4. 十勝ヒュッテ A B C(88)


202476(土)

サイディング(側板)の補修


サイディング(側板)の補修

 これは朝日が当たった時のヒュッテの光景だ。ただし5月の写真なので木々は芽吹きの時期なのはご容赦いただきたい。
 本来の山小屋はログで作りたいところだが 手間と時間がかかり過ぎるのが難点だ。この十勝ヒュッテプロジェクトは全くの素人集団なので 製作の容易なツーバイ工法で断熱材をたっぷり入れることにした。ただしヒュッテの質感を増すためにサイディングを松板材で仕上げた。今のところ良い判断だったと思っている。

画像
 ところが このサイディングをよ~く見ると ところどころにズレが出ているのがわかる。プロの建築ではこんなことは絶対ないのだが 如何せん素人の作ったいい加減な基礎とパネルの寸法ズレなどが原因で 3年間のゆるみが出たのだろう。
画像
 最大のズレで 2センチぐらいは下がっている。これは「現状は歪が緩和されて落ち着いている」と考え サイディングをずらせばよいと判断した。
画像
 ビスを打ち直して部分塗装をするとこの通り 目立たなくなった。
画像
 こちらもひどかった。
画像
 これも補修した。この工法だと3重構造なので 内部に強度的な問題はないはずだし 実際 室内からの異常はない。
画像
 このヒュッテは「いわゆる掘っ立て小屋なので 仕方がないと言えばそれまで」だが これでズレが落ち着いてくれることを願っている。



202418(月)

十勝ヒュッテ ペットボトルの凍結


十勝ヒュッテ ペットボトルの凍結

 1月5日の夕刻に十勝ヒュッテに到着。外気はマイナス6℃ 室内はマイナス4℃だった。もう一か月も来てなかったのでこんなものだろう。
画像
 夕食を作るのに保管してあったペットボトル(右:井戸水)をチェックしたら 予想通り丸ごと凍っていた。しかし左の未開封の「北海道大雪山のゆきのみず」は無事だった。ポリタンに汲み置きの飲み水はもちろんカチカチで膨れ上がっていた。
画像
 ゆきのみずを飲もうと思ってカップに入れたらすぐにシャーベット状に凍ってしまった。過冷していたがペットボトルの内側はすべすべしているので水のままだったのだろう。教科書通りだ。ちなみにサントリーの天然水は凍っていた。不純物の多少のせいかもしれない。
画像
 凍ったボトルはそのままだと一晩たっても解けないのでいろいろ考えた。ストーブの天板に薪を置き その上に並べておいたら かなり早く解けた。ただし 長時間やってたら薪の表面が焦げて煙が出始めた。おっと危ない 要注意だ。
 と言う具合で 保管した水が凍ってしまっても 薪ストーブが焚ければ飲用・炊事用に使う水ぐらいはすぐに調達できる。むしろポリタンが凍って膨張し コックが壊れるのに注意だ。



202417(日)

十勝ヒュッテ 1月上旬に初除雪


十勝ヒュッテ 1月上旬に初除雪

 1月5日夕刻 十勝ヒュッテに到着。軽い雪が30センチほど積もっていた。早速 駐車スペースの除雪をしようとしたら お隣さんのYさんが「今日は除雪機を持ってきたのでやってやるよ」と言われ 二つ返事でお願いした。
画像
 除雪機は小型だが跳ね上げは十分だ。
画像
 15分もかからず終わってしまった。
 この小型除雪機 札幌あたりの重い雪だと手こずるのかも知れないが 十勝の雪なら十分だ。十勝ヒュッテプロジェクトは人力を原則にしているが 冬の人力作業は結構大変だ。第一寒い。「これ欲しいわ」。
画像
 デッキの階段にも美しく雪が積もっていた。
画像
 歩くところだけはスコップで通路を作った。簡単簡単。ただしデッキ保護に敷いたブルーシートの上は滑るので要注意だ。
画像
 屋根の積雪は半分ぐらいだろう。日当たりで解けたのか風で吹き飛ばされたのかは不明。ツララは出ていない。
 現地の方の話では「今年は雪が少なくて寒い」とのことだったので ラッキーならば屋根の雪下ろしをしなくていいかもしれない。とはいえ例年だと2月に入ってから結構降るので 楽観はできないが。



