2011412(火)

「ばんえい競馬についてどのようにお考えですか」


ばんえい競馬振興連絡協議会が帯広市議会議員選挙の立候補予定者に対し、「ばんえい競馬」についてのアンケート調査を実施しました。

といってもここでは誰がいいだの誰が悪いだのというのではなくて・・・

政治の話はよっこして、これらを有識者のばんえい競馬に対する意見としてみると大変面白い。
それもそのはず。立候補者の多くは子供の頃に実際に馬が生活の一部であった人たちなのだから一言一言が大変重い。

そもそも「ばんえい競馬についてどのようにお考えですか」というシンプルでストレートな問い掛けへの回答が集計される機会は意外なことに殆ど無い。
自分のような帯広市出身でないばんえいファンは帯広市民がばんえいをどう思っているのかは全くと言っていいほどわからないのである。


では以下から本題

自分はこれからのばんえい競馬は文化面と経済面を切り離して考えていくことになると思います。
地域密着で市民の憩いの場であり帯広の歴史を語る文化財としての競馬場をつくることで売上が上がり地域の観光などの産業もめでたしめでたし・・・とはこのご時世いかないからです。

文化と経済の融合が魅力であるばんえい競馬を文化と経済を切り離して考えるというのは矛盾があるようにも感じられますが、行き着く先は同じになるでしょう。ばんえい競馬を見守るたくさんの人がいれば。

経済面として、現在一部で行われているハズレ馬券を提示することで店などで特典を貰えるシステムなどの経済への貢献を眼に見える形にしたものの拡大や、予想ファクターや予想法を提案することでの馬券売上増加。
文化面として、人が集まる場所での十勝の歴史と絡めた宣伝や、見るだけでなく触るや嗅ぐといった五感に訴える体験を広めること、ばんえい関連の技術を広めること。

このような改革を行うのに、オッズパークの中を二つに分けるなりオッズパークとは違う組織が行うなりで文化と経済を切り離し、それぞれにスペシャリストを置くことが必要ではないでしょうか。
「ばんえい」は奥が深いだけに全てに精通している人というのはいません(無理です)。それぞれのスペシャリストがそれぞれを引っ張っていくことでしか改革と発展は難しいと思います。

冒頭のアンケートの回答の一部である
・文化面を問い直し、身の丈の出直し的出発をする
・歴史の浅い北海道は歴史を作り上げる努力が必要
・ニューヨークのセントラルパークや横浜の根岸公園のような存在
・輓馬は十勝の文化と思っている市民がどれだけいるのか
・輓馬を国内外にもっと発信する

という考えを市議会議員選挙立候補者からいただいたということはそういうばんえい競馬への提言として大変面白いことです。


最後に、
時代が変わっても文化は変わりません。変わるのは文化の使われ方、引き継がれ方です。
そして「ばんえい」は今も脈打っている「生きている文化」でありその心臓がばんえい競馬だということを分かってもらいたいです。






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輓馬やポニーを愛でつつ、愛車Peugeot206S16のプー条ジョースケとともに東北の温泉を巡ったり巡らなかったりする日記

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でも帯広から東北に移住のためばんえい競馬の話はちょっとお休みなのね

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