男のおもちゃ箱(時計)(2)


2008924(水)

セピア色の時間


セピア色の時間

Mido MULTIFORT

早くから自動巻きで防水型の時計を製造していたミドー。
POWERWINDというのは自動巻きにつけられていた名称
現在も続く歴史あるブランドでありながら、今ひとつ評価は高くない

恐らく書籍などから1940年代位の物と思われるが
実際のところは不明である

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雰囲気もタップリで、かなり丈夫
アンティークで在りながら、お手頃価格で
コストパフォーマンスは最高である
カラーで撮影しても、セミア色に見えてしまう不思議なヤツ
精度もなかなかのもので1日に1~2分進む程度
私の腹時計より精確である

当時の価格は$82.50・・・約¥29.700位?
戦後の日本では、やはり贅沢品に部類したのだと思う

ある日、帯広の時計屋さんでコイツに出会い、一目惚れ
現在の流通価格からすると驚くような安値が付いていた
といっても、その流通価格自体も安値なのだが・・・

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コイツには革ベルトが好く似合うので、主にこれからの季節に愛用する
夏に革ベルトは危険である・・・
・・スッパイ・・・と言うか、異臭を放つ・・・

文字盤に浮かぶカビが年代を感じさせる一品である



2008918(木)

大正ノスタルジック


大正ノスタルジック

精工舎 NATION

日本最初のテレビCMは精工舎の正午の時報だったそうである

私は十代の終わりから数年間、東京で暮したことがある
バブル絶頂期、北区の環状8号線沿いの駅前一等地に
昭和初期の匂いをプンプンさせている、見るからに怪しい時計屋があった
薄暗い店の奥から出てきた老人は、間違いなく昭和以前の代物
並んでいる時計達も・・・
アンティーク・ショップと言うよりは
「ここ数十年は、商品は仕入てませんな~」
そんなショーケースの中にコイツは居た

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老人
「コイツは、精工舎のネーションと申しまして
 当時の中流者向けの時計でございます」

「随分、古い時計ですが、今も動きますか」
老人
「私が調整してるんです、私が生きている限り動き続けます」

「・・・そうですか(あと2~3年か?)」
老人
「コイツは大正16年の代物で当時4円50銭もしました」

老人
「・・・9.800円でございます」

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すでに、お気付きの方も多いと思いますが・・・
大正天皇の崩御は1926年(大正15年)12月25日・・・
大正16年は存在しておりません
この事実に気付くのに、頭の良い私は一年の年月を要しました
ついでにコイツは当時4円50銭では買えなかったようです

一年後、時計が動くのを止める・・・
あの老人のもとへオーバーホールを頼みに行くと入口に・・・忌中札?

ウソの様な本当の話・・・事実は小説より奇なり

結局オーバーホールには出さずに、時を刻むのを止めてしまったまま私のもとに

大正ノスタルジック・・・





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エデン帯広
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