2016923(金)

「幸せの経済学」真の豊かさとは?


 「幸せの経済学」(発売元:ユナイテッドピープル)というビデオを見ました。

 舞台はヒマラヤの小チベット、ラダック。

 人々は、長らく農業と近隣の交易により、自立した経済自給圏を確立してきた。住民には活気が溢れていて、物質的な生活水準も高く、失業や飢餓という概念は持ち合わせていなかった・・・・・彼らは幸せだったのだ。
 しかし、1970年代、ラダックは突如として近代化の波にのまれ、安い食料品や欧米の美化された広告が氾濫し、人々の生活は一変した。
 消費社会にさらされたことで、彼らは自分たちの文化や生活が、劣っているのではないかという疑念が湧きはじめたのだ。そして、欧米の価値観を模倣し始めたのです。グローバリズムの始まりだ。より多くを消費し、より大量に生産しようと、マーケティングや広告で大企業が彼らを煽るのです。経済成長こそがすべてを救うのだと・・・・。

 舞台は、アメリカのデトロイト市へ。

 自動車産業が壊滅的に崩壊したデトロイトは、2013年7月18日、ミシガン州知事が、市の財政破綻を声明発表。すでに、住宅のほとんどが廃墟となり、市民の失業率も急上昇。
 今、残った住民の間では、ローカルフードが、生活の再建をはかるキーワードとなっている。人々が去ってしまった空き地に野菜の種を播き、できた生産物は分け合うのだ。
 もう自動車工場には頼ることはできないのだ。人々は支えあって今までの価値観を変えていくしかない。

 この映画は問うています。と、わたしの感想ですが。

 いわゆる先進国の人々の役目とは、消費文化の裏にある闇、すなわち社会問題や環境問題を伝えることに、あるのではないでしょうか。決して、土に向かって生きることが恥でもないし、かっこ悪いことではない。今こそ、経済活動の規模を地域化し、ローカル経済への転換を図ろう、・・・と。

 アメリカのオバマ大統領は、半世紀以上も外交関係が断絶していたキューバと、国交正常化に向けた交渉を始めだしました。
 もしかして、キューバも、ラダックと同じ運命を辿るでしょうか。すでに米食からパン食へと、戦後、農政転換させられた日本国のように。






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代表:帯広畜産大学卒、十勝の農協へ就職。その後新聞社に転職、2006年独立起業。デベロッパーも手がけ、産直の立ち上げにも関わる。今は無農薬での農園経営に魅了される。




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