2011717(日)

初期馴致の見学に行ってきました


初期馴致の見学に行ってきました

今まで見たことも聞いたこともないような馴致を見せてやる!

と、言われて大樹の牧場でちょっと変わった馴致を見せていただきました。

変わった馴致と言われるとアメリカとかのナチュラルホースマンシップみたいなものかなと思いましたが、全くのオリジナル馴致でした!

馬の弱いところを指さすことで馬を操作し、馬の集中力を高めたところで我慢することを教え、馬を繋ぎもせずに鞍を付けるところと、馬を寝かせることでおとなしくさせるところが特に面白かったです!

最初は放牧場で捕まえるのも大変だった新種馬が1時間半で鞍と人を乗せて歩くまでになっていました。


以下は調教法のメモ

指:馬を人に対してまっすぐに立たせる。弱いところを指さす事によって、コッチの言う事を聞かない場合はプレッシャーを与える。人のほうを常に向くことで集中力が高まる。指から気を発射してるとしか思えないくらい馬が言うことを聞く

首:無口の下側につけた引き綱を引っ張るのは、野生馬が順位が下の馬に対して首根っこを噛んで服従させるのと同じ効果なのかもしれない。

我慢:一箇所にじっと留まるように教える。手綱を放したらずっとに立ってるようにしたい。初心者の乗り降りでも動かないくらい。前足が我慢できずに動くなら前足を、腰から横に逃げるようなら腰を指さす。よく褒める。よく声をかける。

ニュートラル:立ってられるようになったら鞍などになれさせるためにわざとゼッケンを投げつけたりして同じく我慢させる。この際の立ち位置は馬が前にもいかない後ろにもいかない位置が人馬ともに安全。

腹:触ったときにビクッとなるようではダメ。馬は過度に緊張していて腹帯を締めるなんてムリ。寝かした後は不思議とビクっとしなくなる。

鞍:馬が納得したら馬をつながなくても鞍をつけられる。この時腹帯をきつく締めない。胸がいやウエスタン鞍の後ろの帯も付ける。物を有効に使えば腹帯が緩くても鞍がずり落ちない。

ロングレーン:常に馬の後ろにいる。馬が人を見ようと体を曲げてくるが見えないように隠れる(かなりのフットワークが必要)。前にまっすぐゆっくり歩いたら褒める。

乗る:重いものが乗っても我慢できるようになったら乗る。最初は馬の好きなように歩かせる。リズムを声でとりながら歩かせる。我慢が分かっていれば意外とスンナリも。

寝かす:片側の前肢を調馬索のようなものでたたんだ状態で固定し、それをサドルの角にかけてロングレーンと一緒に持つ。逆のほうに首を曲げさせるとバランスが崩れるので寝ようとする。いろいろ頑張ると寝かせられる(鞍は汚れちゃう)。一度寝たら簡単には起きられない。ここで馬が起きれるように手助けしてやると何故か馬と人の信頼関係が出来る


一回寝かせると観念したようにおとなしく言うことを聞くようになる。寝かせた状態で削蹄したりすることも可能。

やんちゃな馬ほど観念しやすいとか、
やんちゃな馬ほどハミはやりやすいとか、
ロバや道産子はなかなか観念しないとか。
逆にサラブレットはやりやすいらしい。

それぞれの馬の個性に合わせて馴致する。
80歳でもできる馴致を目指す。






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