輓馬(16)


201373(水)

遠野馬力大会

輓馬×16

遠野馬力大会

1年以上ぶりの更新です。

帯広から東北に移住しましたので、これからは東北地方の馬や温泉の話をメインにしていきたいと思います。

東北一発目はこれ!

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遠野市宮守町の柏木平レイクリゾートで行われた東北馬力大会です。

残念なことに北海道では近年草輓馬の数が減ってきています。われらが十勝でも音更町が第100回目をもって休止となり、鹿追町でも休止になるとの話があります。

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頭数が少なくても、現役の競走馬がいなくても盛り上がっています。
御者はソリには乗りません。ふたりが手綱と馬の口のそれぞれをもち、合戦の武者のごとく荒々しく追います。

一度に走るのは2・3頭ですがその迫力たるや。

第二障害は何腰も何腰もかけて、最後は人間もソリを引っ張って持ち上げ、ゴールラインでは言葉どおり馬も人もへとへとです。
ひとつのショーとして飽きさせないつくりになっていて、これは北海道にも見習ってほしいところですね。

さすがは「馬の里・遠野」というイベントでした。
それもこれも東北の人々と馬の近くて深いつながりがあってこそだと思います。
東北と馬の歴史をもっと掘り下げて知りたくなりました。



201211(日)

初日の出

輓馬×16

初日の出

今年はめでたく初日の出が拝めましたね。
日本では一部の地域でしか見れないと天気予報で言ってましたのでありがたさ3倍です!

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馬券が当たりますように・・・。

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去年と一昨年は雲でかなり上がってくるまで見えませんでしたしね

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ちなみにマイナス15℃くらいと思われ、

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自分の鼻息で鼻が凍ります

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馬橇に乗るミニチュアホースちゃんに遭遇。ラブリー



2011927(火)

ばんえいフクイズミ劇場!

輓馬×16

ばんえいフクイズミ劇場!

晩夏の重賞第47回岩見沢記念。

今季既に重賞2勝のカネサブラックが回避するも、重賞馬6頭・世代交代の先鋒を担う3頭が熱い火花を散らしました。

道中は馬場水分3.1%という数字の割には重めなのかスローペースな展開。
いつも通りホッカイヒカルが殿となり各馬ややばらけた位置取り。先頭のニシキダイジンに途中からホクショウダイヤが差を詰めます。

第二障害は後続が追いつくと同時にニシキダイジンが登坂開始。
その一腰目が6合目程で止まるのをを見て勢いのあるホクショウダイヤ・フクドリが攻めかけます。
しかしこれは明らかに早仕掛け。ふたつみっつと腰を重ねるも橇は上がらず。

早い仕掛けはフクイズミの末脚を意識してのことだと思いますが、ここでキタノタイショウ・ギンガリュウセイとともに仕掛けたフクイズミがあさっりと障害を越え、先頭で降りていくとは思わなかったでしょうね。
藤野騎手がさすがの騎乗でギンガリュウセイを天板に上げ、フクイズミとならんで降りるも末脚の差は歴然。
とても同じ橇を曳いているとは思えない足取りで突き放しました。
2着のギンガリュウセイとの差は11秒1。圧勝でした。

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10歳になって衰えたと言うよりも丸くなったという印象のフクイズミ。
前評判に応えきっちり勝ってくる彼女はもう気まぐれ娘という感じではありませんね。
特にここ3戦は文句の付けようのない貫禄勝ち。

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この調子を維持して北見記念でカネサブラックをも破って四大記念レース制覇を成し遂げるのかが今後の注目です。

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美貌も磨きがかかってきてます。

表彰式ではファンゾーンにフクちゃんの髪飾りが投げ入れプレゼントされフクイズミファンのお姉様方から歓声が上がっていました。



2011915(木)

今、共進会がアツイ! その1

輓馬×16

今、共進会がアツイ! その1

車に乗って門をくぐると

なにか言いたげなおっちゃんがこっちを見ている。

なんだかよく分からないけどとりあえず窓を開ける

ブワアーーーーーッッッ

!!!


