2007年4月11日(水)
ラーメン創房 藤 の庭

作業中いい匂いがしていた。オープンを控えての仕込みだろうか。
オープンは4月12日の木曜日だ。
絶対に食べに来ようと思った。オーナー夫妻も非常に良い人たちだ。
今年最初のお庭の仕事はここになった。まだ少し早い時期だが、新築で新しく土を入れたために可能になった。
幅1.6m奥行き2.0m程の極狭スペースだ。提案力が試される。
テーマとしている「スパイラル」を取り入れた案と他に2案出させてもらった。私のやりたい案を問われこれに決まった。
空間の持つ力、時間の持つ方向性、季節が描く「環」を中心に向かって集約するスパイラルになぞって自然素材と人工素材を組み合わせて表現し、中央の「心」に植えられたヤマモミジを伝って天に解き放たれる様と、父なる空から木の葉を伝い母なる大地に伝えられる恵みの豊かさを表現する気持ちを込めているが、ここを見る人は一瞬で通り過ぎるだけでそんな事は知った事じゃない。
何故なら、目の前の扉を開けたらおいしいラーメンといらっしゃいませの笑顔が待っているからだ。
そうそう、桜の時期にも来てみたい。これはその時期になってのお楽しみ。
オープンは4月12日の木曜日だ。
絶対に食べに来ようと思った。オーナー夫妻も非常に良い人たちだ。

幅1.6m奥行き2.0m程の極狭スペースだ。提案力が試される。
テーマとしている「スパイラル」を取り入れた案と他に2案出させてもらった。私のやりたい案を問われこれに決まった。
空間の持つ力、時間の持つ方向性、季節が描く「環」を中心に向かって集約するスパイラルになぞって自然素材と人工素材を組み合わせて表現し、中央の「心」に植えられたヤマモミジを伝って天に解き放たれる様と、父なる空から木の葉を伝い母なる大地に伝えられる恵みの豊かさを表現する気持ちを込めているが、ここを見る人は一瞬で通り過ぎるだけでそんな事は知った事じゃない。
何故なら、目の前の扉を開けたらおいしいラーメンといらっしゃいませの笑顔が待っているからだ。
そうそう、桜の時期にも来てみたい。これはその時期になってのお楽しみ。
2007年2月28日(水)
「土について考える」の心 その2
以前、林の中の土壌調査をさせてもらう機会がありました。どこも見るからに豊かな樹種構成で十勝を代表する植生が見られる場所でした。

(A)は上帯広の畑脇の残置林でハルニレなどの巨木が残りエゾモモンガが棲むやや湿性の林.


