文化と科学(6)


20131228(土)

岩手県花巻地方の馬玩「忍び駒」


岩手県花巻地方の馬玩「忍び駒」

プチ引越しに花巻の郷土玩具「忍び駒」をもらいました。
花巻地域では、愛情を運び思いを通じてくれる使者として藁で作られた馬が信仰されています。
本来は人目につかぬように観音様にお供えし、願いがかなうと色とりどりの布を着せ再び供えるそうです。

チャグチャグ馬っこやオシラサマにもあるように、馬を身近かつ神聖なものと考え、きれいに着飾ってまつるという風習は岩手の人々の間での自然なものなのですね。

今回は新しい家との出会いをありがとうです。



20101219(日)

古書!!


古書!!

大先輩のT先生の蔵書を処分するとのことでたくさんいただいてきました!

神田の古書店でも手に入らなさそうな貴重なものもあります。もはやお宝ですね。

その中でもおもしろそうなのをピックアップ

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馬(藤田秀司・秋田文化出版社)
馬と人の文化史(Jクラットンブロック・東洋書林)
故事馬百話(多久弘一・ちくま文庫)

人と馬とのつながりは競馬や乗馬だけではありません。
人の生活に深く根付いている馬。彼らを知ることは人の暮らしを見つめ直すことでもあると思います。

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馬を食う(植竹伸太郎・銀河書房)
人・他界・馬(小島攖禮・東京美術)
馬産小史1964(十勝農協連)
馬(岩波写真文庫)

「馬を食う」と「人・他界・馬」は独特な観点から馬を見ていますね。
「馬産小史」は45年前のもの!
「馬」は昔図書館で見た時から欲しい本でした。特に注目は昭和初期の馬市、獣医療、屠場、大阪駅の荷馬車。
日本通運株式会社が4000頭の輓馬を飼っていたというのですから驚きですね。



2009425(土)

五重勝入門?


いよいよ2009年度ばんえい十勝開幕です!

・・・・が、今年は競馬場の施設などでの新しい試みはそれほどなさそう(宣伝していないだけか?)ですね。
今年度のばんえい十勝はとにかく「5重勝馬券導入」で勝負のようです。
さてさてさて、中央競馬にも他の地方競馬にもないこの五重勝とはどんな馬券なのでしょうか?


とりあえずネットで「重勝馬券」と検索すると、「最大2億円」という言葉が目に付くと思います。
これは何が言いたいのかというと、的中者がいない場合次回に配当金が繰り越される「キャリーオーバー制」が導入されることを言っているのです。

今までの馬券は中央競馬でも地方競馬でも的中者がいない場合「特払い」と言って100円のハズレ馬券に70円(控除率を引いた額)の払い戻しがされます。
キャリーオーバー制とはこれを行わずその分次回の払い戻しが増えるのです。

つまりキャリーオーバーしているときに買った方がお得な気がして売り上げが伸びるはずというわけです。実際は的中者も多くなって払戻はそれほど変わらないかもしれませんが。

2億円というのはあくまで上限であって、新聞などでも2億円!2億円!と騒いでますが、この数字に関してはたいした意味はないです。
というか、むしろ上限を超えた場合、その分は全て胴元が儲ける。つまり控除率が上がると言うことなのでは?
毎回キャリーオーバーするわけではないですし、溜まっていてもたくさんの的中者が出ればその分オッズは下がるのだと思います。

が、しかし!
5レースの1着を当てるのが難しいことには変わりなく、その分払い戻し額が高額になることは間違いないと思われます。

日本にはなじみが薄い重勝式馬券ですが、シンガポールなどのDouble、香港のTreble・Six up、イギリスなどのJackpot、アメリカなどのPick 6等々、
さらには日本の競輪にチャリロトがあるように決して新しい投票方式と言うわけではないです。
で、海外のは調べるのがめんどくさいので、wikipediaを見ると、6重勝である『ニューヨークの「ピック6」で2003年の平均配当金額が約338万円、最高は約9200万円であった』と書いてある。おそらくアメリカの競馬も8頭から10頭、多くても12頭くらいだと思われるので比較に良い(?)。

単純に考えて確率は五重勝が10の5乗、つまり十万分の一。六重勝が10の6乗、つまり百万分の一。
10倍当たりやすいから配当金も10分の1以下と考えて5重勝の平均が20万円くらい(???)。

ん?ちょい待ち。
pick6は2ドル単位のはず。と言うことは2ドル買っての平均払戻が338万円ということか?

海外競馬には詳しくないので結局良く分からなくなりましたが、まあ平均で10万円くらいにはなるのではないかと。うーん?
ここらへんきっちり分析している人がいたらおしえてください。
オッズパークの人たちはどんな感じで試算しているのだろうか?

チャリロトも良くわからんwww

なので数字の話はこれで打ち切り。


3連単ではなく5重勝を選んだ理由はやはり新規ファン層の開拓でしょう。
宝くじ感覚で馬券を買ってもらおうという考えだと思います。
なのでここはキャリーオーバーで話題性を作りたいところ!

キャリーオーバーを増やすには単純に単価を200円なり500円なりに上げれば大丈夫だと思われます。これにより買われる点数が減ればキャリーオーバーしやすく、より宝くじ感覚となります。

次に実際に買うことを考えてシミュレーションしてみましょう。
まず、まじめに馬券として買う場合、堅いレースを固定して、荒れそうなレースでは何頭か選ぶ流し的な馬券を買うことになるでしょう。
つまり、「1着を当てるレース」と「1着にこない馬を切り捨てるレース」を組み合わせて少なめの点数であたりを手に入れたいと思うのです。


以上を踏まえて(?)開幕日の7Rから11Rで予想!