20221020(木)

エゾリス工房の五右衛門風呂 立派な出来だ


エゾリス工房の五右衛門風呂 立派な出来だ

 露天の五右衛門風呂は自作中のため 現在の興味の中心だ。ご近所のエゾリス工房でご自慢の風呂を見学させていただいた。
 作業場の棟続きに石組み・ガラス窓の五右衛門風呂があった。夏シーズンには沢水を沸かして楽しんでいるとのこと。

画像

 室内を見せていただいた。適切なサイズのヒューム管の中に風呂釜を入れ込んでいる。釜も枠も重量物なので 天井梁にチェーンブロックを掛けて設置したとのこと。作業は大掛かりだがシンプルで効率的だ。
 室内には十分なスペースの洗い場もあった。露天にしたらいいのにと言ったら 「屋根と壁が無いと夏でも寒くて入れない」とのことだった。なるほど 「露天にはそれなりの覚悟が必要」なのか。

画像

 焚口・火室は少し狭い気がしたが ヒューム管と釜のスペースで決まるようだ。この辺は改良して火室の容量を増やすことと煙突の位置の最適化が必要なのかもしれない。
 周囲とマッチした外観 シンプルな構造でさすがに立派でうらやましい。



20221018(火)

五右衛門風呂の釜を設置 力技で上げる


五右衛門風呂の釜を設置 力技で上げる

 五右衛門風呂の作製が遅々として進まなかったが 意を決して始めた。風呂釜は水が入ると200kg超と想定すると いきなりレンガや石組みに重量を持たせるのは難しいと判断。ステンレスのアングル組で釜を支える構造を取ることにした。こうすると火室を広く取れそうだし 風呂釜の交換があっても対応できる(だろう)。ちなみにこのアングル組は空調室外機の雨除け架台の流用だ。
 上部のステン板は半円形に切断した。この切り取り作業はステンなので難航した。後日に報告したい。

画像

 釜を伏せた状態で架台の加工と仮組をした。まあ寸法的には余裕はありそうだ。問題なのは2つの架台を合わせる時で ここには溶接機は無く ドリルもステンアングルはきつい。ジョイント金具を作ることにした。前日に「コメリ」に行って丸管用のジョイントを入手して 角アングル用に改造した。結構面倒だった。結果 仮組はまあまあの出来だった。

画像

 次に五右衛門風呂のサイトに釜を運んで組み込むのだが ここでハタと気が付いた。「この釜をどうやって入れる? 」Yさんはチェーンブロックで屋根の梁からぶら下げたらしい。そんなものは無いのでどうしたものか。
 一人作業で出来るのは「ゴロゴロと転がしていって ブロックで少しづつ定位置まで上げる力技しかない」 それでだめなら誰かにヘルプコールだ。
 悪戦苦闘を30分で何とか定位置まで持ちあげることが出来た。釜が倒れたら怪我をしたろう。

画像

 架台を入れ込んでこんな具合で落ち着いた。自作ジョイントで接続して やれやれここまでやれば崩れることは無いので ここでやめた。これから先は普通モルタルと耐火モルタルでレンガや石で下部から組んで行けばよい。後日の作業だ。

画像

 やっと五右衛門風呂の全容が見えてきた。デッキとの位置関係はこの写真のようになる。煙突の穴も忘れずに作った。

 五右衛門風呂を一人作業で作るのは大変だ。資材がすべてそろってから二人以上で一週間は必要かもしれない。やってみてからその大変さに気が付いた。



<<
>>




 ABOUT
Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

性別
年齢60代以上
エリア清水町
属性個人
 カウンター
2019-05-16から
457,224hit
今日:134
昨日:381


戻る