2009331(火)

古民家を残そう ---02----


古民家を残そう ---02----

前回からの続き--------。

 考えているより実践、ということで、古民家調査隊を結成。
 メンバーは、知り合いの一級建築士の先生に、無理やり、隊長をお願いし、聞き取り班、図面起こし作成班や食事班も、ボランティアでなんとか寄り集めました。

 結果、今ではよく見るカラマツ材は使われていなく、当時は住宅材も豊富だったのか、センやキリが構造材として一本通しで使われていました。床の間の柱はエンジュです。ただ、歴史は意外に浅く、戦後の昭和25年頃に建てたということなので、まだ60年程度しか経過してなく、歴史的価値はそんなんでもないのかなという印象です。逆に考えると、まだまだこの家の寿命はあるということなんでしょうけど。
 建具は建付けでそれぞれの意匠に工夫が施され、興味を惹きます。欄間が素通しなのは当時予算がなく、後から付ける計画だったのが、今も結局そのままで残念だったという古老の表情から、先祖に対する思いとこの家に対する愛着心に思いを起こしました。
 釘は一本も見当たらなく、ほぞ組みで仕上げてあり、前回コメントを頂いた中にもあったのですが、一度解体してしまうとゆがんだりして、組み立て作業は困難を極めるだろうという予想です。
 移設作業も人力では無理なので、重機をレンタルすることを考えると、解体----->移設----->組立という一連の工程で、費用は新築分以上になってしまいそうです。

 歴史を守るということは、お金をかけるということなんですね。せめて、わたしのできることは、聞き書きを資料にしたり、映像記録として、後世の人が懐かしがってくれればいいのかなと割り切ることにしました。

・・・・・・・・次回に続く。
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代表:帯広畜産大学卒、十勝の農協へ就職。その後新聞社に転職、2006年独立起業。デベロッパーも手がけ、産直の立ち上げにも関わる。今は無農薬での農園経営に魅了される。




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