ものづくり(5)


201029(火)

ドレスウォール


ドレスウォール

時間がある時に

展示品として楽しみながら作っている装飾壁

「版築」「はんちく」と読みます。
型枠を組んで、その中に土と石灰などを混ぜ合わせたのを型枠の中に層状に入れて、棒などで突き固めて築き上げる手法。


太古から存在する左官技法のひとつです。



版築は「万里の長城」等の乾燥地帯で向いている工法で
北海道など寒暖差、季節により湿度変化が激しい地域では不向きとなる工法。




*私は土ではなくセメントを着色して作成してますが・・・



版築にするにはしっかりとした厚みと高さを出して構造壁(耐震壁)にするのが常識ならば

サンプル・展示品・装飾として

常識・掟破りで版築をイベント等の持ち運びの出来るように軽量コンパクトなサイズで挑戦中

今回はシンプルに

高さ40cm 長さ90cm 厚み5cm



型枠を外したてのホッカホカ状態
[img:1_0000190525-500x375]

色合い
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グラデーション
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私的には申し分なく思う
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合格と推薦したいが・・・・・・・・・何せ重たい



これも確信してたのだが、形にするにはある程度の面積が必要で表現力に乏しくなるのを恐れました。(小心者だね!!)

高さもあるので倒れる恐れもあるし



まだまだ検討しないと使い物にならない
・・・・・・・・・・・・・結果を残せず遊んでばかりの日々。



色使いだけは自分を褒めてみる!    (甘っ!!)




薪ストーブの背面で耐火壁として活用されるなら
版築も洒落てて、かっこいいかもね。。。



201021(月)

マーブルに磨いて


マーブルに磨いて

昨日のお話。

セメントでつくる birdhouse

形は形成したが、やはり何か一味足りない・・・・・

悩みました・・・・う――――――ん


久しぶりに漆喰の磨き??

やってみるか

しかもマーブル磨きで      (出来るのか?)



日々チャレンジだ!!やってみよう。



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漆喰は、消石灰に砂、糊、スサなどを混入した日本独自の塗り壁仕上げ材料を使います。城郭や土蔵など伝統的建物に塗られた純白の漆喰壁が広く知られるが、色粉を加えた色漆喰や材料に糊を使わない土佐漆喰など、その種類は実に豊富である。最近は材料が入手しづらくなっているが、自然のサイクルに適合した塗り壁として、その価値が再び見直されてきた。

【磨き仕上げ】
麻スサを数層にわたって塗り付けた上に、さらに紙スサを数度にわたって塗り付け、最後に押さえ込んで、磨き鏝や手擦りで丹念に磨き上げる。相当な日数を要する最上級の仕上げ。

北海道左官組合連合会を引用しました。

磨き込むと、まるで鏡見たいに映るのです。
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要は
漆喰は天然の鉱物でありながら左官工法で(水引具合を見て鏝等で押さえ込むと)漆喰の粒子が密になり、鏡のように映し出される伝統のある工法
*ヨーロッパでも、西洋漆喰(磨き) イタリア磨き モロッコ磨き 等、多々あります。


無機質でさみしい印象から
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白の砂漆喰にオレンジの顔料を混入して表現することに
乾ききる前にランダムに傷を付けて凸凹のキズ物にします。(-_-メ)
[img:1_0000190226-500x375]

日を改め
白の漆喰を塗り込み
水引具合を確認して磨き込むと 



(どきどき、わくわく)






高いところはオレンジを残して

低いところは白を残し

ぴっかぴかな

白とオレンジのマーブル磨きに   ((嬉))
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凸凹なので鏝は使わず牛乳瓶と素手で磨きました

・・・2時間ほど・・・・(大汗)
[img:1_0000190268-500x375]



趣味で挑戦したから楽しめました。

仕事だとプレッシャーで疲れるしね。・・・と言いつつそのプレッシャーが成長の糧になると思ってます。



あらためて左官の素晴らしさを再確認できた1日でした。。。


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2010131(日)

ものづくり


ものづくり

今日は昼間も氷点下。
肌を突き刺すような厳しい寒さが続き、日差しのは照っているのだが、ぬくもりは感は感じられない午後。

今週も昼は真冬日続きみたいです・・・


そんな極寒の中
隙間風吹き付けるボロボロの研究室で
趣味で作っている birdhouse

まず私が最初に取り掛かるのは屋根から。

実寸大は縦横20㎝高さも20㎝程度と
小柄なサイズなので
まず、ご覧になった人が
一番に何処を見るかを考えるとサイズが小さい為屋根が一際目立っでしまうのです。

当然、私は塗り壁稼業(左官)
なのでセメント(モルタル)を使ってになりますが
今回は茶とオレンジを混合して微妙な着色で挑戦
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一晩寝かせて(固まるのに12時間程度は必要)





