201064(金)

模型紀行・・『ペーパーモデルシップ』・・・『紙』で船・・


模型紀行・・『ペーパーモデルシップ』・・・『紙』で船・・

今日は、紙で出来た船の模型のお話。

場所は、室蘭は、白鳥大橋のたもとに位置する場所にある
『室蘭市白鳥大橋記念館みたら』、ここには橋を作る工事の過程や、その際に使われた資材や機械、橋のジオラマで解説するコーナーなど、興味をそそる展示物がいっぱい・・・

その一角に、見事な船の模型が展示されているコーナーがあります。その模型の材料は『紙』。

紙で出来た船の模型・・と聞いて驚く人もいるかもしれませんが、実はこの紙の船の模型、木や金属を使って作るのに比べ費用がかからず手軽に作れるということで古くからの愛好家が多いジャンルなのです。

今日は、その中でもこのペーパーモデルシップを極めに極めた方と言える、大澤浩之さんの作品を紹介します。

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こちらは、『たかさご丸』(大阪商船)と『氷川丸』手前(日本郵船)の模型です。細かい手摺や窓のつくりに、紙でできている事を忘れてしまいます。

大澤氏は神戸の方で数え切れない船の模型を自宅の工房で製作され、現存しない船は、資料を集めるところから構造の
解析、わからない部分は推測を交えての製作となるそうで製作途中で判明する事実を少しずつ付け加える様は、船の歴史を調べ上げる『考古学』のようなものとおっしゃっています。

そんな中、神戸を襲った大震災・・大澤氏の自宅も全壊状態になったそうです。そのとき生き残った船の模型たちの中から100隻を室蘭市に寄贈されました。その中の一部がローテーションでこの記念館で展示される事になったそうです。

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こちらは、ドイツの豪華客船『オイローパ』、客船の優美な姿、船独特のきれいな曲線を忠実に再現しています。とても紙とは思えないです。

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こちらは、コンテナ船『あめりか丸』(商船三井)

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ブリッジ(操舵室)周辺の様子や曲線がきれいな煙突、救命ボートやアンテナ、手摺、積荷のコンテナ一つ一つまで、細かく再現されています。無骨な貨物船にも愛情をかけているようなこだわりが感じられます。

コンテナに書かれたマークは一つずつ全て手書きでかかれていました。もちろん船名も手書きです。

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近づいてみれば見るほどその繊細さがわかります。
複雑な、戦前の船や貨物船などは圧巻です・・

写真のほかにもたくさんの船の模型がが展示してありました。

室蘭にお出かけの際は是非訪れてほしいスポットです。
(道の駅併設・室蘭水族館向かい)

大澤浩之氏の著書『紙模型でみる日本郵船船舶史』(シーズ・プランニング) ¥2100 が発売されています。

全80ページ、一頁に一隻の船の模型を大きなカラー写真で紹介・・その船の要目や生い立ちなどの記事が読みやすく付け加えられていて、最後のページには『船の紙模型の作り方』も紹介されています。


模型好き・船好き、ならずともページをめくるたび楽しい写真集ですよ。

当店でも販売していますので興味のある方は手にしてみてください。

船の模型と海雑貨・・STAR SHIP MODELS

店舗情報はこちら→ http://www.obnv.com/interior/475/外部リンク



201062(水)

『タグボート』のお仕事!!!


『タグボート』のお仕事!!!

今日は、タグボートのお仕事をご紹介します!!

タグボートは、主に港に入港する船を出迎え無事接岸するまで、または出港する船を離岸から港を出るまで、押したり曳いたり舵取りの補助をして船を安全に通航させる役目を担っている出入港する船にとっては無くてはならない存在・・・

特に大型の船は出入港に際して速度が落ちると舵の効きが悪くなり簡単に方向を変えられなくなります。

そこで多くの船がタグボートの力を借りる事となるのです。


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霧の立ち込める朝、タグボートの基地、船だまりを出港、数メートル先の見えない霧の中をレーダー画面を頼りに今日一番目のお客さんを迎えに港口へ向かいます。

お先・・真っ白・・ですね!


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4,000馬力のエンジンがうなりを上げています、大きな船を押したり曳いたりするため、全長40M足らずの船体に比して非常に馬力の強いエンジンを載せています。

そのためタグボート一隻の船価は5億円を超えるともいわれます!!!

ちなみに排気量は120000cc以上!!

船の大きさからみても桁はずれです。


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そうこうしているうち、霧の中に今回のお客さんが姿を現しました。ロシア船籍の『ミハイル・カリニン号』、オーストラリアから石炭を満載しての入港・・長旅お疲れ様です!


