妄想(18)


201016(水)

娘の同級生。EP-4

妄想×18


次の日の午後、人事の担当に聞いてみた

「来春入行する佐藤楓って子の資料を見せてくれる?」

人事担当課長に聞くと、

「いいですよ、課長のお知り合いの方ですか?」と、聞かれた

「うん、娘の同級生なんだ。」そう答えると

ファイルを渡してくれた。

履歴書を見ると キリッとした表情の楓の写真が貼ってあった

字もとても綺麗で性格が表れている。

右側に目を移すと保護者欄に 佐藤栞と書いてあった

母子家庭と言っていたから 母親の名前だろう

学校からの成績証明も 文句のつけどころがない内容だった。

担当課長が 「とっても綺麗な子でしたよ、うちの窓口にピッタリです。」

と、言っていた。


その日の夜、亜由美に聞いてみた

「友達の楓って子、来春パパの銀行に就職するんだって?」

「え、ソレ本当?楓から何も聞いてないよ!」と、亜由美が
言った

「どうしてパパが知っているの?」逆に聞かれたので

「うん、人事の書類が回って来たんだ。」思わず嘘をついた

「へぇ~ どうして楓、私に黙ってたんだろう?」

亜由美が首を傾げたので

「亜由美の入試が終わってないから 気を使ったんだろう?」

と、諭した。

亜由美は、保母さんになりたいので地元の短大を受ける予定だ


俺は昼間見た楓の履歴書の写真を 思い出していた

何処かで見たことのある顔だったが 思い出せずにいた

その晩も 眠れなかった 履歴書の楓の写真が浮かび

思い出せずにいる自分に イライラして眠れなかった。


翌朝は寝不足だった 通勤途中のカーラジオからサザンが流れた

懐かしい曲だった 「栞のテーマ」だった。

ふと、当時付き合っていた彼女の事を思い出した

彼女が大好きな サザンの曲だった。

信号が赤になり 停まった瞬間 ハッとなった

思い出した! 写真の楓の顔が 当時の彼女にそっくりだ!

そして、その彼女の名前は 栞。


つづく、


今日のチョロQ。日産シルビア。

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開運の黄色です。

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201013(日)

娘の同級生。EP-3

妄想×18

二階も静かになり

もう二人とも寝たのであろう

寝付けない俺は 深夜のバラエティーをぼんやり観ていた

1時を回った頃だろうか

階段をおりてくる音がした

楓だった。

「どうしたの楓ちゃん? 眠れないの?」と、聞くと

「おじ様 ごめんなさい。おじ様に聞きたい事があって」

パジャマ姿の楓が 答えた。

俺は 胸元から目をそらし

「ん、なんだい?」

「おじ様、南洋銀行にお勤めですよね?」と、楓が

「あ、あぁ そうだけど。」

「私、来春から南洋銀行に入行するんです。」

「えっ、そうなんだ」少し驚いた

「じゃあ窓口勤務だ。」そう聞くと

「ハイ、お世話になりますので、宜しくお願いします。」と、答えた

「いや~ 知らなかったよ!じゃ、先月面接受けたんだ。」

「ハイ、先週通知が来て 母も喜んでました。」と、答えたので

「失礼だけど お父さんは?」

「父は 私が小2の時病気で・・・」 楓の顔が曇った

「あ、ごめんね 聞いてしまって・・」

自分の銀行に入行すると聞いて つい詮索してしまった。


亜由美と二人で居る時には 何処にでもいる高校生と、思っていたが

時折見せる寂しげな表情は そんな所からきているのか・・

「そうか、おめでとう。わからない事があったら何でも聞きに来なさい。」

そう言うと

「ハイ、ありがとうございます♪」明るい顔になった

「さぁ もう遅いから寝なさい。」

「ハイ♪おやすみなさい。」そう言って二階に上がった


床に着いてからも 中々眠れなかった  楓が俺の部下になる


(美人のお酌で美味しいでしょ)  (楓 大きい)

亜由美の言った言葉 頭の中で グルグルまわっていて

その度に (娘の同級生だぞ!)自分を戒めた

いつまでも眠れなかった


8時過ぎだった 起きて居間に行くと

エプロン姿の楓が 目玉焼きを作っていた。

「おはよう! アレ 亜由美は?」楓に聞くと

「お早うございます。亜由はまだ寝てます。」と答え

「今、コーヒー入れますね♪」と 微笑んだ

「しょうがないヤツだなぁ~」と、席に着くと

トーストと目玉焼きと入れたてのコーヒーに 心が和んだ


エプロン姿が初々しく つい 新婚時代の妻と錯覚した。

「おは よ~~。」亜由美が 目を擦りながら起きてきた

「わぁ~凄い 楓!! 美味しそう~♪」そう言って席に着いた

「いつまで寝てるんだ!全部楓ちゃんが作ってくれたぞ”!」

そう言うと、

ニヤッとした顔で

「何か、パパと楓、新婚さんみたい~~」亜由美が茶化すと

「ブッ!!」俺は飲んでるコーヒーを 吹き出した。

「パ~パ、汚~い」亜由美が叫んだ。

楓が すかさずタオルを持ってきた

本当に良く気が利く娘だ 亜由美とは大違いだ・・・


二人は、昼前に買い物に出かけ 俺は一人になった。

つづく、


今日のチョロQ。トヨタ・アルテッツア

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ネッツの販促品です。

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FRで17インチ標準が驚きでした。

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今や標準の ルーフアンテナも この頃がはしりでした。





201011(金)

