c 札幌・道央圏Sapporo(253)


202397(木)

カルルスの鈴木旅館 いい温泉だった


カルルスの鈴木旅館 いい温泉だった

 30年ぶりぐらいに登別温泉の奥 カルルス温泉の鈴木旅館に行った。実は北京の大学生一行のサマースクールを登別温泉と思ったのだが 値段のリーズナブルな予約が取れなかった結果なのだが。先にも書いたが最近は旅行客が戻ってきたので どこでも安い部屋からどんどん埋まっていくそうだ。
 鈴木旅館は工事足場が組まれていた。雪で屋根が傷んだための補修とのこと。玄関の手前に何かいるのが見えた。
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 近づいてみると何とネコだった。
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 これは招き猫なのだろうか。女将に聞いたら「みんな捨て猫」で いつの間にか来るので避妊手術をして飼っているとのこと。こんな山奥に捨て猫したら「死ね」ということなので「元の飼い主の責任は重大」だ。<飼猫を山に放しても山猫にはならない>
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 この鈴木旅館は30年前でも古めかしい印象だったが よく見るとちゃんと手入れはされていた。
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 昭和ロマンが満載だ。
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 客室は30室ぐらい。女将に伺ったら 従業員は現在は住込みはおらず 全員アルバイトとのこと。お客は戻ってきているのに ご主人と二人なので非常に大変とのこと。10月からは外国人研修生が来るが これまた大変そうだった。
 30年前は山の中の旅館にもかかわらず和服の女将が夕食時に挨拶をしていた記憶がある。それを伝えたら 今のご主人の母上とのこと。人手不足が解消して 女将の挨拶が復活するのを期待する。
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 温泉は建物の一番奥にあった。入口に「有生(ありお)」温泉の由来の看板があった。
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 浴室の撮影は禁止だったので 早朝に脱衣所の窓越しに撮影。露天風呂はないが内湯が3つあり 一番奥の湯舟が低温で適温だった。登別温泉から山一つしか離れていないのに温泉の質は全く異なっていた。PHが7.4の単純泉 温度は46℃ 主成分はカルシウム・ナトリウム硫酸塩 全成分0.67g/kg。
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「本物温泉宣言」があり 源泉かけ流しで温度調整は湧水でやっているとのこと。
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 日帰り入浴もOKで 今どき500円なのは有難い。

 北京の学生達にとって温泉は初めての体験だったようで 珍行動も結構あった。まずは パンツのままで浴室に入って来たのであわてて注意。先客が一人静かに入浴していたが 黙って出て行ってしまった。誠に申し訳無いことだった。
 学生たちに伝えたのは 「昔の日本人にとって温泉は医療・治療の手段だった。だから お湯を汚さないように 衣類は禁止 タオルも入れない そして静かに入浴する」と伝えた。誰でも慣れないことは間違えるが 注意されてからが大切だ。幸い彼らの学習能力は優れていたので その後は安心だった。



202396(水)

白老のウポポイ(2) 丸一日は欲しい


白老のウポポイ(2) 丸一日は欲しい

「体験交流ホール」から「国立アイヌ民族博物館」に移動する。この建物はウポポイの中核で堂々としたたたずまいだ。
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 入館してエスカレーターで2階に上がると アイヌ文化の展示があり 説明も丁寧にされている。
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 各地のアイヌの紹介もある。これは阿寒湖のアイヌコタン。
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 1階に降りると ミュージアムショップがあり なかなか充実している。特に書籍は「こんなに出版されているんだ」と驚いた。
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 すべて読みたいぐらい興味深かった。多分どこかに蔵書されているだろうと思い 出口近くの図書室を覗いてみたが「書名を言って頂ければ書庫から出してきます」とのこと。「開架の方が利用しやすいのに」ちょっとサービス不足か。
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 ウポポイのクッキーもあった。センスもいい。
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 やや歩き疲れたので ショップ横の席で珈琲を飲む。なかなかいい木製の机・イスだった。ポロト湖の眺めも良い。
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 建物を東側に出ると胸像があった。ポーランド人の方で この白老に定住してアイヌの研究をしたらしい。
 そういえば昔のポロトコタンには入ってすぐに高さ数メートルラの巨大アイヌの像があったが どこに行ったのか見かけなかった。
 今回のウポポイ・民族共生象徴空間だが アイヌ文化は奥が深いので 見学には丸一日は必要だ。ポトロ湖の温泉か虎杖浜温泉に一泊してゆっくり回るのもありだろう



