5. ウッドデッキ Wood deck(31)
2024年7月3日(水)
木製ベンチの修理 寿命は延びたはず

ヒュッテの小デッキに置いていた木製ベンチは 札幌郊外の旧宅のデッキで使っていた30年選手だ。20年前に桟を針葉樹材に換え 時々防腐剤を塗っていた。ベンチは機能からして屋外に置き放しなので この長寿命には感心していた。針葉樹のためか。
さすがに最近は腐れが進み 交換が必要なのは明らかだった。
鋳鉄製の足の固定ネジを外して 腐った桟を取り除いた。
交換材は針葉樹で幅5cm x 厚2cm x 長120cmのリサイクル材だ。塗装はしみ込むタイプとしみ込まないタイプを二度塗りした。
同質の部材がちょっと不足したので 一部に1 x 2材を使ったが まあ支障はなさそうだ。
出来上がりの様子。針葉樹でこの板厚だと多少しなるので 座った時に柔らかな感じがする。マアマアの出来と思う。





2024年6月28日(金)
二種の木部防水・防腐剤をチェック

ウッドデッキの防水・防腐剤にはキシラデコール相当の国産塗料(左下の16L缶)を使ってきた。これは木材の中に「しみ込まないで塗膜を作る」ので 木材の呼吸が出来て寿命が永いのだそうだ(生きているわけではなく水分の出入りがあるとの意味だろう)。難点は値段が高いこと。
最近 別のタイプの防水・防腐剤(右上の4L缶)を頂いたので 試験してみた。このタイプは中に「しみ込んで+塗膜を作る」のだそうだ。そのため研磨してから塗布するとの注意があった。
丁度 階段の天板を塗装中だったので 「しみ込みタイプ」(クリア色)を塗ってみた。
天板は裏返して使うので 元の色が見える。まあこのままで防水性がどこまで持つか試してみる。
「しみ込まないタイプ」を塗ってあったデッキ本体に「しみ込みタイプ」を塗ってみた。クリア色なので違和感はない。
2週間ほど放置してからの雨上がり。水玉が出ているので防水性は確かなようだ。とすると最良なのは「しみ込みタイプ」を先に塗り 二度塗りの時に「しみ込まないタイプ」を塗るのが良いのかもしれない。
最近 別のタイプの防水・防腐剤(右上の4L缶)を頂いたので 試験してみた。このタイプは中に「しみ込んで+塗膜を作る」のだそうだ。そのため研磨してから塗布するとの注意があった。




2024年6月25日(火)
小デッキの解体・補修 これで長寿命化

十勝ヒュッテには大デッキ(3.4 x 5.2 m)と小デッキ(1.8 x 3.6 m)の2つのウッドデッキを作った。小デッキを加えたのは頂き物の短尺のリサイクルツーバイ材を活用しためだ。結果 小デッキのリサイクル率は90%位だった。このツーバイ材は元々から防腐処理されていたので長持ちするとみこんだ。
大デッキの解体補修が終ったので 小デッキの作業にかかった。この小デッキは低く設置してあるが 最近はアオカビが目立っていた。このままだと腐るので 早急な補修が必要だった。
ここは小デッキの下で予備木材を保管するために ブルーシートで保護していた。ところがこの仕掛けに問題があった。
床板をはずしたらカビの原因が判明。ブルーシートの上に大量の落ち葉が溜まって水分が抜けなくなっていた。そのため近くの床板にアオカビが生じたのだろう。
ということで床板をはがしてブルーシートも撤去した。その後 床板を再塗装した。
床板のカビで痛んだ部分はカンナ掛けで除去した。特に側面はひどかった。
骨組みは金ブラシで汚れを落としてから再塗装した。
再塗装の床板を骨組みにビス止めした。隙間は広めの3cmにして通気性を良くした。
再塗装した階段を取り付けて小デッキの解体・補修を終了した。防水性は良さそうだ。これでさらに5年は持ってもらいたい。
今回の作業を通して やはり「木部の長寿命化には水はけと乾燥が重要」なことがわかった。
大デッキの解体補修が終ったので 小デッキの作業にかかった。この小デッキは低く設置してあるが 最近はアオカビが目立っていた。このままだと腐るので 早急な補修が必要だった。







今回の作業を通して やはり「木部の長寿命化には水はけと乾燥が重要」なことがわかった。
2024年6月10日(月)
ウッドデッキの階段を増設

十勝ヒュッテではウッドデッキの改修が進行中だ。以前からの問題は デッキから焚火サイトまで行くのに左横の階段から大回りが必要なことと 暗い時には危ないことだった。今回はおそらく数年に一度の大規模改修だろうから この際に作ってしまうことにした。写真は完成後で これで焚火場までの最短距離移動できるようになった。
現場は緩い片斜面なので まずは塚石の穴を掘って砂利で埋め戻して水平を取った。
まずは2x8と2x10材で部材を作ってから防腐剤を塗った。段差は約70cmでステップは21cm。
天板を固定した。傾斜がほぼ45度なのでややきつめに感じる。ポイントは構造が側板型ではなく中入れ型にしたことで このほうが雨風による劣化が抑えられる。
もう一つのポイントは接地の部分に厚手のプラ板を張り付けて浮かせたこと。こうすると端面が腐らないで長持ちする。
最後に羽子板金具で定位置にきちんと固定した。これでかなりの力が加わってもグラグラしないで安全だ。短い階段だが便利になったと思う。





2024年5月28日(火)
十勝ヒュッテのウッドデッキ(2)リサイクル率

5年を経過した十勝ヒュッテのウッドデッキの解体メンテだが ほぼ半ばまで進み 外観も一新した。
躯体は要所をボルト締めにして補強した。
床板の2x6材は現状のものを裏返して防腐剤を塗った。この隙間は非常に重要で 狭いと水分が残り寿命が短くなる。今回は思い切って2cmから3cmに拡張してみた。しかし うっかりモノが落ちたりイスが挟まったりするディメリットもある。マジックハンドを用意しておかないといけないかもしれない(笑)。
このデッキの特徴の一つは 手すりが付いていなかったことだ。これはヒュッテ本体の工事の際に大いに役に立った。しかし 酔っぱらいが落ちる心配もあり 手すりの設置も考えてはいた。
手すり部材は準備はしていたが 床板を付けてしまうと設置が面倒になるので 手すりをやるならこのタイミングしかない。仮置きしてみたら寸法的にもよさそうだ。
柱の高さは付け足して 垂直のズレはボルトで締めつけた。
微調整しながらの取り付けなので よく見るとあり合わせを使っているのがバレバレだ。
とは言え 外観としては結構立派だ。
この大デッキの木材で購入したのは床板だけで 他の柱や梁はリフォーム会社のU社長から頂戴した廃材だった。リサイクル率を廃材の体積率とすると 元々は40%位だった。今回のメンテでリサイクル率はさらに上がったことになる。