娘の同級生。EP-2

妄想×18

新年明けましておめでとうございます

本年もこの部屋を宜しくお願いします。



金曜の夜の事だった

亜由美が 「パパ、明日友達が泊まりに来るの、帰り早い?」

「えっ、明日はママがクラス会で温泉泊まりだぞ」と、答えると

「いいの、ママには言ってある。楓が泊まるの。」

「ふ~ん、帰りはいつもぐらいだけど」

この間の同級生だ。

「じゃ、明日は晩御飯 何処かに食べに行こうか?」そう聞くと

「いいの、私と楓が美味しい晩御飯作ってあげるから。」

得意そうに亜由美が言った。

(本当に作れるのか?) 不安そうな顔を察知してか

「パパ 大丈夫だって、私はともかく楓は料理上手なんだから。」

力説する亜由美に 「じゃ、頼むよ」と、答えた。

娘と娘の友達が 俺のために手料理を作ってくれる・・・

何となく嬉かったのは 亜由美も成長したことと

『ミス白陽』の友達が来てくれることだったかもしれない。


我ながら何を考えているんだろう その日は朝からワクワクしてた

スーツもお気に入りのを着て 退社時間を待った

帰宅して 玄関をあけると 香ばしい匂いがしてきた

「ただいま~」茶の間に入ると 

キッチンからエプロン姿の亜由美と彼女が出てきた

「パパおかえり~」と、亜由美が

「お邪魔してま~す。♪」楓が出てきた

「いらっしゃい。いい匂いがしてるなぁ~」と聞くと

「パパ、今日は二人の合作 特製餃子よ~~♪」

「もう少しで焼けるから ちょっと待っててねぇ~」亜由美が答えた

「あっ、亜由美コゲちゃうコゲちゃう」楓があわててキッチンに戻った


着替えて食卓に着くとビールと餃子とスープとサラダが用意されていた。

「頂きま~す。」皆で声をそろえ箸を取る

「おじ様 どうぞ」楓がビールを注いでくれた

「あ、ありがとう。 ん~~美味い!」答えるとすかさず亜由美が

「パパ、楓みたいな美人のお酌で美味しいでしょ♪」

亜由美が からかった

「餃子も美味しいよ♪」答えると

「でしょ♪二人で頑張ったもんね~」二人がハイタッチした


居間でビールを飲んでいると 二階から二人が降りてきた

「パパ、私達二人で先にお風呂入るから~♪」

しばらくすると脱衣場の方から 「楓、大きい!!」

亜由美の声がした すぐに何の事か判った

食事中もちょっと気になっていた 

(娘の同級生だぞ!!) 我ながら自己嫌悪だ

TVでは黒柳さんがスーパーひとし君を出して勝負に出た。


「お先頂きましたぁ~♪」楓が先に出てきた

塗れた楓の黒髪に 一瞬 ドキ!とした

本当に大人っぽい娘だ 思っていると 亜由美も出てきた

「パパ、幸せねぇ~次のお風呂は若いエキスいっぱいよ!!」

亜由美がふざけて 笑った。

「パパ見て!!楓、胸おっきいの!」と亜由美が

パジャマを着ててもソレは 判った

「いやだ~亜由美~~恥ずかしぃ。」楓が頬を赤くした

「しょうがないないだろ、亜由美はママに似たんだから」

バツの悪い俺は 妻をダシに亜由美に答えた

「二人とも早く寝ろよ!・・・寝る訳ないか」そう言うと

「もちろ~~ん♪」そう言って二人キャーキャー言って二階へ上がった。


つづく。


今日のチョロQ。日産MID4。

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コンセプトカーです。

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ミッドシップ・4WDです。

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ギミックは Wゲートオープンです。



20091229(火)