(B)は市内の段丘上のカシワなどが生える比較的乾いた林でやはりここにもエゾモモンガが棲んでいました。


(C)は新得町の山から近い河畔林につながる深い林で、ハルニレやイヌエンジュなどが生え樹種構成的には一番豊な箇所で、下を流れる川にはオショロコマがいました。

3箇所共、落ち葉が堆積して踏み入るとフカフカな林床で分解されていない落ち葉の厚さは3~6cm程度です。
その下が腐葉土と呼ばれ栄養分を多く含み同時に空気や水分が保持できるように適度な空隙を持った土壌で厚さは思いの外薄く20~30cm 程度でした。
その下は場所によって様々ですが、十勝平野は古くから十勝岳や樽前山の噴火の影響を受けていますので火山灰層が挟まっていたりして年代が想定できたりして楽しいものです。
また、(A)は河川氾濫の影響があったようで砂の層も見受けられました。
掘り進むと心土とよばれる固い層に当たりますが、(A)は粘土でそこまでの深さは50~70cm.(B)は砂利でそこまでの深さは60~90cm.(C)も砂利でそこまでの深さは50~60cmでした。
さて、ここからが本題です。
知りたいのは、木の根はどの深さまで伸びているのか?そしてその部分の土壌にはどれくらいの栄養分が含まれているのか?です。
[答え]樹木の根の深さは地表から50cn以内。深くても60cm程度であった。周辺に生えてたハルニレの高さは18m程度でカシワは15m程度です。(以前札内川下流でハルニレの高さ10~13mの木を数本移植した事がありますが、礫質土壌だったこともあり根の厚さは20~30cm程度と驚きの薄さでした。)
そして栄養分ですが、3箇所共土壌の化学分析を行いましたが、植栽に適した土壌の役所の基準となる数値を栄養素の部分の多くの項目で下回ったのです。私は軽く上回るものだと思ってました。見た目は最高の土ですから。何よりもそれは周辺の十勝を代表する林相が健全に成育している様を見れば明らかです。
[結論]植栽をする場合の有効土壌厚は50cmから多くても60cmあれば良いと考えられる。ただし、その下の透水性などは植栽する樹種、あるいは目的とする植生で考慮する事が望ましい。
その土壌は黒土単一では無く通気性・保水性を確保できるように改良して将来的に締め固まらないようにする。(具体的な土壌についてはまたの機会に)表層はマルチングをして植生基盤の環境安定を図る。在来の草本類の植生が再現できればベスト。
[注意!]植栽基盤となる土壌は面的なつながりを大切にするほうが深さよりも重要であるということ。
十勝はその土壌の成り立ちから、薄く広く根を張る樹種がその大半を占めるという事。根が浅いと強風などにより影響を受けやすいので、成長に伴いしっかりとした根が張れるスペースの確保が重要と言える。
また、植樹の間隔にしても、狭すぎると十分に根が張れないので将来的な樹形などを考慮して決めたほうが良い。
自然樹形で育てるならば10mは必要(高木の場合)。
[思い]できれば樹木は苗木で植えるほうがその土地の環境に馴染みますのでお勧めです。街路樹や公園樹も同じなんですが。枯木が目立ちます。成長を見守る「スロウ」な心持ちでいきたいものです。
何よりもここ十勝は、見本となる自然がすぐそこにあります。
自然はすべてが理にかなっています。草木、コケ、枯れ木や昆虫にいたるまで無駄な物はなにひとつありません。
普段の生活の中においても参考となるべきものがほとんど含まれていると私は考えています。
もっともっと学ばねばと思います。
※ここに書かれたものは3箇所16地点の調査結果とこれまでの経験に基づいたものですので、すべてのケースにあてはまらない場合がある事をご了承下さい。

(A)は上帯広の畑脇の残置林でハルニレなどの巨木が残りエゾモモンガが棲むやや湿性の林.

