馬名を大きく出すことに気を付けています。
これはばん馬を沢山見ている人にしか
出来ない事だと思っています。』
Q3.よくブログでニャンコ先生のお尻で遊んでいますけど
どうして思いついたのですか?
A.『いや、猫のお尻を見てて、なんか出来ないかな~って(笑)』
Q4.ツクバミントに関しては思い入れみたいのはありますか?
A.『ばん馬よりも、谷あゆみ調教師の熱い思いに対して
最大限に答えたって感じですね。』
Q5.最後に今後の目標は何でしょうか?
A.『んー・・・、あまり無いかな。(苦笑)
でも診察で大事にしていることは、
診療に訪れたばん馬を診ることもさることながら、
ばん馬を連れてきた厩務員さん達に
「大丈夫!!」の一声を掛ける事で
安心させる事が大切だと考えています。
それは、今後も大事にしていきたいです。』
この後、お礼を言って取材は終了!!
自分は森田獣医とは初めてお話しさせて頂きましたが、
想像通り・・・いや、それ以上の
ナイスガイでした。
本当にばんえい競馬を愛している人だな・・・
と、しみじみ、感じました。
また、これを取材している時に自分が感じたのは
ツクバミントは色々な方々に
『足もとから』支えられているから元気に走れる。
ツクバミントの蹄鉄にはこんな秘密も
あったのだなと、感じました。
最後にちょっとだけ診療所内をご紹介!!
[img:1_0000398737-500x331]
↑これは診療の際に、ばん馬をくくりつけておく、
枠馬(わくば)です。幅は約1.5m×高さ約3mと、
ばん馬仕様となっています。
ここから更に奥に行くと・・・
[img:1_0000398736-500x165]
↑(左写真)流石は診療所、テーブルには
薬品やガーゼでいっぱいです。
(右写真) 診療所には待合室もあります。待合室には・・・
漫画でぎっしりです。ちなみに種類はどれも
『馬』や『医療』に関する物でした。
意識してチョイスしているそうです(^_^;)
次回のブログでは、
いつもツクバミントに騎乗している竹ヶ原騎手の
ツクバミントに対する『想い』。
と、谷あゆみ調教師のツクバミントを通じての
『メッセージ』を更新する予定です。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
ぜひ、またご覧ください。
Aibo君でした。
追記:診療所のアイドル(?)にゃんこ先生に会う事が出来ました!!
まじかで見ると・・・かっかわいい・・・。
けど、ふてぶてしい(汗)
近づいても、撫でても全く動じない(~_~;)
[img:1_0000398734-500x331]
↑そして、いきなり近寄ってきて・・・。
にゃんこ先生『おい、俺に取材は無しかよ。』
Aibo君『すみません。今回はちょっと・・・。
でもよければ次回にでも』
にゃんこ先生『俺も暇じゃないからね。
ちゃんとアポとってね。』
Aibo君『・・・はい。』
にゃんこ先生『じゃあね。取材待っているよ。』
[img:1_0000398735-500x331]
↑取材が無いとわかり帰って行くところ・・・。
Aibo君『・・・。』
・・・・すごいにゃんこでした。
こんにちは『Aibo君』です。
今回は、『ばんえい競馬を支える人たち~その1』で
ご紹介した『ツクバミント』。
このばん馬の蹄鉄が特殊な部分から
お伝えしたいと思います・・・が、
まず、今回の記事を書くにあたって
『装蹄療法』に関して取材を行いました。
取材をさせて頂いたのは、
ばんえい競馬を支える上では
忘れてはいけないこの方!!
森田獣医です!!
[img:1_0000398727-500x165]
↑(左写真)手がぶれるほどのスピードで
伝票を整理している森田獣医です。
(右写真)そこで生活している猫、通称にゃんこ先生です。
森田先生は“世界でひとつ”ばんえい競馬の厩舎内診療所で
働く獣医さんです。
また、個人で行っているブログ(ブログ先に飛びます)も大人気で、
このブログを閲覧して、
『診療所は見学できますか?』
『ニャンコ先生はどこですか?』
と、訪ねてくるお客様がいるとか・・・。
そんな森田先生に
今回は『ツクバミント』の蹄鉄の秘密と、
その理由を伺いました!!
