食べある記（北海道内）(155)

　雄武町役場の近くの蕎麦店で、昭和32年の創業とか。



　年配のご夫婦だけで切り盛りされているようです。



　２番粉で作るという、更科に近い白っぽいそばです。丸みをおびた細めのそばは、口当たりがやさしいタイプ。
　汁もおとなしめで、しみじみとした味わい。作り手の人柄が反映しているのかもしれません。


　近傍でも名の知れた老舗です。



・まる忠…雄武町栄町（路上駐車可）

　トップ画像はJR遠軽駅。日本では珍しいスイッチバック駅です。奥に見えるのは、遠軽のシンボル・瞰望岩です。






　JR名寄線・湧網線の旧中湧別駅の一部が、当時のまま保存されています。



　そのすぐそばにある道の駅・かみゆうべつ温泉には、日帰りの入浴施設が併設されています。食事処ちゅーりっぷさんは、この中にあります。





　おすすめの麺類をたずねると、アスパラを練り込んだそばかラーメンが人気ということでした。



　アスパラそば（ざる）に決定。

　黄色みがかったそばは、のどごしよく適度にコシもあり、非常に食べやすい一品です。



　ボリュームは軽めで、これから何軒か食べ歩きをする身にはありがたい量と言えます。




・食事処ちゅーりっぷ…湧別町中湧別中町（かみゆうべつ温泉チューリップの湯内）


※湧別町と上湧別町が合併したため、湧別町の中湧別に上湧別温泉があるという、ややこしいことになっています。

　山陰・山陽の旅からの帰りがけに立ち寄りました。
　あらとんさんの姉妹店のようです。もちろん初訪です。




　券売機で食券を購入するシステムです。



　黒ブッチャー、赤ブッチャー、白ブッチャー、つけブッチャーの４メニューです。いずれも「一昼夜かけてとことん焚きだしたコラーゲンたっぷりの豚骨スープ」がベースになっていて、後から加えるスパイスや油などで性格分けしています。



　エビ油を加えているという「赤」にします。



　冷麦のような中細のストレート麺は独特の食感。カネジンさんの麺のようです。



　九州ラーメンをニューウェーブ系のスープでいただいているような味わいですが、これははっきりと好みが分かれるラーメンだと思います。ハマる人は、とことんハマるタイプですね。

　個性的なだけに、味をギュッとまとめるのが難しいラーメンのような気がします。


・あらとんブッチャー…札幌市中央区北10条西21丁目（場外市場内）


※あらとんさんは早朝営業をやめたようですが、あらとんブッチャーさんは、朝の９時から営業しています。

　小樽に向かう途中で、もう１軒。

　岩見沢の来々軒さんです。岩見沢での麺食は初めてです。




　中太の縮れ麺はプリップリ。しっかりした噛みごたえのチャーシューには、なつかしさを覚えます。



　ラードが、アッツアツで口の中が火傷しそうなくらい。寒い日にはありがたいですね。




　全体としては、昔の札幌ラーメンタイプでしょうか。

　ちなみに、トップメニューは「みそ」でした。




・来々軒…岩見沢市10条西3丁目


　これで、夕張と岩見沢の麺食をクリア！

　フェリー乗船のため、小樽へ向かう途中で立ち寄りました。念願ののんきやさんです！（喜）



　カウンター５席のみの小ぢんまりしたお店です。店舗面積は、４坪くらいでしょうか。

　ここはやはり正油でしょう！（他客の注文は、塩とハーフハーフのようでしたが）



　昔なつかしさいっぱいのビジュアル。昭和ラーメンの典型のようです。



　店主さんの人柄や店の佇まい、夕張の街並みなど、味以外のものも「味わい」に加味されたラーメンと言えます。



・のんきや…夕張市本町１丁目



　付近の様子も記録しておきましょう。



　昔上映されていた映画の看板が、そこかしこにあります。さすが、映画の街ですね。



　街のすべてが、「昭和の博物館」となっている感じです。