牛さん(0)


20101217(金)

絡まった牛さん。


絡まった牛さん。

先月末のことですが…
牛入れに行くと また帰ってこない牛さんが

出産予定日を過ぎている牛さんでした

その日は 夫もじぃちゃんもいたので みんなで探しに行きました

いつもの沢の少し手前で じぃちゃんが見つけ 大きな声で 呼んでいました

見に行ってビックリ(@_@)

親牛が2頭
絡まるょぅに沢を落ちていて
すぐそばの小川を越えた向こう側に生まれて 少し時間が経ってるカンジの子牛がいました

どぅやら 出産後 何らかの形で子牛が沢に落ちてしまい
その後を追った母牛が落ち なぜかもぅ1頭の親牛も落ちたょぅでした

私はあんまりこぅぃぅ場面を見たことがないので 今回はムリかと思うくらいの 衝撃的な現場でした
(写真の余裕ナシ)

沢は 手前と奥があり 間に小川が流れています
牛さんは 自分達が降りられるくらいの傾斜を見つけては そこを通路として反対側の沢に渡るので 牛さんの通り道には獣道がついています

でもそこは 牛さんが降りられるょぅな傾斜ではなく 木もたくさん生えている為
人間でも用心しないと 足を滑らせてしまうくらいの キツい傾斜です

そこに 1頭は 頭を下側にして転がっていて その上にもぅ1頭が乗り上げて 身動きが取れない状態になっていました

どぅしたら良いのオロオロしてる私とは反対に
ショベルをスタンバイ
ロープを落とし
牛さんの足にロープかけ テキパキと準備をする夫とじぃちゃん

私に出来ること…

子牛を見るとぶるぶる震えてました

急いで沢を上がり ショベルからジャンバーを取って来て 子牛に着せました

画像

子牛をなでていると ロープの準備が出来たから 手伝えと言われました


夫がショベルで引く人
じぃちゃんがロープをかけた牛さんの状態を見て
「引け」とか「ストップ」の合図をする人
斜面が深すぎて 夫からじぃちゃんが見えない為 私が真ん中にいて じぃちゃんの指示を夫に伝える人になりました

早速作業開始

じぃちゃん「ゆっくり引け」

ゆっくり??
ゆっくり大きく手を振り 引けの合図を送ります

いつ止めればいんだろ??
こんなんでぃぃのかな??

合図を続けていると

バッチィーンッッ!!

ビクッ(O.O;)

ロープが切れました

こぅぃぅアクシデントは 一気に私の心を弱気にします

怖いョ~(;_;)

すぐさま 新しいロープを出して来て 次の準備をする2人の姿が なんとか私の不安を軽減してくれます

もぅ一度ゆっくり引くと 上の牛さんの上体が起き なんとか立ち上がれました

じぃちゃんがロープを外し 夫と2人で後ろからぼって行きます

すごく歩きづらい斜面なので どこを登って行けばよいのか慎重に

私はその間 子牛についていました

よしよし 大丈夫だョ

立っていた子牛も 体が冷え 座り込んでいました

何でか 親牛より子牛を助けたいと思うのは 自分がお母さんだからかな。。。

そんなことを思っていると 安全な場所まで親牛を誘導して じぃちゃんに任せた夫が戻って来ました

下側の牛さんの手にロープをかけ
「ショベルで引っ張るから 頭起きたら 合図してくれ」

え゛ぇ~!!責任重大~
やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ


…って思ったけど 言えません(>_<)

「…分かった」

怖いョ~ 怖いョ~ もぅいいの??まだ??
分かんないョ~

曖昧なサインに うまく起こせず
夫が降りて来て
「引っ張るか」

足にロープをかけ 二人で引っ張りました

せ~の~でっっ

傾斜を使って引っ張ると…

ゴロンッッ

よっしゃ~!!

あ゛

わき腹の下に木が挟まり 立ち上げれません(´Д`;)

がっかりな夫

この木が…

う゛~ん…

2人で倒そうとしてみたけど しなるだけで折れそうもありません

「チェンソーとってくる」と夫

切るの?? これ…
牛さん傷つけずに 切れるの??

少しすると エンジン音のするチェンソーを持った夫登場

ブルブルブルブルブルブルブルブル…

エンジン音が近づくにつれ挙動不審になる親牛

すごく焦りながら立とうとしています

ドタッ ドタッ ドタッ!!

お☆立ち上がった!!!

