9. 周辺の見どころ(265)


20221215(木)

帯広・大正の交通安全地蔵


帯広・大正の交通安全地蔵

 12/10に日高山脈の遠景を見に十勝空港の北側の丘に行く時に 帯広市大正の交差点に観音様があることに気が付いたので 帰りに立ち寄った。
 大きめの観音様が1体 小さいのが33体あり 正式な名称は「交通安全地蔵尊」と「新西国三十三番観世音菩薩」らしい。沿革を見ると創始は昭和四年(1929年)で大正村の時とのこと。

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 その横には幅広い建屋の中に33体の観世音菩薩が並んでいた。一体ずつ形も表情も異なっている。興味深いのは すべて仏像が細工のしやすい軟石(凝灰岩)で作られていること。十勝の軟石の産地はどこなのだろうか。また鉄骨とトタン葺きのお堂は北海道らしいと感心してしまった。

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 場所は道道62号と109号の交差点の横で 帯広から下道で空港に行く時には目にしている方も多いだろう。同じ敷地には公衆トイレもあったので 機会があればワンストップするのも良いでしょう。



20221214(水)

音更・丸美が丘温泉の再訪


音更・丸美が丘温泉の再訪

 帯広から十勝ヒュッテに戻る時に寄り道しで音更(木野)の丸美が丘温泉を再訪した。前回は2年前の3月で雪があったと思う。道道498・73から入ったが 明るい雰囲気で前回とはずいぶん違ったイメージだ。林の中にある建物はやや古風で 奥は宿泊棟の入口だ。

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 入浴棟の内部はややレトロな雰囲気。浴槽は大小の2種 泉源も2種で100%かけ流しだ。
 大浴槽の温泉はPH = 8.65 湧出温度47.9℃のアルカリ性単純温泉で 主成分は炭酸水素・塩化ナトリウム 総量は0.612 g/l。保湿成分のメタケイ酸は0.097 g/l。典型的な茶色のモール泉で 4km東には十勝川温泉があるので 似た泉質と思う。
 小浴槽の温泉はPH = 8.11 湧出温度38℃の弱アルカリ性単純温泉で 主成分は炭酸水素・塩化ナトリウム・カルシウム 総量は0.80 g/l。メタケイ酸は0.099 g/l。無色でやや低温のお湯で 驚くぐらいたくさんのアワが付く。適温なこともありこちらの方がゆったりと入浴できた。

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 ここには露天風呂が無いが 広々とした内湯の窓からは隣の林(多分カシワ)を眺められる。浴室は撮影できないが 隣にあるお休み処からの眺めも同じでなかなかよかった。

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 帰る時に北海道民対象の「おとふけ割り」の看板を見つけた。一人3000円で素泊まりが出来るとのこと。こんなに恵まれた環境で良い温泉のある音更の方々は実にうらやましい。



20221213(火)

十勝エアポートスパ「そら」の回数券


十勝エアポートスパ「そら」の回数券

 ヒュッテの物置の扉を開けたら封筒とメモがあった。釧路の友人のサプライズプレゼントで 中札内の「十勝エアポートスパそら」の回数券だった。有難く頂戴した。
 一昨年に中札内のフーリーエンドルフに泊まった時に「温泉はどこに行ったらいい?」と聞いたら 中札内の辺りには温泉が無くて忠類のナウマン温泉を紹介された。日高山脈は構造山脈なので温泉は少なく 十勝のモール泉は堆積物由来なので火山性ではない。
 この回数券だが 入場料が通常千円のところ 10枚で3千円と例外的に格安だ。有効期限は10年で 店頭かネットの販売だそうだ。中札内のふるさと納税の返礼品にもなっているらしい。
 場所はフーリーエンドルフの奥で お湯は帯広駅前の「ふく井ホテルのモール泉」を毎日運んで来るそうだ。現地の温泉ではないが サウナなどの設備も良さそうなので 行くのを楽しみにしている。
<十勝ヒュッテから約45分>



20221211(日)

