a 他トピック Others(225)
2021年11月21日(日)
釧路の毛綱毅曠「反住器」を訪問
a 他トピック Others×225

11/13に釧路に行ったときに毛綱毅曠の反住器を訪問した。
まず釧路芸術館のミニ展示会にあった建築模型からの印象だが。。
・建物と言うか部屋が入れ子になっているのが最大の特徴だが 「アレ 入れ子は三重だったんだ。(確かに説明にはそうあるのを後から発見)」
・「三重目は非常に小さいので 哲学的雰囲気はあるが 果たして快適?なんだろうか」
・「内階段が2か所あるが何れもほぼ45度の急勾配で こんなところに母上を住まわせたのだろうか?どこかにエレベーターがあったのでは?」
・「現代の住宅で非常に重要な位置を占めるキッチンはどうなったんだろう?(これは隣にいたカップルも小声で話していたが全く同感だ)」 となかなか考え込んでしまう建物だった。
グーグルマップで検索したら現物が毛綱毅曠建築事務所釧路出張所として近くにあるようなので とりあえず行ってみた。
・住宅街の一角をぐるぐる回ってやっと発見した。丘の上だが袋小路の中にあった。両隣は2階建てのアパートと更地の駐車場。おそらく建築時は両隣と棟を接して箱型の建物を建てたのだろう。いわゆる眺めの良い邸宅とは真逆の環境だったと思う。
・南と西側に窓が集中していて天井の開口部が多いのは 両隣との距離が無かったためだろう。
・最外装はコンクリートブロックと鉄骨の構成。内側は木材の構成のようだ。高価な建て方ではないようだが地震の多い釧路地方で強度は十分だったのだろうか。

全体の印象としては 敷地の効率を上げて密集地に建てた面白い住宅。ただし 一般的な意味で住みやすいとは思えない。しかし「反住器」という哲学的名称が光っている住宅建築物と言うのが私の見解だった。

補足: Wikipedia 「反住器」(1972):釧路市富士見町に現存する。毛綱毅曠の初期の代表作であり、一辺7.4メートル、3.8メートル、1.7メートルの3つのキューブが重なった入れ子構造となっている。これは「反機能」を「入れ子」の概念で表現しようとしたものである。一面が約55平方メートルの立方体の中に重心をずらして2つの立方体が入れ子に組まれ、それぞれ皮膚反応器、肉体応答器、環境暗号器の名称をもつ。
まず釧路芸術館のミニ展示会にあった建築模型からの印象だが。。
・建物と言うか部屋が入れ子になっているのが最大の特徴だが 「アレ 入れ子は三重だったんだ。(確かに説明にはそうあるのを後から発見)」
・「三重目は非常に小さいので 哲学的雰囲気はあるが 果たして快適?なんだろうか」
・「内階段が2か所あるが何れもほぼ45度の急勾配で こんなところに母上を住まわせたのだろうか?どこかにエレベーターがあったのでは?」
・「現代の住宅で非常に重要な位置を占めるキッチンはどうなったんだろう?(これは隣にいたカップルも小声で話していたが全く同感だ)」 となかなか考え込んでしまう建物だった。
グーグルマップで検索したら現物が毛綱毅曠建築事務所釧路出張所として近くにあるようなので とりあえず行ってみた。
・住宅街の一角をぐるぐる回ってやっと発見した。丘の上だが袋小路の中にあった。両隣は2階建てのアパートと更地の駐車場。おそらく建築時は両隣と棟を接して箱型の建物を建てたのだろう。いわゆる眺めの良い邸宅とは真逆の環境だったと思う。
・南と西側に窓が集中していて天井の開口部が多いのは 両隣との距離が無かったためだろう。
・最外装はコンクリートブロックと鉄骨の構成。内側は木材の構成のようだ。高価な建て方ではないようだが地震の多い釧路地方で強度は十分だったのだろうか。

全体の印象としては 敷地の効率を上げて密集地に建てた面白い住宅。ただし 一般的な意味で住みやすいとは思えない。しかし「反住器」という哲学的名称が光っている住宅建築物と言うのが私の見解だった。