エンジン音にビックリして立ち上がったょぅです

火事場のくそ力ってゃっですねww

じぃちゃんが戻って来たので 私は ロープを片づけ 子牛のそばに

プルプル…プルプル…

可哀想に…寒いよね(;_;)

風が当たらないょぅに くっついてると ふわふわしたシルエットが…

キツネだ!!

ダメ!!こっちくんな!!
大声を出したら 少し下がったけど また近づいて来ました

キツネって 人間怖くないの??

今 私が持ってる武器は さっき持って来たロープだけ

ロープを振り回し
コラーッ!!って言ってやりました

道具があると分かり 初めて逃げるキツネ

それでも 体制を低くして そろりそろりと近づいて来るのが見えます

何度もロープを振り回し 追いかけるフリをして追い払いました

しつこいキツネに負けそうになりながら 夫の帰りを待ちました

やっとじぃちゃんが来てくれた(T-T)

早く助けてョ~

子牛を抱っこして小川を渡らせ
じぃちゃんが持って来てくれた じゃがいも用のパックに入れてあげました

どこにいるか分かるょぅ 顔だけ出して パックの口をロープを結び ショベルでゆっくり引き上げます

子牛 無事に救出!!
親牛 無事に救出!!


あ~よかった。。。


今は 雪が降ったので 放牧は止めて 牛舎向かいのパドック(運動場で過ごしています)

だから こんな事故もなく…

でも やっぱりパドックの狭い場所での運動より
放牧場でのんびり過ごす方が乳質が良くなるそぅです

放牧は 来年また放牧場に牧草が生い茂るまでお休みです



20101021(木)

怖くないョ。


怖くないョ。

我が家で産まれた赤ちゃん子牛
オス♂は 10日~2週間 ミルクを飲ませて面倒を見た後 市場でお肉になる為に育ててくれる牧場へ売られて行きます

一方 メス♀のほとんどは オトナになるまでうちで育てます

画像
最初はお母さんのミルクを飲み
それから粉ミルクになり
フツーは1ヶ月~2ヶ月離乳するのですが
うちは3ヶ月くらいかけて離乳します


離乳した子牛は育成牛舎に移され
小集団で飼われます


その後 個体差はありますが
13~18ヶ月くらいで最初の発情があります

そこで 種付けをし うまく止まれば妊娠

約10ヶ月の妊娠期間をへて 初めてのお産になります


妊娠期間は 外の育成場で過ごすのですが
出産して おっぱいが出るょぅになると
牛舎に入って搾乳してもらえる
一人前の牛さんになれます


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家の牛舎は つなぎ飼いなので 牛さんそれぞれ 自分の入る場所が決まっています

だいたい 出産後2ヶ月くらいから 次の発情が来て 種付け→妊娠(10ヶ月)
予定日の2ヶ月前には乾乳をして(搾乳を止めてお休みする) 次の出産になるというサイクルです

乾乳期間は外のパドック(運動場)で過ごします

この乾乳期を過ごす牛さんが出て行く時に 入れ替わりに 乾乳中
の出産が近い牛さんが牛舎に戻って来たり 新しい牛さんが入ります

初産の牛さんは 予定日の1、2週間前 乾乳中の牛さんは 1週間前くらいに牛舎に入ります


この牛さんの入れ替えがけっこう大変っっ

牛さんにはそれぞれ決まって入る場所があり 何日かかけて自分の場所を覚えさせると
『そこに入れば エサがあたる』と学習し まっすぐそこに入るょぅになります

でも 初めて入る牛さんには 決まった場所がないので
『この牛が何月頃入れ替えだから ここ入れょぅ。。。』等 長いスパンで場所を決めています

経産牛なら 3日前後で自分の場所を思いだしてくれますが
初産の牛さんだと 牛舎生活自体慣れてないので 怖がって なかなか入ってくれません

だから 初産牛を 初めて牛舎に入れる場合 毎日 育成場にお迎えに行き ロープで引いて来ます

性格にもよりますが 基本的に牛さんは臆病な動物なので 一筋縄では行きません

1人で引っ張っても牛さんの力には勝てないので 後ろから誰かに追ってもらって 牛舎まで 誘導します


画像
この“ごまごまぱんだ(長男命名)”は 明日が出産予定日です

この牛さんも 牛舎デビューすることになり 初めて牛舎に入る時のことです


長男が「ぼくが入れる」と言って
ロープを持って 牛さんをお迎えに行きました

「大丈夫??」って聞いたら
「自信あるから大丈夫!!」だって


長男は各々の牛さんの性格を理解した上で判断するので 大丈夫だろう…と そのお仕事を お願いしました


だいたいの牛さんは 人間が来ると
「捕まる」と思って逃げるので ロープを隠して
「おぉ~よしよし☆ 大丈夫だョ~」って安心させてちょっとずつ近づいて捕まえるのですが
このコは 全~然動かず
あ、どぅぞ…ロープつないでもぃぃですから・・・ぐらいな勢い