(B)は市内の段丘上のカシワなどが生える比較的乾いた林でやはりここにもエゾモモンガが棲んでいました。

(C)は新得町の山から近い河畔林につながる深い林で、ハルニレやイヌエンジュなどが生え樹種構成的には一番豊な箇所で、下を流れる川にはオショロコマがいました。
その下が腐葉土と呼ばれ栄養分を多く含み同時に空気や水分が保持できるように適度な空隙を持った土壌で厚さは思いの外薄く20~30cm 程度でした。
その下は場所によって様々ですが、十勝平野は古くから十勝岳や樽前山の噴火の影響を受けていますので火山灰層が挟まっていたりして年代が想定できたりして楽しいものです。
また、(A)は河川氾濫の影響があったようで砂の層も見受けられました。
掘り進むと心土とよばれる固い層に当たりますが、(A)は粘土でそこまでの深さは50~70cm.(B)は砂利でそこまでの深さは60~90cm.(C)も砂利でそこまでの深さは50~60cmでした。
さて、ここからが本題です。
知りたいのは、木の根はどの深さまで伸びているのか?そしてその部分の土壌にはどれくらいの栄養分が含まれているのか?です。
[答え]樹木の根の深さは地表から50cn以内。深くても60cm程度であった。周辺に生えてたハルニレの高さは18m程度でカシワは15m程度です。(以前札内川下流でハルニレの高さ10~13mの木を数本移植した事がありますが、礫質土壌だったこともあり根の厚さは20~30cm程度と驚きの薄さでした。)
そして栄養分ですが、3箇所共土壌の化学分析を行いましたが、植栽に適した土壌の役所の基準となる数値を栄養素の部分の多くの項目で下回ったのです。私は軽く上回るものだと思ってました。見た目は最高の土ですから。何よりもそれは周辺の十勝を代表する林相が健全に成育している様を見れば明らかです。
[結論]植栽をする場合の有効土壌厚は50cmから多くても60cmあれば良いと考えられる。ただし、その下の透水性などは植栽する樹種、あるいは目的とする植生で考慮する事が望ましい。
その土壌は黒土単一では無く通気性・保水性を確保できるように改良して将来的に締め固まらないようにする。(具体的な土壌についてはまたの機会に)表層はマルチングをして植生基盤の環境安定を図る。在来の草本類の植生が再現できればベスト。
[注意!]植栽基盤となる土壌は面的なつながりを大切にするほうが深さよりも重要であるということ。
十勝はその土壌の成り立ちから、薄く広く根を張る樹種がその大半を占めるという事。根が浅いと強風などにより影響を受けやすいので、成長に伴いしっかりとした根が張れるスペースの確保が重要と言える。
また、植樹の間隔にしても、狭すぎると十分に根が張れないので将来的な樹形などを考慮して決めたほうが良い。
自然樹形で育てるならば10mは必要(高木の場合)。
[思い]できれば樹木は苗木で植えるほうがその土地の環境に馴染みますのでお勧めです。街路樹や公園樹も同じなんですが。枯木が目立ちます。成長を見守る「スロウ」な心持ちでいきたいものです。
何よりもここ十勝は、見本となる自然がすぐそこにあります。
自然はすべてが理にかなっています。草木、コケ、枯れ木や昆虫にいたるまで無駄な物はなにひとつありません。
普段の生活の中においても参考となるべきものがほとんど含まれていると私は考えています。
もっともっと学ばねばと思います。
※ここに書かれたものは3箇所16地点の調査結果とこれまでの経験に基づいたものですので、すべてのケースにあてはまらない場合がある事をご了承下さい。
2007年1月19日(金)
お庭紹介19/曹洞宗 道交山 良興寺
新しい寺院の庭
庫裡から納骨堂にかけての庭です。昨年の暮れまでかかった現場です。
入れた側から凍る土との格闘の毎日でした。
やはり寺院の庭となると和風ですから日本庭園という事になります。
しかし、住職が若いという事もあり感性に訴える部分を織り交ぜた庭に仕上がりました。
全体に大きな高低差がありその処理に苦慮しました。寺院はその性格上極力段差等を無くし、不特定多数の利用に配慮しなければなりません。
久々に大量の石組みをした楽しい現場でした。
季節的に緑の少ない写真になってしまいましたが、今春も山野草などを更に植え込み立体的な緑が構成されます。また多くのツツジ類が植栽されていますので春の開花期が楽しみです。
庫裡に対して平行に組まれた石組みが印象的な平庭に近い景観ですが、大地のうねりが表現されており、植栽木の成熟とともに完成する庭になっています。窓越しに拝観できる観音様に向かって力が集約されていきます。
■所在地:帯広市西18条北1丁目
■名称:曹洞宗 道交山 良興寺
<inq>
庫裡から納骨堂にかけての庭です。昨年の暮れまでかかった現場です。
入れた側から凍る土との格闘の毎日でした。
やはり寺院の庭となると和風ですから日本庭園という事になります。
しかし、住職が若いという事もあり感性に訴える部分を織り交ぜた庭に仕上がりました。
全体に大きな高低差がありその処理に苦慮しました。寺院はその性格上極力段差等を無くし、不特定多数の利用に配慮しなければなりません。
久々に大量の石組みをした楽しい現場でした。