まず、森田先生によると
『ツクバミントの場合は蹄葉炎がひどく歩けなく
(蹄が削れて地面に脚がつかないため)なってしまいました。
そこで装蹄師が考えた特殊な装蹄療法は
蹄の後ろの部分をハイヒールの様に高くして
蹄にかかる圧力を爪先だけでなく、
蹄全体にかかる様に分散することでした。
蹄鉄で歩ける様にしてから蹄の形を元に戻すために、
いわゆるリハビリを行っていきます。』
[img:1_0000399251-378x500]
↑蹄葉炎がひどかった時に付けていた『ツクバミント』
の左前脚の蹄鉄です。
谷あゆみ調教師が大事に保管していたものを写真で
撮らせて頂きました。
かかとの部分がハイヒールのようになっています。
これで蹄にかかる圧力の分散をしているそうです。
先生いわく
『これがツクバミントの蹄鉄の秘密です。』
と、わかりやすく教えて下さいました。
そして、森田獣医にここぞとばかりに
いろんな事を聞いて来ましたので、
こちらに記しておきます。
Q1.なぜ、ばんえい競馬の診療者として残ったのですか?
A.『ここに残ったのはクサレ縁ですね。(苦笑)』
Q2.先生がブログを書く上で気を付けていることは何ですか?
A.『まず、ばん馬が病気の時は馬の顔を載せないこと。
そして自分のブログを通して、
取り上げたばん馬のファンになれるように、
馬名を大きく出すことに気を付けています。
これはばん馬を沢山見ている人にしか
出来ない事だと思っています。』
Q3.よくブログでニャンコ先生のお尻で遊んでいますけど
どうして思いついたのですか?
A.『いや、猫のお尻を見てて、なんか出来ないかな~って(笑)』
Q4.ツクバミントに関しては思い入れみたいのはありますか?
A.『ばん馬よりも、谷あゆみ調教師の熱い思いに対して
最大限に答えたって感じですね。』
Q5.最後に今後の目標は何でしょうか?
A.『んー・・・、あまり無いかな。(苦笑)
でも診察で大事にしていることは、
診療に訪れたばん馬を診ることもさることながら、
ばん馬を連れてきた厩務員さん達に
「大丈夫!!」の一声を掛ける事で
安心させる事が大切だと考えています。
それは、今後も大事にしていきたいです。』
この後、お礼を言って取材は終了!!
自分は森田獣医とは初めてお話しさせて頂きましたが、
想像通り・・・いや、それ以上の
ナイスガイでした。
本当にばんえい競馬を愛している人だな・・・
と、しみじみ、感じました。
また、これを取材している時に自分が感じたのは
ツクバミントは色々な方々に
『足もとから』支えられているから元気に走れる。
ツクバミントの蹄鉄にはこんな秘密も
あったのだなと、感じました。
最後にちょっとだけ診療所内をご紹介!!
[img:1_0000398737-500x331]
↑これは診療の際に、ばん馬をくくりつけておく、
枠馬(わくば)です。幅は約1.5m×高さ約3mと、
ばん馬仕様となっています。
ここから更に奥に行くと・・・
[img:1_0000398736-500x165]
↑(左写真)流石は診療所、テーブルには
薬品やガーゼでいっぱいです。
(右写真) 診療所には待合室もあります。待合室には・・・
漫画でぎっしりです。ちなみに種類はどれも
『馬』や『医療』に関する物でした。
意識してチョイスしているそうです(^_^;)
次回のブログでは、
いつもツクバミントに騎乗している竹ヶ原騎手の
ツクバミントに対する『想い』。
と、谷あゆみ調教師のツクバミントを通じての
『メッセージ』を更新する予定です。
ここまで読んで頂いてありがとうございました!
ぜひ、またご覧ください。
Aibo君でした。
追記:診療所のアイドル(?)にゃんこ先生に会う事が出来ました!!
