2008年5月23日(金)
虫・虫・虫
2008年5月22日(木)
動物にも白髪があるの?
動物のへぇ~×8

先日、生まれて初めて白髪を染めました。年ですね。
黒毛の人間は必ず白髪が生えます。よね!
白髪になるしくみは、色素細胞(メラノサイト)のはたらきが、何らかの原因で弱まったり消失したりして、髪を黒くするメラニン色素がつくれなかったためと考えられています。何らかの原因とは加齢(年をとるということ)だったり、ストレスだったり。
本当の原因は分かっているようで、実は分かっていないのです。
原因が解明されれば、白髪は無くなるのかもしれませんね。
白髪を染めながら、動物の白髪のことを考えてみました。
動物にも白髪があるのでしょうか?
はい、あります。
ただし、人間のように真っ白になることはありません。
(これも不思議ですよね?)
今いるチンパンジーは、そんなに年寄りではありませんがよく見ると白髪が生えています。
ヤワラ(平成14年と平成20年)
コウタ(平成14年と平成20年)
平成14年と平成20年(今年)を比べると少し白髪が増えています。
逆に顔にはメラニンが沈着して黒くなっています。
ニホンザルも白くなるのですが、黒毛ではないので、分かりづらいです。
やはり、黒髪だと白髪が目立つんですね。
ゴリラも年をとると、白髪になります。ただし、人間のロマンスグレイのように良い意味で使われています。シルバーバックと!これは順位の高いオスゴリラによく見られるもので背中が銀色に輝いています。ゴリラの中でも一目置かれているようです。
サルの話ばかりでしたが、他の動物はどうでしょうか?
黒い毛を持つ犬を飼われている方は実感されている方もいるでしょう。年と共に毛の色が抜けていくのを!やはり、黒毛は色が抜ける事で目立ちます。
その他の動物はと言うと、そんなには劇的に白髪にはならないんですね。色が薄くなる程度です。
ライオンは20年生きればだいたい天寿です。おびひろ動物園のライオンは2頭とも今年で17才、そこそこ年寄りですが白髪がありますか?
平成14年と平成20年のトラ、ほとんど変わらないですね。
年をとって真っ白い動物ってあまり見ないですよね。しま模様の無くなったシマウマとか、真っ白なパンダとか。
あなたは違いますから!
老いと関係なく白い動物はいます。
ホッキョクグマやヒツジ、季節的にはホッキョクギツネやユキウサギなど。赤ちゃんの時のアザラシもそうですね。部分的に白い動物もいます。シマウマやジャイアントパンダ、スカンクなど。トラだって実は白い毛があるんですよ。今度絵を描くときの参考にしてください。
哺乳類以外の動物はどうでしょうか?
だいたい、白髪と言うくらいですから、毛がなければ白髪が生えません。
と言うわけで獣(毛もの)(哺乳類のこと)にしか、白髪が生えません。
うーん、毛とは違いますが、鳥には羽がありますね。羽毛とも言いますね。
鳥はどうでしょうか?
白髪とはいきませんが、年をとるとやはり色が薄くなるようです。
オジロワシは年令を重ねるごとに、頭から胸にかけての上半身が濃い茶色から薄い茶色になっていきます。
今日はちょっと大作でした。次回からはもう少し短めで行きたいと思います。
今回のような「動物のへぇ〜」や「動物園のへぇ〜」を新シリーズとしていきたいと思います。
今回は散髪ネタから入ったわけですが、人間だけ(ヒツジもですね)なぜ、髪の毛が伸び続けるのでしょうか?不思議!
トップの写真は「新緑と青空」、新緑と青空ってキレイですよね。本文とはまったく関係がありません。
黒毛の人間は必ず白髪が生えます。よね!
白髪になるしくみは、色素細胞(メラノサイト)のはたらきが、何らかの原因で弱まったり消失したりして、髪を黒くするメラニン色素がつくれなかったためと考えられています。何らかの原因とは加齢(年をとるということ)だったり、ストレスだったり。
本当の原因は分かっているようで、実は分かっていないのです。
原因が解明されれば、白髪は無くなるのかもしれませんね。
白髪を染めながら、動物の白髪のことを考えてみました。
動物にも白髪があるのでしょうか?
はい、あります。
ただし、人間のように真っ白になることはありません。
(これも不思議ですよね?)
今いるチンパンジーは、そんなに年寄りではありませんがよく見ると白髪が生えています。