補足: Wikipedia 「反住器」(1972):釧路市富士見町に現存する。毛綱毅曠の初期の代表作であり、一辺7.4メートル、3.8メートル、1.7メートルの3つのキューブが重なった入れ子構造となっている。これは「反機能」を「入れ子」の概念で表現しようとしたものである。一面が約55平方メートルの立方体の中に重心をずらして2つの立方体が入れ子に組まれ、それぞれ皮膚反応器、肉体応答器、環境暗号器の名称をもつ。
2021年11月14日(日)
余市のオチガビワイナリー 北海道の最高峰
a 他トピック Others×225

北海道で一番のワイナリーは「オチガビ」と私は思っている。余市と仁木の境界付近で国道から西に外れたところにある。地形的に独立した敷地にビンヤードと立派な建物があるので 実に落ち着いた環境だ。「ワインの木オーナー」のメンバーなので無料ワインを頂きに毎年行きたいのだが 最近は隔年しか行けていない。今回は11/3の文化の日は混むだろうと思い 翌日に訪問した。

ビンヤードのブドウは10月中旬には収穫が終わったそうだが 現在もぽつぽつと房が残っていた。これはウラナリで もちろんワインには使わないとのこと。左のピノ・ノワールはわかったが 右は不明(ウラナリならつまみ食いさせてもらえたかなと少し後悔)。

建物の中の一番眺望の良い所はレストランで ゆっくりとワインを楽しめる。フレンチスタイルのランチもディナーもある。地元産の麦ブタがおススメになっている。

今回はご自慢の薪ストーブを案内頂いた。ヨツールのモダン型とボラヤンの横型だ。後者は長いマキでも燃やせるとのこと。余市にはリンゴ園が多いので 植え替えに伴う廃木が出るのでマキには困らないらしい。バラ科の木をたくさん燃やせるのは理想的だ。
おちさんは日本のワイン製作者のレジェンドだ。見識・技術・人柄・経営 いづれも一流で しかも気軽にお話を伺える。ジャーナルが年4回送られてくるが 洒脱な記事でいつも楽しみにしている。ちなみにオチガビの名称は奥様(共同経営者・社長)の名前に由来するとのこと。
ワインはもちろんおいしい飲み物だが 作る過程の「ウンチク」まで含めると一層楽しめるので 「カントリーライフの中の一つとしてワインがある」と思う。十勝は残念ながらワイン作りではとてもかなわない。オチガビ・ワイナリーはいわゆる桃源郷なので 一度訪問することをおススメする。
Webサイト
https://www.occigabi.net/

ビンヤードのブドウは10月中旬には収穫が終わったそうだが 現在もぽつぽつと房が残っていた。これはウラナリで もちろんワインには使わないとのこと。左のピノ・ノワールはわかったが 右は不明(ウラナリならつまみ食いさせてもらえたかなと少し後悔)。

建物の中の一番眺望の良い所はレストランで ゆっくりとワインを楽しめる。フレンチスタイルのランチもディナーもある。地元産の麦ブタがおススメになっている。

今回はご自慢の薪ストーブを案内頂いた。ヨツールのモダン型とボラヤンの横型だ。後者は長いマキでも燃やせるとのこと。余市にはリンゴ園が多いので 植え替えに伴う廃木が出るのでマキには困らないらしい。バラ科の木をたくさん燃やせるのは理想的だ。
おちさんは日本のワイン製作者のレジェンドだ。見識・技術・人柄・経営 いづれも一流で しかも気軽にお話を伺える。ジャーナルが年4回送られてくるが 洒脱な記事でいつも楽しみにしている。ちなみにオチガビの名称は奥様(共同経営者・社長)の名前に由来するとのこと。
ワインはもちろんおいしい飲み物だが 作る過程の「ウンチク」まで含めると一層楽しめるので 「カントリーライフの中の一つとしてワインがある」と思う。十勝は残念ながらワイン作りではとてもかなわない。オチガビ・ワイナリーはいわゆる桃源郷なので 一度訪問することをおススメする。
Webサイト
https://www.occigabi.net/
2021年11月12日(金)
北海道の回転すし レベルが高い
a 他トピック Others×225