まじかで見ると・・・かっかわいい・・・。
けど、ふてぶてしい(汗)
近づいても、撫でても全く動じない(~_~;)
[img:1_0000398734-500x331]
↑そして、いきなり近寄ってきて・・・。
にゃんこ先生『おい、俺に取材は無しかよ。』
Aibo君『すみません。今回はちょっと・・・。
でもよければ次回にでも』
にゃんこ先生『俺も暇じゃないからね。
ちゃんとアポとってね。』
Aibo君『・・・はい。』
にゃんこ先生『じゃあね。取材待っているよ。』
[img:1_0000398735-500x331]
↑取材が無いとわかり帰って行くところ・・・。
Aibo君『・・・。』
・・・・すごいにゃんこでした。
2011年8月4日(木)
ばんえい競馬を支える人々~ツクバミント編、その1(2)~
こんにちは『Aibo君』です。
2段階になってすみません(^_^;)
では、前回の続きからです。
ばん馬の蹄を切り、蹄鉄を打ち付ける工程をご紹介いたします。
まず、ばん馬の蹄を切り、やすりをかけて整えます。
[img:1_0000387025-500x331]
↑『ツクバミント』の左後脚の蹄を切っている様子。
右手に持っているのは「木づち」
左手に持っているのは「直蹄刀(ちょくていとう)」です。
ここまでが終わったら、蹄の「焼き付け」と言われる、
鉄の修正・適合のために蹄の形に鉄を動かして
合わせる作業を行います。
[img:1_0000387029-500x331]
↑煙があがるほどの高熱の鉄で蹄に焼き付けることで、
蹄の凹凸を整えてあげることと、
蹄の細菌を殺し、病気の予防を計っています。
ちなみに、『馬は熱くないの?』と、思われるかもしれませんが、
実は、ばん馬は熱さを感じてはいません!
しかし、自分の見えないところから出る煙にばん馬は驚くそうです
(^_^;)笑
そして焼き付けた蹄鉄に釘を8釘打ちつけます。
この作業を4本脚すべてに行います。
[img:1_0000387030-500x331]
↑実際に釘を打っているところ。写真は高橋装蹄師。
最後に蹄壁(ていへき)の保護、タンパク質の補給するため、
蹄油をはけで塗って終了!
[img:1_0000387031-500x331]
↑実際に塗っているところです。
これが、蹄鉄を打ち変えるまでの一連の流れです。
ちなみに、ツクバミントにかかった時間は約60分!!
ツクバミント以外の馬も同じくらいの時間がかかるそうですが、
ツクバミントはちょっとだけ他の馬と違います。
なぜなら、《蹄葉炎》になってしまった左前脚の蹄鉄は蹄が
広がってしまっている為、
通常サイズの蹄鉄では間に合わなく、通常より大きく
作られているからです。いわゆる特注ですね。
しかし、特注の部分はここだけではないです・・・。
・・・では、次回のブログでは、特注の部分と、
理由からお話ししますね。
2回に渡ってしまい長くなりましたが、
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました!
また読んで頂けると嬉しいです。
『Aibo君』でした。
追伸:ちなみに、この日の気温は30度超えでした。
エアコンがない馬房でばん馬達は
暑くはないのだろうか・・・。と思い、
谷あゆみ厩舎をのぞいたところ。
[img:1_0000387032-500x331]
↑巨大扇風機
・・・・すっ、すごいデカさだ。
ばん馬も安心ですね。(^-^)
2段階になってすみません(^_^;)
では、前回の続きからです。
ばん馬の蹄を切り、蹄鉄を打ち付ける工程をご紹介いたします。
まず、ばん馬の蹄を切り、やすりをかけて整えます。
[img:1_0000387025-500x331]
↑『ツクバミント』の左後脚の蹄を切っている様子。
右手に持っているのは「木づち」
左手に持っているのは「直蹄刀(ちょくていとう)」です。
ここまでが終わったら、蹄の「焼き付け」と言われる、
鉄の修正・適合のために蹄の形に鉄を動かして
合わせる作業を行います。
[img:1_0000387029-500x331]
↑煙があがるほどの高熱の鉄で蹄に焼き付けることで、
蹄の凹凸を整えてあげることと、
蹄の細菌を殺し、病気の予防を計っています。
ちなみに、『馬は熱くないの?』と、思われるかもしれませんが、
実は、ばん馬は熱さを感じてはいません!