もくし(牛さんの顔についてる紐)にロープをかけ 長男が引っ張ります


画像
長男「さぁ お家行くョ
お家あっちだョ
  どした??大丈夫??
  怖いの??大丈夫だョ~
  さぁ行くョ…」


今まで聞いたことのないくらい優しい声でした
でも ごまごまぱんだは歩きません

ぃゃぃゃ…(´Д`;)
怖い怖い…((゜д゜;))


後ろから 棒で叩いて やっと歩きました
でも すぐに立ち止まってしまいます

その度
「大丈夫だョ~ ほら 頑張って」と励ます長男


ごまごまぱんだの入り口は ごまごまぱんだが赤ちゃんの時にいた場所

赤ちゃん牛は ちょっと大きくなると 牛舎から お外に出して 日向ぼっこさせるのですが その時に出入りしていた場所です

長男「ごまごまぱんだ~ 覚えてるかぃ??
   赤ちゃんの時 いたしょ??
   だから 大丈夫☆」


力いっぱい引っ張っていて 声が震えていました
それでも声を荒げることはなく 優しくx2 話しかけ ごまごまぱんだを安心させようとしてるのが よく分かります


牛さんは 後ろ足の付け根とおっぱいの間の隙間に手を入れて
足の付け根の内側を叩くと歩いたりするのですが
ごまごまぱんだは この刺激が一番歩くょぅでした

棒で叩くのを止め 足の付け根を叩くに変更して後ろから追いました

長男「ほら こっちだョ~ もぅ少しだョ~」

それでも立ち止まる牛さんを振り返り
顔を撫でながら話しかけます

長男「…怖いよね
   …見たことないもんね
   初めてだもんね

   分かるョ~

   でも大丈夫だから 大丈夫。」

長男の
「分かるョ~」がなんとも言えず 嬉しかった

『分かるョ』
相手に寄り添う言葉
相手を思いやる言葉


優しいなぁ~
って思った

牛さん…言葉分かんないけど
きっと息子の思いは伝わってると思った

牛舎に入るまで 大変だったし
牛舎に入ってからも
他の親牛の圧迫感や それまでの外生活とは違う景色に
なかなか自分の場所に入れず

叩いて 叩いて ようやく決められた場所に入れることが出来た

ものすごく疲れたけど それより何より 長男の言葉が印象的だった

あれから1週間近く経ち 長男が数日手伝ってくれた他は 毎日 私が入れている

長男の真似っこしながら
「ほらお家帰るョ~」って
「頑張って歩いてョ~ もぅ少し もぅ少し…」

牛が立ち止まる度思い出す

『分かるョ~』

その言葉を思い出すと 不思議とイライラしなかった

仕方ないもんね
って思えた


君の言葉の教えてくれた気持ち
それは 言葉以上に価値のあることなんだョ

『大丈夫だョ 大丈夫。』


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平成20年10月3日生まれのごまごまぱんだ
2歳で母となる…予定。
(この子牛は同じころ産まれた ごまごまぱんだそっくりの赤ちゃん牛 ごまごまぱんだの赤ちゃん頃の写真 なかった~)
メイン画も このお話とは関係ない子牛です。。。可愛かったので。。。



20101011(月)

十年早いⅡ。


十年早いⅡ。

【つづきです】


先日 牛入れに牧場に行くと …3頭足りない(>_<)

