2011年9月15日(木)
今、共進会がアツイ! その1
輓馬×16

車に乗って門をくぐると
なにか言いたげなおっちゃんがこっちを見ている。
なんだかよく分からないけどとりあえず窓を開ける
ブワアーーーーーッッッ
!!!
おっちゃんに気を取られてるスキに横から顔に液体が浴びせられる
消毒槽でした。
ここは音更アグリアリーナ
全道共進会の会場
苦笑いのおっちゃんは近づいてきて
「駐車場は左手になります」
いや!そんなの知ってるし!
おまえ、消毒トラップに引っかけるために立ってるだろ!
・・・
というげんなりなお出迎えのなか4年に一度の全道共進会が始まりました。
・・・・
・・・・
・・・・
初日は個体審査の部ということで1頭1頭出てきて審査を受ける。
こんなかんじです
歩様審査もあります

農用馬(重輓馬)だけでなく北海道和種の部・ポニーの部もあります。
仔付きで出品されてるどさんこカワイイ!
ちゅぱちゅぱ
しっぽにつながれてるのがキュート。
道産子独特のダンヅケってヤツですかね。
とここで遊んでばかりではないという所を見せないと行けませんね。
共進会には勉強で行ったのですよ。
重種馬の審査基準
一般外貌:各部の対象よく、低身で、特に体幅骨量に富み、体量豊かなもの
体質:性質温順で、飼養管理容易なもの
頭頸:性相の明らかなもの。頭は過重、過大でないもの。頸筋はよく発達して顎離れの良いもの。頸は太く、肩の移行もよく、牡にあっては筋肉の発達良好で適度の盛頸呈するもの
前躯:肩は適度の厚みを持って、付着の良いもの。胸は広く、深く、充実して胸幅の広いもの。肘筋良く発達して前膊の太いもの。各関節大きく、管は短く、蹄質良好なもの。前肢の肢の姿勢の正しいもの。
中躯:背は広く、肘良く開張し強大な長背筋を有するもの。腰は幅広く接合の良いもの
後躯:尻は長く、広く、適度の傾斜を有するもの。腰角間の幅広く多肉なもの。股、𦙾の筋肉良く発達して張りの良いもの。飛節は適度の角度を有し、関節の大きいもの。後肢の姿勢の良いもの。
歩様:整正で蹄歩確実歩幅十分なもの
・・・・・
・・・・・
えぇーーーーっと
暗号ですか?顎離れ??
いきなり挫折しそうだ!
まあ、もの知ってそうな人に尋ねてまわったところいくらか見えてきた。ポイントポイントをかみ砕くと下図のようになるようだ。
モデルは本別のアキバオーショウっ仔1歳。僕は一目惚れしましたが残念ながら最高位にはなれず。1等3席でした。
腕太く、管短く。当然関節の適度な角度で姿勢の良いもの程よい。そして胸は広く。
肩の付き方と大腿の付け根の位置によって背中の長さと腹の長さは変わってくる。背短腹長が理想。
尻の長さも大腿の付け根と骨盤の形によって意外と個性が出てくる。長い方が筋肉の付きが良いようだ。特に若馬ではこれから成長する分の余裕が欲しいところ。成馬では逆に全体のバランスにあった作りがイイですね。
最後に首と頭。これは輓馬に独特のバランスがあるので特に注目。サラブレッドのような後から首を付けましたみたいな形ではなく首と体が一体化してますみたいなのがいわゆる首付きがいいとか肩の移行がいいとか言うヤツでしょう。
頭の大きさは大きい小さいも大事だけどそれ以上に首とのバランス。バランスが良くないと首の振りを使って荷物を運べない。
肉付きをみるなら太ももの内側と外側である内よろ・外よろ。
こんなところかと
あと、馬の下から上へと見ていくのが評価を間違えないコツらしい。
道産子はまた微妙に違う

道産子の最大の特徴は側対歩(ぢみち・あいび)と後肢のX状姿勢。山道を歩くのに適したもののようだ。あと農用馬が輓曳なら北海道和種は駄載という違いがあり、それがもろに体型にでてくる。
これを踏まえていざ2日目の比較審査へ
まずはポニーの部
ポニーの見方はぜんぜんわかりません・・・・
そもそも日本ポニーは何用のものなんでしょうか?
炭鉱で使役?乗馬??愛玩???
よく分かりませんが人もたくさん集まって盛り上がってきたしカワイイから良しとしましょう。
続いて道産子の部

優勝はこの函館の河原毛ちゃん。
うんうん。道産子っぽい。
共進会はそれぞれの馬の良さを競うのと同時に、これからどういう姿を目指して馬を作っていけばいいかという方向性・見本を審査員が生産者に見せる場でもあります。
こうして馬の改良が進んでいくんですね。
ちなみに遅くなりましたが審査員のご紹介。
十勝牧場の岡先生(中右)
北海道大学の近藤先生です(中左)
近藤先生は自分の高校の時の愛読書「馬の動物学」の著者でいらっしゃる。はっきり言ってファンです。まさかこんなとこでお会いすることになるとは。というかこんな怪しい独特なオーラを持ったお方とは!
そしていよいよ農用馬の部
農用馬の部は3歳以上雌仔付き・2歳雌・1歳雌に分かれて1番を決め、最後にそれぞれの一番から農用馬の部の一番・全体の最高位を決めます。
1歳馬の部
審査中。ドキドキ。
さあ1等1席を発表します
でーん
気品あるたたずまいのアキバっ仔をおしのけて1席を取ったのはいかにも輓馬らしい雄大な首付きの池田のグレイトジャイナーっ仔。
馬もドヤ顔。
失敗したことに写真がないのですがこの日の最高位を受賞したのは仔付きの部1等1席のタワノアスカ。タワノアヤカのお姉さんです。タワノアヤカに似た親子とものダイナミックなな馬格がカッコカワイかったです。
ちなみに仔馬はオホーツクブルーの子でした。
なにか言いたげなおっちゃんがこっちを見ている。
なんだかよく分からないけどとりあえず窓を開ける
ブワアーーーーーッッッ
!!!
おっちゃんに気を取られてるスキに横から顔に液体が浴びせられる