しかし、自分の見えないところから出る煙にばん馬は驚くそうです
(^_^;)笑
そして焼き付けた蹄鉄に釘を8釘打ちつけます。
この作業を4本脚すべてに行います。
[img:1_0000387030-500x331]
↑実際に釘を打っているところ。写真は高橋装蹄師。
最後に蹄壁(ていへき)の保護、タンパク質の補給するため、
蹄油をはけで塗って終了!
[img:1_0000387031-500x331]
↑実際に塗っているところです。
これが、蹄鉄を打ち変えるまでの一連の流れです。
ちなみに、ツクバミントにかかった時間は約60分!!
ツクバミント以外の馬も同じくらいの時間がかかるそうですが、
ツクバミントはちょっとだけ他の馬と違います。
なぜなら、《蹄葉炎》になってしまった左前脚の蹄鉄は蹄が
広がってしまっている為、
通常サイズの蹄鉄では間に合わなく、通常より大きく
作られているからです。いわゆる特注ですね。
しかし、特注の部分はここだけではないです・・・。
・・・では、次回のブログでは、特注の部分と、
理由からお話ししますね。
2回に渡ってしまい長くなりましたが、
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました!
また読んで頂けると嬉しいです。
『Aibo君』でした。
追伸:ちなみに、この日の気温は30度超えでした。
エアコンがない馬房でばん馬達は
暑くはないのだろうか・・・。と思い、
谷あゆみ厩舎をのぞいたところ。
[img:1_0000387032-500x331]
↑巨大扇風機
・・・・すっ、すごいデカさだ。
ばん馬も安心ですね。(^-^)
2011年8月2日(火)
ばんえい競馬を支える人々~ツクバミント編、その1(1)~
こんにちは
『Aibo君』です。
今回、人生初の『取材』をする事となり
大変緊張しました・・・。
ですが、精一杯取材して来ましたので、
よろしければ読んでください(^_^;)
さて、ある一頭のばん馬をご紹介したいと思います。
そのばん馬の名前は『ツクバミント』(下写真)です。
[img:1_0000385136-470x709]
↑暗い写真でごめんなさいm(__)m
『ツクバミント』は谷あゆみ厩舎に所属する、
12歳(人間でいえば大体50歳前後)になる牡馬(ボバ)。
オスです。
[img:1_0000385145-500x331]
↑この写真は谷あゆみ厩舎の看板です。
谷あゆみ調教師は絵の世界でも大変有名な方です(^_^)
この『ツクバミント』は、《蹄葉炎》(ていようえん)という
恐ろしい病気にかかった事があります。
《蹄葉炎》は蹄(ひづめ)の病気です。
早期発見で治ることがあるものの、発見が遅れた場合、
死に至る可能性もある本当に恐ろしい病気です。
もし、長期療養を必要とするこの恐ろしい病気に
現役競走馬がなってしまったら
再度レースに復帰するのはとても難しいとか・・・。
・・・しかし、左前脚に発症しながらも
多くの方々に支えられて、
装蹄(そうてい)療法によって復帰を果たした馬こそが
今回紹介する『ツクバミント』です!
(今は元気に走っています。
ぜひ帯広競馬場に来て応援して下さいね。)
そんな『ツクバミント』が装蹄を行うという
連絡を受け、突撃取材してきました!!
(装蹄は1~2ヶ月に1回しか行われないので、
今回取材できたのは本当にラッキーでした!)