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早速、貨物船の船首右舷寄りを並走しながら曳航用のロープを渡すための先行索を渡します。

さながらカウボーイのようで「カッコイイ」です。

この索につながれた曳航ロープで両船はしっかりと繋がれます。


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タグボートは船首右舷側に・・つまり貨物船の進行方向右側についているので、船を左に向けたいときは船首を押し、右に向けたいときは繋がれたロープで船首を引っ張ります。

このようにして操舵力の落ちた船の舵取りを補佐するんです。

この時の船の操作は貨物船の操舵室に先行して乗り込んでいる水先案内人の指示に従って行われます。


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着岸予定の岸壁が近づき最後の押しに入ります。この作業は船の行き足と岸壁に対する傾きを計算しながら慎重に行われます。

貨物船はこのあたりで碇を入れ始めますが、絶対的な効きのブレーキは無い状態なので特に風の強い日には神経を使うそうです。


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無事、係船索が陸に渡り接岸です。係船作業が終わるまで船が動かないように船を岸壁に押さえつけます。
この頃には、次の仕事のイメージが、頭の中に入り込んできます。


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無事、作業完了です。しかし、早朝は大型船の入港ラッシュ
。夜のうちに到着した船が列をなして港外で待っています。

一息つくまもなく次の現場へと向かいます。

船の入港に際しては、相手船の船のサイズ、喫水(その船の海中に没している部分)と水深の関係も注意しなければならなずタグボートのの操船は三次元的な空間を常に意識した高度な技術が求められる作業なんです。。

タグボートが迎えた船によって運ばれてくるものは、全て私達の生活とは切り離せない身近なものなのです。今回迎えた船の積荷の石炭は製紙工場で紙を作る際の熱源として使われます。

ちなみにこの次の現場で迎えた船は紙の原料で
あるウッドチップを満載したチップ船でした。

港へ出かけたときには、是非、タグボートや港で働く船たちをよく観察してみてください。それぞれに役割があることに気が付くと思います。

今日はここまで・・・それでわ また


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2010531(月)

『氷川丸』の話!


『氷川丸』の話!

本日は定休日、久しぶりに広尾まで車を走らせ、潮風に当たってきました。

今日の話題は日本の船舶史に残る名船のお話。

横浜港山下埠頭脇に係留されている『氷川丸』という客船をご存知でしょうか。

1930年に就航した日本郵船のシアトル航路客船です。


総トン数11,622トン 全長163.3m 幅20.12m

この船は、大きさや性能は当時としては、さほど優れた点のない中級の客船でしたが、日本の船会社ならではのきめの細かいサービスと豪華な船内設備から1932年にはチャーリー・チャップリンが乗船するなど内外の著名人に愛されました。

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↑チャップリンが利用した一等特別室。

1940年代に入り太平洋戦争勃発、氷川丸は航路から撤退し、
海軍に徴用され病院船となりました。

この戦争では、日本の名だたる豪華客船が軍に徴用され、軍隊輸送船として使用されたり空母に改造されたりと豪華であった頃の面影が無くなったどころか、戦火を交えたものはことごとく撃沈され日本の商船隊は壊滅状態でした。

そんな中、病院船だけはジュネーブ条約に基づいて戦時国際法上の保護の対象となり、夜はライトアップする赤十字の印をかざして戦火をかいくぐりました。

病院船として直接攻撃を受けなくても機雷などに接触して沈没する船も数多くありましたが、氷川丸は機雷への接触事故には遭ったものの終戦まで奇跡的に生き残った幸運な船なのです。

戦後も、生き残った客船として国際航路に復帰、1960年まで
活躍しました。

病院船として活躍していた間にもさまざまなドラマが船中で繰り広げられましたが、そんな時代の話題も含めてこの船を見学すると考えさせられる事が沢山あります。

老朽化により一時、閉鎖されていましたが、元の船主の日本郵船が補修と公開の再開に名乗りを挙げこの船は再び命をつないだわけです。

横浜へお出かけの際は、是非訪れてほしい歴史遺産です。

このような歴史遺産が数多く残る国になる事を願わずにはいられません。


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2010530(日)

『藤棚』作ってみた!!


『藤棚』作ってみた!!

