9. 周辺の見どころ(265)
2023年7月20日(木)
平取の二風谷コタン 充実した施設
9. 周辺の見どころ×265

十勝ヒュッテから札幌へ戻る途中 日勝峠を下り日高町から国道237で平取町に出た。このルートは何度か通ったがアイヌコタンは通り過ぎていた。天気が良く 時間的ゆとりもあったので「二風谷コタン」を探訪してみた。写真の案内板のようにいくつかの施設があり アイヌ家屋の屋外展示が点在する構成だった。
広い構内を反時計方向に回る。最初は「北の工房つとむ」という工芸製作・販売のお店だ。一角に工具がびっしりの作業場があった。左の手前はクマの手の彫刻で 鋭い爪がリアルだ。最近道東を荒らしている「オソ-18」はこんなのかも知れない。
お休み処から見た家(チセ)。右手は高床式の物置のようだ。
お休み処の内側を眺めると 屋根の構造がよくわかる。
丸太船の保管庫とチセの裏側。チセの裏側には窓が無いことに気が付く。
高床式の倉庫とクマのオリ。倉庫はわかるが クマはどのように入れるのか。犬のように言うことを聞いて入ってくれるわけはないので不思議だ。
これは水流利用の臼・杵(自動製粉機)。もちろん米文化ではないので 麦か木の実を製粉していたのかな。
構内にある「平取町アイヌ文化情報センター」。伝統工芸品の展示のようだ。
「沙流川歴史館」は沙流川の展望が素晴らしい。ダム工事に伴って出来た施設らしい。
「二風谷アイヌ文化博物館」はメインの施設のようで展示物多数。
暑い日だったこともあるのか 余り人がいなかった。途中のお店の方のお話を伺ったら「(白老に)ウポポイが出来たのでお客は減ったが 食べていけるのでこのままでいいよ」とのこと。なるほどそうも考えもあるなと思った。何れにしろゆっくり見学できた。









暑い日だったこともあるのか 余り人がいなかった。途中のお店の方のお話を伺ったら「(白老に)ウポポイが出来たのでお客は減ったが 食べていけるのでこのままでいいよ」とのこと。なるほどそうも考えもあるなと思った。何れにしろゆっくり見学できた。
2023年7月19日(水)
国道273 糠平~三国峠~層雲峡 見事な白樺林
9. 周辺の見どころ×265

7月初旬に十勝ヒュッテからの帰りに三国峠を越えた。このルートは秋の紅葉・黄葉が見事だが 夏も「白樺の緑と白を楽しむ」ことが出来る。写真は糠平温泉を出てすぐの白樺の林だ。正面にはユニ石狩岳か三国峠の山だろう。
十勝三股に到着。道路の両側にはなぜかルピナスの群落があった。昔ここに民家があった名残なのか あるいは意図的に植えたのかはわからない。
ログハウスのカフェがあった。旧十勝三股駅のことを伺うと 旧駅舎やホームなどは撤去されたそうだ。
カフェの裏手に旧士幌線の線路跡があった。この辺に終点標識があったのだろう。
ホームの駅名看板が屋外に展示されていた。
友人撮影の半世紀前の十勝三股の写真(昨年22年12月3日にこのブログに投稿)で 列車のすぐ左に立っているホームの駅名看板はまさしく現存していることになる。
さらに峠に向かっうと きれいな白樺林は続く。
三国峠に到着。標高は約1,100mでさすがに涼しい。ちなみに今回の全行程でエアコンは使わなかった。
南西方向には やや雲がかかったニペソツ山が見える。
三国峠のトンネルを過ぎて一気に下る。石狩川源流も広くなり 大雪湖も近くなると向こう側に残雪がある山々が見える。
大函・小函のトンネルを過ぎて 層雲峡へ到着。
この国道273の三国峠越えはやや長いが どの季節でも楽しめるルートだ。ただし夏期は夜間の鹿・熊の飛び出しに注意 冬期は慎重な運転が必要だ。










この国道273の三国峠越えはやや長いが どの季節でも楽しめるルートだ。ただし夏期は夜間の鹿・熊の飛び出しに注意 冬期は慎重な運転が必要だ。
2023年7月18日(火)
上川大雪酒造の「緑丘蔵」予想より小振り
9. 周辺の見どころ×265

層雲峡から旭川への途中 国道39から国道333(紋別方面)の分岐点を過ぎてしばらく走ると ファミリーオートキャンプ場の隣りに「上川大雪酒造」があった。この会社は上川・帯広・函館の三か所がある。この「上川町の緑丘蔵」は名前からして本拠と思ったのだが 意外に小規模に感じた。
後ろの酒蔵と前の事務所・ショップの二つの建物があった。不確かだがこの場所は大昔にマイナス30度の体験ができる施設の跡地ではなかろうか。自分の記憶ではそんな気がする。
入口は「帯広の碧雲蔵」と同じで現代の酒蔵らしくおしゃれだ。
ショップで売られている各種の日本酒。帯広・函館の酒も並んでいた。
代表的なものを無料試飲が出来るのだが 運転者なので残念ながら「仕込み水」を頂いた。随分の軟水に感じたが 地下水とは言え裏手が石狩川のせいかも。帯広は中硬水だそうで 同じお米を使ってもずいぶん違ったお酒になる とのこと。