7R 格の差で6アサノベッカム
8R 3マルオツヨシ、4オオノトップ、8ミノルユウセンの三つ巴
9R 5マックスセンプー、6ハマカツに期待
10R 消去法で3,6,8,10
11R 7エンジュオウカンで堅い

これでマルチで買うと・・・24通り!一番人気でもない限りトリガミにはならんでしょう。
まあ当たらないでしょうがね。
でもやっぱり単勝は小細工なしでおもしろいです。


最後に
なぜ誰もが途中で飽きるような長ったらしい馬券に関する文を書いたかというと、自分は馬券は人間を映す鏡であると考えているからです。
堅い馬券でコツコツ儲ける人、大穴狙いの人、しっかり抑えを買う人、一点勝負の人などなど、馬券は実に良くその人の性格や気分を映します。

人間の内面を映す鏡。人はそれを芸術と呼びます。
馬券術を磨くことは自分を磨くことです。自分らしい馬券、そしてできればプラスになる馬券を買うために研究していきましょう!

以上馬券の科学でした。









2009225(水)

ばんえい競馬を科学するセミナーに行ってきました


今忙しいので詳細は省略・・・

とりあえず大変おもしろいセミナーでした。なんといっても世界でも帯広でしか聞けないセミナーです。

会場にはばんえい競馬の調教師や騎手などの関係者もかなりの人数見られ、特に輓馬のトレーニングに関する十勝牧場の岡氏や馬の飼養管理などを含めた輓馬の疾病についての競馬場診療所の森田氏の講演は関係者らにも好評のようでした。
関係者の勉強熱心さが伺えますね。
ぼくの前の席にいたA騎手とO騎手はうーむ難しすぎると言っていましたが・・・

全体的にけっこう難しいことをやっていましたが、馬に関わったことのある方々や一般の競馬ファンでも競走だけでなく馬の生態や管理に興味のある方なら楽しめる内容であったと思います。

また最後の質疑応答ではばんえい競馬にも返し馬のような準備運動があった方がよいのではと議論されていました。
昔何かの本か講演かで輓馬の場合準備運動はなくても大丈夫みたいなことを聞いた気がするのですがはっきりと覚えていません。(最近こんなんばっかりだな・・・)
心拍数が急に上がっても大丈夫みたいな事だったと思うのですが・・・?
実際、今現在なくてもほとんどレース中の馬の故障というのはないので(この前あったばかりですが・・・)大丈夫かなとは思いますが、柏村教授もおっしゃっていたように準備運動はあって損はないと思われますので研究しつつ取り入れていけるようになればいいんじゃないでしょうか。

このような集まりから学術的により盛んになることによって
ばんえい競馬が発展していくことは十分にあると思います。
また、今回のセミナーの柱でもある虐待問題について、今日聞いた人々が他の人々に説明することによってより多くの理解が得られるのではないかと思います。

ただ、内輪でやっている感は否めません。
ばんえい競馬に興味のある人がさらに詳しくなるのももちろん大切なのですが、もっとたくさんの人にばんえいを知ってもらいたい、興味をもってもらいたいというのがあります。
もっと他の団体とのコラボ企画のようなものや、畜大や他の大学での授業に取り入れるなどの工夫が必要ではないでしょうか。



2009217(火)

ばんえい競馬を平成百景に


バレンタインはサッパリでしたね。
チョコがもらえず・・・・じゃなかった、鉄板と思っていたアヤカが沈み勝ったのはウイナーミミ、さらには掲示板もないと思ったスーパーコマチが3着。
女心の勉強が必要なようです。
そういえばヒロインズカップもダメだった・・・


さて、気を取り直して
「平成百景 あなたが選ぶ、新時代の日本の風景」(読売新聞)
投票→http://www.yomiuri.co.jp/feature/heisei100/index.htm#chukan外部リンク
十勝代表(?)のばんえい競馬は中間発表では100位以内に入っていません!!

ばんえい競馬は北海道開拓を起源に持つもので、つまり北海道に暮らしている人々とは切っても切れない関係なのです。
もちろん開拓者達は道外の人間なので道外の人々のフロンティアスピリットにも関係があります。
馬たちはその時代時代に人間が必要とする力を与えてくれました。
ある時は戦いに、またある時は漁業に、通信に、運搬に、農業に・・・
馬は人間のパートナーであり、人間を映す鏡でもあります。

厳しい自然の中、困難に勇敢に立ち向かっていく十勝の開拓者達の魂が今も輓馬たちには宿っており、輓馬たちは日本が世界に誇れる世界一力の強い馬なのです。

自分たちを映す鏡が世界一だなんてうれしくないですか?

みなさんぜひ投票お願いします。
投票すれば抽選でプレゼントもあるみたいです。

他にも
家の中に馬小屋がある曲屋や柳田国男の遠野物語、バケツジンギスカン、セルフランセなどが出品される乗用馬の馬市で有名な遠野。
在来馬である御崎馬が半野性的に暮らしている都井岬。
かつて馬の生産が盛んだった小岩井農場など

馬関連スポットもノミネートされています。
応援よろしくお願いします。



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ハム
輓馬やポニーを愛でつつ、愛車Peugeot206S16のプー条ジョースケとともに東北の温泉を巡ったり巡らなかったりする日記

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でも帯広から東北に移住のためばんえい競馬の話はちょっとお休みなのね

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