6. たき火 Outside wood fire(87)


202362(金)

札幌の木こり(6) 薪割りは一段落


札幌の木こり(6) 薪割りは一段落

 5月とは思えない夏日・非力な電動チェーンソー・強力なエンジン薪割機で 木材の運搬・薪割りをとにもかくにも延べ十日間で終えることが出来た。積み上げたマキの量は長さ8m X 高さ1.2m X 厚さ0.6m で5.7立米になった。もし十勝ヒュッテだけなら3年以上は持ちそうだ。

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 長期保管・乾燥に必要な屋根付きの薪棚は足場ユニットで作る計画だ。多分7月以降の出来上がりなので とりあえずはブルーシートで雨をよけることにした(地面直置きではなく 下駄を履かせた)。一方で乾燥も必要なので シートは上部と風上の西側を覆い 風下の東側は開けるように工夫した。全部覆うとアリやハチの巣窟になる。

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 スエーデントーチ用の玉切り材(40センチ長)は平積みだ。

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 同様に上部と風上側をブルーシートで覆う。

 ここまでやっておけば薪作り・仮置きは一段落だ。それにしても「一人で十日間は大変 アア~疲れた」。それでもたまにはブルーシートの具合をチェックしておかねば。場所は知り合いの建設会社社長の手稲にある土場だ。



202361(木)

スエーデントーチ作り


スエーデントーチ作り

 スエーデントーチは丸太に放射状にノコ目を入れて 丸太を内部から燃やすように工夫したものだ。きれいな照明にもなるし もちろん暖房としても使える。

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 ダッチオーブンなどを載せて料理もできるので キャンプでは非常に魅力的なアイテムだ。

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 これは近くのキャンプ場のコニファーで売っていた針葉樹の「ウッドキャンドル」。1,200円。

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 これはジョイフルAKで売られていたもので 25センチ径で広葉樹のようだ。値段は何と2千円。

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 これはホーマックのアウトドア館のもので 径は20センチ以下だし長さも短い。値段はアカシア材で千円程度。横に空気取り入れ口が付いた杉材のものは何と3千円。1.5時間も持つとあるが本当か。「燃やしてしまうものとしては高すぎる」だろうに。基本的には自分でも作れるので 大量に作って半額位で売れば 結構な儲けになるかもと思ってしまった。(こういう下心のある時はたいていは問題が生じるものだが・・)

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 現在進行中の薪割り作業で 径が20~30センチで 長さが40センチの丸太を20本ほどをスエーデントーチ用によけておいた。まずは20センチ径のものを試してみた。端面から切れ目を入れるのだが これが結構難しい。「チェーンソーは木口方向には切りやすいが 板目方向はスムーズにはいかない」のだ。

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 数本終わったところであきらめてしまった。まして30センチ径のは時間がかかるのでやる気なし。「時間を持て余した時にやればいい」と保管・乾燥に回した。



2023526(金)

札幌の木こり(5) 最近は暑くてたまらん


札幌の木こり(5)  最近は暑くてたまらん

 連日の薪割作業だが ここ数日はカンカン照りの夏日だ。暑さにたまらず重機と車の間にブルーシートを掛けて臨時の日よけを作ってしまった。これでだいぶ緩和された。

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 主にヤチダモの手稲薪は5日ほどかかったが処理出来た。木質は緻密でやや黄色い。高さ1.2・巾0.6メートルで二列に仮積みした(写真後方右)。

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 昨日からニレの木を主体とした銭函薪を割り始めた。木質は白色で意外に柔らかく 玉切り薪割りも簡単だ。逆に言うと良い薪にはならないかもしれない。芯部に蟻が入ったのもある。

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 銭函薪と手稲薪は乾燥度が違うが 面倒なので連続して積み重ねた。木質が違うので 後で移し替える時には区別できるだろう。

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 日が傾いたので作業をやめた。マキ山の白い部分が一日で作った分だが 7月並みの暑さの中で一所懸命やっても「一日に1リューベ(m3)も作れない」のには愕然とした。実勢価格がリューベ当たり1.5万円と仮定しても 機材や燃料費を考慮すると「何という非効率な作業だ」と驚いてしまった。

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 帰りがけの手稲山付近の景色にホッとした。初夏の夕日は市街地から見ると手稲山よりもはるかに北に沈む。恵迪寮歌の2番の「羊群声なく牧舎に帰る。手稲の頂き黄昏こめぬ」の通りで 一年で一番輝く時期と思う。



2023520(土)

札幌の木こり(3) 続・手稲薪


札幌の木こり(3)  続・手稲薪

 樹種はヤチダモで2年間放置。径は最大で30センチ。新品のチェーンソーだったが切れ味が限界になったので 新しいチェーンに交換した。

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 切りやすい木から始めたが やっと太い部分にたどり着いた。

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 玉切りは長さ60センチでもずっしりと重く これ以上の長さは無理だった。一輪車で運ぶ。

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 30センチと60センチ長さの玉切りにしながら 太さによって6つの山に分けた。

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 それぞれをトン袋に入れた。

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 銭函薪と同じように 4Tトラックにユニックで釣り上げて薪割サイトへ運搬。

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 仮置き場所には何もなくなった。これで倒木の半分程度は処理したが もし薪が足りない場合はまた来ればいい。しかし「もう見たくもないのが正直なところ」だ。
 さて 全てが初体験だが 気を取り直して先に進む。



2023517(水)

札幌の木こり (2) 銭函マキ


札幌の木こり (2) 銭函マキ

 友人の「森の達人」苫小牧のKさんに「札幌圏で薪作りをやりたいのだが」と相談していたら 「地域の人と仲良くなって 耳を澄ませていれば聞こえてくる」というアドバイスを得た。予言は正しくて「薪にするなら持っていってイイよ」という話が出て来た。
 場所は国道5号から国道337が分岐する小樽市銭函で 国道と線路の間に新規造成中。立木を重機で倒して敷地の隅に重ねてあった。樹種はハルニレだろう。広葉樹だし よく燃える薪になると思う。

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 長さ0.6と1.2メートル位の2種に切りそろえた。一部は中心部が腐っているものもあった。

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 例外的に真っすぐで長い木があった。20メートル位と思うが 樹木の種類は違う。後で調べないといけない。

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 60センチ長さに玉切りにする。こんな木ばかりだと作業は楽なのだが。ただしずっしりと重いので腰に悪い。<今回の作業はトラック運搬を除き 自分一人の作業なので 短くしないと運べない>

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 直径は25~30センチ位か。電動チェーンソーではぎりぎりだ。

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 オッとイイ木と思うのもあったが 鳥の巣穴があった。これは中空なのでマキには向かない。

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 昼食はこの通り キャンプチェアーを出して おにぎりと飲み物だ。休憩もここで。

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 実はここまで数日かかったが 翌日にユニック付きの4Tトラックに積み込む。

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 何のかんの言いながらも荷台一杯になってしまった。

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 薪割・乾燥の作業予定地に運んで(約10キロ)荷下ろし。
 切りたての春の木なので水分をたっぷり含んでいる。マキ割が心配だが マアどうにかなるだろう。問題は2年間の自然乾燥が必要なことで それが済んでやっと「銭函マキ」が出来上がる。
 今のところの感想は「木こりは典型的な肉体労働」「薪の値段のほとんどは人件費と輸送費」「薪作りにはスペースが必要」だ。また予想よりも大量なので 売るほど出来るのではなかろうか(笑)。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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