次は家の作成に入ります。

しかしモルタルだけで形を造形するのは非常に困難。
なので私達の十八番である、ラス網を編んで
セメントを塗り付けして造形します。
[img:1_0000189913-500x375]

正直な話
鳥さんのお家目的でなくアート性を重要視したいのでもし、外に置いても鳥さんが巣として利用するかは
別の話となります・・・ごめんね。

ひとつだけ出入りできる穴を設けて
今回は家の形とそっくりな玄関をつくりました(切妻屋根風)
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birdhouseの外観は出来上がりました。

しかしこの無機質な感じは好きでなく
ここから装飾を施して理想のものを創り上げていこうとおもいます。

(このままでも鬼太郎の家にも見えるような・・・)


どうなるかは次の機会にしたいですが

なによりも、私自身が楽しみなんです。。。



2010130(土)

版築(long version)


版築(long version)

イベントの展示用に作っていた版築(long version)万里の長城風・・・

前回の版築ブログ(説明)です。もしよければ

本物の万里の長城の一部にも、版築が使われているそうです。

そんな版築を土では無く
灰色のセメントをマインと呼ばれる天然の左官着色材を添加して表現してしてみようと挑戦してみました。

マインとは・・
「マイン」とは染料で布類を染めるように、セメント等の粒子に浸透し染色するものでは無く、マインの粒子が充分に分散し、セメント・石灰・プラスター等の粒子間に介在または付着することにより、目的の色を表すものです。種類は無機質顔料と、一部無機・有機質顔料の2タイプがある。

colorは27種類 他6種類
[img:1_0000189619-500x681]


  • 着色されたモルタルに流し込む型枠の作成
自由自在に曲がりが作れる型枠を採用
長さ1800mm 高さ150mm前後 厚み70mm
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  • バサモルタル(バサモル)投入
砂 3 : セメント 1 の割合で水を少なくバサバサした感じに練り合わせたモルタルの事。タイル下地を作る時や、石の施工を行う時に使用されます。比較的精度の高い下地を作る事が出来ます。
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ドキドキしながら型枠を外して横から眺めると――。

  • 色を極端に変えた6パターンの断層
  • あたかも自然にあるような断層をイメージして、高さを揃えず、ランダムにしてみました。
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*周りの撮影環境が合わないので 接写で。

表面がどうしても脆弱になるので
表面強化剤のプライマーを塗布しておわり。




今回は遊びとは言え
1つ失敗がありました・・・・・

理解してはいましたが・・・・重たすぎ!!

重量にしたら80キロくらいはありそう。
2.3人で何とか移動はできるが、展示会場に運ぶには
ちと無理があるみたいだ。
会場への搬出入で破壊が進むだろうし・・・(~_~;)

((反省))

この(long version)ぬりかべ事務所にでも飾らせて貰おうかな。



そして

もう一つ作ったのは少し高さのあるver,

これもヘビー級に重たいんだよな。。。

また次の機会に。


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2010123(土)

あそび心


あそび心

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はて? 飼育箱に昆虫を育てレポートするのか・・・・・








ごめんなさい 全く違うんですよ。

版築 Wikipedia外部リンク

版築は非常に頑丈で、城壁や墳墓などの大規模な建造物をはじめ、道路や家屋などにも用いられてきた。

中国では古代における長城など大規模な工事での使用例も多いが、日本では主に家屋の壁や城郭の土塁などの建設に用いることが多い。日本ではすでに廃れた方法だが、中国では西域などで安価かつ技術的に容易であり、粒子の細かい黄土が版築に適しているという点から現代でも多く用いられている。

また版築は古代世界では、日干しレンガなどと同様広く見られる手法であり、西洋でも民家や教会などに版築が見られ、現代建築においても外壁などに用いられる。(Wiki引用)
[img:1_0000187458-180x250]

要は どこにでもある土の素材で大昔の人は
堤防・城壁・家屋・寺院・墳墓・道路・塀など、ありとあらゆる構造物に版築が用いられてきました。



そんな版築を土では無く
セメントを着色して表現してみようと100円ショップの容器にマインと呼ばれる天然の左官着色材を添加してSamplingしてみました。

(残念なことに仕事の依頼でなく、暇な今しかできない私の遊び心なんです)

会社のホワイトボードを覗くと・・・・真白の純白でした (冷や汗)
忙しい時期だとボードが真っ黒で塗られるのに・・・

私が捉える
今に生きる版築としての存在価値は構造壁としての表現でなく
装飾としての存在価値を模索中!!

地層の断面を表現することが私の目標とする版築であったのだが・・・

固まったのを取り出してみると

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未だ手探りの状態なので色のグラデーションがイマイチだった(~_~;)

下の引用画像みたいに大規模でなく
イベントなどで持ち運びができる位の小さいものを創ろうかと思っています。
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まだまだ研究が必要で、『これだっ』というものができたらまたUPしたいです。

             さて 研究室で実験だ。。。


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