今日も良いお天気でしたね。中学校の体育祭も最高の日和だったのでは・・・

看板娘『ビス』も日が高くなるにつれ、ぐったりモード、
床の冷えた部分を探し回っていましたよ。

体育祭・良いお天気・・重なってお客様もまばらでしたので・・・・

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『藤棚』作りました。(後の建物は『藤』幼稚園)

根元から切られていた『藤』がここ数年元気になり、四方八方にツルを伸ばして挙句の果てはお互いに巻きつくはで収集がつかない状態でした。

ホーマックで焼き丸太購入、2700mm 一本 ¥980 也
感覚的にには、けっこう高い!

でも小売ではこんなもんでしょうか・・・・

うちの嫁がウットデッキも作れとうるさいのですが、この手の資材、安く手に入るところをご存知の方いらっしゃいませんか?

今日は、海ネタから離れてみた店主でした。

明日5/31(月)お店のほうは、お休みをいただきます。

でわ・・さらばですじゃ・・・

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2010529(土)

『海の男』と必須アイテム!!

雑貨×502

『海の男』と必須アイテム!!

やっと、太陽が顔を出しましたね。
今日は、暖かくなるようで、家庭菜園を楽しんでおられる方も作業がはかどりそうですね。

今日は、特集『海の男達』、毎度好評、上の写真の『フィッシャーマン』(海の男)シリーズ、今月も全種類入荷しました。嵐の中船を操る総舵手、漁具を手にする屈強そうな男、魚満載のかごを持ってにこやかな漁師、などなど全八体のシリーズ商品。値段のわりにリアルで出来がいい、と好評です。お父さんへのプレゼントにもいいですね。

☆フィッシャーマン   高さ15cm程度・・ ¥500



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『海の男』といえば、ロープワーク・・ロープのいろいろな結び方を知って、さまざまなシチュエーションで使い分けます。船を係船するとき、漁具を収納するとき、船を操るロープを結ぶとき、さまざまな用途でそれに合った結び方が何百通りもあります。そんな、海で使う結び(ノット)を額の中に納めたのがこの商品です。他にも大型のロープノット額があります。

店主も、ロープワークにはうるさいので簡単な結び方の講座ならお受けしますよ。

(誤解を受けると困るのですが、別に縛られるのが趣味とか・・ではありません・・でも、もしかしたら・・)

(# ゜Д゜)つ〃

 ☆ミニ・ロープノット  13cm×18cm    ¥800
完売しました



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お次は、『モンキーフィスト』と呼ばれるロープを編んだボールのキーホルダーです。これは、船が入港して岸壁に接岸する際、船側から陸に向かって係船ロープを投げ渡す際にその先端におもりとしてつけるものなのです。

船員の間ではこれをロープの先につけて、どれだけ正確に的に近く投げられるかを競う競技も行われました。船が大型化した現在では砂袋がこれに取って代わりましたが似たような競技は今も続いているそうです。

細いロープですが実物同様にきれいに編まれているので持っていて楽しいですよ。(・∀・。)(-∀-。)♪

 ☆モンキーフィスト・キーホルダー     ¥400



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こちら、昔から使われてきた、ガラス製の浮き球です。
漁具(網などを)海に下ろす際の海面側の浮きとして使用される浮き球、現在では、プラスチックや金属にとって変わられ
今ではあまり目にする機会がありません。こちらは、小玉ですが実際に使用されていたものでこれからは、手に入れる事も難しくなるでしょう。ガラス球好きの方は要チェック!

 ☆ガラス浮き球(実物)          ¥480
完売しました



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最後は、プラモデルコーナーからです・・7月に広尾町の十勝港で一般公開される海上自衛隊史上最大の護衛艦『ひゅうが』のプラモデルです。一般公開へ、お出かけの予定を立てている方もおられるかと思いますが、一足先にこのキットでその大きさを感じてみてはどうでしょう・・・


1/700ヘリコプター搭載型護衛艦『ひゅうが』・・¥5450

フルハル・ウォーターライン選択可能なキットです。


今日は、こんなんでした~ヾ(・д・。)


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 ABOUT
STAR SHIP MODELS(雑貨&模型)
十勝・帯広に『海』を広めるお店をオープン。海辺のギフトショップをイメージした店内には『海・雑貨コーナー』と『ホビーコーナー』が同居。雑貨好き・模型好きともに楽しめるお店です。海・雑貨はマリン雑貨をはじめ、アクセサリー小物、ハワイアンまで取り揃えています。ホビーコーナーは船が中心のプラモデルから木製キット、完成品まで取り扱い。海・船・雑貨・模型の記事をランダムにブログにしていきます。

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住所帯広市東3条南14丁目4
TEL0155-23-3103
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