2006年10月26日(木)
「土について考える」の心
土は大切です。つくづく思います。植栽された植物の将来を左右する土壌、必要の無い土壌などのあれこれについてです。

さてお庭を造りましょうと現場を見ると、そのほとんどは住宅基礎を掘った残りの土で埋め戻されている事が多く、そのままでは何もできない場合が多いのです。庭に興味のある施主様の場合、「黒土」を入れておく事を条件にされている場合も見られます。
前者の[掘削残土]の場合、庭を造る時に結局はまた削って捨てますのでお金が発生します。単に化粧砂利を敷く場合でも最低5cmは削りますし、レンガや舗装の場合は50cm程度掘って捨てる事になります。少なくて2~3万、多い場合は敷地の整正も含めて10万円以上もかかるケースもあります。
これは、住宅の計画と同時にどのような外構にするのかという計画を立てておく事でそのロスを防げますし、場合によっては建築時にサービスで基礎砂利を入れさせるなどでかなり得をするケースがあります。
後者のあらかじめ[黒土]を入れておく場合ですが、そこで何をするかによって入れる厚さも変わって来ます。芝生で最低20cm,菜園で最低30cmが目安ですが、その下の基盤の排水性や敷地外の環境が重要になります。雑感(1)でも触れましたが、周りから水が集まってくるような立地ではその作り方が変わってきます。いままでの経験ではその多くは作り直しがほとんどでした。ここでもアバウトでも計画性があればロスは防げるのですが..。

さて、本題の庭土についてですが、[黒土]=[いい土]とお考えの方も多いと思いますが果たしてそうなのでしょうか?
黒土はそのほとんどが業者の方が農地の土や原野の表土を集めて何度も振いにかけて砂利などの不純物を取り除いた文字通り真っ黒な土の事をそう呼んで流通しています(一部袋詰めは当てはまらない)。この黒土は大量に公共事業で使われるために決められた基準値を下回らない品質を保っています。
この見た目最強の黒土の問題点は、年月の経過とともに締め固まってしまう事です。これは粒の大きさ(粒径)が揃っているためにそうなりますが、より粒径の細かな粘質土では顕著です。このように土が固くなると植物は育ちづらくなり成長障害を起こしたり、最悪は枯死します。

植物の成長にとっての良い土の条件は、土の中に適度に「水」と「空気」を含んでいる事です。抽象的ですが適度にふかふかな状態とでも言いますか。
農地である畑は毎年耕して肥料もあげます。樹木が植えてある庭の場合は耕すわけにはいきませんね。そういった意味で黒土は「菜園」には適しても「植栽基盤」としての土壌には単体では適さないという事になります。
長くなりましたので続きは次回にします。

さてお庭を造りましょうと現場を見ると、そのほとんどは住宅基礎を掘った残りの土で埋め戻されている事が多く、そのままでは何もできない場合が多いのです。庭に興味のある施主様の場合、「黒土」を入れておく事を条件にされている場合も見られます。
前者の[掘削残土]の場合、庭を造る時に結局はまた削って捨てますのでお金が発生します。単に化粧砂利を敷く場合でも最低5cmは削りますし、レンガや舗装の場合は50cm程度掘って捨てる事になります。少なくて2~3万、多い場合は敷地の整正も含めて10万円以上もかかるケースもあります。
これは、住宅の計画と同時にどのような外構にするのかという計画を立てておく事でそのロスを防げますし、場合によっては建築時にサービスで基礎砂利を入れさせるなどでかなり得をするケースがあります。
後者のあらかじめ[黒土]を入れておく場合ですが、そこで何をするかによって入れる厚さも変わって来ます。芝生で最低20cm,菜園で最低30cmが目安ですが、その下の基盤の排水性や敷地外の環境が重要になります。雑感(1)でも触れましたが、周りから水が集まってくるような立地ではその作り方が変わってきます。いままでの経験ではその多くは作り直しがほとんどでした。ここでもアバウトでも計画性があればロスは防げるのですが..。

