2009213(金)

サケオの絵画の見方


サケオの絵画の見方

久しぶりに、絵画のお話し

先日、北海道立帯広美術館へ行って来ました
今回のテーマは「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」でした


絵画は元々、イコン(キリスト教の宗教画)や記録を目的に発展したものです
だから、誰でも気軽に描けるものではありませんでした

まず多くの画家は、画家である以前に『優秀な顔料職人』である必要がありました
そして、時の権力者などの要請で、様々な出来事を記録として絵画に留めてきました

現在は、この時代の画家達の事を『写実主義』とよんでいます

画像
『皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式』
ダヴィッド
ルーヴル美術館蔵

ところが19世紀前半に、チューブ入りの絵具が開発され、多くの人が絵を描く事が出来るようになります
彼らは、絵具を外へ持ち出し、風景画を描くようになります
しかし、外では太陽の光線が絶えず変わり続けるために、一瞬の光を捕え、短時間で絵を仕上げる必要がありました
結果、細部が省略されるようになりました
また、一般人の人物画が広く描かれるようになったのも、この時代です
当時イコン以外ではタブーとされていた、一般人の裸婦画が発表され批判を集めたりもしました

現在は、この時代の画家達の事を『バルビゾン派』とよんでいます

画像
『落穂拾い』
ミレー
オルセー美術館蔵

『世界の起源』
クールベ
オルセー美術館蔵
(この時代の作品を理解するのに、欠かせない作品なのですが、興味のある方は検索してみてください)

チューブ入りの絵具が開発される少し前、写真が発明されています
このこともあり、絵画は必ずしも『写実的』である必要性は無いと考える画家達が現れます
現実よりも一瞬の印象を美しいと考える、彼らの絵画の中には 風が吹き、光が溢れ 時間が流れています
現在、広く名前を知られている画家達の多くは、この時代の画家達です

当時の新聞の見出しから『印象派』とよばれています

画像
『印象・日の出』
モネ
マルモッタン美術館蔵

しかし、当時の社会には『印象派』を認めない人達も多く、色々と物議を醸しました
死後ようやく日の目を見たという画家も大勢居ます


絵画の歴史を順を追って鑑賞できる 今回の「絵画と写真の交差 印象派誕生の軌跡」
ここでは『写実主義』『バルビゾン派』『印象派』そして『写真』が、同じフロアで展示されています

これこそ現代の美術館の姿です

おすすめです

挿絵に使用した絵画は、今回の展示と被らない様に選択した為に、
帯広には来ていませんが、館内に展示されている年表で紹介されています
また、ダヴィッドの絵はありませんが ミレーやクールベ、モネ等の別の絵画が展示されています



  『写実主義』=企業HP
  『バルビゾン派』=個人HP
  『印象派』=ブログ

と考えると、ネット社会も似ているのかも知れませんね

半券を提示すると、次回入館料が団体割引の対象になるので
また、日をあけて行って来ようと思います






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