202379(日)

苫小牧の薪作りプロジェクトを見学


苫小牧の薪作りプロジェクトを見学

 森林の専門家の友人K氏が 苫小牧で森林関係のNPOをやっている。彼のプロジェクトではナラノキの間伐材を利用して本格的な薪作りをしているので 見学させてもらった。場所は室蘭本線遠浅駅の近くだった。
 広大な敷地にブルーシートで上部を覆ったユニットが30位並んでいる。

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 冬の間にスノーモービルで伐採地から玉切りを運搬して その後はメンバーが時間に応じて薪にしているらしい。

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 ユニットは70巾 x 150高さ x 300長さで 木製のバレットの上に並べられている。上部は厚手のブルーシートで覆っているが ほとんどが吹き曝しだ。「これで大丈夫なの?」と聞いたら「問題なく乾燥する」とのこと。

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 一部は薪棚の中で保管・乾燥をしている。この1スパンは屋外保管の2ユニットに相当するそうだ。

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 裏側も解放なので 風通しは抜群だろう。

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 玉切りのままでの購入希望もたまにはあるそうだ。これで0.7立方米らしい。

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 このブルーシートのビニルハウスは冬の作業場だそうだ。手前に不思議な台があったが「チェーンソーの目立て台」だそうだ。確かにこれは便利だろう。

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 ビニルハウスの内部には おなじみの時計型薪ストーブがあった。作業程度ならこれで十分とのこと。確かに冬の苫小牧は寒いが 雪は少ないはずだ。

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 ここの薪は私の自家製薪よりも太い薪ストーブ用だ。長さは35センチにしているそうだ。2年物は十分に乾燥しているが キノコが生えたところもある。

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 「手割りと機械割りでどう違うと思う?」と質問された。考えたこともなかった。結果はこの写真のようで 左が手割りで 右が機械割りだそうだ。明らかに差があり 左はそろっていて右はばらついている。K氏曰く「手割りでは 木材の弱いところを通って自然に割れるが 機械割りは強制的になる」らしい。
 「百聞は一見にしかず」で たくさん勉強をさせていただいた。感謝。



202378(土)

清水町の旧旭山小学校「剣の郷創造館」 開拓の歴史


清水町の旧旭山小学校「剣の郷創造館」 開拓の歴史

 閉校の校舎は記念館や集会所としてよく利用されるが 清水町の旧旭山小学校は「剣の郷創造館」になっている。場所は道道55号から剣山神社に上がる信号付きの交差点の近くだ。十勝ヒュッテに行くたびに いつか行こうと思っていたが 今回は都合が良かった。玄関横にいた管理の方に案内して頂いた。

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 旧職員室は資料室に。年表によると創立は大正2年(1913年)で 丁度110年前だ。閉校は平成12年(2000年)のようだ。

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 当時の写真・オルガン・記念誌などだ。

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 これは何と二宮金次郎像だ。元は校庭の一角にあったそうだ。

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 これらは当時モノの理科教材。

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 昭和58年(1983年)当時の旭山地区の民家の地図。ずいぶんたくさん人が住んでいて この小学校の付近が中心街で 何と診療所もあったらしい。なるほどここに常時青の信号機があるのが理解できた。

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 開拓百年(平成14年 2002年)までにはドンドン離農が進み 1/3以下までも減少したようだ。なるほど十勝地方の各地で起こっていた事なのだと理解した。最近はそれ以上の減少はなく 一戸当たりは大規模になっているようだ。

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 左側には教室(複式学級)で 手前は共通の作業スペースだそうだ。良く出来た構成なので 人さえいればだが 今でも立派に機能すると思われる。正面の扉の向こうは体育館だそうだ。

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 清水町に統合する前は御影村で 体育祭もあったようだ。

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 一角に「故郷の樹木標本」があった。清水営林署が作って各学校に配ったもののようだ。最近の薪作りで樹木の種類・名前がわからず困っていた。「これイイわ」
 ということで「この剣の創造館では旭山地域の歴史を知る」ことが出来る。一度立ち寄られることをおススメする。信号横の大矢商店(閉店)の方が管理人なので そこで聞くと良いと思う。