ここは音更アグリアリーナ
全道共進会の会場
苦笑いのおっちゃんは近づいてきて
「駐車場は左手になります」
いや!そんなの知ってるし!
おまえ、消毒トラップに引っかけるために立ってるだろ!
・・・
というげんなりなお出迎えのなか4年に一度の全道共進会が始まりました。
・・・・
・・・・
・・・・
初日は個体審査の部ということで1頭1頭出てきて審査を受ける。

歩様審査もあります

農用馬(重輓馬)だけでなく北海道和種の部・ポニーの部もあります。


しっぽにつながれてるのがキュート。
道産子独特のダンヅケってヤツですかね。
とここで遊んでばかりではないという所を見せないと行けませんね。
共進会には勉強で行ったのですよ。
重種馬の審査基準
一般外貌:各部の対象よく、低身で、特に体幅骨量に富み、体量豊かなもの
体質:性質温順で、飼養管理容易なもの
頭頸:性相の明らかなもの。頭は過重、過大でないもの。頸筋はよく発達して顎離れの良いもの。頸は太く、肩の移行もよく、牡にあっては筋肉の発達良好で適度の盛頸呈するもの
前躯:肩は適度の厚みを持って、付着の良いもの。胸は広く、深く、充実して胸幅の広いもの。肘筋良く発達して前膊の太いもの。各関節大きく、管は短く、蹄質良好なもの。前肢の肢の姿勢の正しいもの。
中躯:背は広く、肘良く開張し強大な長背筋を有するもの。腰は幅広く接合の良いもの
後躯:尻は長く、広く、適度の傾斜を有するもの。腰角間の幅広く多肉なもの。股、𦙾の筋肉良く発達して張りの良いもの。飛節は適度の角度を有し、関節の大きいもの。後肢の姿勢の良いもの。
歩様:整正で蹄歩確実歩幅十分なもの
・・・・・
・・・・・
えぇーーーーっと
暗号ですか?顎離れ??
いきなり挫折しそうだ!
まあ、もの知ってそうな人に尋ねてまわったところいくらか見えてきた。ポイントポイントをかみ砕くと下図のようになるようだ。
モデルは本別のアキバオーショウっ仔1歳。僕は一目惚れしましたが残念ながら最高位にはなれず。1等3席でした。

肩の付き方と大腿の付け根の位置によって背中の長さと腹の長さは変わってくる。背短腹長が理想。
尻の長さも大腿の付け根と骨盤の形によって意外と個性が出てくる。長い方が筋肉の付きが良いようだ。特に若馬ではこれから成長する分の余裕が欲しいところ。成馬では逆に全体のバランスにあった作りがイイですね。
最後に首と頭。これは輓馬に独特のバランスがあるので特に注目。サラブレッドのような後から首を付けましたみたいな形ではなく首と体が一体化してますみたいなのがいわゆる首付きがいいとか肩の移行がいいとか言うヤツでしょう。
頭の大きさは大きい小さいも大事だけどそれ以上に首とのバランス。バランスが良くないと首の振りを使って荷物を運べない。
肉付きをみるなら太ももの内側と外側である内よろ・外よろ。
こんなところかと
あと、馬の下から上へと見ていくのが評価を間違えないコツらしい。
道産子はまた微妙に違う

道産子の最大の特徴は側対歩(ぢみち・あいび)と後肢のX状姿勢。山道を歩くのに適したもののようだ。あと農用馬が輓曳なら北海道和種は駄載という違いがあり、それがもろに体型にでてくる。
これを踏まえていざ2日目の比較審査へ
まずはポニーの部

そもそも日本ポニーは何用のものなんでしょうか?
炭鉱で使役?乗馬??愛玩???

続いて道産子の部

優勝はこの函館の河原毛ちゃん。
うんうん。道産子っぽい。
共進会はそれぞれの馬の良さを競うのと同時に、これからどういう姿を目指して馬を作っていけばいいかという方向性・見本を審査員が生産者に見せる場でもあります。
こうして馬の改良が進んでいくんですね。
ちなみに遅くなりましたが審査員のご紹介。

北海道大学の近藤先生です(中左)
近藤先生は自分の高校の時の愛読書「馬の動物学」の著者でいらっしゃる。はっきり言ってファンです。まさかこんなとこでお会いすることになるとは。というかこんな怪しい独特なオーラを持ったお方とは!

農用馬の部は3歳以上雌仔付き・2歳雌・1歳雌に分かれて1番を決め、最後にそれぞれの一番から農用馬の部の一番・全体の最高位を決めます。
1歳馬の部

さあ1等1席を発表します

気品あるたたずまいのアキバっ仔をおしのけて1席を取ったのはいかにも輓馬らしい雄大な首付きの池田のグレイトジャイナーっ仔。

失敗したことに写真がないのですがこの日の最高位を受賞したのは仔付きの部1等1席のタワノアスカ。タワノアヤカのお姉さんです。タワノアヤカに似た親子とものダイナミックなな馬格がカッコカワイかったです。
ちなみに仔馬はオホーツクブルーの子でした。
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