そんな日に限って 夫は 部品修理で 工場に走り 留守
じぃちゃんは 出面さんとお仕事なので すぐには帰れない
ばぁちゃんは足がツラいから。。。

頑張れるの私しかいません

過去の失敗は私のせい

だから 帰って来ない牛さんがいると その時の記憶…悲しい記憶が蘇り 私の体を硬直させます

だけど 探しに行けるの私しかいない

いざとなったら ケータイがあるから大丈夫☆
頼りになる長男もいる


そぅ思って 牧場内に入りました


いつもの出産ポイントを探してもいませんでした
その奥の出産ポイントにもいない…


悲しい記憶の沢…探さないワケにいきません

画像


足元に気をつけながら 沢を降りて行きます

画像


だんだん日が暮れて来て 暗い沢を探すのは大変

念のため持参していた ヘッドライトを装着し
その光を頼りにしながら探します

「べーべーべーべー おうち帰るョ~」
と声を掛けながら
隅から隅まで隈無く見渡します

暗くなる一方なので
見落としは また同じ過ちの繰り返し

だから ちょっとした影も慎重に照らし よぉく観察します

だけど 行けども行けども見つからない
だんだん心細くなって来ました


どぅしよ どぅしよ


焦りばかりが心を埋めていきます

だけど 頑張らなきゃダメな時だから 負けてられません

不安に押しつぶされそぅになりながら進んで行きます

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川を渡り 反対側の沢を登り向こう側の牧場に出ると…いた!!

1頭発見☆
側には 子牛が立っています

お母さん牛が舐めてピカピカのふわふわ☆

赤ちゃん牛が立ってるってことは 出産から 時間が経ってるってこと

様子と場所を確認し 残る2頭の捜索


少し行くと おしりのとこから 血を出して寝てる牛さん発見

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子宮口開いてない
苦しそうじゃない
破水してないっぽい

…お急ぎではないけど 出産近し

そぅ判断し 同じく場所を確認し
残り 1頭を探しに


少し奥に行くと

…いた☆



ん・・・?? 親牛2頭いますけどorz

帰って来てないの 4頭ぢゃん…


画像

そばには子牛が寝ています

もぅ1頭出産済みorz


赤ちゃんが立ってないってことは さっきの子牛よりは後に産まれてる

でも 舐めてピカピカになってるから ある程度時間経ってるね

で しきりに 子牛を気にしてるのがお母さんだろう。。。


…ってことは アナタは??
(もう1頭の親牛)

お腹が小さく見える

この人もどこかで産んだのか??


赤ちゃんを探しながら 夫とじぃちゃんに℡

場所と様子を告げると やはり電話口で動揺している


親牛 4頭に 赤ちゃん牛さん 2頭も??
とりあえず 急いで帰るから。。。


夫もじぃちゃんも すぐには来られないので 私は その場待機

4頭と2匹 見失わないょぅに…


なんとなく 4頭目は出産していない気がした

子牛を探してる様子がなかったから

だから 後は追わなかった

目の見える範囲で把握するのみ


後を追って逃げられたら 残りの牛さんたちの場所がわからなくなっちゃう。。。

そして しばらく待つと ようやく夫がトラクターで駆けつけてくれた

場所を説明していたのと
ヘッドライトのおかげで すぐに来てくれた

赤ちゃん牛を トラクターのバケットに乗せ
ついてくるお母さん牛をなんとか捕まえ ロープでつなぎ トラクターに結ぶ

もぅ1頭の親牛が捕まらない


ぃぃゃと 諦め
そのまま 後ろをぼって 家に向かわせる作戦に変更する


家の方に追いながら 出血しながら寝てる牛さんと もぅ1組の出産した親子を探す

いた!!
もぅ1組の親子牛

ライトで照らして確認する
お母さん牛さんと…赤ちゃん牛…その後ろに2つの目…きつねだ!!

危ない!!

きつねがうろついてる…
すごく危険な状況だと思った

でも 夫も じぃちゃんも
『きつねなんて いて当たり前』ってカンジで 全然焦っていなかった

でも私は すごく怖かった
どぅしよ どぅしよ…って思った

すぐに 赤ちゃん牛を安全な場所へ


じぃちゃんはリフトで来ていたので 子牛をコンテナにいれ ついて来た 母牛を捕まえる


私は おしりから血を流してる牛さんが心配でたまらなかった

きつねは 血の臭いなんて すぐに嗅ぎつけるだろう

すぐそこにいるんだから

そしたら 動けない母牛のおしりをかじるかもしれない

考えただけで泣きそうになった


先ほどの親子は じぃちゃん達に任せ
急いで 血を流してる牛さんを探しに行く

場所を知ってるのは私だけ

でも いたはずの場所に彼女はいなかった

焦る私

ここにいたんだもん
ちゃんと見たもん

もしかしたら 沢に降りて 出産してるかもしれない

沢を見る

少し歩くと 見つけた!!
光る2つの目

私に緊張が走った

目を凝らす

うっすらと見える 牛さんの顔


良かった きつねじゃなかった


…でもきっとすぐそこにいるはず

人間がいれば きっと近づかないだろう


すぐに おしりの方を見る

血のついた袋が落ちている

後産か??

