2019716(火)

番外 モンゴルテントの作り方


番外 モンゴルテントの作り方

 夏休み第一弾として 内モンゴル自治区(中国)のオルドス(鄂尔多斯 Ordos)市に行きました。ジンギスカンの墓は実は不明らしく その陵墓は何か所もあり 一番有名なのがこことのこと。最近はカシミア織でも有名だとか。人口の少ない内モンゴルで4-5番目の都市で それでも人口は150万人位とか。さすが中国 人は多い。
 スポハン草原(Supohan Grassland)の施設で一泊二日の自然・文化体験に参加したのですが プログラムにモンゴルテントの作り方(設置の仕方)があり その体験(本当は手伝い)に基づいてご紹介します。
 (1)資材(外の覆いと骨格)一式は一台の荷車で移動するそうな。主要部品は ドア 壁(パネル) 屋根棒(桟) 屋根リング。(2)まず ヒモでドアと最初のパネルを接続し 次のパネルを継ぎ足しながら円形に組み立てていく。今回はパネル5枚+ドア1枚のやや小ぶりのテント。(3)次に 屋根リングに屋根棒を差し込み 反対側を壁に留める。棒の本数は適宜のようだ。(4)注目すべきは スクリーンの固定には羊毛を粗くより合わせたヒモ(細い縄)を用いることと (5)屋根棒の固定は革ヒモのリングで引掛けるだけ。全て自然素材で金属などは一切見なかった。(6)次にロープを壁全体に回して骨格の完了。(7)覆いをかけてロープを回して完成。覆いは昔はなめし毛皮も使ったそうだが 現在は毛布のようなものと外側は防水性の覆い(材質不明)。
 所要時間は 人数にもよるが 普通は解体・組み立てもそれぞれ30分程度とのこと。恐ろしく手早い。さすが遊牧民の住居ですね。
 テント内は 天井の最高部が開いている(ここから煙突も出せる)ためか 意外と涼しい。(冬はどうするのと聞いたら。ストーブを焚くし アルコールを飲むから大丈夫だと 笑われた)

追記: 7月のモンゴルの草原は 日差しが強いが 涼しく 緑は一杯 羊肉も果物もお酒もおいしく 最高だった。モンゴル共和国にも同様の施設はあるのだろうが この内モンゴルでは施設が適度に整備されており 旅行者には快適だと思う。英語はほとんど通じなかったが モンゴルの方々は気さくで(同じ蒙古斑のある人間としてか しょっちゅうお酒を飲んだためか)日本人には好意的で 不自由を感じませんでした。






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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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