■帝王切開による赤ちゃんのデメリットは?



こんにちは。

女性のための施術院 ナチュラルケア純です。



みなさんご存知のとおり、お産の分娩方法には、自然に膣を通って出てくるお産(自然分娩、経膣分娩)と、何らかの理由で自然分娩ができなくて、お腹を切って赤ちゃんを出す帝王切開という二通りの方法があります。



現在、日本ではこの帝王切開をする割合(帝王切開率)が少しずつ上昇を続けています。

1980年代の帝王切開率は5～10%でしたが、約20年後の2002年は15%、そして2011年には19%と、およそ5人に1人が帝王切開によって生まれているということになります。

帝王切開率が上昇する理由としては、赤ちゃんの安全を重視するようになったことや、医療技術の進歩により安全な手術が可能になったことなどが挙げられます。

事実、日本における周産期死亡率(妊娠28週～生後1週未満に赤ちゃんが死亡する確立)は、約270人に1人と世界ではトップクラスです。



しかし、よく考えてみてください。

なぜ、赤ちゃんがわざわざあの狭い産道を、しかも時間をかけて出てくるのかを。

これには諸説ありますが、

・狭い産道を時間をかけて出てくることで肺が圧迫され、液体で満たされていた肺からは液体が排出し、生後空気を吸うことができるように準備する

・狭い産道を通るストレスにより赤ちゃんからホルモンが分泌され、それが自身の肺の成熟を促し、生まれてから呼吸障害を起こさないようにする

などです。



実際に、帝王切開で生まれた赤ちゃんは、自然分娩で生まれた赤ちゃんと比較して、呼吸障害の発生率が高いといわれています。

最近では、明らかな医学的理由がないのにも関わらず、お母さんが分娩時の痛みを避けるために帝王切開を希望することも増えてきているようです。

帝王切開は赤ちゃんやお母さんの命が危険にさらされたときに行われるものであり、決してお母さんが楽をするために行う手術ではありません。

妊娠中の方や、これから妊娠を希望されている方は、自然分娩、帝王切開の双方のメリット、デメリットについてよく理解をした上で、出産を迎えたいですね。




最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。





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