202377(金)

芽室町の初夏の畑 午後と夕方


芽室町の初夏の畑 午後と夕方

 午後に芽室町を通って帯広へ行き 夕方に戻って来た。芽室と言えば「パッチワークの畑」だが 初夏は一番多彩な時期だ。まずは刈り取った牧草畑。右の方はビートかもしれない。

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 両側はズ~ッと小麦畑。

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 ジャガイモと牧草。

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 ジャガイモ畑の白い花。

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 夕方の戻り。牧草畑か。

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 小麦と豆。

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 これはナガイモの棚だろう。
 とにかく芽室町の風景は直線の道路・パッチワークの畑・緑の防風林だ。



202376(木)

薪の燃焼テスト(2) ヤチダモは良い薪


薪の燃焼テスト(2) ヤチダモは良い薪

 過日に自作薪の燃焼テストをしたが その時はヤチダモ薪とシラカバ薪を交互に井桁に積んだため 十分に燃えることはわかったが それぞれの特徴は不明だった。
 今回は 建材薪(左:針葉樹)・ヤチダモ薪(中央:広葉樹)・シラカバ薪(右:広葉樹)を直接比較した。薪はそれぞれ8本で ほぼ同じ太さだった。

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 先日の水分計の測定結果は10%程度だったが この日はそれぞれが15%程度だった。日によりだいぶ違うのは時々の湿度の影響だろう。

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 点火3分後。井桁の中に薄い針葉樹の焚き付けを入れて火をつけると ほぼ同時に燃え始めた。

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 9分後。ほぼ同じペースで燃え上がった。

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 11分後。焚き付けは落ち着き それぞれの薪に火がついた。右のシラカバ薪が燃え上っているのは 樹皮(ガンビ)が燃えやすいためだろう。

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 31分後。順調に燃え続けるが 予想に反して建材薪よりもシラカバ薪の方が燃焼が早かった。建材薪は湿ってたのかも。

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 41分後。シラカバはほぼ燃え終わった。ヤチダモのオキはやはり一番多い。

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 72分後。シラカバ(右)と建材(左)は燃え尽き ヤチダモ(中央)は最後まで残った。昼間なのでよく見えないが ヤチダモはやはり火持ちは一番だった。また 広葉樹の灰は白いのに対して針葉樹では文字通り灰色だ。木炭の灰の結果と同じだ。
 まとめると 燃えやすさは 建材=ヤチダモ<シラカバ 火持ちは シラカバ<建材<ヤチダモ となった。これらの比較からも このヤチダモは良い薪と言えるだろう。



202375(水)

初夏の日勝峠越え NHK「なつぞら」を思い出す


初夏の日勝峠越え NHK「なつぞら」を思い出す

 麦畑と芽室岳の出尾根。NHK朝ドラ100作目の「なつぞら」の撮影があった「十勝清水・羽帯」付近。あれからもう4年もたってしまった。直後にコロナ禍があったので事後の盛り上がりがイマイチになったのは残念だった。

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 道道55号で国道274日勝峠方面に向かう。

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 日勝峠十勝側7合目。ところどころで路面工事がある。

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 日勝峠頂上トンネル。標高は1000m丁度。

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 日高側に越える。気温も爽やかだ。

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 日高側5合目。緑豊か。秋は紅葉のスポットだ。
 このように日勝峠越えは 天気がよければ青々とした景色は気持ちがいい。昔のように混んではおらず ゆったりと回りを見ながら走れる。時間があって天気が良い時はおススメする。自分の場合は「高速代と燃料代がほぼ同じ」なのでなおさらだ。



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Elmtree
 もともとアウトドア大好き人間ですが 時間の制約から残念な思いをしてきました。2019年春に友人の協力を得て 十勝清水にMountain Cabinを自作するプロジェクトを始めました。若者を巻き込んで いつでもバトンタッチできる体制を心がけています。また近くの「遊び小屋コニファー」は アウトドアの大先輩としてリスペクトしています。なお 街・探検・文化については別ブログにしました。Elmtree2をご覧ください。

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