さて、本題の庭土についてですが、[黒土]=[いい土]とお考えの方も多いと思いますが果たしてそうなのでしょうか?
黒土はそのほとんどが業者の方が農地の土や原野の表土を集めて何度も振いにかけて砂利などの不純物を取り除いた文字通り真っ黒な土の事をそう呼んで流通しています(一部袋詰めは当てはまらない)。この黒土は大量に公共事業で使われるために決められた基準値を下回らない品質を保っています。
この見た目最強の黒土の問題点は、年月の経過とともに締め固まってしまう事です。これは粒の大きさ(粒径)が揃っているためにそうなりますが、より粒径の細かな粘質土では顕著です。このように土が固くなると植物は育ちづらくなり成長障害を起こしたり、最悪は枯死します。

植物の成長にとっての良い土の条件は、土の中に適度に「水」と「空気」を含んでいる事です。抽象的ですが適度にふかふかな状態とでも言いますか。
農地である畑は毎年耕して肥料もあげます。樹木が植えてある庭の場合は耕すわけにはいきませんね。そういった意味で黒土は「菜園」には適しても「植栽基盤」としての土壌には単体では適さないという事になります。
長くなりましたので続きは次回にします。
2006年10月22日(日)
お庭紹介16/「郷具庵」
懐かしい風景「郷具庵」の庭
古民家を移築・再生してお食事処に。
歴史を刻んできた古民家を見事に再生して十勝の食材を主体として提供してもてなすこだわりのお店。
お店で提供する蕎麦に因んで、石臼を再利用した蹲(つくばい)廻りの景観。
巨大な鉄平石を敷き詰めたアプローチ。段差を無くしてバリアフリーに。
作庭は2004年からで全体計画の半分が終了している。

歴史を刻んできた古民家を見事に再生して十勝の食材を主体として提供してもてなすこだわりのお店。



2006年10月21日(土)
「庭をつくる前に考える」心

冬の間に住宅を計画して来年度に新居を建築される方も多いと思いますが、造園屋からの視点で思う事がありますので参考にしてみて下さい。
新築は一生に何度もできるものではないので後悔しないようにと思うものです。建築屋さんも一生懸命に考えてくれているはずです。しかし、現実にいざ庭を造ろうとした時にたくさんの不都合が生じる事があります。そのような経験をされた方も多いと思います。

造園屋の仕事は建物以外のすべての外構に及びます。いわゆる「庭園」の他、門扉・アプローチ・カーポート・物置・ウッドデッキ等々多岐に渡るわけですが、よくある不都合の代表は『高さ』のトラブルです。
わかりやすい例として玄関ポーチから舗道までアプローチを作ってほしいが傾斜が急で冬が不安である。とか、ウッドデッキをつくりたかったのだが出口が高くて不便である。などがあります。
致命的とまではいきませんが、回りの土地の水が自分の庭に全部集まってくる。などというケースもありました。庭の高さを上げれば解決するのですが住宅が不自然に低く設定されている場合、別の手段を考えねばならず余計なお金がかかってしまう事にもなりまねません。

このようなトラブルを極力無くすには、まず自分の思い描く庭の形を想定する事。つまり、どのように庭を使いたいのか、どんなライフスタイルなのかを住宅の計画と平行して当てはめてみる事が大切だと思います。
具体的には、「焼き肉をしたい」「子供を芝生であそばせたい」「デッキで一杯やりたい」「物干しはどこにするのか」「朝早い仕事なので雪かきができない」「趣味によっては物置の位置が重要になる」「来客が多いので駐車スペースは何台分欲しい」「風が強い場所なのか」「共稼ぎなのであまり手をかけられない」「虫が嫌い」「花粉アレルギーがある」「鳥を呼びたい」など具体的な形は思いつかなくても、したい事、自分のライフサイクルなどはわかると思います。
その中で建築屋さんと打ち合わせする事で家の形にまで影響する事があると思います。もちろんご相談いただければ造園屋としてのアドバイスもしています。
建て売りの場合も外見や内部の作りばかりでなく、そうした視点からも眺めてみると参考になるのかなと思います。
新築は一生に何度もできるものではないので後悔しないようにと思うものです。建築屋さんも一生懸命に考えてくれているはずです。しかし、現実にいざ庭を造ろうとした時にたくさんの不都合が生じる事があります。そのような経験をされた方も多いと思います。