娘の同級生。EP-1

妄想×18

日曜の午後、ゴルフを観てたら

メールが鳴った

「パパ、友達と一緒なの、長屋のミスド前まで迎えに来て。亜由美」

娘からのメールだった

丁度、石川遼君のアプローチショットだったのに・・・

車を走らせ長崎屋へ向かった


ミスド前の信号で止まると 亜由美と友達が寄って来た

セレナのスライドドアを開けると

亜由美とその子は乗ってきた。

「こんにちは、すみません乗せて頂いて。」 

その子はペコリと頭を下げた

「いつも亜由美がお世話になってます。」

振り返って見ると 亜由美とは違ったタイプの娘だった

黒髪のストレートヘアーが良く似合う綺麗な顔立ちの娘だった。

「パパ、同じクラスの楓ちゃん 美人でしょ。」亜由美が言った

信号が青に変わり 車を走らせた

ヒソヒソ声で 「亜由美のパパ カッコイイね!」と、聞こえた

「え”~~どこがぁ~ 楓 オヤジ好きなの?アハハハ」

亜由美が笑った。

俺は聞こえないフリをしていた。

「楓、家 何処だっけ?」 亜由美が尋ねると

「東4条南16丁目のハイツ416までお願いします。」と答えた

「パパ、東4の16だって 分かる?」

「あ、あぁ」 答えて東に向かった。

おとなしい子だった 亜由美が一方的に話していた


「この辺 4の16だけど、」 俺が聞くと

「あ、そこから仲通りに入って下さい。」 楓が答えた

「あ、そこです。」 

ウインカーを左にだして セレナを止めた。

「どうもありがとうございました。じゃ亜由美、明日ね。」

そう言って 彼女は降りて俺に会釈をして亜由美に手を振った。

「楓、バイバ~イ。」 窓から亜由美も手を振った

車を走らせ 「仲イイんだ?」 と、聞くと

「うん、二年で同じクラスになった時から。」亜由美が答えた

「美人でしょ~今年の学祭の時、彼女ミス白陽だったの」

亜由美が まるで自分の事を自慢する様に喋った。

その時 俺は、その娘が俺の運命まで変える事など

思いもよらなかった。


つづく、

今日のチョロQ。以前にも登場してますが・・・

先日、某リサイクルにて発見!捕獲。フェラーリ・F40

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F40はこれで4台目ですが 投資目的で何台でも集めます。(爆)

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自分の中で チョロQ最高傑作です。

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今回の娘は光沢あり とっても美人さん。(F40だょ)

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20091225(金)

二人。

妄想×18

二人。

四話。


5時半のチャイムが鳴った 

パソコンを閉じてコートを着ると 部長から呼びとめられた

「今日、行かないか?」と、部長が誘ってきた

「すみません。田舎から母が出て来てるもんで、」

我ながらカビの生えた様な嘘をついた。

マンションに向かうと 駐車場にあいの白いラパンが停まっていた

運転席をのぞくと

「次長~遅~い~!」 あいが唇をとがらせて言った。

「ゴメンゴメン 部長に捕まって・・・」と、言い訳すると

「さ、早く食材買いに行こう♪」と助手席を開けた

車中で 「今日、何が食べたい?」 あいが聞いてきた

「う~ん。シチューかな?」と答えると

「ビーフ?それともクリーム?どっちがイイ?」と聞いた

「クリームでお願いします。」と、わざと低姿勢で答えると

「ハイ!正直でよろしい。」とあいが笑った。

スーパーに着いて カートを押してるとあいが腕を組んできた

ふと、結婚当初も妻とこうして買い物に来たなと、思い出した。

食材と、ワインを買った。   あいの希望で赤にした


部屋に戻ると タイマー予約のストーブが赤々と燃えていた

「さ~腕にヨリをかけて作るね♪」とあいが白いコートを脱い



新聞を眺めていると キッチンからいい香りがしてきた。

先日あいが泊まった日から今日まで考えていた

俺達はどうなるのだろう あいは何を望んでいるのだろう

この前の涙の訳は・・  ひとつだけ言えるのは

あいという一回り以上若い女に 惹かれている



「さ、出来ましたぁ~」 食卓にあいの手料理が並べられた

「いただきま~す♪」 ふたりでワイングラスを傾け 料理を楽しんだ

あいの作ったシチューは美味かった 久々の家庭の味に満足した。



「後片付けしてるから 次長、先にお風呂入って」と、あい

風呂に浸かってる間 ドキドキした 初めての時の様に


風呂から上がると 「ビール 飲むでしょ?」 あいが聞いた

「あ、あぁ」と答えソファーに座って TVを点けた。

ビールを注いで おつまみを出して あいがバスルームに向かった

TVはロンドンブーツの特番をやっていたが 

ボンヤリ観てるだけで 内容は判らなかった。


「あぁ~いいお湯だった~♪」 あいが出てきた。

チェックに赤いパイピングが可愛いパジャマを着ていた

「ちょっと 頂戴。」 俺の横に座りグラスを取り上げた

「ふぅ~ 美味しい。」 そう言って飲み干して 笑った

一時間も経っただろうか あいが俺の方にもたれてきた

Kissをしたまま あいを抱きかかえベットに向かった




朝、左腕のしびれで 目が覚めた

あいはまだ 俺の腕の中にいる

何も囚われるものなど無い

この先は解らないが 今、俺の腕の中にいる

あいが好きだ。


完。


今日のチョロQ。トヨタ・セリカ。

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ピンクのハデハデセリカです。

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(爆)なパパ
チョロQ・男料理・気になるCM・気になるレディについて熱く語る。

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