庭縁記(0)

快晴。


完成。



快感。



感動。



「小鳥が一つずつ」


小鳥が一つずつ

音をくわえて　とまった木

その木を　

ソナチネの木　という

　　　　　岸田衿子詩集「たいせつな一日」より


☀︎　10℃[+2] /-4℃[-2]












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人口芝生を張っています。





土を入れています。





フェンスの基礎を入れています。





「いそがなくてもいいんだよ」

いそがなくたっていいんだよ
オリイブ畑の　一ぽん一ぽんの
オリイブの木が　そう云っている
汽車に乗りおくれたら
ジプシイの横穴に　眠ってもいい
兎にも　馬にもなれなかったので
ろばは村に残って　荷物をはこんでいる
ゆっくり歩いて行けば
明日には間に合わなくても
来世の村に辿りつくだろう
葉書を出し忘れたら　歩いて届けてもいい
走っても　走っても　オリイブ畑は
つきないのだから
いそがなくてもいいんだよ
種をまく人のあるく速度で
あるいてゆけばいい

　　　　　岸田衿子詩集『いそがなくてもいいんだよ』 より












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朝日に感謝。






仕事が出来る事に感謝。


「迷い子の道」
　　　　　　　　　　　　岸田衿子

あの青い花の咲く道では　
だれでも
いちどは迷い子になるのです
さっき来た道を　行ったり戻ったり
迷い子になったことが　嬉しいから


☀︎　7℃[-1] /-4℃[-1]














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「花のかず」　　


ひとは行くところがないと
花のそばにやってくる

花は　咲いているだけなのに
水は　ひかっているだけなのに

花のかずを　かぞえるのは
時をはかる方法
ながれる　時の長さを

ひとは　群からはなれると
花のそばへやってくる

花は　黙っているだけなのに
水は　みなぎっているだけなのに

　　　　岸田衿子詩集「たいせつな一日」より



☁︎　7℃[-1] /1℃[+1]

「草が枯れるのは 」

草が枯れるのは

大地に別れたのではなく

めぐる季節に　やさしかっただけ

つぎの季節と　むすばれただけ


　　　　　　岸田衿子詩集「たいせつな一日」より


☁︎　8℃[-2] /0℃[-6]