そして今回、『ツクバミント』が
実際に装蹄を行うところを紹介いたします。
(装蹄とは…レース中に蹄が割れないように蹄鉄を打ち付けること、
前々回のブログ⇒『ばんえい競馬を支える人たち』も、
ぜひご覧ください)
自分は、厩舎村
(厩務員さんや調教師の方々が、
家族と馬と共に生活しているところ)
に入るのが初めてだったので、緊張と高揚感の中
どんな場所なのかな~。と、思いつつ高橋装蹄所に到着。
[img:1_0000385162-500x331]
って、建物にさっそくでっかい蹄鉄が打ってある!!
・・・・すっ、すごい建物だ。
いやいや、こんな事でひるんでいては取材なんか出来ん!!
さっそく突撃じゃ!
[img:1_0000385164-500x331]
↑ツクバミントの左前脚を高橋装蹄師(左)と
谷あゆみ調教師(右)がチェックしているところです。
取材を始め、最初に目に入ったのは
装蹄師さん達の見事な連係プレーでした。
一つの仕事が終わったらすぐに次の仕事準備が
出来ている・・・。
流れるような仕事風景には、思わず見惚れてしまい、
流石(さすが)プロの方々だなぁ~・・・。
と、感心してしまいました。
蹄鉄を付け替えるまでの仕事の流れとしては、
まず、ばん馬の蹄が外に向く様に脚を固定し、
今まで使っていた蹄鉄を外します。
[img:1_0000385168-500x331]
↑実際に右後脚の蹄鉄を外しているところ。
写真の方は根本装蹄師。
[img:1_0000386299-277x500]
↑上写真は、『ツクバミント』の実際に
蹄葉炎なった左前脚の蹄鉄です。
ちなみに外したてです(^_^;)
下写真は、全て外した『ツクバミント』の蹄鉄です。
(後日撮影なので少し錆びてますが・・・)
矢印の先が蹄葉炎にかかった左前脚の蹄鉄です。
ちょっと分かりにくいですが、他の蹄鉄より少し大きいです。
それでは次回からは、実際に蹄を整えて蹄鉄を打ち付ける
場面をご紹介します(^0^)
ばんえい競馬を支える人々~ツクバミント編その1(2)~
に続く・・・。
『Aibo君』です。
今回、人生初の『取材』をする事となり
大変緊張しました・・・。
ですが、精一杯取材して来ましたので、
よろしければ読んでください(^_^;)
さて、ある一頭のばん馬をご紹介したいと思います。
そのばん馬の名前は『ツクバミント』(下写真)です。
[img:1_0000385136-470x709]
↑暗い写真でごめんなさいm(__)m
『ツクバミント』は谷あゆみ厩舎に所属する、
12歳(人間でいえば大体50歳前後)になる牡馬(ボバ)。
オスです。
[img:1_0000385145-500x331]
↑この写真は谷あゆみ厩舎の看板です。
谷あゆみ調教師は絵の世界でも大変有名な方です(^_^)
この『ツクバミント』は、《蹄葉炎》(ていようえん)という
恐ろしい病気にかかった事があります。
《蹄葉炎》は蹄(ひづめ)の病気です。
早期発見で治ることがあるものの、発見が遅れた場合、
死に至る可能性もある本当に恐ろしい病気です。
もし、長期療養を必要とするこの恐ろしい病気に
現役競走馬がなってしまったら
再度レースに復帰するのはとても難しいとか・・・。
・・・しかし、左前脚に発症しながらも
多くの方々に支えられて、
装蹄(そうてい)療法によって復帰を果たした馬こそが
今回紹介する『ツクバミント』です!
(今は元気に走っています。
ぜひ帯広競馬場に来て応援して下さいね。)
そんな『ツクバミント』が装蹄を行うという
連絡を受け、突撃取材してきました!!
(装蹄は1~2ヶ月に1回しか行われないので、
今回取材できたのは本当にラッキーでした!)