…にしては小さいし 第一 この短時間で産んだとしたら…子牛は歩けないんだから そばにいるハズだ

だから こいつはまだ産んでないだろう


やけに頭が回る

きっと必死だったからだろう


みんな無事に見つかって ちょっとほっとして 涙が出そうになった

でも まだまだ仕事は終わらない

発見した牛さん達を連れて ちょっと離れた牛舎まで誘導しなければならなかった


夫の指示で動く

牛の後をついて歩く

牛に弱み見せたら バカにされるから 強いフリをする

「ほら!!ちゃんと歩け!!」

大きな声を出すと ちょっと強くなった気分になる


全員一緒には誘導出来ないので 弱い子牛を2人ともコンテナに移し
親牛と チョロチョロの牛を追った


広い牧場の いつも牛入れをする方の反対側で産んでいたため 時々しか使用しない出入り口を開けて出る

親牛をつないでいて 気を遣わなければならないリフトでは 上手く出られなかった

夫が 親牛を引くことにしてロープをほどいてる間に チョロチョロしていた牛が逃げてしまった

必死に前に回ろうと走るも追いつかず
どんどん行ってしまう


「追うな!!」のじぃちゃんの言葉


でも…見失ったら 分かんなくなっちゃう。。。

後ろからゆっくり追いかけた


距離を保ちながら 見失わないょぅに

そしたら 小川で水を飲んでいた


なんだ 喉が渇いていたんだね

お水を飲んだら また歩き始めた


そのまま歩けば いつもの入り口から出ることが出来る

山に戻らないょぅに注意しながら追って行った


そのままみんなと合流し なんとか 牛舎に入れることができた


残りの親牛を連れに行った

夫と協力して なんとか連れてこれた


全ての牛が入り
ホッとした途端 涙腺ゆるみかけた


夫が おしりの方から血が出てる牛さんを調べてくれた

手を入れて 獣医さんみたく お腹に赤ちゃんがいるかを調べるの

「ぅん。まだいるな もぅけっこう来てるから今晩だな」って言ってくれた


良かった
まだ産んでなくて

体中の力が抜けた

すでに 牛入れから1時間以上経過していた


心も体もぐったりだった

でも 搾乳が待っていた


じぃちゃんがご用事があるから
私はピンチヒッターだった


疲れきってたけど…やらなきゃね


生き物を飼うって こぅぃぅことだね


全部違う 牛さんの変化

出産という大きな変化の前の ちょっとした変化

それに気づけなければ 時に判断を誤り 子牛や親牛の命を奪いかねない


小さな変化・・・気づいてあげられるには十年早い。

十年以上??

まだまだ 早い。。。



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赤ちゃん牛さん元気だョ

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20101011(月)

十年早い。


十年早い。

我が家の牛さん達は 夏~秋の間の日中は 道路を渡って反対側の牧場でのんびり過ごし 夕方牛舎に戻り 晩~朝は牛舎で寝ています


夕暮れが早くなり 牛入れの時間は まだみんな畑なので ほぼ私の仕事

牧場まで牛さんをお迎えに行き
「べーべーべーべー」
と声をかけ 入り口に全員集めます


今 我が家はベビーラッシュ☆

やたら 予定日近い牛さんだらけです


牛さんは 発情に合わせて種付けしますが 妊娠サイクルで その年によって 夏に集中したり 秋に集中したり

一時期に集中しないょぅに ずらしていても
種付けが上手く行かず流れてしまうと どんどんズレて 結局団子状態になっちゃったりするみたい(>_<)