北海道を訪れた友人から「北海道の回転すしはレベルが高い」とよく言われる。確かに○○すし・○○寿しのような全国チェーンの回転すしとは一線を画している。北海道の回転すしには根室○○とか創作ずしの○○ピーとか○○丸などがあるが 何れもはずれが無い。もちろん値段も理由だが 鮨専門店にはここしばらく行ったことがない。
最近行った「なごやか亭」という回転すしもなかなか良い。これは札幌だけの展開のようだが 中でも地下鉄「宮の沢」駅の近くにある発寒店は 他のなごやか亭と異なり外観も本格的だ。シャリにはやや違和感があったが ネタと雰囲気は非常によかった。
全国ネットの回転すしは手軽さと種々の工夫をしているので ファミリー層が楽しみに行くのは当然だろうが 子供たちがあれを故郷の北海道の寿しと思ってしまうと非常に残念なことだ。おにぎりに例えるなら おふくろ製・専門店製・コンビニ製があるわけで それぞれの寿しがどれに相当するかは言をまたない。これからも北海道各地の回転すしの探訪を続けたい。
最近行った「なごやか亭」という回転すしもなかなか良い。これは札幌だけの展開のようだが 中でも地下鉄「宮の沢」駅の近くにある発寒店は 他のなごやか亭と異なり外観も本格的だ。シャリにはやや違和感があったが ネタと雰囲気は非常によかった。
全国ネットの回転すしは手軽さと種々の工夫をしているので ファミリー層が楽しみに行くのは当然だろうが 子供たちがあれを故郷の北海道の寿しと思ってしまうと非常に残念なことだ。おにぎりに例えるなら おふくろ製・専門店製・コンビニ製があるわけで それぞれの寿しがどれに相当するかは言をまたない。これからも北海道各地の回転すしの探訪を続けたい。
2021年11月10日(水)
北大のイチョウ並木 見ごろは
a 他トピック Others×225

北大のイチョウ並木の見ごろは? 11/8/2021
11月初旬の北大のイチョウ並木の黄葉はいつの間にかすごいイベントになってしまった。今年のイチョウの見ごろは11/3の文化の日で例年並みだったと思う。見物に行った11/8は落葉率50%位で やや曇りだったこともあり最良ではなかった。



とは言え落ち葉の絨毯はきれいで そのあたりは黄色い明るさを感じる。他ではニレの木はすべて落葉したが 立派に紅葉している広葉樹もあり 大学構内は今年最後の秋の明るさがあった。
私が北海道に来た約半世紀前には 北大の構内は市営バスの観光コースに組み込まれ クラーク像やポプラ並木の前に大型バスが入って観光客が乗り降りしていた。今からするとさほどの人数でもなかったと思うが 数年後には教育・研究に支障がでるということでバスは入構禁止になった。困った札幌市は代わりのクラーク像を羊ヶ丘展望台に設置した(これが遠くを指差すクラーク像だ)。
すでに北大にイチョウ並木はあったわけだが 当時は有名でもなかった。イチョウ並木と言えば校章にデザインした東大のトレードマークで ただ並木の長さは短く見物に行った人はがっかりしたらしい。いっぽうで北大といえばポプラ並木だろうと誰もが思っていて イチョウ並木はギンナンが落ちて臭くて迷惑だとか ススキノの板前さんがギンナンを大量に拾って行ったとかが話題になるぐらいだった。有名になったのは最近の十年位ではなかろうか。今やシーズンになると見物客が大勢来て通行規制になったり 週末のライトアップになった。
大学の最大の役目は学術研究のセンターと人の輩出だろう。北大のイチョウ並木は確かにきれいだし人も大勢集まるので 生態・環境問題など大学らしい取り組みを加えて 将来つながることを期待したい。
11月初旬の北大のイチョウ並木の黄葉はいつの間にかすごいイベントになってしまった。今年のイチョウの見ごろは11/3の文化の日で例年並みだったと思う。見物に行った11/8は落葉率50%位で やや曇りだったこともあり最良ではなかった。