そして今回、『ツクバミント』が
実際に装蹄を行うところを紹介いたします。
(装蹄とは…レース中に蹄が割れないように蹄鉄を打ち付けること、
前々回のブログ⇒『ばんえい競馬を支える人たち』も、
ぜひご覧ください)
自分は、厩舎村
(厩務員さんや調教師の方々が、
家族と馬と共に生活しているところ)
に入るのが初めてだったので、緊張と高揚感の中
どんな場所なのかな~。と、思いつつ高橋装蹄所に到着。
[img:1_0000385162-500x331]
って、建物にさっそくでっかい蹄鉄が打ってある!!
・・・・すっ、すごい建物だ。
いやいや、こんな事でひるんでいては取材なんか出来ん!!
さっそく突撃じゃ!
[img:1_0000385164-500x331]
↑ツクバミントの左前脚を高橋装蹄師(左)と
谷あゆみ調教師(右)がチェックしているところです。
取材を始め、最初に目に入ったのは
装蹄師さん達の見事な連係プレーでした。
一つの仕事が終わったらすぐに次の仕事準備が
出来ている・・・。
流れるような仕事風景には、思わず見惚れてしまい、
流石(さすが)プロの方々だなぁ~・・・。
と、感心してしまいました。
蹄鉄を付け替えるまでの仕事の流れとしては、
まず、ばん馬の蹄が外に向く様に脚を固定し、
今まで使っていた蹄鉄を外します。
[img:1_0000385168-500x331]
↑実際に右後脚の蹄鉄を外しているところ。
写真の方は根本装蹄師。
[img:1_0000386299-277x500]
↑上写真は、『ツクバミント』の実際に
蹄葉炎なった左前脚の蹄鉄です。
ちなみに外したてです(^_^;)
下写真は、全て外した『ツクバミント』の蹄鉄です。
(後日撮影なので少し錆びてますが・・・)
矢印の先が蹄葉炎にかかった左前脚の蹄鉄です。
ちょっと分かりにくいですが、他の蹄鉄より少し大きいです。
それでは次回からは、実際に蹄を整えて蹄鉄を打ち付ける
場面をご紹介します(^0^)
ばんえい競馬を支える人々~ツクバミント編その1(2)~
に続く・・・。
2011年7月25日(月)
ばんえい競馬を支える人たち
私が(社)ばんえい競馬馬主協会に採用されたのは
今年の1月1日元旦。
初めは事務員の一人として入ってきました。
ばんえい、いや競馬自体がド素人の私は、
手渡された膨大な伝票を目の前にして・・・呆然。
「これ、全部処理するの??!!」
そして伝票の中に私の知らない言葉が・・・・・
「そう・・・・・・。あれ?なんて読むんだろう・・・・。」
伝票を見つめること、約1分。。。
自分の中だけでは、ラチがあかないので、
恥ずかしさをこらえつつ、
「あの・・・・・・。この漢字なんですが、、
なんて読むんですか?」 と、冷や汗。
「そうていだよ!」
「そうていって読むんだあ~なるほど~、初めて知りました。」
「・・・・え?で、装蹄ってなんですか??」と、
トンチンカンなやりとり。
分からない言葉が多すぎて、全然仕事にならない(笑)
「装蹄というのは、馬の蹄を切って、
削ったりして整えてあげてね、レースに向けて
蹄鉄を打ちつける仕事だよ」と局長が教えてくださいました。^^
馬の蹄(ひづめ)に鉄がくっついてるなんて、
まったく知らなかった私。これが六ヶ月前の私です。
(今思うと、恥ずかしいですね 笑)
それから事務所を飛び出し、
イベントサポーターへと転身し4ヶ月目。
ついに、昨日この機会がやってきました!
ずっと気になっていたこと。
いつか聞いてみたかったこと。
私と同い年で、高校を卒業してからすぐ、
ばん馬の装蹄師だったおじいさんの元へ行き、
ずっとばんえい競馬、ばん馬と共に暮らしてきた
装蹄師 高橋定裕さん。
それに対して競馬場の隣に家がありながら、
ばん馬を知らずに育ってきた私。
同じ26年間、彼はどのように過ごしてきたのか。
早速話しを聞いてみました。
高橋装蹄所さんに直撃取材です!!