造園屋の仕事は建物以外のすべての外構に及びます。いわゆる「庭園」の他、門扉・アプローチ・カーポート・物置・ウッドデッキ等々多岐に渡るわけですが、よくある不都合の代表は『高さ』のトラブルです。
わかりやすい例として玄関ポーチから舗道までアプローチを作ってほしいが傾斜が急で冬が不安である。とか、ウッドデッキをつくりたかったのだが出口が高くて不便である。などがあります。
致命的とまではいきませんが、回りの土地の水が自分の庭に全部集まってくる。などというケースもありました。庭の高さを上げれば解決するのですが住宅が不自然に低く設定されている場合、別の手段を考えねばならず余計なお金がかかってしまう事にもなりまねません。

このようなトラブルを極力無くすには、まず自分の思い描く庭の形を想定する事。つまり、どのように庭を使いたいのか、どんなライフスタイルなのかを住宅の計画と平行して当てはめてみる事が大切だと思います。
具体的には、「焼き肉をしたい」「子供を芝生であそばせたい」「デッキで一杯やりたい」「物干しはどこにするのか」「朝早い仕事なので雪かきができない」「趣味によっては物置の位置が重要になる」「来客が多いので駐車スペースは何台分欲しい」「風が強い場所なのか」「共稼ぎなのであまり手をかけられない」「虫が嫌い」「花粉アレルギーがある」「鳥を呼びたい」など具体的な形は思いつかなくても、したい事、自分のライフサイクルなどはわかると思います。
その中で建築屋さんと打ち合わせする事で家の形にまで影響する事があると思います。もちろんご相談いただければ造園屋としてのアドバイスもしています。
建て売りの場合も外見や内部の作りばかりでなく、そうした視点からも眺めてみると参考になるのかなと思います。
2006年10月5日(木)
お庭紹介15/レンガウォールとガーデンテラス

レンガが主体の庭になってます。塗り壁のウォールも希望により採用しました。
レンガは門柱と花壇、アプローチとプライベートスペースを区切る用壁に使用され、それぞれ色調を変えてあります。プライベートスペースの床は擬石インターと擬石のサークルを使用してスッキリと仕上げています。ここのチェアに腰掛けると歩行者の目線を気にする事なくくつろぐ事ができます。
レンガの素材と全体を構成する曲線の線形で柔らかく暖かな雰囲気を楽しめます。花壇と菜園以外の土の部分は化粧砂利と火山礫でマルチングを施し雑草の侵入を最小限にするようにしています。
3箇所のライティングはローボルトライトを用いて安全に効果的に。


白を基調としたテーブル・チェアで清潔感のある明るい空間になっています。
※最近の傾向として、維持管理が楽な庭にして欲しい、あるいは手が掛けられないので...というお客様がほとんどと言ってもいいでしょう。ですが、実際はレンガで埋め尽くそうがアスファルトを敷き詰めようが経年の劣化などにより草は生えるようになりますし、それ以外の部分でも手を掛けてあげないとやはり見苦しいものになったりします。日々眺める、庭先を掃くなどの行為をを楽しめるようになればどんどん良い庭になっていくように思います。
庭がある事が苦痛になってはならないと考えています。限られた時間の中で心のゆとりが生まれるような庭づくりを心掛けていこうと思います。
2006年10月1日(日)
お庭紹介14/おおらかに十勝の庭


ご夫婦で東京より移り住んだ。自然に恵まれた丘に夢を描いた。
北国で美しいケンタッキーのグリーンターフとレンガテラスのオープンガーデン。この地ならではのエゾリスや野鳥とたわむれる庭。夢は今現実となった。
在来樹木と草本類で構成される林には年々新たな野草が顔を出す。ここに使用した土壌は山林の表土を移植したものだ。これは最高に周辺環境に馴染むロケーションを創り出してくれる。
玉石で表現された枯れ流れは実はこの土地を購入した時からの悩みを解消するアイディアから産まれた。春になると降り積もった雪が溶けて泥となって道路に流れ出してしまっていた。このためこの玉石の枯れ流れの下には暗渠管が仕込まれて流末で浸透桝(φ1.5m)につながれている。これで景観を向上させながら排水機能を持たせた。年月の経過と共に「馴染む庭」になった。







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使用材料≫・自然石(玉石・芽登石)・化粧砂利・マルチング・芝生・植栽・レンガ・コクワ棚他
所在地≫更別
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