とは言え落ち葉の絨毯はきれいで そのあたりは黄色い明るさを感じる。他ではニレの木はすべて落葉したが 立派に紅葉している広葉樹もあり 大学構内は今年最後の秋の明るさがあった。
私が北海道に来た約半世紀前には 北大の構内は市営バスの観光コースに組み込まれ クラーク像やポプラ並木の前に大型バスが入って観光客が乗り降りしていた。今からするとさほどの人数でもなかったと思うが 数年後には教育・研究に支障がでるということでバスは入構禁止になった。困った札幌市は代わりのクラーク像を羊ヶ丘展望台に設置した(これが遠くを指差すクラーク像だ)。
すでに北大にイチョウ並木はあったわけだが 当時は有名でもなかった。イチョウ並木と言えば校章にデザインした東大のトレードマークで ただ並木の長さは短く見物に行った人はがっかりしたらしい。いっぽうで北大といえばポプラ並木だろうと誰もが思っていて イチョウ並木はギンナンが落ちて臭くて迷惑だとか ススキノの板前さんがギンナンを大量に拾って行ったとかが話題になるぐらいだった。有名になったのは最近の十年位ではなかろうか。今やシーズンになると見物客が大勢来て通行規制になったり 週末のライトアップになった。
大学の最大の役目は学術研究のセンターと人の輩出だろう。北大のイチョウ並木は確かにきれいだし人も大勢集まるので 生態・環境問題など大学らしい取り組みを加えて 将来つながることを期待したい。
2021年10月30日(土)
保存食の寿命
a 他トピック Others×225

ミリ缶・ミリ飯 10/23/2021
保存・携行食としてよく自衛隊で使っている いわゆるミリ缶・ミリ飯(軍用缶詰・食料)の賞味期限切れのものを頂いた。白飯・五目飯・ウインナー・たくあん・福神漬・とり飯・マーボー丼・チンジャオロースだ。日付はだいぶ過ぎているが 缶の膨れもないので 有難く頂戴した。通販でも同等品が買えるのだそうだ。

レトルトは15分ほど湯煎して 缶はそのままで試食した。写真はマーボー丼・ウインナー・タクアンで 何れも普通に食べられた。もちろん特別に美味ではないが これなら保存食として十分に使えると思う。もっとも十勝ヒュッテにいる時はキャンプモードで おいしいと言うよりは簡単・面白いが優先するので 特殊かもしれないが。
缶詰は賞味期限を過ぎてからがおいしいという話もある。先日 部屋の整理をしていたら10年前のパイン缶が出て来た。この分ならば開けて試食する価値はありそうだ。何十年も前の缶は内側が金属メッキだったので多少の心配があったが だいぶ昔にラミネート加工に変わったので安全性も問題はないだろう。
調べてみると 「缶詰の賞味期限は通常 製造後3年。その後 年月が経過するにつれて味は徐々に落ちるが 缶が密閉されている限り理屈上は半永久的に食べられ 期限切れでも食べられるようだ」とのこと。非常持ち出し袋の中の缶詰も 膨れ上りをチェックすれば期限切れでも大丈夫と判断した。フードロス対策にもなるし 採ったキノコを食べるよりはるかにリスクは低いだろう。
補足:なお缶詰の寿命についての専門的な報告もある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mls1989/2/1/2_1_19/_pdf/-char/ja
保存・携行食としてよく自衛隊で使っている いわゆるミリ缶・ミリ飯(軍用缶詰・食料)の賞味期限切れのものを頂いた。白飯・五目飯・ウインナー・たくあん・福神漬・とり飯・マーボー丼・チンジャオロースだ。日付はだいぶ過ぎているが 缶の膨れもないので 有難く頂戴した。通販でも同等品が買えるのだそうだ。

レトルトは15分ほど湯煎して 缶はそのままで試食した。写真はマーボー丼・ウインナー・タクアンで 何れも普通に食べられた。もちろん特別に美味ではないが これなら保存食として十分に使えると思う。もっとも十勝ヒュッテにいる時はキャンプモードで おいしいと言うよりは簡単・面白いが優先するので 特殊かもしれないが。
缶詰は賞味期限を過ぎてからがおいしいという話もある。先日 部屋の整理をしていたら10年前のパイン缶が出て来た。この分ならば開けて試食する価値はありそうだ。何十年も前の缶は内側が金属メッキだったので多少の心配があったが だいぶ昔にラミネート加工に変わったので安全性も問題はないだろう。
調べてみると 「缶詰の賞味期限は通常 製造後3年。その後 年月が経過するにつれて味は徐々に落ちるが 缶が密閉されている限り理屈上は半永久的に食べられ 期限切れでも食べられるようだ」とのこと。非常持ち出し袋の中の缶詰も 膨れ上りをチェックすれば期限切れでも大丈夫と判断した。フードロス対策にもなるし 採ったキノコを食べるよりはるかにリスクは低いだろう。
補足:なお缶詰の寿命についての専門的な報告もある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/mls1989/2/1/2_1_19/_pdf/-char/ja