平成14年と平成20年(今年)を比べると少し白髪が増えています。
逆に顔にはメラニンが沈着して黒くなっています。
ニホンザルも白くなるのですが、黒毛ではないので、分かりづらいです。
やはり、黒髪だと白髪が目立つんですね。
ゴリラも年をとると、白髪になります。ただし、人間のロマンスグレイのように良い意味で使われています。シルバーバックと!これは順位の高いオスゴリラによく見られるもので背中が銀色に輝いています。ゴリラの中でも一目置かれているようです。
サルの話ばかりでしたが、他の動物はどうでしょうか?
黒い毛を持つ犬を飼われている方は実感されている方もいるでしょう。年と共に毛の色が抜けていくのを!やはり、黒毛は色が抜ける事で目立ちます。
その他の動物はと言うと、そんなには劇的に白髪にはならないんですね。色が薄くなる程度です。



年をとって真っ白い動物ってあまり見ないですよね。しま模様の無くなったシマウマとか、真っ白なパンダとか。

老いと関係なく白い動物はいます。
ホッキョクグマやヒツジ、季節的にはホッキョクギツネやユキウサギなど。赤ちゃんの時のアザラシもそうですね。部分的に白い動物もいます。シマウマやジャイアントパンダ、スカンクなど。トラだって実は白い毛があるんですよ。今度絵を描くときの参考にしてください。
哺乳類以外の動物はどうでしょうか?
だいたい、白髪と言うくらいですから、毛がなければ白髪が生えません。
と言うわけで獣(毛もの)(哺乳類のこと)にしか、白髪が生えません。
うーん、毛とは違いますが、鳥には羽がありますね。羽毛とも言いますね。
鳥はどうでしょうか?
白髪とはいきませんが、年をとるとやはり色が薄くなるようです。

今日はちょっと大作でした。次回からはもう少し短めで行きたいと思います。
今回のような「動物のへぇ〜」や「動物園のへぇ〜」を新シリーズとしていきたいと思います。
今回は散髪ネタから入ったわけですが、人間だけ(ヒツジもですね)なぜ、髪の毛が伸び続けるのでしょうか?不思議!
トップの写真は「新緑と青空」、新緑と青空ってキレイですよね。本文とはまったく関係がありません。
この記事のURL|2008-05-22 16:26:38
2008年5月18日(日)
ハッピ
ホッキョクグマ×93

一昨日の「奇跡の動物園」、ご覧になりましたか?私は3本目にして、初めて見ました。動物園の内情をよく表してますよね。来年はいよいよ映画の公開ですね。ドラマもあるのでしょうか?
一昨日のドラマに出てきたホッキョクグマのハッピ、実はおびひろ動物園のピリカと関係があるんですよ。
ハッピはピリカの大叔母さんになります。(お祖父さんの姉妹)
下図参照

日本国内では、繁殖に一番成功している家系になります。
国内でホッキョクグマの繁殖に初めて成功したのは旭山動物園のシロウとユキで1974年のことでした。その後このペアは数頭繁殖に成功し1979年にピリカのお祖父ちゃんのシロー(旭山ではダイ、別府ではポールと呼ばれていました)、1981年にハッピが生まれています。
シローは別府ワンダーラクテンチでメス(現クーニャ、レオマワールドで飼育中)の間にララとルルを産み、ララは札幌でデナリとの間にピリカを産みました。
シロウとユキから数えてピリカは4世代目(ひ孫)になります。今後、さらに世代を重ねていければいいなと願っています。
そのためには、あと3〜4年後にはお嫁さんを迎えなければなりません。お嫁さんはどこにいるのでしょうか?
実はホッキョクグマの繁殖は飼育下ではなかなかうまくいっていません。21世紀に入ってから2006年末までに国内ではのべ12回の出産で17頭生まれています。しかし、育ったのは円山動物園のデナリとララのペアから生まれたツヨシ(現在は釧路市動物園で飼育中)とピリカだけです。
おびひろ動物園も過去コロとメリーの間に、1974年から1984年の間に8回の出産で11頭生まれていますが、全て失敗に終わっています。
コロの頭骨
残念ながら死亡した子ども
世界的に見てもやはりホッキョクグマの繁殖は順調とは行きません。
みなさんもドイツのホッキョクグマのクヌートとフロッケのニュースをご覧になったことがあると思います。ドイツでも難しいんですね。
野生では地球温暖化の影響で絶滅の危機が迫っています。飼育下では何としてでも絶滅を避けなければなりません。
一昨日のドラマに出てきたホッキョクグマのハッピ、実はおびひろ動物園のピリカと関係があるんですよ。
ハッピはピリカの大叔母さんになります。(お祖父さんの姉妹)
下図参照

