6. たき火 Outside wood fire(87)


202371(土)

ヤチダモ薪の燃焼テスト


ヤチダモ薪の燃焼テスト

 「札幌の木こり」で作ったヤチダモの薪だが 十勝ヒュッテの焚火サイトで燃焼具合をテストした。

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 乾燥薪の目安は15%以下らしいが ヤチダモ薪の水分は概ね12%と良好だ。ずっしりと重く たたくと金属のような音がするので かなり密度が高い。

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 比較材はヒュッテで1年半保管・乾燥していた白樺薪だ。水分もほぼ同様のレベルだが 重さはヤチダモよりもかなり軽い。

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 薪を井桁に組んだ。ただし ヤチダモ・白樺・ヤチダモ と交互に積んで 中央には針葉樹の焚き付けを入れて着火した。
3分後。順調に燃え上がる。

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9分後。順調に燃えている。

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10分後 。追加の薪を一段加えた。

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31分後。火持ちはいい。針葉樹なら半分の時間で燃え尽きてしまうだろう。

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 40分後。オキになったが 広葉樹はさすがに長持ちだ。
 終わってから気が付いたが ヤチダモと白樺を別々の井桁積にして同時に火をつける試験の方が良かったかも。とは言え ヤチダモ薪は乾燥も火持ちも問題はなさそうだ。「このままで合格」と言っていいだろう。



2023630(金)

札幌の木こり(10) 薪作り終了


札幌の木こり(10) 薪作り終了

 最近の2カ月は木こり・薪作りばかりしていたが いよいよ最終作業として野積の薪を屋内に移した。D社長にいろいろ提案してもらい 仮設作業場へ移すのが労力・経費で一番少ないことになった。
 隣りの敷地なので一輪車でもすむのだが 一応は軽トラに積んでの移動となった。仮置きでも乾燥はそれなりに進んでいて 一部には蟻が付いた薪もあり やはり定期的な点検・組み換えは必要だ。

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 移動先では定尺で6スパン使うことになった。中央は手稲薪で 伐採してから2年以上たつので 乾燥は進んでいる。左側は今年の新薪の銭函薪で 本格的な乾燥が必要だ。右側奥は2週間前に伐採したもので たっぷり2年間は乾燥が必要だ。他にスエーデントーチの試作品や玉切り薪も整理した。全体では推定で12立方米。

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 手稲薪の樹種は「ヤチダモ」できれいな黄色の木質だ。倒してから2年以上は経過しているので意外に乾燥していて断面にヒビもある。拍子木のように叩くと「カンカン」と音がするので密度が高くて良い薪だ。

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 買ったばかりの水分計を試してみた。樹種により補正が必要だが 手稲薪はどのモードでも10%以下だっだ。ということはこのまま乾燥薪として使えそうだ(乾燥薪は15%以下らしい)。

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 一部の丸太をスエーデントーチに加工してみた。右側ほど乾燥している。もちろん加工は左側にある生木の方が簡単だ。

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 このトーチでも 水分計によると手稲薪が良好な値だった。
 ということで 札幌での薪作りは一段落だが 初めて経験なので手間・時間がかかり 大変だった。次回はスムーズに行くだろう。
 小屋暮らしでは「木こり・薪作り」は不可欠で重要なことを実感した。それにしても疲れたわ。



2023621(水)

札幌の木こり(9) 新規の伐採木


札幌の木こり(9) 新規の伐採木

 現在 乾燥サイトに薪を移動する作業をしているが 近所の宅地造成中の作業場から「あげるから早く持って行って」との声がかかる。樹皮がつるつるで葉っぱは対生 どこかで見たような気もするが 名前は後で調べよう。急いで軽トラで取りに行った。

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 一人で運べる長さに切ってもらって軽トラで運んだ。

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 玉切りをしてみたら「生木はこんなに切り易いのか」と驚いた。径が25センチ程度のこともあるだろうが スイスイ切れた。。

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 あまりにも快調に切れるので スエーデントーチを4本(写真中のX字丸太)も作ってしまった。全量で0.5立方米程度だろう。
 このように突然話が来てすぐに対応しなければならない時もある。ちなみにここは週末が明けたら木の跡形もなく まっ平になっていた。



2023619(月)

札幌木こり(8) 薪積みが崩れて移設


札幌木こり(8) 薪積みが崩れて移設

 先週は強風があったようで 仮置きの薪積みが崩れてしまった。ブルーシートもめくれ上がって悲惨だ。同敷地に予定の薪棚の完成を待っていると濡れてダメになるので 急遽 移設先を考えた。

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 D社長のご厚意で 屋根付きの足場組みの一部を使わせてもらう。区画は180x180x90センチのユニット。底に10センチ厚のスタイロフォームを敷いて 地面からの湿気を防ぐことにした。

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 まずは1年以上の乾燥が必要な「銭函薪」を移設してみた。前後の二段組みだが 1区画に収まりそうだ。これが一杯になると 0.6x1.8x1.8=1.9立方米だ。これはうまい具合だ。この調子でほかの薪も移設しようと思う。2-3日掛かるかも。

補足: ニレの木の一部にアリがわいていた。傷んだ薪は廃棄したが この樹種は長期保管には向かないようだ。



2023611(日)

札幌の木こり(7) 薪割りはもう飽きた


札幌の木こり(7) 薪割りはもう飽きた

 薪置き場にスペース的に余裕があるので 追加作業。まず手稲前田の現場に残っていた二年放置の木を玉切り。樹種はヤチダモ。

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 最大の径はチェーンソーぎりぎりの30センチ超。

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 最重量は径25センチの二股部分。一輪車がフラフラした。

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 作業のお供はこのカラス。昼食でおにぎりを食べ始めるとどこからか現れて 目の前に留まる。目玉が見える距離だ。誰か餌付けしたのか?

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 玉切りのトン袋が4個だが 薪にすると2立方米にもならない。

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 積み下ろしの時にユニックのワイヤーが切れた。危ないことこの上ない。ワイヤ止めで応急処置。トラックが屋外駐車なのでワイヤーの痛みが進んだようだ。十分に注意しないと危ない。

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 薪割りは手間がかかるので つい太い薪が多くなってしまう。

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 仮置きしてブルーシートを掛けた。風上の西側は全て覆い 風下の東側は出来るだけ開けた。これで雨よけと乾燥を両立したい。

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 すべての薪を並べると長さが10米を越えてしまった。これでも総量は7.2立方米(0.6 x 1.2 x 10 米)にしかならない。

 今後は薪棚作り・年単位の保管・乾燥になるが 薪の単価が低いので薪棚の建設費用が出てこない。薪の流通価格は単価が安く ほとんど人件費だ。全く困ったものだ。
 薪は環境にやさしい燃料と言われているが これはCO2放出がゼロと<みなされている>ためで 燃料としての問題点も多い。「エネルギー密度が低くすぎる」「乾燥に時間がかかる(約2年)」「(乾燥しなければ)重い」。
 また実勢価格が安すぎるのも問題だ(立方米で1.5万円程度)。例えば「本物の生ハムは塩漬けと熟成で2年かかる」と聞くが 同じ2年でも付加価値はとてつもなく違う。もうやってられない。
 今回の実働は15日以上だったが 体の節々は痛いし 飽きてしまった。「薪作りはもうしばらくはいいわ!」



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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