■所在地:帯広市西18条北1丁目
■名称:曹洞宗 道交山 良興寺
<inq>
2006年12月28日(木)
お庭紹介18/機能+個性の庭

機能に個性をプラス
何度か打ち合わせを繰り返した後に偶然旦那さんが当社施工の庭を御覧になられてそのデザイン性を気に入っていただき、その後の打ち合わせをスムーズに決定案まで持っていくことができました。
個性的な自然石玉石の使い方。歩く事も可能。
固い素材でもやわら味を演出する好例。
中心は花壇になっていてシンボルにカツラが植えられている。
憩いのスペースとしてのテラスにはサークルストーン・化粧インター・枕木が使用されている。
サークルのセンターから伸びるラインが仕切になるとか、立枕木のセンターに通すとかなど「線」の一本一本までに気を遣ったデザイン処理がなされている。
■所在地:芽室町
■主要資材:土間コンクリート・自然石(玉石・ピンコロ・芽登石)・ストーンサークル・化粧インター(2種)・枕木(中古・バンタラン)・芝生・立水栓・化粧ウォール・L型擁壁・コンクリート縁石・化粧砂利・火山礫・植栽 等
何度か打ち合わせを繰り返した後に偶然旦那さんが当社施工の庭を御覧になられてそのデザイン性を気に入っていただき、その後の打ち合わせをスムーズに決定案まで持っていくことができました。

固い素材でもやわら味を演出する好例。
中心は花壇になっていてシンボルにカツラが植えられている。

サークルのセンターから伸びるラインが仕切になるとか、立枕木のセンターに通すとかなど「線」の一本一本までに気を遣ったデザイン処理がなされている。
■所在地:芽室町
■主要資材:土間コンクリート・自然石(玉石・ピンコロ・芽登石)・ストーンサークル・化粧インター(2種)・枕木(中古・バンタラン)・芝生・立水栓・化粧ウォール・L型擁壁・コンクリート縁石・化粧砂利・火山礫・植栽 等
2006年12月18日(月)
お庭紹介17/センスの良い建物に馴染む庭

センスの良い建築に馴染むように
春に打ち合わせにお伺いしてから検討を重ねて竣工が10月末になるというロングランでしたが思い出に残るお庭になりました。
最初にお伺いした時にそのセンスの良い住宅に感動して、ぜひここの庭を造りたいと思いました。
エントランスとアプローチ、木製デッキとゲスト用カーポートなどが主な内容ですが、それぞれにこだわった内容になっています。また、立地的に非常に風が強い場所ですのでその対策が課題でした。
エントランスは舗道に近いためワンクッションにウォールを設置。花壇併設で柔らかなイメージになっていくと思われます。
ゲスト用カーポートは洗い出し。茶系の玉砂利で暖かみを演出。曲線の縁切りは安山岩(赤)のピンコロでアクセント。
奥に見える防風ネットは特注のグリーン。
木製デッキはゆとりの広さ。奥に見える柱は物干しにしたりシェードを掛けたりとアイデア物。
********************************************************
[仕様資材]
・レンガ・自然石(ピンコロ)・コンクリート(洗い出し)
・ウッドマット・防風ネット・木製デッキ・植栽・化粧砂利
・他
[所在地]
音更町
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春に打ち合わせにお伺いしてから検討を重ねて竣工が10月末になるというロングランでしたが思い出に残るお庭になりました。
最初にお伺いした時にそのセンスの良い住宅に感動して、ぜひここの庭を造りたいと思いました。
エントランスとアプローチ、木製デッキとゲスト用カーポートなどが主な内容ですが、それぞれにこだわった内容になっています。また、立地的に非常に風が強い場所ですのでその対策が課題でした。


奥に見える防風ネットは特注のグリーン。

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[仕様資材]
・レンガ・自然石(ピンコロ)・コンクリート(洗い出し)
・ウッドマット・防風ネット・木製デッキ・植栽・化粧砂利
・他
[所在地]
音更町
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