初冬の日高山脈遠望と大失敗


初冬の日高山脈遠望と大失敗

 12/10は朝から快晴だったので 日高山脈の遠望を見に出かけた。8時過ぎに十勝ヒュッテを出発して道道55号を清水から芽室方向に向かう。振り返ると三山(剣山・久山岳・芽室岳)が良く見えた。当然 主稜線は真っ白だ。
 少し東に進むと畑の向こうに十勝ポロシリが良く見える。

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 空港の北の小高い丘を目指して 道道62号で幕別・帯広の境界付近まで登る。後方(西)を見ると日高山脈が視野一杯に広がっている。
 南西方向には襟裳岬まで真っすぐ伸びているのが見える。見事だ。こんな風景は日本では美ヶ原から見た北アルプスぐらいかと思うが ここは大平原なのが大きく違う。

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 すっかり気分を良くして「今日はどの温泉の朝風呂がいいかな」と考えながらグルッとUターン。これが「大失敗」。左前輪が路肩からはみ出て脱輪してしまった。あわててバックしても空転するばかり。「不安がある時には車を降りて確かめるという鉄則」を忘れたのが敗因。こりゃだめだとJAFにヘルプコール。1時間20分待ちとのこと。どうしようもないので外に出てタバコを吸い出した。
 しばらくして丘を登って来たダンプが停まってくれて 何とロープを使って引き上げてくれた。お名前を伺おうと思ったのだが「イイのイイの JAFに断っておくんだよ 早く行きなさい」と言って頂いた。頭が下がる。何回も失敗したことだが今回も「地獄に仏」の言葉通りだった。



2022124(日)

旧国鉄 十勝三股駅の写真が出て来た


旧国鉄 十勝三股駅の写真が出て来た

 旧国鉄の士幌線が廃線になって35年がたった。昔の山登りの仲間のT君がこの十勝三股駅の古い写真を送ってくれた。今は屋根材トップメーカーのオーナーに収まっているが もともと「鉄ちゃん」でもあり 現在も海外も含めて活動しているらしい。ちなみに 「十勝ヒュッテの屋根材」は彼から提供いただいた。
 送ってもらった写真は1971年6月3日~7日に大雪山系を縦走(十勝三股~ニペソツ山~五色が原~忠別岳~旭岳)した時の「半世紀モノ」だ。
 これはありし日の十勝三股駅だ。鉄ちゃんによると この時は釧路行423列車(札幌発22:23 帯広着05:48) 士幌線 721D列車 (帯広発06:18 十勝三股08:26)だったようだ。夜行普通列車では座席で寝たが 十分明るくなった帯広駅で眠たい目をこすっていた記憶がある。彼のデーターだと帯広から終着の十勝三股まで78kmが2時間もかかったらしい。

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 この気動車は 前がキハ12形 2両目がキハ22形で キハ12形は北海道向けに20両だけ造られたレアものとして(鉄ちゃんには)人気だったそうだ。
 十勝三股駅の西側(写真左側)には石狩岳山塊(石狩岳・音更山)が見える。ここは登山者にとっても重要な駅だった。

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 当時は駅前の商店から小型トラックをチャーターしてニペソツの登山口へ。稜線(天狗のコル)まで上がると 大雪山系が丸見えで 目的のニペソツ山(2013m)のほかに 北方向には石狩岳(1966m)・ 音更山(1932m)が見渡せる。ぼんやりとした背景は旭岳(2291m)だ。

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 西方向にはトムラウシ山(2141m)のほかに十勝岳連峰(オプタテシケ山(2013m)・美瑛岳(2052m)・十勝岳(2077m)・富良野岳(1912m))が眺望できた。
 この山行は前半だけがまあまあの天気で眺望の良い写真が残っているが 後半はガスの中だった。

 半世紀前の写真が突然現れてびっくりしたが この鉄ちゃんの写真はモノクロなのは別にしても ゆがみ(収差)が無いのには感心した(線路が真っすぐに映っている)。当時の日本製カメラはやたらに重かったが 性能は世界一だったのを思い出した。世界一に人は集まる。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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