高橋さんにとって、装蹄の楽しい所は、
重種である「ばん馬」の装蹄が出来ること。
(サラブレットを軽種、軽種と重種の中間的な性質を持つ
クォーターホースを中間種と呼ぶ)
辛い所は、「やっぱり、体力的な部分ですね」と、
ちょっと恥ずかしそうな表情の高橋さん。
装蹄所のお休みは、厩舎がすべてお休みになる
火曜日のみの週一日。
朝7時から仕事が始まって、体重が1000kgを超えるばん馬に
一本ずつ足を持ち上げ、蹄鉄をつける。
真夏の暑い日も、雪積もる冬の寒い日も。
装蹄師は立ち仕事なんですね!
動物を相手にしているから、高橋さんらの言う事だって
上手くは聞いてくれない。
大変な仕事だ。
一番聞いてみたかった質問をぶつけてみた。
ばん馬に対する想いはなんですか?
「ばん馬を男性にかっこいいと思ってもらいたい、
北海道に存在していたばん馬をもう一度見直して欲しい、
昔のように人の為に馬が働き、馬と共に生活する風景が見られたら。
排気ガスも出ないし、エコにも繋がるじゃないですか」と、
高橋さん。
高橋さんとは、事務所で会って挨拶程度しか会話したことが
なかったのですが、
話を聞いていると、心からばん馬が好きな人なんだなと、
ひしひしと感じました。
そしてまた高橋さんからいろんな話を聞いてみたい、
もっと詳しく知りたいなという、思いも同時に
湧き上がってきて。
最後に、今回の取材の中で最も印象に残った彼からの一言を。
装蹄師高橋さんの、ばんえいに対する想い全てが
この言葉に込められているのではないでしょうか。
今回のインタビューのお願いをしに行った時のこと。
「わかりました、ばんえいのためなら。」と
快く返事をくれた、高橋さん。
この言葉が、いつかたくさんの人たちの耳に、
心に届いてほしいです。
取材を始める前にお願いして撮影した1枚。
[img:1_0000383249-500x481]
私が何十枚も撮った中で最もお気に入りの写真です。
左から、高橋さん、高橋さんの妹のありさちゃん、
高橋装蹄所で一緒に働く根本さん、
検体誘導員の牛尾さん。
(レースで勝った馬の尿検査を行う場所に連れて行くのが、
牛尾さんのお仕事です)
この写真を見てると、私とても幸せな気分になれるんです。
「もっと寄って下さい~、ありさちゃんも入りなよ~」と
声をかけながら。
そしてなぜか牛尾さんも乱入。。。
いや、「一緒に入りませんか?」と私が誘いました(笑)
みんなばんえい競馬を支え、
共に応援している仲間なんです。
ばんえい競馬があるから、彼らがここにいる。
そして彼らがこの場所を支えている。
高橋装蹄所の皆さん、
(牛尾さんは違いますが・・・・しつこい・・笑)
取材を受けて下さり、本当にありがとうございました!
私もこれからも色々と勉強して、
今度はもっとマニアックなお話を伺いたいです^^
次回につづく・・・・? かな~?(笑)
FROM かなっぺ
今年の1月1日元旦。
初めは事務員の一人として入ってきました。
ばんえい、いや競馬自体がド素人の私は、
手渡された膨大な伝票を目の前にして・・・呆然。
「これ、全部処理するの??!!」
そして伝票の中に私の知らない言葉が・・・・・
「そう・・・・・・。あれ?なんて読むんだろう・・・・。」
伝票を見つめること、約1分。。。
自分の中だけでは、ラチがあかないので、
恥ずかしさをこらえつつ、
「あの・・・・・・。この漢字なんですが、、
なんて読むんですか?」 と、冷や汗。
「そうていだよ!」
「そうていって読むんだあ~なるほど~、初めて知りました。」
「・・・・え?で、装蹄ってなんですか??」と、
トンチンカンなやりとり。
分からない言葉が多すぎて、全然仕事にならない(笑)
「装蹄というのは、馬の蹄を切って、
削ったりして整えてあげてね、レースに向けて
蹄鉄を打ちつける仕事だよ」と局長が教えてくださいました。^^
馬の蹄(ひづめ)に鉄がくっついてるなんて、
まったく知らなかった私。これが六ヶ月前の私です。
(今思うと、恥ずかしいですね 笑)
それから事務所を飛び出し、
イベントサポーターへと転身し4ヶ月目。
ついに、昨日この機会がやってきました!