202395(火)

白老のウポポイ(1) 格段の充実


白老のウポポイ(1) 格段の充実

 懸案だった白老のウポポイにやっと行くことが出来た。昔に比べると格段に充実した施設になっているが この日はあいにくの雨で 屋外の移動はちょっとつらかった。
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 入口の郵便ポストも落ち着いたデザインだ。
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 長いエンタランスとゲートを過ぎた左側に「体験交流ホール」があった。ここではアイヌの伝統舞踊を見ることが出来る。昔は一番奥のチセの中でやっていた舞踊を今流のホールで鑑賞できる。たた席の予約は当日のみなので 雨の中をゲートから走って確保に行くような有様だった。
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 ホール内の写真撮影は出来ないので 公演が終わってから外観を撮影したら 舞台の背景にきれいに見えたポロト湖畔の景色はこの大窓からなのがわかった。一方 奥には茶色の三角屋根が2つあったが これは新たにできた星野リゾートの施設とのこと。
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 敷地の奥にどんどん進むと 屋外の施設はほぼ昔のままなのだろう。丸木舟もあった。
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 奥にあるチセ群。なにか飛騨高山の古民家群の雰囲気を感じた。
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 従来はこのチセで伝統芸能の公演があったのだが その方が実際に即しているという意見もあるだろう。難しいところだ。今回このチセでは煙が出ていたので何かをやっていたようだ。サケの燻製かな。



202392(土)

とうとう見つけた「セーコーマートの本社」


とうとう見つけた「セーコーマートの本社」

 以前よりセコマの本社はどこなのだろうかと不思議に思っていた。一時は大谷地の流通センターにはセコマのマークのビルが多いので本社かと思ったが これは違った。商品のラベルの住所を基に探してみると 札幌の中島公園近くで南9条通り沿いに本社があるのを発見。これが本社ビルで下は標準的なセコマのお店だった。

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 このあたりはすすきのから中島公園に寄った所なのでいわゆるビジネス街ではない。回りにはホテルが多く 意外な場所だった。

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 ところが100mくらい離れた道路の反対に2階建てのセコマがあって以前から不思議に思っていた。ということは後からこの本社ビルが出来たことになる。

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 もう一つ気になったのは 駐車場が20分以上は有料なことだ。もちろん普通の買い物の時は無料だが。

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 これは自宅近くのセブンの駐車場だが 長時間の無断駐車がやはり問題なようだ。ということで セコマ本社で採用している課金システムはこれからのコンビニ駐車場の標準になっていくのかもしれない。



2023826(土)

札幌・大通の「札幌市資料館」 古き良き時代の札幌


札幌・大通の「札幌市資料館」 古き良き時代の札幌

 札幌の大通公園は人でにぎわう場所だが 一番奥(西の端)まで行く人は多くはない。この大通西13丁目には札幌市資料館という石造りの洋館がある。手前の西12丁目は花壇と噴水だ。

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 振り返ると大通公園が東に伸びている。中央はテレビ塔ではなく 11丁目にある姉妹都市ミュンヘンのツリーだ。

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 銅像・花壇・噴水がそろっている。ただし撮影は7月だった。ご容赦いただきたい。

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 近づくとこの洋館は石山軟石を使っているのがわかる。

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 この建物は大正15年(1926年)に札幌控訴院(裁判所)として建てられ 現在は札幌市資料館になっている。大通公園の西側付近は現在でも裁判所・弁護士事務所など司法関係が多い地域だ。

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 この建物はルネサンス様式らしいが 裏庭側から見ると何か中世のゴシック調のお城の面影もある。こんな雰囲気は日本では珍しい。

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 ここで大通公園は終わり さらに西側は円山公園や大倉山ジャンプ台の方向になる。

 石川啄木は札幌の印象を「しめやかなる恋の多くありさうなる郷なり 詩人の住むべき都会なり」と書いているそうだが 1910年の「一握の砂」には以下の四首がある。
札幌に かの秋われの持てゆきし しかして今も持てるかなしみ
アカシヤのなみきにポプラに秋の風 吹くがかなしと日記に残れり
しんとして幅広き街の 秋の夜の 玉蜀黍の焼くるにほひよ(これはトウモロコシだろう)
わが宿の姉と妹のいさかひに 初夜過ぎゆきし札幌の雨
 この大通公園の西端の一帯は 都会の真ん中なのに静かで「古き良き時代の札幌の雰囲気」が感じられる。 一度来訪されることをおススメする。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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