おっちゃんに気を取られてるスキに横から顔に液体が浴びせられる

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消毒槽でした。

ここは音更アグリアリーナ
全道共進会の会場

苦笑いのおっちゃんは近づいてきて

「駐車場は左手になります」

いや!そんなの知ってるし!

おまえ、消毒トラップに引っかけるために立ってるだろ!


・・・
というげんなりなお出迎えのなか4年に一度の全道共進会が始まりました。


・・・・
・・・・
・・・・

初日は個体審査の部ということで1頭1頭出てきて審査を受ける。

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こんなかんじです

歩様審査もあります
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農用馬(重輓馬)だけでなく北海道和種の部・ポニーの部もあります。

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仔付きで出品されてるどさんこカワイイ!

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ちゅぱちゅぱ
しっぽにつながれてるのがキュート。
道産子独特のダンヅケってヤツですかね。

とここで遊んでばかりではないという所を見せないと行けませんね。
共進会には勉強で行ったのですよ。

重種馬の審査基準

一般外貌:各部の対象よく、低身で、特に体幅骨量に富み、体量豊かなもの

体質:性質温順で、飼養管理容易なもの

頭頸:性相の明らかなもの。頭は過重、過大でないもの。頸筋はよく発達して顎離れの良いもの。頸は太く、肩の移行もよく、牡にあっては筋肉の発達良好で適度の盛頸呈するもの

前躯:肩は適度の厚みを持って、付着の良いもの。胸は広く、深く、充実して胸幅の広いもの。肘筋良く発達して前膊の太いもの。各関節大きく、管は短く、蹄質良好なもの。前肢の肢の姿勢の正しいもの。

中躯:背は広く、肘良く開張し強大な長背筋を有するもの。腰は幅広く接合の良いもの

後躯:尻は長く、広く、適度の傾斜を有するもの。腰角間の幅広く多肉なもの。股、𦙾の筋肉良く発達して張りの良いもの。飛節は適度の角度を有し、関節の大きいもの。後肢の姿勢の良いもの。

歩様:整正で蹄歩確実歩幅十分なもの


・・・・・
・・・・・
えぇーーーーっと

暗号ですか?顎離れ??

いきなり挫折しそうだ!


まあ、もの知ってそうな人に尋ねてまわったところいくらか見えてきた。ポイントポイントをかみ砕くと下図のようになるようだ。

モデルは本別のアキバオーショウっ仔1歳。僕は一目惚れしましたが残念ながら最高位にはなれず。1等3席でした。

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腕太く、管短く。当然関節の適度な角度で姿勢の良いもの程よい。そして胸は広く。
肩の付き方と大腿の付け根の位置によって背中の長さと腹の長さは変わってくる。背短腹長が理想。
尻の長さも大腿の付け根と骨盤の形によって意外と個性が出てくる。長い方が筋肉の付きが良いようだ。特に若馬ではこれから成長する分の余裕が欲しいところ。成馬では逆に全体のバランスにあった作りがイイですね。
最後に首と頭。これは輓馬に独特のバランスがあるので特に注目。サラブレッドのような後から首を付けましたみたいな形ではなく首と体が一体化してますみたいなのがいわゆる首付きがいいとか肩の移行がいいとか言うヤツでしょう。
頭の大きさは大きい小さいも大事だけどそれ以上に首とのバランス。バランスが良くないと首の振りを使って荷物を運べない。

肉付きをみるなら太ももの内側と外側である内よろ・外よろ。

こんなところかと
あと、馬の下から上へと見ていくのが評価を間違えないコツらしい。



道産子はまた微妙に違う
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道産子の最大の特徴は側対歩(ぢみち・あいび)と後肢のX状姿勢。山道を歩くのに適したもののようだ。あと農用馬が輓曳なら北海道和種は駄載という違いがあり、それがもろに体型にでてくる。


これを踏まえていざ2日目の比較審査へ

まずはポニーの部
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ポニーの見方はぜんぜんわかりません・・・・
そもそも日本ポニーは何用のものなんでしょうか?
炭鉱で使役?乗馬??愛玩???