牛さんは 夜中に出産することが多いけど 日中も牧場で産んだりするので 出産予定日が近い牛さんが多い時は注意して 牛さんを観察します

日中 見回りもするけれど 牛入れの時は必ず 全員集まってるか確認します


たまに足りないと とりあえず集まってる牛さんを入れてから
すぐに 牧場に戻って 帰って来ない牛さんを探しに行きます

もし 牧場で出産していたら…

ほとんどは 無事に見つかります

牧場内での牛さんの出産ポイントいくつかありますが だいたい分かっているので そこを探せば見つかります

画像

この木のふもとの一角 手前と奥とかが出産ポイントです


昨年もこんな出来事がありました


出産中の母牛や 生まれたての子牛は とても無防備な状態
時々 キツネが来て そこを襲うんです


今まで 何度か失敗してます


キツネに襲われたとこは見たことないけど
2年前の秋 じぃちゃん ばぁちゃんが結婚式に出席
夫が長いも掘りで私1人お留守番の時に 知らないうちに産まれていたり

夏に 出産ポイントに立ってる牛さんを見つけたので 夫に迷惑かけないょぅにと 様子を観察
おしりから出血もないし 産んだ形跡ナシと判断
後を追って 家に入れょぅとするも 手こずり夫にHelp
その旨伝えると 産んだょぅな 産んでないょぅな…で探しに戻るも見つからず すでに周りは暗い為 翌朝捜索
昨年と同じ場所で赤ちゃん牛さんを発見
生きてはいたけど 一晩中 小川の水に浸かっていたため 低体温で その日のお昼頃 お星様になりました…


そんな失敗があるので 何かあったら すぐに夫に℡します

牛さんは 牧場のどこらへんに立ってるか
寝てるか起きてるか
出血してるか してないか
子宮口が開いてるとか
子牛の足は出てるか
産気づいてるか
もぅ産まれてるか
産まれてるなら 子牛の様子などを きちんと伝えなければなりません

どんな情報でも 役に立つか 立たないか分からないから 小さな事も 細々と


私もいちぉ出産経験者だというのが 唯一の強みかな
牛さんの出産の流れも 何度か経験して来たので なんとなくのサインは分かります

でも お腹のふくらみとかは 個体によって違うから そぅぃぅビミョーな変化が分からないんですね。。。


【つづく】



2010923(木)

秋のハエ。


秋のハエ。

牛舎には ハエ たくさんいます

牛舎は 環境的に ハエが多いんです


ハエのシーズンになると ハエ取りシート??
ハエ取りリボンをシートにしたょぅな
ねずみ取りをハエ用にしたょぅなものが登場します

画像

これ 表面に ハエの好きな匂いの薬品が塗られて ハエが寄って来やすいょぅになっています

うっすらハエの絵が印刷されてますが これは ハエは集団意識??があるのか 1つ止まってたら そこに止まりたくなる 『ハエの心理』をついた作戦らしいです

赤い線も ハエの好奇心をくすぐる 止まりたくなる色なんだってw


早速止まったハエさん

画像

う゛っっ… なんかくっついた!!
ぬ゛ぉ~!! 離れん
なんぢゃ こりゃ~!!
思わぬ不覚…無念…orz


みたいなww


これ 1枚 300円くらいします

これを1日 5枚前後使ってハエ取りしてます


その他に 粉末のハエ取り薬を水に溶かして スプレーを作り 使わないバケツなどにシュッシュッしておいたら ハエが来て死んじゃうのも併用しています


あとは 年に1、2回 業者さんにもお願いしています
牛舎に 長いホースを伸ばして シューッって専用の殺虫剤をまいてくれます
堆肥場や子牛の小屋とかもまいてもらいます

これもすごくお金がかかります


たかがハエ退治に なんでそんなにお金かけるんだろ??
って思ってました


牛さん 体にハエが止まると すごくィャな気分になるので
しっぽでブンブン追い払います
それでも また止まるから ストレスになります

あと これすごくビックリしたんだけど
ハエが 牛さんのおっぱいをなめるんだって
それで炎症おこして 乳房炎の原因になるとか

あんなちっちゃいハエの そのまたちっちゃいお口なのに・・・
恐るべしっっ(>_<)


だから 一生懸命 ハエ退治するんですね~


寒くなってきて だいぶハエも少なくなりましたが まだハエ退治頑張ってます

ドラッグストアーでは もぅキン〇ョール売ってないかもしれないけれど
そんな時期まで ハエ退治をします

じつは 夏のハエより 秋のハエの方が厄介で 秋ハエは さすんだって

チクって

人間も刺されるんじゃなかったかな??


たいしたことないと思う敵
意外に強敵です


こちらも 寒くなってきて 動き 少しゆっくりになったかな??

画像

TOP画は 今日の夕焼けでした♪



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マシュマロン
家事に 子育てに お仕事に忙しい毎日ですが、日々のちょっとした出来事を綴って行きたいなぁ~と思います。
気づけば5年。。。最近はすっかり放置ですが 温かく見守って下さいね<(_ _*)>

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