ずっと気になっていたこと。
いつか聞いてみたかったこと。
私と同い年で、高校を卒業してからすぐ、
ばん馬の装蹄師だったおじいさんの元へ行き、
ずっとばんえい競馬、ばん馬と共に暮らしてきた
装蹄師 高橋定裕さん。
それに対して競馬場の隣に家がありながら、
ばん馬を知らずに育ってきた私。
同じ26年間、彼はどのように過ごしてきたのか。
早速話しを聞いてみました。
高橋装蹄所さんに直撃取材です!!
高橋さんにとって、装蹄の楽しい所は、
重種である「ばん馬」の装蹄が出来ること。
(サラブレットを軽種、軽種と重種の中間的な性質を持つ
クォーターホースを中間種と呼ぶ)
辛い所は、「やっぱり、体力的な部分ですね」と、
ちょっと恥ずかしそうな表情の高橋さん。
装蹄所のお休みは、厩舎がすべてお休みになる
火曜日のみの週一日。
朝7時から仕事が始まって、体重が1000kgを超えるばん馬に
一本ずつ足を持ち上げ、蹄鉄をつける。
真夏の暑い日も、雪積もる冬の寒い日も。
装蹄師は立ち仕事なんですね!
動物を相手にしているから、高橋さんらの言う事だって
上手くは聞いてくれない。
大変な仕事だ。
一番聞いてみたかった質問をぶつけてみた。
ばん馬に対する想いはなんですか?
「ばん馬を男性にかっこいいと思ってもらいたい、
北海道に存在していたばん馬をもう一度見直して欲しい、
昔のように人の為に馬が働き、馬と共に生活する風景が見られたら。
排気ガスも出ないし、エコにも繋がるじゃないですか」と、
高橋さん。
高橋さんとは、事務所で会って挨拶程度しか会話したことが
なかったのですが、
話を聞いていると、心からばん馬が好きな人なんだなと、
ひしひしと感じました。
そしてまた高橋さんからいろんな話を聞いてみたい、
もっと詳しく知りたいなという、思いも同時に
湧き上がってきて。
最後に、今回の取材の中で最も印象に残った彼からの一言を。
装蹄師高橋さんの、ばんえいに対する想い全てが
この言葉に込められているのではないでしょうか。
今回のインタビューのお願いをしに行った時のこと。
「わかりました、ばんえいのためなら。」と
快く返事をくれた、高橋さん。
この言葉が、いつかたくさんの人たちの耳に、
心に届いてほしいです。
取材を始める前にお願いして撮影した1枚。
[img:1_0000383249-500x481]
私が何十枚も撮った中で最もお気に入りの写真です。
左から、高橋さん、高橋さんの妹のありさちゃん、
高橋装蹄所で一緒に働く根本さん、
検体誘導員の牛尾さん。
(レースで勝った馬の尿検査を行う場所に連れて行くのが、
牛尾さんのお仕事です)
この写真を見てると、私とても幸せな気分になれるんです。
「もっと寄って下さい~、ありさちゃんも入りなよ~」と
声をかけながら。
そしてなぜか牛尾さんも乱入。。。
いや、「一緒に入りませんか?」と私が誘いました(笑)
みんなばんえい競馬を支え、
共に応援している仲間なんです。
ばんえい競馬があるから、彼らがここにいる。
そして彼らがこの場所を支えている。
高橋装蹄所の皆さん、
(牛尾さんは違いますが・・・・しつこい・・笑)
取材を受けて下さり、本当にありがとうございました!
私もこれからも色々と勉強して、
今度はもっとマニアックなお話を伺いたいです^^
次回につづく・・・・? かな~?(笑)
FROM かなっぺ
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