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よく分かりませんが人もたくさん集まって盛り上がってきたしカワイイから良しとしましょう。

続いて道産子の部

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優勝はこの函館の河原毛ちゃん。
うんうん。道産子っぽい。

共進会はそれぞれの馬の良さを競うのと同時に、これからどういう姿を目指して馬を作っていけばいいかという方向性・見本を審査員が生産者に見せる場でもあります。

こうして馬の改良が進んでいくんですね。

ちなみに遅くなりましたが審査員のご紹介。
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十勝牧場の岡先生(中右)
北海道大学の近藤先生です(中左)

近藤先生は自分の高校の時の愛読書「馬の動物学」の著者でいらっしゃる。はっきり言ってファンです。まさかこんなとこでお会いすることになるとは。というかこんな怪しい独特なオーラを持ったお方とは!

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そしていよいよ農用馬の部
農用馬の部は3歳以上雌仔付き・2歳雌・1歳雌に分かれて1番を決め、最後にそれぞれの一番から農用馬の部の一番・全体の最高位を決めます。

1歳馬の部
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審査中。ドキドキ。

さあ1等1席を発表します

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でーん

気品あるたたずまいのアキバっ仔をおしのけて1席を取ったのはいかにも輓馬らしい雄大な首付きの池田のグレイトジャイナーっ仔。

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馬もドヤ顔。

失敗したことに写真がないのですがこの日の最高位を受賞したのは仔付きの部1等1席のタワノアスカ。タワノアヤカのお姉さんです。タワノアヤカに似た親子とものダイナミックなな馬格がカッコカワイかったです。
ちなみに仔馬はオホーツクブルーの子でした。



2010618(金)

シルクタロー

輓馬×16

シルクタロー

6月19日4R 16:05発走 2歳新馬戦 出走!

シルクタローいよいよデビューします!

出走表外部リンク


写真の右、尾花栗毛のイケメンホースが今話題の100人の息子タロちゃんことシルクタローです。(少尉さん撮影)

タロちゃんには友だち100人ならぬ馬主さん100人がいます。
つまりばんえい競馬初の一口馬主制の馬なのです!

一口馬主というのは、馬主になりたいけど何百万もする馬を買うほどお金に余裕がないと言う人のためにクラブが馬を買い、それに複数のクラブ会員が出資するというもの(今回はシルクホースクラブさんが行っています)。

タロちゃんは100口の募集だったので馬を買うお金も馬を厩舎に預けるのにかかるお金も100分の1だけ出せば馬主になれるのです。
もちろん賞金による儲けも100分の1ですが。

正直な話、ばんえいの一口馬主で儲けるのはなかなか難しいと思われます。今回はそういう説明もしたうえで集まった馬主さんということで、ばんえい競馬を応援したいという方々なのだと思います。

ばんえい競馬の一口馬主のメリットは
・世界でここだけしかない競馬の馬主になれる
・月に2回くらいのペースで出走してくれる
・けがが少ない
・サラブレッドよりも長い間活躍する馬が多い
・馬の値段・厩舎に預ける費用が安い

逆にデメリットは
・賞金が少ない
・今のところ一頭しかいなく、馬が選べない
・ばんえい競馬がよく分からない

といったところでしょうか。

さて、当の本人シルクタローですが、聞いたところによりますととってもまじめな子だそうです。
ばんえい競馬は気性、というか根性が勝負の分かれ目ですので期待して良いのではないでしょうか。
趣味はお昼寝というのもスクスク育ってくれそうです。

新馬はデビュー→勝利馬どうしのレースor未勝利戦→A~Cランク戦というふうに格付けされていきます。
そしてさらにAランクで入賞を繰り返すような馬たちによる特別戦・重賞戦がしばらくすると行われるようになります。
輓馬は成長が晩成型の馬が多いので焦ることはないのですが、タロちゃんはまず1勝が目標ですね。
もちろん勝てなくても安心してください。勝つと逆に次から相手が強くなって活躍できないというのもありますし。



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ハム
輓馬やポニーを愛でつつ、愛車Peugeot206S16のプー条ジョースケとともに東北の温泉を巡ったり巡らなかったりする日記

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でも帯広から東北に移住のためばんえい競馬の話はちょっとお休みなのね

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