日本国内では、繁殖に一番成功している家系になります。
国内でホッキョクグマの繁殖に初めて成功したのは旭山動物園のシロウとユキで1974年のことでした。その後このペアは数頭繁殖に成功し1979年にピリカのお祖父ちゃんのシロー(旭山ではダイ、別府ではポールと呼ばれていました)、1981年にハッピが生まれています。
シローは別府ワンダーラクテンチでメス(現クーニャ、レオマワールドで飼育中)の間にララとルルを産み、ララは札幌でデナリとの間にピリカを産みました。
シロウとユキから数えてピリカは4世代目(ひ孫)になります。今後、さらに世代を重ねていければいいなと願っています。
そのためには、あと3〜4年後にはお嫁さんを迎えなければなりません。お嫁さんはどこにいるのでしょうか?
実はホッキョクグマの繁殖は飼育下ではなかなかうまくいっていません。21世紀に入ってから2006年末までに国内ではのべ12回の出産で17頭生まれています。しかし、育ったのは円山動物園のデナリとララのペアから生まれたツヨシ(現在は釧路市動物園で飼育中)とピリカだけです。
おびひろ動物園も過去コロとメリーの間に、1974年から1984年の間に8回の出産で11頭生まれていますが、全て失敗に終わっています。


世界的に見てもやはりホッキョクグマの繁殖は順調とは行きません。
みなさんもドイツのホッキョクグマのクヌートとフロッケのニュースをご覧になったことがあると思います。ドイツでも難しいんですね。
野生では地球温暖化の影響で絶滅の危機が迫っています。飼育下では何としてでも絶滅を避けなければなりません。
この記事のURL|2008-05-18 16:33:32
2008年5月15日(木)
遠足シーズン到来!
動物園の日常×212

ゴールデンウィークが終わり、動物園はひと段落しています。
職員は4月からの開園作業とG.W.の対応が終わったこと。お客さんの来園者数もひと段落で、エサやりやスポットガイドはとても見やすくなっています。
この時期の土日はG.W.の反動(?)でお客さんが少ないです。
これから、6月いっぱいは遠足シーズンです。午前中は子どもたちがたくさん来ています。待ってるよ〜。(遠足で来る子どもたちは、このブログをあまり見てないか!)
新サル舎はだいぶできてきました。擬木で作った人止め柵が完成しました。

ホッキョクグマのピリカ!
初めて、登るところを横から写真に撮ることができました。
降りるときは、ちょっとへっぴり腰です。

職員は4月からの開園作業とG.W.の対応が終わったこと。お客さんの来園者数もひと段落で、エサやりやスポットガイドはとても見やすくなっています。
この時期の土日はG.W.の反動(?)でお客さんが少ないです。



ホッキョクグマのピリカ!

降りるときは、ちょっとへっぴり腰です。

この記事のURL|2008-05-15 17:45:09
2008年5月13日(火)
野生動物研究センター
その他×124

最近知ったのですが、今年4月に京都大学に野生動物研究センター
が設置されました。
内容に驚きました、研究内容に「動物園科学」という言葉が入っていたのです。
あまり皆さんにはなじみのない話になって恐縮ですが、動物園や飼育動物が研究対象にした場合、獣医学、行動学、哺乳類学、鳥類学、教育学など細分化された分野ごとに研究されています。全体を対象にした、動物園学と言うべきものがなかなか対象とはされてきませんでした。そのためか、学問の分野として「動物園」という言葉が出てくることはほとんどありませんでした。(悲しい、、、)
それでも、京都大学霊長類研究所
や帝京大学、日本大学などで動物園全体を対象に研究がされています。
今回、センターの研究内容に大々的に「動物園科学」という文言が入り、京都市動物園と名古屋市東山動物園と共同で研究を行っていくようです。
どんな研究成果が出てくるか楽しみです。
募集していた動物の愛称が5月17日に決定しました。
ヨーロッパフラミンゴは「ニーナ」、ニホンザルは「ハヅキ」です。
いい名前をつけていただきありがとうございました。

内容に驚きました、研究内容に「動物園科学」という言葉が入っていたのです。
あまり皆さんにはなじみのない話になって恐縮ですが、動物園や飼育動物が研究対象にした場合、獣医学、行動学、哺乳類学、鳥類学、教育学など細分化された分野ごとに研究されています。全体を対象にした、動物園学と言うべきものがなかなか対象とはされてきませんでした。そのためか、学問の分野として「動物園」という言葉が出てくることはほとんどありませんでした。(悲しい、、、)
それでも、京都大学霊長類研究所

今回、センターの研究内容に大々的に「動物園科学」という文言が入り、京都市動物園と名古屋市東山動物園と共同で研究を行っていくようです。
どんな研究成果が出てくるか楽しみです。
募集していた動物の愛称が5月17日に決定しました。

いい名前をつけていただきありがとうございました。
この記事のURL|2008-05-13 07:54:15