代表的なものを無料試飲が出来るのだが 運転者なので残念ながら「仕込み水」を頂いた。随分の軟水に感じたが 地下水とは言え裏手が石狩川のせいかも。帯広は中硬水だそうで 同じお米を使ってもずいぶん違ったお酒になる とのこと。
2023年7月15日(土)
今年初めての幌加温泉「アブが~」
9. 周辺の見どころ×265

糠平温泉の上流側の幌加温泉「鹿の谷」に行った。前回は秋だったので 今年は初めてだ。600円を払うときに オーナーのおばあさんの近況を聞いたら 「92歳になって動くのが大変なので 帯広の施設に入りました」とのこと。
混浴露天風呂は特にお気に入りだが この日も誰も入っていなかったので撮影させてもらった。「7月に入ったのでアブに要注意」と思っていたが 外に出たとたんに足の甲を刺されてしまった。「はっきり言って痛い」。湯舟に首まで浸かり さらに露出しているところはタオルを巻いて防いだ。
内風呂に入って来たお客さんにアブの話をしたら「偽オニヤンマではやっぱりダメか」と言われて気が付いた。「露天風呂にオモチャのトンボが二匹ぶら下がっているのはアブの天敵のカカシ効果」を狙ったものだった。
温泉成分表は無いがナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシュウム泉の3種が出ている。詳細なのはおばあさんがどこかにしまい込んで行方不明らしい。
内部の打たせ湯。気持ちがいい。
ナトリウム泉・鉄鉱泉・カルシウム泉の三種が別々に楽しめる。適温。
風呂に入って外に出ると玄関からはオッパイ山の一つ南クマネシリが見える。
旧ホロカ温泉旅館の建物がある。大昔に入った記憶はあるが 閉館してから十年以上はたったはずだ。屋根にはブルーシートが掛けられていたので 内部はだいぶ傷んでいるのだろう。
旧ホロカ温泉自炊の宿。こちらが先に閉館したはずだ。
ホロカ温泉の下から道路横に源泉が流れ落ちていた。もったいないと思うが「これが自然に帰るということ」かもしれない。









2023年7月12日(水)
十勝清水から道道85で然別越え
9. 周辺の見どころ×265

十勝清水から糠平温泉まで行くことになった。地図を見ると普通は国道274で鹿追・士幌へ 国道273で上士幌を通って糠平温泉に行く。他に道道85で然別湖を通る最短ルートもある。天気はまずまずだったので然別湖ルートを選択した。写真は扇ヶ原展望台にあった北側からの鳥観図で 然別山塊がよくわかる。
274に入りしばらく行くと「美蔓(びまん)展望台」がある。日高山脈はやや曇っていた。
鹿追市街を過ぎて道道85で然別の山を登りだすと「扇が原展望台」になった。日高山脈は残念ながら霞んで見えない。
東ヌプカウシヌプリ登山口のシラカバ。いつもながらきれいだ。
白樺峠から湖畔方面に下り始めると一車線の道路になる。駒止湖の横あたりはやや怖い。
下りきって然別湖畔から先に進む。この辺は一車線なので対向車が来ると譲り合う。踏み外すと湖に落ちるだろう。
しばらくすると片側一車線の舗装道路になる。湖畔周辺の道路もやがては整備されるのだろうか。
やや進むと「然別湖北岸野営場」があった。
月曜なのに数張りのテントが残っていた。ここまで来るのは大変だが きれいな星空とかカヌーが楽しめる上級者のキャンプ場と見た。小動物・大動物が出てきそうではあるが。
ヤンベツ川に沿って平坦な所を進むと「山田温泉」の建物があった。ここは閉鎖したものの 町に寄贈されて再開の可能性を探っているそうだ。再開されれば素晴らしいと思う。
もうそろそろ下るだろうと期待していたら 逆に幌鹿峠への登りになった。それを過ぎて糠平温泉への下り道はきついつづら折れだが道はシッカリしていた。
10年以上前にこのルートを夜間に通ったことがあるが 先がどうなっているのかわからずにかなり緊張した記憶がある(同乗者は怖かったろう)。距離は短いが時間的に早くはないので 糠平温泉に行くだけなら遠回りでも274・273のルートを使うのがよいだろう。










10年以上前にこのルートを夜間に通ったことがあるが 先がどうなっているのかわからずにかなり緊張した記憶がある(同乗者は怖かったろう)。距離は短いが時間的に早くはないので 糠平温泉に行くだけなら遠回りでも274・273のルートを使うのがよいだろう。