揺蚊(ユスリカ)
夏によく川の上で柱状に小さな虫が集まってるでしょ?
あれあれ。
水中に棲む幼虫が
ゆらゆら揺れてるところからついた名前らしい。
でも
蚊じゃないんだ。血は吸わない。
夏の間、幼虫はじっと水の中で栄養を蓄える。
熱帯魚の餌などで見かける「赤虫」がそれ。
そして
何故かこんな雪のある時期から川の中で羽化して
雪の上で相手を見つけて、命のバトンを渡す。
成虫の寿命は短い。
交尾を終えて産卵した成虫は間もなく
死んでしまう。
何も食べずに。
命を繋ぐ。
こんな雪の中で。
過酷だねー
でも
ちゃんと意味があるはずなんだ。
きっと。